岡崎つぐみさんの活動紹介
声を思いを世界中に届ける。こえラボ、経営者の志。
こんにちは、こえラボの岡田です。今回は、児童虐待防止活動家の岡崎つぐみさんにお話を伺いたいと思います。岡崎さん、よろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
まずは、自己紹介からお願いいたします。
はい、よろしくお願いします。私は、児童虐待防止活動家をしております。岡崎つぐみと申します。
はい。この児童虐待防止活動というのは、どういった活動なのか、そこのあたりから教えていただけますか?
はい、ありがとうございます。私は、児童虐待防止のために、一般社団法人オナラという団体を代表しておりまして、
そこで、児童虐待を受けてきた被害者の方たち、受けてきた被害者なので、成人の方たちの伴走支援というものをさせていただいています。
そうなんですね。成人の方なんですね。
そうなんです。はい。児童虐待というと、おそらく多くの方たちは、お子さんたちをイメージされるかなと思うんですけれども、
実は、児童虐待を受けてきた方たちというのは、大人になってからもいろいろな問題を抱えていて、すごく大変な息づらさを抱えているので、支援が必要だということで、私たちがその活動をさせてもらっているというところです。
そうなんですね。何かこの活動を開始した、何かきっかけとかはあるんですか?
はい。実は、私自身も児童虐待の被害を受けてきた一人だったんですね。子供の頃からずっと大人になるまで虐待を受けてきまして、先ほど大人になっても苦しさがあるってお話しさせていただいたように、私も大人になってからもずいぶん苦しんできた時期が長くありまして、
今はとても元気に生活させてもらっているので、支援をさせていただく側に回らせてもらったというか、支援をさせてもらっているというところです。
どういった方が主に対象になっていくのか、そういったところも教えていただけますか?
はい。ありがとうございます。実は先ほど、児童虐待被害者の方たちの支援をと申し上げたんですけれども、児童虐待の被害を受けてきた方たちの中でも、児童虐待を受けた子たちは児童相談所につながって、
その先でお家で返すのは難しいかなって思われるような子たちというのは、児童養護施設とか、シャトーヤと呼ばれるような社会的養護というところに保護されて、その施設の中で暮らしていくことになっていく子もいるんですけれども、実はそこにたどり着けない子たちというのもたくさんいるんですね。
たどり着けなかった子というのは、国とか民間からの支援というのがなかなか受けづらい状況にあるので、私たちは児童虐待を受けながらも、社会的養護と呼ばれるところにたどり着くことのできなかった方たちを対象に支援をさせてもらっています。
社会的養護が受けられなかった子供たちへの支援
実はそういった社会的養護を受けられていない方たちの方が多かったりするっていうことなんですか。
そうなんですよ。そこがなかなか世界の皆さんには知られていないところかなと思うんですけど、実は今虐待を受けている子どもたちって年間に20万人以上いるんですね。
でもその子たちのうち、社会的養護と呼ばれるところにたどり着く子っていうのはわずか2%しかいないんですね。
すごい少ないんですね。
そうなんですよ。
これ何か要因とかあるんですかね。
いくつか要因になるものはあると思うんですけど、一つは圧倒的に保護するような施設が足りないっていうところと、
あともう一つは、日本の社会っていうのはどうしても家庭で子どもを育てるのが何より大事なんだっていう考えが強いんですよね。
どうしても家に帰す方を優先しがちっていうところがあるのと、
あとは自動相談所によって虐待の状況っていうのが確認されていくことになるんですけど、
必ずしもしっかりと間違いのない判断がされるわけではないという現状があります。
実際それこそ自動相談所の介入がありながらも命を落としてしまったような虐待の事件が起こってきたときには、
まさにそういう、されれば助けられた命もあったのに、
保護に至らないことによって自宅で苦しみ続けている子がいるっていうことなのかなと思います。
そうなんですね。やっぱり結構社会的にも難しいところの問題がいろいろあるんですね。
