Startup Now、資金調達を実施したばかりの企業家をお招きし、創業にかける思い、事業の現状や未来の話まで、あれこれをお伺いするポッドキャスト、パーソナリティのスタートアップ伝導士、お稲荷です。
同じく、パーソナリティのアニマルスピリッツ中山です。本日は、第16回目の放送となりまして、株式会社ユーフォリア代表取締役の橋口 寛さんにお越しいただきました。
ユーフォリアさんは、ボーツ選手のコンディション管理、けが予防のためのコンディションデータプラットフォーム、ワンタップスポーツを提供されているスタートアップで、
2022年5月にシリーズCラウンドで7億円を、また、2023年11月にはキリンホールディングス様及び東京会場ホールディングス様などより資金調達資本業務提携を実施されました。
橋口さん、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
次に橋口さんにご登場いただくことになった経緯を、また中山さんからお願いいたします。
ありがとうございます。
前回のワールド抹茶さんに引き続きまして、今回も知人である坪田さんにレコメンドいただいたっていうのがきっかけなんですけれども、
今回は坪田さんと私の出会いっていうのを、もう少しご説明させていただければなと思ってまして、
橋口さんもご卒業されているダークトマス大学のビジネススクールであるタックっていう学校があるんですけれども、
そこにですね、私は別に学生じゃなかったんですけど、家族として帯同してまして、
タックってアメリカの東海岸の割と郊外にある学校でして、
家族連れて留学して、
割と郊外ですね。
割と家族で留学している人っていうのはですね、なんか家族寮みたいな集落に住んでいる人が多くてですね、
私も坪田さんと同じで、すごく家が近くて、私の家の窓から坪田さんの家が見えるような距離感で、
1年ぐらい一緒に過ごさせてもらった関係でですね、毎週のように家族で遊んだりご飯を食べていたような中でして、
そこで坪田さんとすごく仲良くさせていただいていて、
タックって本当にコミュニティの絆が強い学校だなと思っていて、卒業後もアラムナイ同士で交流がありますし、
なんならその学生同士のアラムナイだけじゃなくて、私みたいな学生じゃなくて関係ないパートナーも、
このタックのアラムナイコミュニティっていうのに混ぜてもらえるような素敵な学校でして、
ちょっと話が長くなったんですけど、
そんな素敵なタックのコミュニティの力によって、今回橋口さんの出演が実現したというような経緯になっております。
いやー光栄です。本当タックちっちゃいですからね。
本当にちっちゃなコミュニティなんで、タックの関係者だって言うと、
1も2もなく駆けつけるっていうのがみんなの習わしだと思うんですけどね。
本当にありがとうございます。
そんな濃い濃いコミュニティに属されている橋口さんなので、
きっとそのご経歴だったり思いも並々ならるものがあるんじゃないかなと思ってますので、
すごく楽しみにしております。
橋口さんについて聞いていきたいなと思っております。
一番最初オーソドックスにですね、まずご経歴なども含めまして、
簡単な自己紹介からお願いできますでしょうか。
はい。私最初のキャリアは車の会社、会社経営の車の会社に入ったんですけど、
メルセデスベンツという会社に入りまして、
まあまあ長くそこで働いてました。
8年半ぐらいですかね、働いてました。
メルセデスもそうなんですけれども、自動車会社ってだいたいリーダーネットワークっていうのを持ってまして、
そのリーダーネットワークっていうのはメーカー資本ではなくて、
別の資本、地場の資本でされているんですね。
メルセデスの場合は250車ぐらいそれがあったんですが、
そうすると経営があまり良くない状況で、
一定の割合でどうしても出てきてしまうので、
そういったところの経営改善のサポートとか、
企業再生をする、買収して、助中して、再生をして、
新しい資本にまた受け渡すみたいなそういう仕事をやってます。
そういう中で、この仕事が非常にお客さんから喜んでいただけるので、
企業再生のプロになりたいなと思って、
ただ自分は自動車リーダーの経営のことしかわからないので、
それ以外にも一般的なマネジメントのスキルを得るために、
どういうところがあるのかなって思って調べていたときに、
MBAというのがあるらしいと。
その中でもダートモス大学というのは、
かなりジェネラルマネジメントっていろんなところを幅広く学べる
