独演会の楽しみ
はいシェアする落語の四家です。いやー、まだ暑いですね
残暑残る東京9月15日日曜日 橘家文吾さんの
独演会というかもう一人会ですね。『文吾単独』行ってまいりました@らくごカフェ。
橘家文吾さん先月8月はですね『文吾大単独』ということで、中野芸小で
いや素晴らしい『佃祭』 。そして
夏なのに、いや夏だからこそ、の『鰍沢』。見事な2席長講を聴かせていただいてですね
大感激をいたしました これねー
あの大感激をしたから その
出演依頼をかけるというわけではなかったんですよね。まあ僕の場合そういうこと多いんですけど、
出演依頼かけて、ご承諾をいただいて10月20日シェアする落語は橘家文吾さんやります
んで、みんな皆さんご予約お願いしますねーって
やったらですよ だからそれがえっと7月の7日からですよ
そしたら8月の文吾大単独が素晴らしかったこんなね嬉しいことはない 前回の三遊亭ぽん太さんも
ぽん太さんでやるよって告知した後の
会がねすごかったんだなぁ。『お若伊之助』とかね
もうねグーンと来たってその後ですよ
『新婚さんいらっしゃい』出演というですね。大変なことになりまして。まあまあちょっと話がずれましたけども、今日は橘家文吾
文吾単独アットらくごカフェ
1席目がですね『磯の鮑』。これはの僕の中でやっぱり言って小痴楽師匠ですね。
で小痴楽師匠は三遊亭兼好師匠に習ったようなお話を聞いております 小痴楽師匠のね、あのはっちゃげた
感じと、ひとりきちがいに近いね、ひとりきちがいって言っていいのかな
ああいう 妄想が暴走していく感じがですねあったわけですけども
文吾さんのこの磯の鮑はやっぱりねー。出てくる人、全員面白いんですよね。
で、そこはやっぱりすごいなぁって、あっちょっとね型は小痴楽師匠とちょっと違っ てたところがあった気がして、それがまあ
同じ出所なのか違うところなのか。文吾さんの工夫がいっぱい入っているか、そこは わかんないんですけど。
まあね、なんだやっぱりその与太郎のね。ここまで色気づいた与太郎が出てくる噺っていうのも珍しいんですけど
この色気づいた与太郎のその暴走 特にそのもう自分、自己完結自己完結しながら進んでいく暴走っていう感じがね
すごいねうまいんですよ。やっぱり文吾さんは。で、まぁ3席ともそうなんですけど、特にこの話は文吾さんの眉から目が話せないですね。
眉の仕草が仕方がすごい。あれだけ見てたらひょっとしたら日本語わかんなくても笑っちゃうかもしれないみたいなね。
そんな感じですよね
魅力的な演目
もともとね面白い噺で、小痴楽師匠、兼好・小痴楽師匠経由でぐっとやり手も増えたという噺だと思うんですけども、
もともと面白い噺を、ちゃんと文吾さんの色に染めて 面白かったというところが良い感じでしたね
まくらは謝楽祭の話でこっちも面白かったです。で、2席目
やっぱりねこの辺で行っておかなきゃいけないということで『目黒のさんま』これもね、なんていうのがなぁの
殿様の作りは、かなり 馬鹿っぽい作り方で、あの声もちょっとわざとこう上ずらせる感じなんですよね。
で周りに出てくる人たちも、そんなにこってりとした描写はしてないんですけど、やっぱり一人一人ちゃんと面白いみたいなね
ところが非常に楽しい
いやーいいもん聴いたなっていう感じで、何よりを笑っちゃったなっていうのと
あの 「鯛の目が黒い、目黒」っていうギャグは大好きですはい
仲入り挟んで3席目がですねネタおろし『質屋蔵』 いやー質屋蔵、久しぶりに聴いたなぁ。前聴いたのは確か
瀧川鯉昇師匠だった気がしますね。あんまりちゃんと覚えてないんですけど。
行ったり来たり場面も多くて、ちょっとね難しい感じの噺なんですけども
まあしっかり。まくらで下げに向けた 豆知識を仕込みで入れた、入れてますよっていうところ明示した上で入れた
みたいなね 感じの中で
やっぱりここもそのおちょこちょいな人たちの 可愛らしさね。
もうねみんな可愛い。特にやっぱりねに怯えてる。どうでもいいものに怯えてる人間って可愛いんだなっていうことを改めて
教えてくれるっていうあたりがですね、素敵だなぁというふうに思います。いやーネタおろしでこれかーっていうねレベルの高さも感じますし
今後の展望
エタ引きに入りましたでやっぱりねここはね まぁ今日ちょっとシェアする落語10月20日シェアする落語の打ち合わせ軽く
やって、まぁちょっと撮影もしたんで。そこでちょっとだけお話をしましたけども、
あの橘家文吾さんという落語家の今のこのやり方 もう登場人物が全員好きっていう
こう入れ込みを感じさせるやり方っていうのが ずっとこうなのか
歳を追うに従ってちょっと変わってくるのかというのは、落語って、主要人物に3人を
しっかり描けばあとはもう流しても成立するっていう芸能だっていう話もあるんですよね。
そういうことを言ってる人何人かいくらかいる どれがどうって話はわかんないんですけど。
だから今ねやっぱりね橘家文吾っていう名前で今の年齢だからできる ベストの落語をやってる気がするんですよ。
そうするとねこれをその 今の橘家文吾を楽しんどいて
これ聴けば絶対楽しいんで落語ロクに知らない人も聴けば絶対楽しいと思う。今の橘家文吾さんを楽しんどいて、これがずっと追いかけてもいいです
けどもまあ気がついた時にもう1回聴いてみるとね、変わってきてると思うんですよ。
今でも今でも十分本当に橘家文吾の落語は面白いんだけど ここからどう変わっていくのかっていうのをね
追いかけていくっていうのは、これはもう落語好きとしてはたまらない話ですよね。僕もだからこういうことがあるから二ツ目
の落語をよく聴くんですよね。
やっぱり今日の表情の作り方の上手さみたいなものっていうのは、会場が大きくなるとだんだんわかりづらくなってきますから、
今の橘家文吾の面白さ、そして今の橘家文吾の、特にその顔の表情みたいなもの をですね、
今、楽しんどくっていうのは、結構大事なことなんじゃないかなっていうふうに思いますね。
後々の人生の中で改めてその熟成した橘家文吾っていうのを、また改めて楽しむ時にですね、
若い頃の文吾こんな感じが今こうなったかっていうのがね あの音声メディア
まあいつまでCDとかあるか、よくわかんないですけども、そういうものを通さ ずに感じることができるってのはこれまた非常に贅沢な話ですよ。
ということで来月10月13日に同じ文吾単独らくごカフェ ありますそして10月20日はシェアする落語橘家文吾ということで
文吾単独の方はらくごカフェ14時から。で、シェアする落語10月20日に関しては14時から深川東京モダン館ということでですね。
ぜひぜひどこかでですね文吾をお楽しみいただきたい。できればシェアする落語でお願いしたいということでございます。
面白さは四家が保証します。シェアする落語の四家でした。ではまた。