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2024-07-15 15:44

【#184】寸志通算1000人のお認めで真打に #立川寸志 24/7/13

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師匠・立川談四楼師もお認めの通り、腕前ではずいぶん前から真打相当の寸志さん。あえて「のべ1000人」のハードルを掲げてのチャレンジを応援せざるを得ません。次は10/1内幸町ホールです。

#立川寸志
#立川こしら
#立川談声
#立川のの一
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はい、シェアする落語の四家です。
僕が大好きな、僕と同い歳の、そして僕が初高座を見ている落語家である立川寸志さん。
もうその腕前は、すでに真打昇進何の問題もないということは、多くの方が認めている師匠、立川談四楼師匠も認めているところではあるんですが、
立川流というのは真打昇進というのを一つのイベントとして捉えていかないといけない宿命みたいなところがございまして、宿命なんですかね。
そういう感じになってきていますが、そこでトライアルという方式、つまり師匠がお客様の前で掛けた二ツ目の落語を聞いて評価をするということが、
家元立川談志の頃から志らく師匠とか談春師匠とか行われてきたわけですね。
この形式を立川らく兵さんが最近クリアして志らく師匠に認められて真打昇進したというようなケースもあったりするわけでございますが、
すでに師匠はOKと言っているというところで、これを師匠ではなくてお客さんに向けた、お客さんから立川寸志、真打昇進認めますという一筆をいただいて、
これが1000枚、のべ1000人からお認めをいただいて真打昇進しますという企画になりました。
第1回はすごく小規模なところで小規模にやって、本格的なアプローチをするのがこの第2回目、7月13日深川江戸資料館。
結構大きなホールですね。
こちらで開催されたということで、オープニングトークという形で寸志さんが立ちでお話をされたわけですが、
企画の説明なんですけど、ここで出てくる時に出囃子がかかって流れが止まらなかったんですね。
多分前座さんがやってるんだろうから、前座さんがしくじったのかなと思ってたんですけど、
後で立川こしら、この日のゲストなんですけど、こしらが撮っているYouTubeで見ますと、
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仕切っていた前座の立川談声さんにこしらがいろいろ話しかけて、結果としてデバイス止めることができなかったと言って、
こしら師匠が邪魔してるじゃん。ということでね。
企画の説明が寸志さんから立ちトークでありまして、開講一番はそのまま立川談声さん、男子の段に声ですね。
女性でも男性さんというですね。この声は声優をやっていたと、ボイストレーナーもしているということでおります。
談四楼師匠が名付けられたということなんですけども、相変わらずいい声で、ちゃんと芯がある綺麗な声で、
全然噛まないしリズムは綺麗だし、ネタは初天神でしたね。
くすぐりも自分で考えたものも入っているかもしれませんが、それほどあざとくなくですね、
古典のその世界を壊さないまんまたっぷり20分くらいかな、やってらっしゃってですね。
いい感じでお客さんを温めてらっしゃいました。
で、寸志さん1席目がですね、死神ですね。もう寸志さんの死神というのはもう十八番の一つですかね。
寸志さんならではのですね、アジャラカモクレンは鉄道マニアベースですし、
死神がですね、中間管理職の悲哀を感じさせる死神で、死神の方もひどい目に合っているというところなんですが、
そのあたりは非常に安定しています。安定してめちゃめちゃ面白いです。
なんですが今回僕が気になったというか気に入ったのは、やっぱり終盤のですね、一番最後の方で死神がですね、
主人公にいろいろと意地悪な感じで、ろうそくがいっぱいあるところのシーンなんですけれども、
あそこで一回その中間管理職というか、雇用形態が変わって嘆いている死神という情けない死神から、
意地悪な死神にさりげなくモードチェンジをしていて、そこが怖いのもありますし、
怖い以上になんて言うんでしょうね、その滑稽なキャラクター、攻めにも回っている滑稽なキャラクターになっているあたりですね。
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だから過剰におどろおどろしくないけども、その運命を握っている者としての優位性を楽しんでいるという感じですかね。
ちょっと違うんですけど、僕がちょっと連想したらデスノートの死神ですね。面白がっている感じ。ここがなんか素敵だなというふうに思いました。
ここでお仲入り入って2席目がですね、妾馬。妾馬聞かせていただくのは多分2度目で前はネタ卸しとか、
1回目か2回目かみたいな感じのところだったと思うんですが、非常にその寸志落語の特性が出ているネタになっているかなと思います。
一つは八五郎がいい加減なんですけど乱暴すぎない。乱暴な感じというよりはいい加減でノリノリという感じですね。
その辺がその中身がない言葉をパーパー喋っていくというところに機転が感じられて、人によってはそれは知性に見えちゃうのかもしれないですけど、僕は江戸っ子の機転というふうに見ました。
そこがね、その大家さんとのやり取りであるとか、田中三大夫とのやり取り、殿様とのやり取りの中で非常にボキャブラリー豊富な感じで軽くいろんなものをいなしていくっていうですね、あたりがとても寸志さんらしいし独特の味わいを生んでいるかなっていうところですね。