というそういう特徴があるらしいということを知って、
留学したというのが30過ぎぐらいです。
で、妻にも会社一緒に辞めてもらって、子供を連れて2年間、
先ほど中山さんが言われていた、
どいなかの素晴らしい環境で夢のような生活をして帰ってきたという感じですね。
その後はアクセンチュアで戦略コンサルティンググループに
入っていたんですけれども、
それを経て独立しようと思っていたんですが、
計画よりもちょっと早めて独立をしまして、
そのとき父親が突然倒れるというのがあって、
そのまま結局最後亡くなったんですけれども、
なので何年も何年もそこで修行してから独立しようという計画そのものが、
もともと計画では6年だったんですけれども、
そういうことをやっているといつ自分も人生終わるかわからないなと思って、
2年で独立をしました。
その後はもともとの計画どおり、
企業再生の仕事、プライベートエクイティファンドのアドバイザーとかやりながら、
幼少期メーカーの再生とかをやっていたんですけれども、
それが一旦一通り区切りがついて、
ユーフォリア創業に至るという感じです。
ユーフォリア創業したのは2008年なので、かなり前なんですね。
スタートアップとしては歴が長い方だと思います。
しばらくは今スポーツテックのスタートアップをやっているんですけれども、
しばらくはスポーツテックというところにたどり着くわけではなく、
いわゆる企業再生だとかコンサルティングとかをやりながら、
ブティックファームとして今も一緒にやっている、
CEOの2人で共同代表をやっているんですけど、
宮玉子と一緒に創業してですね、
いろんなことをやりながら自分たちの事業を探索する、
試しては失敗して、試しては失敗して、
そういう期間がしばらくあって、
その後に今の事業にたどり着いたという感じです。
どうやってたどり着いたんですか?
特にやっぱりスポーツというのが今の話だと全く出てこなかったので、
急に出てきたのか、でもたぶんそんなことはないんじゃないかなと思うんです。
そのあたりスポーツとの関係性とかを含めてお伺いしてもいいですか?
そうですね。
2012年なんですけど、実は最初の我々の顧客ユーザーさんが、
ラグビー日本代表チームなんですね。
今も期間中心となるプロダクトで、
ワンタップスポーツというプロダクトを我々作っているんですけど、
これはアスリート、スポーツをやる人たちの怪我を予防したりとか、
コンディションをよくしたりとか、
大事な大会でいいパフォーマンスを出すためのサポートをする、
そういうツール、ソフトウェアなんですけども、
これを作って、こういったものの原型となるものを作れませんか、
という打診をいただいたのがラグビー日本代表チームでした。
当時、ラグビーって今でこそですね、代表チーム結構強くて、
日本で2019年ワールドカップあったとき、ベスト8に入ったりしてるんですよね。
3勝したり、その前の大会も3勝して、
直近の2023年の大会で2勝してるんですけども、
それ以前はですね、我々が出会った頃は、
もう30年ぐらいの歴史の中で1勝しかしたことがなくて、
1勝21敗2引き分けだったんですよ。
このチームが、エディ・ジョーンズさんって今もヘッドコーチになられてるんですけど、
そのヘッドコーチを招聘して、圧倒的な強化を進めると。
2019年に日本にワールドカップ連れてくることも決まってたので、
そこに向けて2012年からはものすごく強化を進めるんだけど、
そうするとやっぱり練習の強度とか量とかですね、
合宿の日数も4倍5倍になるみたいな、そういうタイミングだったんですけど、
それが爆上がりして、怪我のリスクっていうのは当然上がってしまうっていうのは、
これは目に見えることなんですよね。
なので、怪我のリスクが上がったときに適切なタイミングで適切なアラートを出せるような、
そういう可視化アラートツールを作りたいというそういうニーズがあって、
ご相談いただいた。これがスタートです。
スポーツテックの道に進もうと思って引き受けたわけではなくてですね、
単純にラグビーもそうなんですけど、スポーツが好きだったのと、
もともと私がラグビー日本代表も大ファンだったので、
少しでも関われるなら嬉しいなという感じでみんなに引き受けたっていうのがスタートですね。
お客さんのニーズから開発だったと思うんですけど、
それを事業として展開していくぞっていうのはまたもう一段階違うアクセルがあると思うんですけど、
この踏み込みっていうのは何がきっかけだったんですか?
