1. 志賀十五の壺【10分言語学】
  2. #291 文法化とはなにか? from..
2021-04-07 09:59

#291 文法化とはなにか? from Radiotalk

おたより
文法化のはなし

Twitter
https://mobile.twitter.com/sigajugo
LINEオープンチャット
https://line.me/ti/g2/1-H1J1-BG2v9VTOvbipREA?utm_source=invitation&utm_medium=link_copy&utm_campaign=default
プロフカード
https://profcard.info/u/31eXCSsd5bM8oreupQEn3geWoEi1
マシュマロもあります。
https://marshmallow-qa.com/sigajugo?utm_medium=twitter&utm_source=promotion
BGM: MusMus
http://musmus.main.jp/

#落ち着きある #ひとり語り #豆知識 #雑学 #教育
00:02
始まりました。志賀十五の壺。
みなさんいかがお過ごしでしょうか。志賀十五です。
この間、番組の累計フォロワー数が1万人を突破したということで、それについてお祝いのお便りやら、ギフトやらをいただいております。どうもありがとうございます。
まずは、そういったお便りを今回はご紹介しようと思います。
1通目は、コノハさんからです。ギフトと一緒にいただきました。ありがとうございます。
うほ、ゴリラ、祝う絵文字ということで、コノハさんどうもありがとうございます。
コノハさんはゴリラなので、ちょっとこういったメッセージになってしまってるんですが、僕が行間を読む限りですね、フォロワー数1万人突破おめでとうございます。
今後も配信楽しみにしております。と、こういったことを言ってるんだと思います。
というわけで、コノハさんどうもありがとうございます。
なんかね、いつの間にかゴリラになっちゃったんですよね。
2通目です。花見さんからいただきました。ギフトと一緒にいただきました。ありがとうございます。
フォロワー数1万人突破おめでとうございます。祝う絵文字ということで、ありがとうございます。
花見さんは昔から聴いてくださってるし、僕自身も花見さんの番組のリスナーであるっていうね、そういった昔からの付き合いのある方となっております。
3通目ですね。きゅうえさん、南半球のきゅうえさんからいただきました。こちらもギフトと一緒にいただきました。
おめでとうございます。すごいということで、どうもありがとうございます。
きゅうえさんの送ってくださったギフトが、オリジナルステッカー製作希望っていう、こういったギフトがあるんですね。
なんか見たことがあるような気もするんですが、僕自身送っていただいたのは初めてですね。
一応ね、番組のステッカーはあるといえばあるんですよね。
試しにちょっと作ってみたものが今手元にあるので、もし欲しい方とかいたら送ってもいいんですけど、
なんか匿名で送るやり方とかよくわかってないので多分あるんでしょうけど、
あるいは番組内で何か企画をして、それに応じてステッカーを送りしますみたいなことをやってもいいんですけど、
どうやって送ればいいのかっていうのがいまいちわかってないので、
もしステッカーに興味のある方や、いい企画を思いついた方がいらっしゃったら、ぜひお便りいただけたらと思います。
その他にもですね、メッセージはないんですけども、ギフトをいただいたりだとか、
03:03
私信という形で、ここでは読み上げませんけど、お便りをいただいたりしております。
どうもありがとうございます。本当にリスナー様様といったところでございます。
さて、今回のトークのテーマはですね、文法化というものを扱いたいと思います。
これはなかなか面白いテーマではあるんですけど、文法化っていうのをいかに簡単に説明するかとなると難しくて、
いわゆる辞書的な説明で言うと、具体的な意味を表す要素、あるいは語彙的な意味を表す要素が、
抽象的な文法的な要素に変わることを文法化と言います。
そう言ってもあまりピンとこないと思うんですよね。
これは具体的な例を考えてみると案外わかるもので、
例えば、触ってみるといったときに二通りの解釈があるのがわかりますかね。
触ってみる、一つは実際にこの手で触れて目で見るっていう意味ですよね。