あと、日本の場合は真剣のもと強さっていうことも一つ保護されにくい要因になっているかなと思います。
そうなんですね。この辺りを岡崎さん、どんなふうにやって活動していきたいというふうに考えてらっしゃるんでしょうかね。
私は、社会的擁護にたどり着くことがなく大人になった方たちのことは、見えなかった子どもたちという呼び方をしているんですけれども、
その方たちの支援制度というものが、国からも民間からも全くないという状態がありますので、
私たちは、どこからも支援を受けられない方たちにできるだけ寄り添った関わり方をさせていただきたいと思っておりまして、
相談というか、皆さんの苦しいお話を聞かせていただきながら、少しでもその人らしい道を歩き出せるようにというような支援をさせてもらっています。
そうなんですね。やっぱりこの国の制度としてもちょっと難しい部分あるし、なかなか民間からもサポートしてもらいづらいという、そういったちょっと難しい環境があったりするんですね。
そうなんですよね。私、ずっと何度か社会的養護という言葉を出させてもらっているんですけれども、
社会的養護を18歳で育った後も、やっぱり皆さんとても生きづらさを抱えているので、
実はそういうところを育った方たちへのサポートのために、国はいろいろな支援制度を設けたりとか、
そういうことを支援する団体に対して補助金を出したりということがされているんですけれども、
私が対象にさせてもらっている見えなかった子どもたちに対しての、そういう制度というのが本当に全くないんですね。
あとそれこそ、なんとなく皆さんのイメージとして、ひどい虐待を受けている子というのは、皆さんが養護につながっているだろうというような思いがきっとあると思うので、
なかなかこういうたどり着けずに苦しんでいる子たちがいるんだということがなかなかイメージされにくくて、支援をしてくださる方が現れないというような現状もあります。
なかなか大変な現状があるんだなと思いました。この番組は経営者の志という番組ですので、ぜひ岡崎さんの思い、志についても教えていただけるでしょうか。
はい、ありがとうございます。まず私たちは、つながってくれた、目の前にいる見えなかった子どもたちのお一人お一人が、自分らしく人生を歩いていけるように、
私たちの団体の目標として、見えなかった子どもたちが生まれてきてよかったって思えるような社会の実現を目指しています。
そのために向けて、私たちはもちろん目の前の方たちにできることをさせてもらいたいと思っているんですけれども、一方で、私たち以外のところからもいろんな支援制度が充実していくように、
政策提言のようなこともこれからさせていただこうと思っているところです。
そうなんですね。これから11月に向けてもイベントも開催されるというふうにお伺いしているんですが、ぜひもしよかったらそこも教えていただけますか。
11月19日に日本橋でイベントを予定しているんですが、そのイベントではおそらく日本で初めてとなる見えなかった子どもたちのアンケートの統計データを発表することになります。
そういったところも、ぜひいろんな人に知ってもらいたいですね。
知ってもらいたいです。またイベントの時にはアンケートデータをもとに国へ要望書を届けることにもなっておりますので、ぜひ皆さんに歴史的瞬間に皆さんにも立ち会ってもらえたらなと思っています。
ぜひそういった情報も岡崎さんがノートで発信されていらっしゃるということなので、そこのURLもこのポッドキャストの説明欄に記載させていただきますので、ぜひチェックいただけたらと思います。
そして寄付の受付もされていらっしゃるということですかね。
そうなんです。寄付をお願いするのはなかなか心苦しいところもあるんですけれども、やっぱりどうしても私たちの活動っていうのは皆さんのお一人お一人の寄付で成り立っているところがあります。
私たちも少しでも寄付をいただけることによって、一人でも多くの方の支援をさせていただきたいと思っていますので、ぜひご寄付のご協力をお願いします。
こちらもこの説明欄のところにURLを掲載させていただきますので、ぜひチェックして対応していただければなと思います。
今回は自動虐待防止活動課の岡崎嗣美さんにお話を伺いました。
岡崎さんどうもありがとうございました。
ありがとうございました。