事業として展開するぞっていう風になるまでに3年から4年ぐらい実はかかっているんですけど、
その間は他の仕事でお金を稼いで、それをワンタップスポーツの開発に注ぎ込むという機関だったんですね。
今から振り返ると非常に我々が幸運だったんですけど、
ラグビー日本代表チームっていわゆるスポーツテクノロジー、様々なテクノロジーの活用とか、
それからスポーツサイエンスに関しての知見とかがもうトップオブトップなんですよ。
その中では本当にトップの方々で、そういう方々とある種もうマンツーマンみたいにして、
毎週毎週フィードバックをいただいて、もっとこうしないとダメだよみたいなことを厳しくも温かくいろいろ言っていただいて、
それで改善するじゃないですか。スプリント開発をしてどんどん毎週毎週回していって、
そうすると3年ぐらい経った時にまあいいものになってきたんですね、プロダクトが。
これはラグビーだけに閉じるのはもったいないなっていう風に思いましたし、
日本代表チームだけが恩恵を受けるべきものではなくて、
それこそ大学生であれ、高校生であれ、中学生であれ、子どもであれ、
スポーツやる人の怪我を予防するとかですね、健全な発達を支援するとか、
そういったところにもっと幅広く価値が提供できるはずだっていう思いに至って、
それでそちらの方にしっかりコミットしようというふうに思ったっていうのが、
2015年とか16年とかそのタイミングです。
一番最初ラグビーの日本代表チームに声をかけてもらったってことなんですけど、
このスポーツの選手のコンディションのデジタル化みたいな概念というのが一番進んでるっていうのは、
やはりグローバルで見てもラグビーが中心なんですか?
そうですね。今となって、今どこが進んでるかというと、かなりもういわゆる眼光人というか、
だからみんなあまり変わらない状況になっているだろうとは思います。
例えばメジャーリーグの野球とかですね、NFL、フットボールだとか、それからサッカー、
ヨーロッパの方のサッカーだとか、それぞれちょっと特徴は違うんですけど、
みんなデジタライゼーションはものすごい勢いで進んでるし、変わらないかなというふうには思うんですけど、
少なくとも当時においてはラグビーは本当にトップランナーでしたね。
特にスポーツサイエンスに基づく体のハイパフォーマンスを出すっていう、
そういう領域ですね、分析とか戦術分析とかそういうこともあるんですけど、
それ以上に体をどのように強化するかとかですね、フィットネスをどう上げるかとか、
怪我をいかに防ぐかみたいな、そういうところはものすごく進んでいくなと思う。
なるほど。つまりそのコンディションをデジタルに管理することで、
一番期待できるのっていうのはまず怪我の防止。
そうですね。
それからコンディションを、一番いいコンディションの人が誰なのか、
どういうふうに組み合わせたらいいのかっていうのをチームの監督として把握するっていうのが、
このワンタップスポーツを使う一番の目的なんですかね。
そうですね。我々人間ってみんな生体なんですけど、
生体ってどうしても揺らぎがあって波があるんですよね。
その中でいい時と悪い時って皆さんも必ずあると思うんですけど、
スポーツっていつもいつも重要な試合っていうわけではなくて、
練習がある期間もあるし、そういう時ってあえて調子を落としたりするんですよね。
それからグッと追い込んで、その後テーパリングって言って休みを入れて、
ハイパフォーマンスが出せるようにピーク状態に持っていくんですけど、
これピーキングって言うんですけど、こういうテーパリングしたりピーキングしたりとか、
あとは気分けをするっていうピリオダイゼーションっていう概念があるんですが、
ここはあえて落とす、ここは上げるみたいなそういう気分けをして、
その人なりの波を可視化するとか、あとチーム全体として、
全体としてのピーキングをするための全体の波を可視化するとか、
そういったものがワンタップスポーツとしての一つの目的になります。
今おっしゃった通り、一番のピーキングの阻害要因っていうのは怪我なので、
一番、場合によってはその人の選手人生を奪ってしまったりとか、
場合によっては人生を奪うことすらあるので、
とにかく怪我を防ぐっていうのが本当の一番重要なゴールということになりますね。
なるほど。実際にこのワンタップスポーツを入れることで怪我の率が下がったとか、
そういうデータってあったりするんですか。
いい質問ですね。これはよく聞かれるんですけど、
なかなかアップルとアップルで企画ができないところがあってですね、
例えば怪我のためのアラートを出せるっていう、怪我回避のためのアラートを出せるという状況になるとですね、
むしろ追い込んだりするんですよね。もう少し追い込めますということがわかったりとか。