で、もう一つは触るという行為をトライするという意味ですね。試しに触るという意味で触ってみると。
で、この二つ目の例の方が文法化と言われるものです。
つまり、見るという具体的な語彙的な意味を表していた要素が、
より抽象的なトライするみたいな意味になっているということですね。
この見るっていうのが文法化しているというのがわかるのが、
例えば、真っ暗で見えないので触ってみるみたいな言い方ができるんですね。
もし、見るっていうのが視覚を捉えるという意味で使われているとしたら、
見えないので触ってみるなんて言い方はできないんですね。
つまりこれは、触ってみるの見るが視覚情報を捉えるという意味をもう離れているという格好の例になっているということです。
あるいは、これは日本語だけに当てはまることなんですが、
触ってみるっていうのをトライの意味で使う場合、
普通はひらがなで書くんですよね。
一方、視覚情報を捉えるっていう本来の意味の方は漢字で書きます。
これは日本語の初期体系の仕組みとして、文法的なものは仮名で書くっていう、
暗黙のルールみたいなものがあるんですよね。
ひらがなで書かれるというのも間接的な文法化の証拠であるということができると思います。
こういったことはね、例えば、
06:02
食べたことといった場合のこのことっていうのは仮名で書くと思うんですよね。
これも多分文法化の表れだと思うし、
食べた時とか食べた後、食べたため、
こういったものも大抵仮名で書くと思います。
つまりこれは、もともと語彙的な意味があったものが、
抽象的な文法的な要素になっているということです。
探せばこういうのがいっぱいあって、
敬語の何々してくださる、していただくとか、
敬語ではないんですけど、何々してもらうとかいった場合も、
おそらく仮名で書くと思うんですよね。
で、こういうくださる、いただく、もらうみたいなものは、
本来の意味としては、
具体的なものの物理的な移動、
固い言い方をすれば、
所有権の譲渡みたいなものがあるはずなんですが、
文法化してしまうとそういったものはなくて、
教えてもらうといった場合は、
物理的なものの移動というよりは、
抽象的な利益の移動というかな、
恩恵の移動みたいなものがあるわけですよね。
なので、教えてもらうのもらうは、
文法化したものであるということができます。
今言ったように文法化っていうのは、
本来の意味を離れている、
つまり見えないので触ってみるとか、
物理的な移動がないのに、
教えてもらうと言えたりとか、
そういったことで確かめられると、
あるいは日本語の場合は、
かなで書かれると、
そういったことを言ったんですが、
他にも文法化すると、
音の短縮というのが起こる場合があります。
これは何々しているっていうのが、
何々してるっていう風になったりとか、
何々しておくっていうのが、
何々しとくになったりするものです。
これは何々してみるっていう場合は、
ちょっと音の短縮は起こってないんですけど、
ものによってはそういったものもあります。
当然この文法化っていうのは、
日本語に限ったことではなくて、
あらゆる言語で観察されるものです。
多分すべての言語であるんじゃないかなと思いますね。
英語の未来を表すと言われている、
be going toとかもまさにそういった例で、
goっていうのは当然移動を表すものですけど、
それが意味の抽象化が起こって、
未来を表すようになっているわけですよね。
そこにもう移動という意味は含まれていません。
さらに特に口語だとbe going toは、
be gonnaみたいな言い方になりますよね。
09:02
これは音の短縮が起こっているということで、
やはり文法化しているということができます。
この文法化っていうのは、
普通一方向的と考えられていて、
つまり具体的な語彙的な要素が、
抽象的な文法的な要素になることはあるんですけど、
その逆は普通はないと考えられているんですよね。
そこもまた言語の面白いところだと思います。
というわけで、今回のトークは文法化についてお話ししました。
どうしようかな。このトークのタイトルをまだ考えてないんですよね。
どういったタイトルになっているかは、
配信してからのお楽しみということにしたいと思います。
それでは最後まで聞いてくださってありがとうございました。
また次回お会いいたしましょう。ごきげんよう。
09:59

コメント

スクロール