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2022-10-15 27:10

怪作!ゴジラ対ヘドラ

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ゴジラ映画の中でも怪作中の怪作「ゴジラ対ヘドラ」についてお話しました!

・BEAMSとコラボした怪獣ヘドラ
・一度聴いたら忘れられない主題歌
・ゴジラの理解力が高すぎる
・空飛ぶゴジラ


ゴジラ対ヘドラ(wiki)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%82%B8%E3%83%A9%E5%AF%BE%E3%83%98%E3%83%89%E3%83%A9

100体のヘドラ(BEAMSコラボ)
https://www.flickr.com/photos/kaiju-taro/albums/72157622023141467/

かえせ!太陽を(ゴジラ対ヘドラ主題歌)
https://www.youtube.com/watch?v=Kh7VD-UpY0I


ぶつざく最終回
https://open.spotify.com/episode/7avEZivGIAHiX7wYiti806

すすむさんのぶつざく最終回記念動画
https://www.youtube.com/watch?v=jLhRW6Czim8

消費者の天国デイバイデイの記事(セミブログ)
https://semiyama.com/day-by-day/

デイバイデイのCM
https://www.youtube.com/watch?v=koOil9LJ7ok


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皆さん、こんにちは。自然を愛するウェブエンジニア、セミラジオです。
今日は、ゴジラ映画の中でも異色の作品、ゴジラ対ヘドラについてお話しさせていただきます。
今回も本題に入る前に、いろいろとお話ししたいことがありまして、
10月11日に、僕が大好きなポッドキャスト番組、生物をざっくり紹介するラジオ仏作の最終回が配信されました。
最終回である第100回は、ライオンをざっくり紹介ということで、
最終回に寄せられた仏作のリスナーさんからのお便りや、本編や、
そして、この番組でもよくご紹介させていただいているイラストレーターのすすむさんのサプライズ動画など、
本当に盛りだくさんの内容で、合計4時間を超える超大作でした。
僕が最終回に送ったお便りも読んでいただきましたね。
この番組でも何度かお話ししたことがあるんですけども、
僕がこのポッドキャストセミラジオを始めるきっかけになったのが仏作なんですよね。
去年の2021年の年末くらいに、何か新しいことを始めたいなというふうに思っていて、
YouTubeやろうかなとか、いろいろ模索していたんですけど、
そんな時にたまたま仏作に出会ったんですね。
メインパーソナリティのトヨさんとシロさんのアキアイアイと大好きな生き物について、
楽しそうに語る雰囲気とか関係性がすごく良くて、一気に引き込まれたんですよね。
で、自分もポッドキャストやりたいというふうに思って始めたのがこのセミラジオなんですね。
仏作は同じ大学の生物部のメンバーだった6人がパーソナリティをされてるんですが、
大学時代の部活仲間と大人になっても、そういう関係性を続けられているっていうことが本当にかけがえのないものだと思うんですよ。
誰もがそういう関係性を持てたり維持できたりするわけじゃないと思うんですよね。
仏作はそういう本当に貴重な関係性と雰囲気を共有させてもらえるっていうか、
紹介してくれる生き物のお話や切り口がめちゃくちゃ面白いのはもちろんなんですけど、
仏作のメンバーが楽しそうに話をしているその声や雰囲気が好きで、
僕も含めて多くの人の心を掴んだのかなというふうに思いますね。
そんな仏作が最終回になるということで、
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最終回も聞いていて、いろんなところで涙がじわりと浮かんできましたね。
例えばどういうところでかというと、
仏作が大好きな小さな男の子とお母さんが最終回にお便りを送られているわけですよ。
お子さんならではの純粋な気持ちが綴られたメッセージが紹介されていて、
だいぶ揺さぶられましたね。
もちろん他にもたくさんお便りは届いていて、その一つ一つに温かみが溢れていて、
本当に仏作って温かい場所だなーって思いましたね。
そしてすすむさんのサプライズ動画ですよね。
仏作の1話から99話に登場したすべての生物や要素を詰め込んだ大作で、
すすむさんの仏作愛がビシビシと伝わってきましたし、
今までの仏作のエピソードの思い出がフラッシュバックして、
これも本当に揺さぶられました。
いやー本当に最高でしたね。
すすむさんとは仏作がきっかけで知り合えて、
すすむさんの展示にお邪魔したり、
すすむさんが参加されるグループ展には仏作の豊さんと一緒にお邪魔させていただいたり、
そういう交流も全部仏作がきっかけになってるんですよね。
最終回で豊さんも言ってくださってましたけど、
仏作から生まれたご縁をこれからも大事にしていきたいですね。