ラグビー日本代表も当時ですね、そうでしたけど、
強度がものすごく増えましたという状況の中で怪我発生率をなかなか比較が難しいというのはあります。
なので学術的に正しい回答で言うと、それは何とも言えないということなんですけど、
感覚的によくユーザーの方から言っていただくのは、やっぱり怪我は減りましたと。
同じ強度を与えていれば怪我は減らせるっていう、
そういう感覚をルーチンを回している中で得ることができましたっていうフィードバックを受けることはあります。
なるほど。ありがとうございます。
今その一番最初はラグビーの日本代表チームから使ってもらったってことなんですけど、
今はどんなチームとか、もしくはどんな企業とかに利用されているんでしょうか。
そうですね。その後、今現状でワンタップスポーツ全体で1700チームぐらいで使っていただいていて、
競技はほぼ全てと言っていいかなと思います。70以上ですね。
最近ちょっとカウントしてないんですけど、70、80もスポーツの種類であるんだって思われると思うんですが、
ほぼ全てです。マイナー競技も含めて。
日本代表チームだけ捉えても、26競技の日本代表チームが使っていただいていて、
プロ、野野球とかJリーグとかBリーグってバスケがリーグがあって、
ラグビーだとリーグワンっていうのがありますが、
こういった本当にトップスポーツだと6、7割ぐらいのチームが使っていただいている感じです。
一方で全ユーザーチームのうち半分ぐらいが部活動ですね。
大学、高校、中学校とかの部活動レベルの人たちが使っていただいている形ですね。
スポーツにおいてはそんな感じです。
最初はトッププロから使ってもらったけれども、今はすごい裾野が広がっているってことなんですかね。
そうですね。裾野はだいぶ広がっています。
一方で本当はスポーツに最初に触れる機会って、小学校入ったばかりとかですね。
場合によっては未就学時で幼稚園児、保育園児の子がスポーツをちょこちょこ楽しんでいるというかわいい絵柄があると思うんですけど、
ああいったところからスポーツに最初触れて、そのスポーツが好きになったら小学校、高学年まで、
お兄ちゃんまでやって、中学校でもやって、高校でもやって、ずっと移行していくじゃないですか。
我々は最初にスポーツに触れるときからちゃんとしたサービスを提供したいという思いがあってですね。
そのための子ども向けのプロダクトをどうやって開発するかということに検討していたんですけど、
まあまあ時間がかかるなと。
一から作っていくとですね。
なので実は去年M&Aを一つしまして、
スグラムっていうもともとあった会社なんですけれども、
小学生、中学生、あと未就学児を対象として10万人以上の方に使っていただいている。
コンディショニングというよりもどちらかというとチームのマネジメント、
チームの運営とかコミュニケーションとか保険に入るとか、
お月社を就勤するとかそういったところを中心にしていたサービスなんですけど、
こちらとお声掛けをして一緒になりましょうということでM&Aをして、
それで2つまとめてスグラムからワンタップスポーツに、
小さい子どもから大人までトップレベルまで一貫してカバーできるという、
そういう体制が去年整ったという状況です。
今、事業としてはコンディショニングをやるサース事業のワンタップスポーツと、
子ども向けの運営マネジメントのスグラムと、
他にもいくつか事業があるのかなというふうにホームページを見ていると拝見したんですけれども、
他にどんな事業をやられているんでしょうか。
今言っていただいた2つ、ワンタップスポーツとスグラム、
これがスポーツ領域の事業で、我々の中でスポーツディビジョンと呼んでいます。
これが2つの翼のうちの1つなんですけれども、
もう1つの翼が法人ディビジョンというものがありまして、
企業さん向けのサービスというのをやっています。
こちらがさらに2つ分かれていてですね、データマネジメント事業といって、
これは臨床試験とかを企業さん向けに提供するものなんですけど、
臨床試験って言うとちょっと堅苦しいイメージがあるかもしれませんけど、
例えばサプリメントとか、プロテインだとか、
これを飲むと体にとってこういう効果がありますみたいなものってあるじゃないですか。
そういうものを実際にその適した競技の、適したレベルの選手たちを集めて、
摂取したらどういった効果があるのかみたいなことを正しく検証するような、
そういうサービスをやっています。
これはそういうスポーツチームとネットワークがあるということと、
そういうスポーツ科学だとか栄養学だとか、
ありがとうございます。
そういう意味では、深さを深めていくというフェーズに
この後入ってくると思います。
もともとワンタップスポーツを始めたあたりから、
スポーツのトップスポーツだけではなくて、
