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はい、シェアする落語の四家です。6月8日土曜日、高円寺HACO、寸志ねたおろし、行ってまいりました。49回目だそうです。
多分49回のうちに結構の回数僕は行ってますね。非常に好きな会です。
今回のねたおろしは新聞記事で久しぶりにやるネタが妾馬。今回はこの2籍でまくらというか長めの漫談が頭に来ました。
この長めのまくら、漫談調について言えば、やっぱ昨今話題のある元ユーチューバーの落語家転身という報道についてですね。
僕も一介の落語好きとして思うところはあるんですが、むしろ落語家がこの件に関して時に真面目に、時に大喜利、時に茶化してツイッター上でコメントしているというのが面白いかなという、そっちに目が行きますね。
寸志さん、またそれが多分高座であちこちでいろんな人がそこについて語っているんだと思うんですよね。なぜなら格好のネタだから。
いいとか悪いとかいう話をするよりも、それをネタとして使えるかどうかということの方が大事かなと思います。
で、寸志さんもそんな感じでネタにしたわけですよ。
やっぱり落語好きで落語詳しい、遅れてきた落語少年ですから、いろんな角度からこの話をですね、見て聞かせてくれるんですよね。
ぶっちゃけ面白かったです。
で、この、やっぱりネット上のね、ソーシャルメディア上のその情報というのが、責任がない発言が多くて当てにならない、そこ行くと紙はいいねという話から『新聞記事』に入っていくという、この上手さね。
これが流れるようにという風に、上手すぎるんだよね、ちょっとね。流れるようにという風にですね、ちょっと自分で茶化しを入れてから新聞記事入りました。
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この新聞記事っていう話は、例えば瀧川鯉昇一門だと最初に習うのかなとか、まあまあ掛けられる話だと思うんですが、正直元になっている上方の『阿弥陀池』の方が面白いっていうのは前から思っていることで。
寸志さんも同じようなことを書いていらっしゃったかなと思うんですけど、そこをあえて挑戦するというような感じでやってみたらですね、めちゃめちゃ面白くなってましたね。
やっぱりね、キャラが一番寸志さんが得意としている、間抜けだけど軽快な、そして感情豊かなキャラですよね。
これがもう落語の黄金パターンであるオウム返しにピタッとハマっていくあたりが素晴らしいなと思って。
もちろんそれは初めて落語を聞く人にとっても耳障りの良い、前から僕は寸志さんの落語っていうのはジャズ的な、スイングジャズ的なリズムの快楽に溢れていると思っているんですけど、
トントントントンサササッといく中に、ちょっと落語を聞いてきた人に対するサービス的なところで細かい工夫を入れてくるんですね。
それはもうなんていうのかな、普通にお刺身として出てきた魚がものすごくパッと見わからないけど、ものすごく細かい細工が包丁さばきがされているというそんな感じですよ。
今回だとですね、具体的にはそのくすぐりの中にも出てくるし、みんながここを笑わせるために使うけど寸志さんはそこをカットするというそういう部分にも出てくるんですけど、今回「鯛」のところですね。
おー知らなかったっていうのがありました。どんな話かはこれ以上は伏せておきますけど、使い勝手はいいけどそんなに面白くない話だなと思っていた新聞記事がこんなに生き生きとしちゃったっていうのは素晴らしい。
サゲもほんのちょっと変えてるんですよね。心にくいというかなんというかね。良かったですね。お仲入り明けは『妾馬』ですよ。『八五郎出世』ですよ。良かったね。とにかくひたすら楽しくトントントントン行くんですよね。
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このね、リズムとメロディーの快楽というあたりが本当に素晴らしいな。僕がもう本当に感動的なくらい気持ちよかったのは、八五郎が友達に話すように話せよっていう風に言われて、バーッと喋り始める、思ったことを自分の言葉で喋り始める。
ちょっとここ長ゼリフになるんですけど、ここが綺麗だし気持ちいいしバカバカしいし最高ですね。ここがその綺麗にお調子者の江戸っ子のある意味心意気でもあるかなと思うんですけど。
その、殿様の前でも臆することなくポンポンポーンとこう行く。パパパパっていう風に行くんですね。ここがこのあるからこの後でちょっと泣かせるシーンが多分生きてくるんじゃないかなと思うんですよ。
そのほどの良さね。素敵ですね。何とも良いものを聴けたなという風に思います。
寸志ねたおろしは各月かな。今回6月だから次8月ですけど、7月の13日。7月の13日に深川江戸資料館だったかな。チケットぴあで売ってると思いますけども、1000人に認めてもらって真打ちになるという企画。
今のところ26人なんですよ。これを1000人。同じ人でもいいらしいですけど、ちゃんと落語会に足を運んで良かったなと思う人が認めます、という印を残すらしいです。
これが1000人分溜まったところで真打ちになるというね。逆に言うと周りの人はみんなとっとと真打ちになると思っている中で、こういうイベントをあえて立てているというあたりが立川流っぽいなという感じはいたしますけども。
まあでも早くね。一刻も早く真打ちに昇進してですね。お披露目の会をやっていただかないと本当に困りますので。困るかな。困るよね。
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もう二ツ目になった時から芸は真打ちって言われてた人ですから。あとはもうどれだけ満を持するかということですね。ということで7月の13日立川寸志さんの落語会。これ検索してぜひ予約していっていただきたい。私はもう前売りを手に入れております。
はい、ぜひぜひ。寸志さん今声かけると多分チケット持っていると思いますんで。年内そういう会を3回やるんですね。
来年はどうなるかというところではありますけども、非常に芸はもうめちゃくちゃ充実していますから、あとはこの芸が充実した芸をもっと多くの人に見てもらうようにしなきゃいけないというあたりなんじゃないかなというふうに思います。
ぜひぜひ。まずは7月13日、寸志さんの落語会に足を運んでいただきたいなというふうに私は100%の気持ちを持ってこれを聞いている方にお勧めしますし、切にご来場のお願いをしたいと思います。
ついでに、ついでにとか言っちゃいけない。7月7日に私が主催するシェアする落語三遊亭ぽん太さんご出演ございますので、こちらもぜひということでシェアする落語の四家でした。ではまた。