認知バイアスの理解
始まりました、志賀十五の壺。皆さんいかがお過ごしでしょうか。ランディメッセンジャーです。
今回は、認知バイアスというのをテーマにお話ししていこうと思います。
バイアスと言っているぐらいなので、要は偏見とか、思い込みとか、あるいははやとちりとかね、
そういったものをイメージしていただけたらいいんではないかと思います。
言語学もね、これに関係ないことはないんですけど、どっちかというと論理学とかね、
あるいは認知科学と接しているような、そういったものだと思います。
この認知バイアスについて少しでも知識があると、結構生きるのが楽になるというかね、
気持ち楽に生活できるというか、そういうのに役に立つんじゃないかと思うんですね。
何か不安に感じることがあっても、実はそれは勝手に自分がそう思い込んでいるだけであるとかね、
そういうことに気づけたりとか、逆に話がうまいことをトントン拍子に進んでいるというかね、
都合のいいことばかり聞かされているなと思った場合は、何か見落としていることがあるんじゃないかというふうに、
認知バイアスの知識があれば、そういったことに気づけるんじゃないかと思います。
日常生活への影響
僕が初めてこの認知バイアスについて知ったのは、連言錯誤と言われるもので、
いくつかその認知バイアスにも種類というのがあるんですよね。
この連言錯誤というのはどういうものかというと、こういうのは例があったほうがわかると思うんですよね。
例えば皆さんが、ある男性に初めましてで出会いました。
その男性がこういった自己紹介をします。
私はラジオが好きで、今でもラジオ番組をよく聞いています。
ポッドキャスト番組を聞くこともよくあります。
そして自分は放送部に昔所属していて、今でも話すことは比較的好きです。
こういった自己紹介をする男性と出会いました。
この男性のプロフィールとしてより当てはまりそうなのは1番と2番どちらでしょうか。
1番、この男性は半身タイガースファンである。
2番、この男性は半身タイガースファンで音声配信、ポッドキャストをしている。
皆さんなんとなく2番の方が男性に当てはまりそうだと思ったかもしれませんが、
これがレンゲン作語と言われるもので、より当てはまるのは1番の半身タイガースファンであるということです。
どういうことかというと、この世の中で半身タイガースファンっていうのは結構います。
山ほどいるんではないかと思います。
一方で音声配信、ポッドキャストをしているっていう人は、それに比べたらかなり少なくなるはずです。
さらに少ないのは半身タイガースファンであり、かつポッドキャストをしているという人です。
これはベンズとか言ってね、丸が2つ重なった部分ですね、このかつの部分ですけど、
必然的にこのAかつBの部分は、Aであるっていう人よりも、あるいはBであるっていう人よりも少なくなります。
このAかつBのことをまさにレンゲンと言うんですが、
数で言えば半身タイガースファンである、このプロフィールの人が圧倒的に多いはずなんですけど、
ラジオ好きとかね、放送部だったとか、そういったエピソードを聞いたことによって、
それに引っ張られちゃってるんですよね。
実際にその男性がポッドキャストをやってるかもしれませんが、
ここで重要なのは可能性としてというかね、数としては圧倒的に半身タイガースファンの人間の方が多い。
それでかつ、ポッドキャストをやってるっていう人は、数としてはかなり少ないはずなんですけど、
聞いてしまった情報に引っ張られてしまうということなんですね。
要は、さっきも言いましたけど、AであるよりもBであるよりも、AかつBであるの方が少なくなるわけです。
だから、条件が多くなれば多くなるほど、それに当てはまる人っていうのは、物でもいいですけど、
当然少なくなるはずなんですけど、なんとなく引っ張られちゃうっていうのが認知バイアスなんですね。
他に代表的な認知バイアスとして、二分法の語尾というものがあります。
こういうのいちいち名前がついてるんですね。それもなかなか面白いですけど、
例えば、この番組を聞かなきゃ損しますよっていうね、こういうふうに言ったとします。
言ってる番組ありそうです。僕なんかもつい言っちゃいそうになりますけど、
この番組を聞かなきゃ損する。これの逆は、この番組を聞けば得すると。
まあこうなってるわけですね。つまりここでは、2つ選択肢があるように思われてしまうんですが、
この番組を聞く聞かない、得する損する、この2つ2つなので、組み合わせとしては2×2の4があるはずなんですよね。
今言ったように、この番組を聞かなくて損する。この番組を聞いて得する。
これにあと2つあるわけですね。この番組を聞いて損する。
ちょっと考えたくないですけど、そういうことも当然あり得るし、この番組を聞かずに得するですね。
本当はそこに4つの選択肢があるはずなのに、聞いて得する、聞かなくて損する、この2つだけをピックアップしちゃってるんですね。
本当は聞いて損する、聞かずに得するっていう状況もあり得るはずなんですよね。
同じこと今言っちゃいましたけど、これは非常に悪質なやり方で、他に選択肢があるのを隠してるっていうことになりますよね。
例えば、この壺を買わなきゃあなた不幸になるわよとか言った場合、これも同じことが言えて、この壺を買わない、不幸になる。
この裏が、この壺を買って幸福になる。あたかもこの2つしかないように言ってるんですが、そうではなくて、この壺を買って不幸になることもあれば、この壺を買わずに幸福になることもあるというね。
本当は2×2の4つあるということで、そういうふうに聞き手を誘導して騙してるわけですけど、意外と日常的にもそういったことはあるかもしれません。
認知バイアスっていうのはそういうのに気づけるというか、一旦落ち着くことができるっていうか、そういったことに役立つのではないでしょうか。
これは実際に実用的にも役に立つっていうのもそうだと思うんですけど、知識としても面白いところがあるので、ぜひ興味のある方はいろいろ調べてみてはいかがでしょうか。
それではまた次回のエピソードでお会いいたしましょう。番組フォローもまだの方はぜひしてみてください。
お会いでは、シガ15でした。
またねー。