本当に若年のところから一貫してサポートする
という体制をまず作ろうと。
その後でスポーツだけではなく、
その周辺にある領域にスポーツのある種事業を拡張していこうと。
スポーツのマーケットという概念を、
スポーツ産業という概念を拡張していこうという
そういう思いを持っていまして、
それが一定程度形としては整ったという感じですね。
ただまだまだ深さはこれからという状況だとは思っています。
そもそもスポーツテックって、
実は我々以外にもいくつかあられるんですけど、
いわゆる上場してかなり大きくなったスポーツテックって
まだないんですよね。
ファイナンスをやるときに、シリーズAのファイナンスのときに
ものすごい苦労したんですけど、
2年ぐらいかかってるんですよ、最初のファイナンスが。
それはもう成功事例がないから、
スポーツテックの成功事例をどこかができたら検討するけど、
全く検討になるようなそういうコンプスも存在しないので、
なかなか出せませんよねっていう判断がすごく多かったんですよ。
それもこれもスポーツ産業が小さいからだと我々として思っていて、
我々自身がやっぱり最初のペンギンにならなきゃいけない
っていう思いはすごくありますし、
あと単にスポーツ産業そのもので頑張るっていうだけじゃなくてですね、
スポーツインダストリーをいわゆるグレータースポーツマーケット、
スポーツマーケットからグレータースポーツマーケット、
スポーツインダストリーからグレータースポーツインダストリー
みたいな話を中ではよくするんですけど、
周辺の隣接地、さっき申し上げたみたいな臨床試験だとか
ウェルネスっていうところで、
隣接地にマーケットを拡張していくことで、
スポーツマーケットそのものの概念を広げたいっていう思いはすごくあります。
そうですね、プレスリリース拝見していても、
直近だと東京会場さんとかキリンホールディングスさんとか、
そういった事業会社との連携っていうのもかなりやられているなっていうところと、
あとは初期の段階でもASICSさんとかKDDIさんとか、
事業会社さんとの連携っていうのが非常に多い、
資本政策っていうところが特徴的だなと思って拝見していたんですけれども、
そのあたりは一つは独立系のVCのコンプスが存在しない問題で難しいっていうところと、
もしくはそういった事業会社とのシナジーっていうのが非常に見込めるっていうところもあったのかな、
なんていうふうに拝見していたんですけど、
これまでのファイナンスの戦略っていうところも教えていただけますでしょうか。
はい、まさに今おっしゃっていただいた通りかなと思います。
シリーズAの時が今おっしゃっていただいたKDDIさんのオープンイノベーションファンドっていうところとASICSベンチャーズさん。
その後シリーズB、C、先日Bがクローズしたんですけれども、
いずれも中心となるのは事業会社さん、CVCですね。
これはもうやっぱり我々そのものが事業を行っていく上で
スポーツマーケットの中だけではなく、いろんなところに橋を架けながら事業を大きくしていこうという考えを持っていますので、
それぞれの領域の中でフォアなプレーヤーとして存在していらっしゃる方々と提携することによるシナジーが我々にとっても大きいですし、
先方にとっても大きいはずだっていうそういう考え方が一つありました。
やっぱりスタートアップの旅そのものがやっぱり大きな仲間づくりだと思うんですけど、
投資家さんというのは本当に重要な仲間なので、そういう仲間をつくっていくという意味で、
いわゆるピュア投資、純投資としてVCさんに出していただくというケースもあるんですけれども、
それがメインというよりもどちらかというと事業会社さんをメインとしてずっと構築はしてきたという形ではあります。
新しい領域スポーツテックっていうところで、今後のファイナンスもいろいろ戦略として割られるんじゃないかなと思っているんですけれども、
経済的な側面もしっかり、それ以外の例えば社会的とか環境的なインパクトっていう面でも
御社の魅力っていうのを図っていくってこともあり得るんじゃないかなと思っているんですけれども、
そのあたり教えていただけますでしょうか。
ありがとうございます。
そうですね、まさにこの後少しファイナンスとしてのフェーズも変わってくるというふうに思っています。
この後はいわゆる長期安定的な株主の方との関係性というか仲間づくりというところもまた増えてくると思うんですが、
先ほども申し上げたとおり、スポーツの周辺領域にトップスポーツの領域から始まった知見を広げていくということそのものが、
ある種のスポーツをR&Dのない床として、その成果を幅広い社会課題の解決につなげていくという
そういうプロセスそのものだと思うんですね。
具体的には、今ここまでの体の変化を前提とし、
