00:00
♪~
いちです おはようございます
このポッドキャストは僕が毎週お送りしているニュースレター
Steam Newsの音声版です
Steam Newsでは科学、技術、工学、アート、数学に関する話題をお届けしています
Steam NewsはSteam Boatの乗組員のご協力でお届けしています
♪~
改めましていちです このエピソードは2022年6月9日に収録しています
このエピソードではSteam News第82号から「宇宙人はいるの?」という話題をお届けします
今週大きなニュースが飛び込んできました
宇宙航空研究開発機構「JAXA」の小惑星探査機「ハヤブサ2」が地球に持ち帰った
小惑星リュウグーの砂からアミノ酸が20種類以上見つかったそうなんです
アミノ酸は生命の構成要素で最も基本的なものです
正式発表はまだなのでリークなのかもしれないんですが本当だとすると生命の起源の謎に迫る大ニュースです
このエピソードではそんな宇宙の生命についてお届けします
惑星探査機「パイオニア10号」は1972年3月2日に打ち上げられました
本探査機は1973年12月4日に木星へ接近し
木星の調査をした後宇宙へ向けての航海を続けています
この当時木星にもしかしたら生命体がいるかもと期待した天文学者がいました
現在では天文学者たちは火星に生命の痕跡を探していますが
1960年代から1970年代にかけてはむしろ木星の方が本命視されていたんです
当時の映画例えば2001年宇宙の旅も木星は使っていますね
コーネル大学のカール・セーガン博士も木星に生命体がいる可能性を検討していました
03:06
残念ながら現在に至るまで木星に生命の痕跡は見つかっていないのですが
それでも彼はこの宇宙のどこかに生命体がいると信じて
パイオニア10号には宇宙人へのお手紙を載せておきました
メールでお送りしているニュースレター steam news の第55号
天文学者が書いた宇宙人への手紙には
そんな星岸博士が描いた宇宙人へのメッセージを詳しくご紹介しています
星岸博士がこの宇宙のどこかに生命体がいると信じた理由を補強したのが
彼の友人でもあったフランクドレイク博士によるドレイクの方程式です
ドレイクの方程式はこんな形をしています
n = r × fp × ne × fl × fi × fc × l
なんか掛け算ばっかりですけれどもね これそんなに難しい式ではないんです
最初の n = n なんですがこれは我々の銀河系に存在し
人類とコンタクトする可能性のある地球外文明の数
もし n が 1 よりも大きければ我々の銀河系に隣人がいそうだということになります
実際我々人類がすでにいるので n は 1 以上というのは確定しています
n = r × fp × ne × fl × fi × fc × l の部分なんですが 少し細かい議論になるので結論だけ知りたい人は
ポッドキャストアプリとかで15秒とか30秒ぐらい
早送りしてもらってもいいかもしれません 一応説明しますね
r は人類がいる銀河系の中で1年間に誕生する星の数です
fp は一つの構成が惑星系を持つ割合です ne は一つの構成系が持つ生命の存在が可能となる状態の惑星の平均数です
fl は生命の存在が可能となる状態の惑星において 生命が実際に発生する割合です
fi は発生した生命が知的なレベルまで進化する割合です fc は知的なレベルになった生命体が生還通信を行う割合です
06:12
l は知的生命体による技術文明が通信をする状態にある期間です
ドレイク博士はこの一つ一つの変数に推定値を入れていきました その結果得られた答えは n イコール10
つまりこの銀河系におよそ10の宇宙文明が存在するだろうそして地球人とコンタクトを取るだろうとれるだろうということです
これは推測なので大きく外れているかもしれません しかし現に我々が銀河系にいるのですから n イコール0はあり得ません
n イコール1と n イコール10の間はわずか10倍の違いしかありませんからドレイク博士の予測はあまりにも大胆というわけでもないんですね
実際ドレイク博士の予測は 地球外知的生命体探査セティというプロジェクトへとつながりました
地球外知的生命体探査セティプロジェクトとは 地球外知的生命体による宇宙文明を発見しようというプロジェクトです
主な方法論は電波望遠鏡を使って 宇宙をくまなく調べるというものです
実は地球から宇宙へメッセージを送るという試みも 過去何回かは実施されています
1974年にはアレシボメッセージという信号が プエルトリコのアレシボ天文台から宇宙へ向けて送信されています
このメッセージはドレイク博士によって作成されました
また1999年と2003年の2回 ウクライナの真宇宙通信センターから宇宙へ向けてメッセージが送られています
パイオニア10号のお手紙もまた地球から宇宙へ送られた メッセージの一つなんですね
これらのメッセージは宇宙文明へ届いたとしても 数万年先のことになることからまだお返事は返ってきていません
まあ気の遠くなるような時間スケールの話ですね
しかし宇宙をくまなく調べる方では 実は疑わしい電波信号が見つかっています