あともう一つ非常に細かいところなんですけど、しっかりとそこをやるんだなって思うのは、大家のところで羽織を着せます。八五郎が羽織を着ます。
その羽織を着た姿を母親に見せてから、屋敷に行けって言うんですね。これを、セリフは1個ですからほんの1秒、2秒ぐらいのセリフなんですけども、これを挟み込むことによって後半のお殿様とのやり取りにあるところにちゃんと引っかかってくるんですよ。
あともう1個、羽織袴ですね。羽織はともかく袴なんですよね。袴でほんとさりげないんですけど、大家さんがその袴の座り方をちょっと教えるところがあるんですね。
これがオリジナルなのかどうかっていうのは知りませんし、割とどうでもいいことなんですけど、その寸志さんの演じる大家さんがその袴の座り方を教える。このシーンがすごくいいんですよね。
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要するに、大家さんがそういう心配をしているっていうところと、こういうことを知っておいたほうがいいだろうっていう。やっぱり八五郎っていうのは愛されるキャラクターですから、大家さんにもそのような形で愛されてるんだなっていうことがすっごいよく伝わってくる。
この一言を入れるか入れないかだけで全然その話の色合いが変わってきちゃうというあたりが、寸志さんの上手くてかつ親切というかね、より話の世界にいろんなところから入っていけるような工夫をしているというところに、僕は本当に心から寸志さんの落語好きだなっていうふうに言えるところがあります。
この妾馬終わった後に、仲入りの時ですかね。仲入りの時と妾馬聴いた後から、ちょっとどこだったか忘れちゃいましたけども、一人一人にハガキと同じくらいの大きさの紙を渡されまして、そこに最低限名前を書くと。
日付と名前を書くと。で、ここに真打昇進認めますということを書いて認める人は提出するということなんですが。
これを提出、皆さんから集めて、で前座さんが2人でバーッと楽屋で数える。その数える間のトークコーナー、ゲストとして立川こしら師匠が登場です。
で、この立川こしら師匠は今、対馬に拠点を置いているわけですけど、FM対馬という放送局の立ち上げに参加して、なかなか出てくれる人が多分いないんでしょう。その中でいろんな落語家に番組をやってもらうということに関わっていて。
で、寸志さんの番組もあるんですね。寸志さんの番組は『このラクゴモノめが』というタイトルの番組。これが寸志さんとこしら師匠の2人で進行していて、寸志さんが落語の歴史をこしら師匠に教えるという、そういう番組になっているんですよ。
で、この2人のトークが本当に味わいが深く、味わい深くめちゃめちゃ面白くてですね。そのこしら師匠が自虐と他虐と本質を捉えた鋭いことをぐるぐる回しながら、この独特の比率で繰り出していくんですよ。
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そこがこしら師匠の面白いところなんですけど、このぐるぐる回しながら自虐が出たと思ったら他虐が出て、他虐が出たと思ったら本質をパーンとついてくるみたいなですね。こういう、ある意味天才だと思うんですけど、そういうトークができるこしら師匠に対していい感じで愛の手を入れるんですよね。
そのおかげで、その落語の歴史を学ぶという授業は全然進まないんですけど、全然進まないんですけど、この2人のトークは本当に味わい深くて爆笑できて面白い。で、今回も寸志さんご自身がもっと兄さんと喋りたかったなみたいな感じのことをおっしゃってる。
お互いにこのリスペクトがあって、お互いにどこが素敵なのかをよくご存知でいらっしゃるので、非常にこの2人のトークっていうのは聞き応えがあります。
このラクゴモノがカタカナですけど、ぜひYoutubeで検索して聞いてみていただきたい。まだ6回目ぐらいですよ。落語の歴史を知ろうという番組なのに、ほぼ何も触れてない回とかがあったりしますので。
ただそこでもね、お二人の落語家としての原点であるとか、また落語に対するスタンスであるとかが、自虐他虐を交えながら、そこにその自虐他虐に寸志さんがツッコミを入れながら進行していくすごく面白い番組です。
ぜひ聞いていただきたいんですけど、今回もそんな感じのトークが展開されまして、大変面白かったです。
結果発表ということで、来場された147名のお客様全員がその認定証を提出して、認定真打ちに相応しいという認定を出しました。
まだまだですね、1000人には届かないんですよ。
10月に内幸町ホール、12月に立川ですね。地元の立川で会を開いて、またここで認定証を同じように集めていくと。
これが1000人分、のべ1000人分ですから1000枚ですね。
に達すると、真打ち承信ということになるんだそうでございまして、来年どういうペースでやっていくかわかんないんですけど、今年中にこのペースだと半分いくのかな、ぐらいな感じですよね。
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1000ってやっぱりすごい大きな数字ですから、それはよみうりホールを満員にすれば一発かもしれませんけどね、なかなかそういうわけにもいきませんので。
そんな感じでですね、ぜひ皆さんもこんな人を二つ目に置いておいてはいけないので、それはもう業界内においてもちょっと問題になってきてしまいますので、
ぜひですね、会場に駆けつけて、隼士さんの落語を堪能された上で、お認めを、承認をですね、していただきたいというふうに思います。
ということで、シェアする落語の四家でした。ではまた。
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