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志賀十五の壺です。お便りいただいてるんで、今日はそれに回答するということでやっていこうと思います。
まずは1通目、Kさんからいただきました。
こんばんは。いつも楽しみに拝聴しております。スタンドFMの再放送が本放送に追いついてきたので喜んでいます。
ライブはRadiotalkのみの配信なのですね。先日の3月期、大好きなお話なのに本当に寝落ちしてしまいました。
とても残念でした。これは何の話かというとですね、まずスタンドFM〇〇はですね、この番組はスタンドFMでも配信していて、
もしかしたらね、そちらで聞いてくださっている方もいらっしゃるかもしれません。
過去にRadiotalkでアップロードしたものを音源をスタンドFMに上げ直すというのをずっとやっていて、
最近やっと追いついたので同日配信できているという感じなんですね。
こういうふうに新しいリスナーさんが増えるというのもありがたいことでございます。
3月期〇〇というのもライブ配信でね、ときどき睡眠用みたいな感じで朗読をやっているので、
まあ睡眠用だから寝落ちしていただけるのは本望なんですけど、
まあでも3月期をはじめ朗読をしたものは収録トークにもあるので、そちらも探してみていただけたらと思います。
ここから本題です。
さて私の質問です。
今日、これ10月26日なんですけど、
今日昼のニュースをテレビで視聴したところ、
秋篠宮様の長女真子様の形象が様からさんに変わりました。
平民になられたので、平民になられたのでさんに変えたのだろうと思います。
お客様は神様ですのように神につける様、顧客につける様や尊敬する人につける様、
様々な様について言語学的にお話ししていただけませんか。よろしくお願いします。
ということでKさんお便りありがとうございます。
様々な様とありますけど、
僕の感覚だと様は1個しかなくて、その様の前に出てくる名詞が様々なだけなんじゃないかなと思います。
このニュースは僕も見てて思いましたね。
真子様から真子さんになったので、そういうことなんだろうと思いました。
様の言語学ということなんですけど、
これ自体はそんな面白いことはないんじゃないかなと思います。
自分より目上の人だったら様っていうのがつくことができて、
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大体人を指す名詞に限られるっていう、誰でも予想できるようなことしか言えないと思うんですけど、
ただこの様っていうのはおそらく使用する目上度合っていうかな、
目上の漢字っていうのがだんだん下がってきていると思います。
お便りの中にもあったように、お客様みたいにお客とか、
あるいは人名じゃなくてもね、会社名なんかに様っていうのをつけることも多々あると思います。
こういうふうに、なんていうかな、典型的にはというか、もともと王様とかお姫様とか殿様とか、
もっとなんていうかな、人の力を超えたお天道様とかお月様とかお日様とかね、
かなり目上の程度の高いものにしか様って多分つけれなかったと思うんですけど、
ちょっと詳しく調べてないんで何とも言えないんですけど、
最近の様っていうのはだいぶ目上度合っていうかな、
全く手が届かないわけじゃなくても、ちょっと丁寧にしたい時につけることができるようになっていると思います。
なんならこのラジオトークの中でもリスナー様みたいな言い方をする人いらっしゃるんじゃないでしょうか。
こういうふうにその敬意の下落っていうかな、そういうのは様に限った話ではないと思います。
日本語で人間を指す言葉っていうのはだんだん価値が下がってるっていうかな、
敬意が薄れていってるんじゃないかなとね、僕はなんとなく思うんですね。
例えば男とか女っていうのはもともとニュートラルな意味っていうか、
それ自体に敬意がどの子のっていうのはなかったはずなんですけど、
今ではもう存在な言い方になっていると思います。
知らない男に話しかけられたっていうと不審な感じがするので、
知らない男性に話しかけられたみたいに、
その男っていうのがかなり価値がね、価値っていうかな、
敬意が下がっちゃったので、むしろマイナスになっちゃったので、
その代わりに男性女性という言い方をしていると思います。
ニュースなんか見てても容疑者は男って言って、
被害者とかもっとニュートラルな時には男性とか、
そういう言い方をしていると思います。
これは日本語の中の一つの大きな流れだと思うんですね。
人を指す言葉がだんだんその敬意が薄れていくっていうのがあるんじゃないかと思います。
今言った男と女もそうですけど、
貴様とかいうものもそうですよね。
あれ字面を見れば当然敬意を表す言葉だったにもかかわらず、
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もうその敬意が薄れるっていうか、むしろマイナスまでいっちゃって、
今では罵り言葉としてしか使われません。
様っていうのもこういう大きな日本語の流れに乗っかってると思うので、
だからまあ、今後、現在我々がさんって使っているところを、
様っていうのにとって変わられる可能性も僕は十分あるんじゃないかなと思います。
ちょっとKさんのお便りのお答えにうまくなってるかどうかわからないんですけど、
ひとまず様について僕が面白いんじゃないかなと思ってるのはこういったことですね。
というわけでKさんお便りありがとうございました。
お便り2通目です。
マナさんからいただきました。ギフトと一緒にいただきました。ありがとうございます。
主語のお話、とても興味深かったです。
これはお菓子くれなきゃいたずらするぞっていうのは主語が出てきてないけど、
誰が何をどうするかっていうのがわかるっていう話ですね。
英語、Trick or Treatの場合、
これはI'll trick you or you treat meってことですけど、
一つの文内で共通じゃない主語を略しているのは珍しいと思います。
思いました。実はよくあることなんでしょうか。英語でってことですね。
もしくはTrickとTreatの響きが似ていて、標語としていい感じだから、
その2つの単語を並べたんでしょうかということで、
Wombatのマナさんどうもありがとうございます。
これはもうその通りだと思いますね。
標語としてというか、フレーズとして音を踏んでいるだけだと思います。
もっと言えば、投音を踏んでいるというか、投シーンを踏んでいるというか、
いいのかな、そういう言い方で。
単語の始まりがね、TRで同じシーンで始まっているのでっていうことだと思います。
これはかなり珍しいというか、文法で扱うというよりは、
決まり文句だからっていう、慣用句だからっていうことで説明されると思います。
というのも英語っていうのは主語を省略できないので、
主語を省略してしまうというか、出てこないっていうことは、
それはその文が命令文だっていうことになってしまうので、
日本語の場合は、この間お話ししたね、
やりもらい動詞とか、あるいは敬語とか、
そういったものを駆使して何が主語かっていうのが
動詞だけでわかる仕組みになっているんですけど、
英語の場合は3単元のSっていうかなり化石的な変化しかないので、
主語の名詞が出てこないと、もうニッチもサッチもいかない言語なんですね。
なのでウォンバットさんが言う通り、音の響きが似てて、
兵語としてしっくりきてるからということだと思います。
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ただ、そういうことだとは思うんですけど、
他の似たような例を挙げてみろと言われるとちょっと思いつかないので、
探せばあると思うんですけどね。
こういう言葉遊びとか勧誘句っていうのは、
それはそれで面白いと思うんですよね。
あるいはことわざとか、そういったものも言語学的に考えてみても、
何か面白い発見があるかもしれません。
というわけで、マナさんお便りありがとうございました。
今回はお便り回答会ということで2つご紹介いたしました。
お便りは随時募集しているので、よろしかったら送ってみてください。
というわけで、また次回のトークでお会いいたしましょう。
お相手はシガ15でした。