1977年8月15日 おはよう州立大学のジェリー・R・エーマン博士が
09:04
同州のビッグイヤー電波望遠鏡で奇妙な信号を発見しました
その信号は光星間通信として最も便利な1.4GHz周辺の電波で
イテザの方向からやってきており 際立って強く
72秒間にわたって継続していました
エーマン博士はこの信号をプリントアウトしたものに wow と書き込んだんですね
そのためこの信号は wow signal と呼ばれています
wow signal については メールでお送りしているニュースレターの第30号
「七夕の物語」でもご紹介していますので よろしかったらこちらもね読んでいただければと思います
この wow signal なんですが正体はわかっていません この信号が地球由来である可能性は極めて低いんです
ただそれが自然現象なのか宇宙文明によるものなのかは全くわからないんです
また天文学者たちは wow signal が再びやってくるのを待っているのですが
今のところまだ2度目は見つかっていません
2012年 wow signal 発見35周年を記念して
アレシボテン問題から宇宙へ向けておよそ1万の 呟きが送られましたこの呟きそうなんですツイートなんです
twitter で募集された呟きをそのまま宇宙へ送ったんですね
twitter ってこう地球外文明まで 送られてたんですね
イギリスの物理学者スティーブンホーキング博士は宇宙からの信号を探すこと これは積極的に進めても良いとしたものの人類より優れた技術を持つ
適位のある知的生命体に遭遇する可能性もあるため 慎重に行動すべきだと警告していました
まあ宇宙人も地球人のツイートを見たらあまりのくだらなさに適位を失ったかもしれません
さてドレイク博士の予測通り我々の銀河系に10の宇宙文明があるとするならば 一体宇宙人はどうこうにいるんでしょうか地球にはまだ来ていないように見えますよね
これは物理学者エンリコフェルミー博士が言い出したことなのでフェルミーのパラドックスというふうに呼びます
12:05
フェルミーのパラドックスに対して様々な仮説が提唱されています 代表的なものをご紹介しましょう
そもそも宇宙人はいない説 宇宙人は存在するが宇宙人側も地球を見つけられていない説
宇宙人は存在するが技術的に地球に近づけない説 宇宙人は存在するが意図的に地球に近づいていない説
宇宙人は存在し過去に地球に来たことがあるが最近は来ていない説 そして
宇宙人は存在し地球にいる説 最後の宇宙人は存在し地球にいる説のバリエーションとして
フェルミーは実は宇宙人だという説まであります まあ実際のところフェルミーはとても地球人とは思えない頭脳の持ち主だったのでそういう冗談も出たんでしょうね
映画メインインブラックはもちろんこの最後の説をベースにした sf 作品でしたね
結局のところフェルミーのパラドックスに対する決定だはまだないということになります
とはいえ20世紀最大の天文学者エドウィン・ハップルによる発見によると この宇宙には銀河はたくさんあるんです
我々が住む銀河系は天河川銀河という銀河なんですけれども どうやらこの宇宙には他に
2兆個ほど銀河があるようなんです 銀河1個あたりの宇宙文明の数を0.001と見積もっても我々以外の知的生命体は必ずどこかにいるということに
なるんじゃないでしょうか
というわけでこのエピソードでは宇宙人はいるのという疑問について ドレイク博士そしてセーガン博士たちの信念そしてホーキング博士の
だから気をつけなさいという警告をご紹介させていただきました またフェルミー博士の
いるんだったらどうして見つからないのっていうパラドックスについてもご紹介をさせていただき ました
ここからはまあ僕自身の超個人的な見解なのですが 可能性確率から言っても
地球以外に知的生命体というのは絶対いるんだと思います 地球だけがこの宇宙で特別ということはないと思うんですね
15:01
ドレイク博士の推測この銀河系の中に10個というのはどのぐらい正しいかというのは僕には分かりません
でも少なくとも1個はあるわけですね我々 で銀河系という言葉と銀河という言葉を使い分けているんですけれども我々が
住んでいる天河銀河これを銀河系と呼んでいます 太陽系の系と同じですねソーラーシステムのシステムを系と呼んでいるのと同じで
我々が住んでいる系システムを太陽系銀河系というふうに呼んできたわけなんですけれども この我々が住んでいる銀河系以外にも
まあ2兆個 実際の数はあの多分今後の研究によって前後するとは思うんですけれどもそのオーダーの銀河がこの
宇宙にあるということですね それはこんだけあれば生命体いるでしょう
実はその銀河が宇宙にたくさんあるということが分かったのは20世紀入ってからなんですね
望遠鏡で銀河を見ることはもうずっと前からできていたわけなんですけれどもこれが我々の住む
天河銀河の外にあるのかどうかということはわからなかったわけです そもそも僕たちは天河銀河に住んでいるので銀河の形知らないんですよ
なのでこの渦巻銀河っていうのを天空に見てもこれが我々の住む銀河系と 同じ種類の銀河なのかどうかというのはもう全くわからなかったわけですね