こういう栄養と睡眠と運動ということを前提とすると、
今後はこの方の体はこういうふうに変わっていきますということを予測し、
それに対してより良い形のレコメンデーションを提供して、
より良い形の未来をつくると。
うまなりの未来ではないより良い未来をつくるというのが、
これがトップアスリートとかの世界でスポーツ科学でやることなんですけど、
同じことはやっぱり、あらゆるセグメントの方に対して適応できることだと思うんですよね。
具体的には高齢者の方もそうですし、
あとスポーツの中でやっぱり女性アスリートの健康問題ってかなり大きな課題として長く存在してたんですが、
我々ここの領域にもソリューションをしっかり提供しつつあると思っています。
これもスポーツの選手だけに閉じるものではなく、
多くの方に対して価値が提供できるかなと思っています。
あるいは、いわゆる健康寿命のところとかもそうなんですけれども、
医療費の爆増みたいなところがありつつ、
働いていただける方が減ってくるというこういう世界観の中では、
どれだけ健康に皆さんが痛みなく長く元気で働いていただけるかって非常に重要なところだと思うんですよね。
この辺りについてもしっかり価値が提供できるところだなというふうに我々としては確信をしていますね。
なので、そういった社会的インパクトに対しての、
そういうコンテクストで投資をしていただけるようなパートナーの方というのも非常に我々としては求めているという状況です。
ありがとうございます。いろいろユーフォリアさんの素敵な面を聞けたところで、
採用のところもちょっと教えていただければなと思っているんですけれども、
まずユーフォリアっていう会社ってどんなカルチャーなのかなっていうところと、
今どういう人を求めているのかなっていうところもありましたら教えてください。
ユーフォリアの会社のカルチャーは一言で言うのがなかなか難しいんですけれども、
やっぱりスポーツを背景としているので、スポーツが好きな人が多くてですね、
オフィスに来ていただくと分かるんですけど、ちょっとスポーツバーみたいなオフィスになっていて、バーカウンターがあって、
アメリカのスタジアム、MLBのメジャーリーグのスタジアムみたいな壁があって、
そこにユニフォーム、お客さんのユニフォームがずらーっと飾られていて、
たくさん来ていただいたスタッフとか選手の方々のサインが書かれているみたいな、そんな感じのオフィスですね。
選手上がりの社員ももちろんいるんですけど、みんながトップレベルでプレーしていたわけでは必ずしもないですが、
でもやっぱりスポーツが好き、スポーツの力というものを信じているという人たちが集まっている会社だと思います。
なので非常にその価値観、バリューの中で、一つのスポーツチームのように働くということをすごく大事にしていますので、
多様性を生かしながらスポーツチームのように働く、そういうチームだと思います。
一方で、どのスポーツもそうなんですけど、チームワーク、チームワークといってもですね、
表面で1対1の時に抜かれるという選手ばかりだと絶対勝てないんですよね。
何とかしてくれみたいな、そういう選手ばかりだと勝てないので、1対1でもやっぱりプロフェッショナルとして甲が立っているというのはすごく重要だと思うので、
ここも非常に大事にしているところでありますね。
そういう我々として実現したい未来に基づいて、こういう価値観でプレーしているこの会社に対して共感していただけるような方、
価値観が合うなと思っていただけるような方を我々としては仲間として常に探しています。
もうポジションはかなり多いんですけど、今本当に探しているところで言うと、ソフトウェアエンジニアのところはかなり幅広に探しています。
それからデータサイエンティストとかですね。あるいはビーズウェブ。
コーポレートの方でも人事とかHRの方、経営企画広報などなど、本当に幅広くですね、全方位的に仲間を探しているという状況です。
ぜひ興味を持っていただいたら、ぜひググっていただければと思います。
お願いします。
そろそろ終わりの時間が近づいてきましたので締めに入っていきます。
あっという間ですね。
あっという間でしたね。何個も聞きたいのがあったんですけど。
最後に、今話しされなかった部分もあるかなと思いますので、ポトキャストやリスナーさん向けのメッセージをお願いしたくてですね。
個人的には特に橋口さんにとってスポーツは何なのかとか、何がそれなりに心を動かしているのか、みたいなメッセージもいただきたいなと思っております。
まず、スポーツって一言で言えないなっていうことを改めてご質問を聞いて思ったんですけど、多面体だと思うんですよね。
私にとってはスポーツがない人生というのは想像ができないぐらいの大きな存在だったんですけど、子供の時から物心ついた頃からずっと野球をやっていて、