1. 志賀十五の壺【10分言語学】
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2022-01-22 09:34

#410 終助詞について学ぼうネ from Radiotalk

モダリティのトーク
https://radiotalk.jp/talk/719924

参考文献
『中上級を教える人のための日本語文法ハンドブック』 (庵功雄ほか、スリーエーネットワーク)

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#落ち着きある #ひとり語り #豆知識 #雑学 #教育
00:04
始まりました、志賀十五の壺。みなさんいかがお過ごしでしょうか。杉下悟教です。
今回はお便りいただいてますんで、そちら読んでいこうと思います。
こちらレイレイからいただきましたギフトと一緒にいただきました。
えー、ちょっと長いですけどね。読んでいこうと思います。
いつも様々な言語の側面をお話ししてくださってありがとうございます。
最近、シャープ403の情報の縄張り理論に興味を持ち、何度も繰り返し聞いています。
というのは、Cの口癖の何々なんですね、のねが一体どの縄張りに属すか興味を持ったからです。
この理論によると、ねはある情報を相手が知っているときに出現しますよね。
番組ではCはご自身の持っている情報を話されていますよね。
よって、Cのほとんどのねは4つの縄張りの中で、自分も相手も情報を持っている場合に当てはまるなと考えますが、あってますかね。
えー、もうちょっと続きます。
ここで一つ疑問が湧きます。
Cがある情報をねで提示したとき、ほとんどの場合、私の中にその情報を持っていると気づくのに時差があります。
最初は全然思い当たらず、考えを巡らせた結果、あ、ほんまやとなります。
ということは、ねで情報が提示された瞬間は、相手側に情報がないと思っていても、時間が経ち、最終的に情報が持っていると感じられたら、ねは使えるのでしょうか。
言い換えると、ねは話者間で情報の有無の共有に、タイムラグがあっても使えると言えるのでしょうか。
Cのお考えを聞かせてください。よろしくお願いします。
ということで、れいれいお便りありがとうございます。
えー、シャープ403は、なんだったっけ、主観をどうやって表すかみたいなトークで、
で、そこでモダリティっていうものをお話ししたんですね。
で、僕はこのモダリティっていうのは苦手なんですけど、
で、終助詞のねっていうのは、聞き手が知ってると思われるときにしかつかないっていう風に、
この情報の縄張り理論では言われていて、れいれいが今書いてくれてる通りなんですけど、
まあ確かに、その聞き手が実際には知らないようなことというか、
あるいはれいれいが書いてくれてるように、本当は知ってるんだけど、
まあちょっとねタイムラグがあるような場合にも、ねっていうのが使えるということはあると思うんですね。
で、僕の考えだと、聞き手がその厳密な意味で知っているときに、ねっていうのが使えるというよりは、
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聞き手が知っていると和謝が思っているときに使えるといった方が正しいんじゃないかなと思いますね。
まあ当たり前といえば当たり前ですけど、その聞き手が何を考えているかっていうのはわかんないので、
聞き手は知ってるだろうと和謝が思ったときにねっていうのが使えると。
まあ実際にねで聞かれたとしても、和謝の情報ではないっていう状況は結構あることだと思うんですね。
まあ確かに今僕はねとか使ってますけど、そうですよねと聞かれた後に、いえ違いますと否定されることはよくあります。
だからやっぱりその情報が和謝にあるかどうかというよりは、繰り返しになりますけど、
その情報が聞き手にあると和謝が思っているときにねが出てくると。
だからまあタイムラグとか発生するんじゃないかなと思います。
このねっていうのは日本語学とか国語学では修助詞と言われるもので、
これはねよく同意を表すとか、あるいは確認を表すというふうに言われています。
でシャープ403の情報の縄張り理論に関係あるのは同意のねの方で、
こちらは話しても聞き手も知っている時とか、あるいは聞き手について何か言うときに出てくるんですね。
暑いですねと言われたらそうですねと返すみたいに、
この話してと聞き手が知識というかね情報を共有している場合に同意のねというのが出てきます。
あとこのねっていうのは確認とか念押しに使われることもあって、
例えばこれくださいと言われてこちらですねというふうに定員が返す、
このねが確認とか念押しのねと言われるもので、
どうかな?僕がこのトークンの中で使っているねはどっちだろうな?
同意のねなのか確認のねなのか、僕は話者なのでちょっとわかんないんですけど、
いずれにせよこのねというのは同意と確認というね、2つの大きな機能があるとよく言われています。
このねと合わせてよく使われる終助詞はよというのがあって、
こっちだよとかいう時のようですね。
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これは何をやっているかというと、その発話っていうのがあなたに向かってしてますよっていうのをアピールする機能があると言われています。
まあそうかもしれないなーって感じですね。
でこのねとよっていうのは一緒に出ることができて、順番はよねっていう順番しかありえないですね。
ねよっていう順番にはどう転んでもならないなと思います。
そうですよねっていうふうに言うこのよねですね。
もちろんこの終助詞と言われるものにはよとね以外にも、
和とか何々だわの和とか何々だぜとかね。
いろんなものが含まれていて、さらにそれは方言差とか年齢差とか性差とかいろんなものと絡み合っているものです。
まあ僕はねこの終助詞とかもっと広い意味で言えばモダリティと言われるものはかなり苦手で、
まあたぶんシャープ403でも同じようなこと言ってるかもしれないんですけど、
結局かなり主観的な表現ということができるので、
なんかね客観的な説明が難しいんですよね。
でその説明を聞いたりとか読んだりしても、
まあ言われてみたらそうかもしれないけど、
なんかいまいち納得できないようなとこもあって、
まあちょっと苦手です。
でこのモダリティっていうのと合わせて、
言語学では点数とアスペクトっていうのも合わせて考えられることがあるんですね。
ひっくるめてTAMとか言って一色他にされることもあります。
点数っていうのは日本語で時勢って言って、
まあこれは現在過去未来と簡単に言ってしまっていいと思います。
普通は典型的には発話時っていうのを基準にして、
それより前なのか後なのかっていうのが時勢ですね。
まあ現在形過去形みたいなものです。
一方アスペクトっていうのはややややこしくて、
まあめちゃくちゃ簡単に言えば進行とか完了とか、
何々し始めるみたいにその動作の局面を表すようなものなんですね。
まあもうちょっとちゃんと説明しなきゃいけないんですけど、
まあそういうものがあると。
日本語だったらスルーとしているの対立みたいなものがアスペクトです。
今回お話ししたのはモダリティと言われるもので、
命題に対する話者の態度って言っていいと思いますね。
で今回終助詞のお話でしたけど、
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まあこれも細かく見ていけば面白いんだろうなと思います。
日本語だけじゃなくていろんな言語で終助詞ってあって、
よくSFPっていう風に言われるんですね。
あれなんだろうな、
sentence final particleの略だと思うんですけど、
まあそういう他の言語のものを見ても面白いかもしれません。
というわけでお相手はシガ15でした。
また次回のトークでお会いいたしましょう。
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