それを見つけた エドウィン・ハッブル
天才 宇宙物理学者ですよねまあ天文学者ですよね
彼の観測と推測によって宇宙のサイズは思ったよりも広いし星の数も思ったよりたくさんあるし
だからドレイク博士はこの銀河一つあたりに
知的生命体がドレイク博士は10と推測してますけれども まあこれ例えば100倍プラスマイナス100倍の
差があったとしてもまた例えば0.1から 1000までの幅を取るにしてもそれでもこれだけ銀河が宇宙にあれば
絶対にね生命体がいると思うんですね ただし
じゃあ地球人とコンタクト取れるかあるいは地球まで来れるかというと話は別だと思うんですよ やはり宇宙を旅行するには光の速度を超えられないという壁があるの
で まあ例えば1万光年とか2万光年移動しようと思えばどんなに早くても1万年2万年はかかる
18:09
わけですねじゃあその1万年2万年生きられる生命というのが想像できるかっていうとこれは ちょっと怪奇的ですねまぁ根拠ないんですけれどもね
でホーキング博士が心配しておられたのはその 宇宙人地球外地的生命体が人間に対して有効的ではない場合
敵対的な場合があるんじゃないか 地球から地球はここですよ地球人はこんな人たちですよと教えているのは
もしも宇宙人が攻めてきた時に困るんじゃないかということなんですね それに対する反論もあって例えばその映画コンタクトをとったロバートゼメキス監督
それからまあ原作を書いたカールセイガン博士なんかはですね まあそもそも地球人たちはラジオやテレビ放送で宇宙に向かっても電波を漏らしているわけですよ
ありとあらゆる地球の情報を宇宙に向かってもすでに発信しちゃってるんだから 今さら宇宙から隠れるというのは無意味なんじゃないかということをね
言っています
さて冒頭の早武者2が持ち帰った竜宮の砂から阿弥野さんが見つかったというニュースにね 戻りたいと思うんですけれども
阿弥野さんが20種類以上見つかったということでこれはもう大きなニュースになります 実はその生命の元となった阿弥野さんが地球上で偶然生まれたのか宇宙から持ち込まれたのか
ということに関しては議論が続いています というのも宇宙由来の隕石の中に阿弥野さんこれまでにも見つかっているんですね
ただ宇宙から直接持ち帰った 砂から阿弥野さんが見つかったというのは今回が初めてになります
太陽系内の地球以外の場所から阿弥野さんが見つかったということは 地球上に阿弥野さんがなかったということにはならないんですが地球以外の場所でも阿弥野さんが生まれて
いたということを証明することになります 地球上の生命がねどちらの阿弥野さん由来なのかということはまだまだ
わからないところだと思うんですが 地球以外で阿弥野さんが見つかるということは太陽系の別の場所で
生命がいたかもしれないし まあ文明を作るまではいかなかったにしても原始の地球のような
21:04
微生物がたくさんいたという環境が地球の外にあったかもしれないということを示唆しています
天文学者たちは当初は木星に生命がいたんじゃないかと疑ったんですが現在では 火星に生命の後はないかということで火星探査機を送り込んでいます
火星には水の痕跡も残っていますし
きっと火星には何か微生物いたんじゃないかなと まあこれはかなり僕の希望的観測も含めて思っています
いずれね人類は火星に降り立つことがあるでしょうから その時までにはいろんな調査がなされると思うんですよね
僕は生きてないかもしれないけれども でも楽しみですよね
そうそうハヤブサツーが持ち帰ったミノさんの中には グルタミン酸もあったそうなんですよグルタミン酸ってほら旨味成分じゃないですか
なんかできないですかねこの リュウグブランドなのかハヤブサツーブランドなのかわかんないですけど
旨味調味料で宇宙由来ですよみたいなの 僕隕石好きで隕石って売ってるんですよね
自分で拾うことってもめったにないんですけれども大きな隕石が地球に 落ちているので有名な隕石なんですけれどもね落ちているのでまあその破片なんかが
コレクターの間でやり取りされていてマーケットに出るんですけれども そういうのを見るとねあのいいやつはやっぱりねお値段も高いんですけれども
そうでもない隕石は割と安く買えるもんで僕なんか好きなんですけれども 隕石由来の旨味調味料とか
食べるわけにもいかないし いたし返しですね
なんかね取り留めもない話をしているとまた終わりの時間が近づいてきてしまいました
steam.fm そしてニュースレター steam news ではリスナーの皆さんそして読者の皆さんからまた取り上げてほしい
話題なんかも募集していますそう twitter で steam コミュニティというのもやっていますのでよかったら探してみてください
そうですね今度は阿弥野さんとうまみとかのお話もしてみようかなと思いました というわけで今回のエピソードも最後まで聞いてくださってありがとうございました
素敵な一日をお過ごしください一でした
24:01
me
me
me
me
me
me
me
me
me
me
me
me
me
me
me
(♪~ED)