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お便りいただいております。こちら、はるかさんからいただきました。ありがとうございます。初めてメッセージをお送りします。ありがとうございます。
こういうのをいただくとね、リスナーって本当にいるんだっていうね、感じがして嬉しいですね。
シャープ693聞きました。起源語を意味するADがラテン語なのはなんとなく知っていたのですが、具体的に何の略かはこのエピソードで初めて知りました。
まだADが何の略か知らない方はシャープ693を聞いてください。
また、ラテン語の名詞活用のお話を聞いて、学生の時のラテン語の授業を思い出しました。
そういえばと思って当時の教科書を見てみたら、まさにドミヌスという単語を例に名詞変化が説明されていました。
まあ、もしかしたらね、僕が使ってた教科書と一緒かもしれないですね。
僕が使ってたのは、いわなみ書店のラテン語書法っていうね、田中利光先生の教科書です。
そんなにラテン語の教科書、行参あるわけではないんでね、かぶってるかもしれませんね。
しがさんがラテン語について取り上げているエピソードはあまりないので、今回お話を聞けて嬉しかったです。
もし聞けるのであれば、古典ギリシャ語やサンスクリットなど、他の古典語についてのお話も聞いてみたいです。
すでにお話しされているエピソードがあったらすみません。
もしあれば教えていただきたいです。
ということで、はるかすさんお便りどうもありがとうございます。
BGMです。
始まりました。4月15日のツボ。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
かさぶたぶたぶかさぶたです。
ラテンギリシャサンスクリットなどの古典語についてのエピソードは、まあまあやってますね。
古いやつから見ると、ちょっと具体的にどういう話したかはわかってないですが、
シャープ86、これ2020年のものですが、インドヨーロッパ語俗のお話というのがあります。
どれだけ古典語を取り上げているかちょっと覚えてないですね。
あとシャープ301、これ2021年ですが、仏教とサンスクリット、たぶん日本語に入ってきたサンスクリットの話とかじゃないかなと思います。
シャープ330、ラテン語とその子供たちということで、これはロマンス書法についてお話ししているもので、
ラテン語の話もたぶんしているでしょう。
今のが330。
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あとはシャープ351、あの時カエサルはブルータスに何と呼びかけたか。
おそらくラテン語の話をこれはしているでしょうね。
たぶんコカクの話とかしているか、あるいはスロベニア語の話とかをしているかもしれないです。
ラテン語も触れてはいると思いますね。
そしてシャープ470、アルキメデスはサッケンダヘウレカトというのがあります。
これがシャープ470で、これは古典ギリシャ語の話をしていると思います。
だからこうやって振り返ってみると、古典語もやっているなという感じがしますね。
たぶん他にも古典語、ラテンギリシャ、サンスクリットを扱ったエピソードはあるとは思うんですけど、
ざっと検索してみて出てきたのがこの辺りとなっておりますので、
ぜひ、探すのはちょっと手間だと思うんですけど、聞いていただけたらと思います。
このラテンギリシャサンスクリットという、いわゆる古典語というのは、
言語学史においてかなり重要な言語ということができて、
というのが、1786年にウィリアム・ジョーンズという人が、
この3つの古典語が偶然以上に似ているということを指摘して、
さらに共通の祖先に遡れる、つまり一つの言語から枝分かれしていったんだというところまで指摘したんですよね。
それが1786年で、その話もたぶんどこかでしていると思うんですけど、
それ以降ですね、19世紀以降、言語学というのはすなわち歴史言語学でした。
その言語の歴史を探るというのが言語学だった時代があるんですよね。
そういった時代において、この古典語といわれるラテンギリシャサンスクリットというのが、
言語の完成形とみなされていて、究極の言語みたいにみなされていて、
その時代の流れとして、ダーウィンの進化論とかね、そういう煽りを受けて、
言語も変化というよりは進化していくみたいにみられたことがあるんですよね。
その話もいつか撮ろうとは思っているんですけど、
古典語というのが完成形というか、言語のある意味理想形で、
そういう言語のことを屈折語と伝統的に呼びます。
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この屈折という用語、述語がちょっといろんな意味で使われるんですけど、伝統的に屈折語と言われて、
逆に中国語とかベトナム語みたいな孤立語と言われるような言語が、
その言語の進化としては一番初期の段階みたいにみられていたんですよね。
日本語とかトルコ語みたいな孔雀語というのは、その中間段階だみたいな風に考えられたことがあります。
今言った屈折語、孤立語、孔雀語についても関連エピソードがあるので、
これはシャープ502でそういった話をしているっぽいので、ぜひそちらも合わせて聞いていただけたらと思います。
その屈折語と言われる古典語、ラテン、ギリシャ、サンスクリットというのは、
具体的にどういう言語なのかというと、
複雑と言えば複雑なんですよね。
ただこの複雑というのも、何をもって複雑かというのが非常に重要で、
ここで複雑と言っているのは、携帯質素の情報量の多さみたいな点で複雑なんですよね。
一単語内における情報量の多さとも言えるっちゃ言えるんですけど、
どういうことかというと、
さっき言った孤立語と言われる中国語やベトナム語というのは、
一つの単語につき情報量一つみたいな感じなんですよね。
一単語、一携帯素、みたいな関係です。
それに比べたら、日本語というのは、
食べさせられなかったとか言った場合は、
食べさせられなかった、これ全体で一単語ですが、
その情報量というのは多いです。
食べ、食べるという動詞本体みたいなのがあって、
させの、しえき、られ、うけみ、なかの、ひて、そしてかこのたという風にね、
一単語の中にいくつもの要素が入っています。
孤立語であれば、しえきだろうが、うけみだろうが、ひていだろうが、
これは別個の単語で表す必要があります。
そういう意味では交着語というのは、一単語内の情報量は多いです。
で、こういう日本語みたいな交着語と比べて、
古典語、ラテンギリシャサンスクリットみたいな屈折語というのは何が違うかというと、
その一つの形態層、語のパーツですね、に乗っかっている情報量というのが非常に多いんですよね。
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またさっきの食べさせられなかっただったら、
させっていうのはしえき専用、られっていうのはうけみ専用、
なかっていうのがひてい専用、たっていうのはかこ専用っていう感じに、
一つの形態層に一つの意味で、さらにそれが分けることができるんですけど、
屈折語っていうのはそれが結構難しくて、
例えば関連エピソードのヘウレイカー、ギリシャ語のヘウレイカーの場合、
あれは主語が一人称っていう情報も乗っかってるし、単数っていう情報も乗っかってるし、
あと法と時制と単位の情報っていうふうに複数の情報がその単語の中にギュッと詰め込まれてるんですよね。
でそれを一つずつ取り出すってことはできない。
それが屈折語と言われる言語の特徴です。
英語にもちょっとそういう側面はあります。
例えば三単元のsっていうのがまさにそうで、likeっていうのがlikesになってこのsっていうのがついてるわけですが、
あのsっていうのは主語が三人称で単数で時制が現在っていう、少なくとも三つの要素がそこに乗っかってるんですよね。
そういった特徴が屈折語にはあって、
そういった意味で屈折語っていうのは複雑だし、
その複雑性によって言語の理想形というか完成形としてみなされたのかもしれません。
というわけで今回は一応古典語についての話でした。
その古典語っていうのがどういう特徴を持ってるかという話でしたが、
関連エピソードがたくさんありますので探すの大変だと思いますが、ぜひ聞いてみてください。
それではまた次回のエピソードでお会いいたしましょう。
番組フォローも忘れずよろしくお願いします。
お相手はしがじゅうごでした。
またねー!