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シェアする落語の四家です。
たった今、なかの芸能小劇場から帰ってきております。
このね、ちょっと今興奮しておりますですよ。 この興奮がうまく伝えられるといいんですけどもね。
橘家文吾さんの独演会『文吾大単独』。 いつも文吾単独という会はらくごカフェでやってらっしゃるわけなんですが、毎月かな。
大単独はですね、なかの芸能小劇場ということでございます。 ネタ出しが『鰍沢』。
長講二席ということなんですが、もう一席の長講が、こっちが先だったんですけど『 佃祭』でした。
これがね、本当に素晴らしかったです。
もともと文吾さんは、例えば『宿屋の仇討』であるとか、
例えば『寄合酒』であるとか、いろんなキャラがわちゃわちゃ出てくる
噺がすごくうまいなというふうに思ってたんですよ。『 佃祭』って噺もですね、次から次へといろんな人が出てくるんですよね。
またそれが悲劇になったり喜劇になったり、滑稽噺になったり人情噺になったりするっていう、
非常に難しい話だというふうに思うんですが、出てくる人たちが綺麗に描き分けられていて、
地語りも確かで、笑わせるとこは思いっきり笑わせて、泣かせるところはちょっとほろっとさせるっていうですね。
もうなんかこう、心を振り回されっぱなしみたいな感じでしたね。
与太郎の悔やみがうまいっていうのはですね、皆さんやられると思うんですけど、
この与太郎の前の方の悔やみのバカバカしさから、与太郎の自然にこう行く、
そしてね、与太郎の悔やみっていうか、与太郎のセリフでちょっと涙ぐんでしまい、っていうのは、どういうことなのかなっていうふうに思っちゃいましたね。
いやーもう本当に見事でした。
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で、ここで期待感はぐっと高まるわけですよ。もともと期待はしてますよ、もちろん。
もともと期待はしてるんですけど、まあこんだけ素晴らしい佃祭の後の仲入り挟んでの『鰍沢』は、これはすごいんじゃないのと思ったら、すごかったです。
なんだろうな、あのお熊のね、お熊のこの色気が、このセリフの
間でもって、あとまぁちょっとした仕草と目の使い方でですね、
まあお上手なんですよ。どんだけ稽古したんかっていうぐらいですね。
で、地語りのそのテンポもきちんとその寒さとか、
ね、雪山の苛烈さであるとか、その雪山も後半はもうね、サスペンスですから、雪山逃亡劇ですから、
あるとか、そのスピード感、もうね、
全部きちっとやれてると。
もちろんご本人にしてみればまだまだそのね、伸びしろがある、もっとああしたい、こうしたい、
またその年齢でね、歳を重ねるに従ってついていくものってのはあると思うんですよ。
けどね、いやレベル高っ!
いやーもうこのくそ暑い中の鰍沢で、
ひんやりとさせていただいたのは、冷房のせいだけではありませんね。これは素晴らしいです。
つくづく私、四家正紀はですね、運がいいです。だって10月20日に文吾さん呼んでシェアする落語第37回深川東京モダン館やるんだもの。
いやーちょっとね、ちょっと皆さん是非、
あの、万難を排して万障をお繰合せの上、10月20日深川東京モダン館に来ていただきたい。
しかしね、この前のぽん太さんといい、10月20日の文吾さんといい、
なんという運の良さでしょうか。私、四家正紀シェアする落語主催。
この運の良さを皆さんにお分けしたいので、ぜひ10月20日シェアする落語第37回橘家文吾、
ご予約をいただきたい。ね、運がいい運がいいとか言ってると当日台風が来ちゃったりするかもしれませんが、
そんなことはないようにですね、祈っていただきたい。私も祈ります。そして集客頑張りますというですね、気持ちになりました。
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あとあの、開口一番でですね、一龍斎貞昌さん、一龍斎貞心先生のお弟子さんだそうですが、なんと元ノラやのバイトだそうで、
今年になってから入門された(前座になった が正しい)そうなんですけども、今日は音響スタッフだというふうに言われていたのに、直前に出番がいただけて嬉しい、粋だみたいな話をですね、されていました。
あの、なんでしょうね、あの、
まだまだあの前座になったばっかり、まだ1年にもなってないんですけども、
高座の度胸があって、いい感じだったというふうに思います。
今日はあの、話戻しますけども、もう文吾さんに心揺さぶられる
長講2席に酔いしれたということで、私の興奮が今伝わっておりますでしょうか。
シェアする落語の四家でした。来月もね、あの文吾さんいろんな会やってます。文吾単独もありますし、
ノラやの会もありますので、あの結構東京できちっと会をやってますし、今月は結構寄席にも出てたということで、
まあね、もう売れっ子に近づいてるんでしょう。でもこれからですよ、この人、すごいことになると思います。
ものすごく期待しています。ということで、10月20日シェアする落語来てねというようなお話で、シェアする落語四家でした。
ではまた!