豊さん、すすむさんとは今後も展示会や個展なんかでお会いする機会があると思いますし、
また飲みに行きましょう。
白さんもご都合が合えばいずれぜひリアルでお会いできたら嬉しいです。
そんなわけでひとまず仏作最終回お疲れ様でした。
自分にとって仏作は本当にかけがえのない暖かい場所であり存在です。
最終回も含みを持たせた内容になっていたと思うので、
今後の展開も楽しみにしています。
ということで、仏作最終回についてズレズレに思うことをお話しさせていただきました。
で、本題の前にもう一つあるんですけども、
また全然話が変わるんですが、
消費者の天国デイバイデイってご存知でしょうか?
ご存知という方はおそらく山梨県出身で、
年齢は30代後半からそれ以上という方がほとんどだと思うんですけども、
この消費者の天国デイバイデイというのは何かと言いますと、
90年代に山梨県と長野県で10店舗ほどを展開していたディスカウントストアのチェーン店なんですね。
すごいですよね、消費者の天国っていうキャッチコピー。
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お客さんのことを消費者と言い切ってるんですよ。
それって表に出すような表現なのかって思っちゃうんですけど、
まあ時代を感じますよね。
このデイバイデイのCMがYouTubeで見られるんですけど、
なんかアングラ演劇みたいな雰囲気もあって一見の価値はあるかなと思います。
概要欄に貼っておきますのでぜひチェックしてみてください。
このデイバイデイ、僕も子供の頃に父に連れられて行ってたんですけども、
すでに全店閉店しているんですが、
今年に入ってふと、そういえばデイバイデイってどこにあったんだっけって思ったんですよね。
で調べ始めたんですけど、ネットにほとんど情報がなかったんですよ。
最初全然特定ができなくて。
でも諦めずに調べ続けていたら、個人の方がやっているブログとか、
ツイッター上でデイバイデイの思い出話をされている方のツイートとかを過労死で見つけることができたんですよね。
そうやって粘り強く調べ続けたところ、
どうやら山梨県内に6店舗があったということが明らかになって、
いくつかの店舗では住所もほぼ特定できたんですよ。
でこれをまとめて記事にしたら、
自分みたいにデイバイデイについて探している人に見てもらえるかなと思って、
自分のやっているサブカルト生き物のブログ、セミブログで消費者の天国デイバイデイ各店舗の場所というタイトルで記事にしたんですね。
でふと思いつきでその記事の中に、
もし他の店舗やより詳しいお店の場所についてご存知でしたら情報提供いただけると嬉しいですって書いておいたんですよ。
そしたら結構いろんな方からデイバイデイについての情報をご提供いただきまして、
最初に記事を書いた時点では6店舗しか存在を確認できてなかったんですけど、
いただいた情報によってなんとその倍の12店舗が存在していたことがわかってきたんですね。
しかも山梨県にしかないと思い込んでいたデイバイデイだったんですが、
実は長野県の諏訪、岡屋、塩尻に3店舗があったこともいただいた情報によって判明しまして、
デイバイデイ諏訪店は大きな船を模した外観のビルに入っていたという情報もいただきまして、
大きな船みたいなビルって一体どんな感じだったんだろうと思って調べてみたんですが、
ネット上では画像は見つかりませんでした。
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予想以上にたくさんの情報提供をいただきまして、
ネット上でデイバイデイについての情報が最も多く集約されているのがセミブログになっているみたいで、
皆さんふとした瞬間に、そういえばデイバイデイってあったなぁと思って検索して、
セミブログの記事にたどり着いてくださっているみたいです。
思った以上に皆さんデイバイデイのことを検索されてるんだなぁと思ったんですけども、
なんでかなぁと考えてみたときに、消費者の天国デイバイデイっていうのが90年代っぽさをすごく感じる場所で、
山梨県や長野県出身の人にとっては、ある意味デイバイデイが90年代の象徴なんですよね。
その90年代の残りがに触れたくてデイバイデイを検索しているのかなぁと思いますね。
僕もそうやって検索して思うように情報が得られなかったので、自分で情報を集約しようと思ったんですよね。
そういう他ではなかなか得られない情報を調べてはまとめるのがセミブログでやりたいことの一つだったりします。
そんなデイバイデイの記事概要欄に貼っておきますので、ご興味があればぜひ見てみてください。
それではそろそろ本編に行きたいと思います。
今回はゴジラ対ヘドラという特撮映画をご紹介したいと思うんですけども、特撮は結構好きで、このセミラジオでもちょくちょく取り上げてきました。
セミラジオ第11回ではダイゴロー対ゴリアス、第16回ではダンミツさん主演の地球防衛未防陣という特撮パロディ映画についてお話しさせていただきました。
ゴジラ対ヘドラは1971年に公開された作品で、日本を代表する怪獣であるゴジラと郊外から生まれたヘドラという怪獣が戦うという内容になっています。
ゴジラ映画の中でもかなりの異色作と言われていて、今回の収録にあたってAmazonプライムビデオで見てみたんですが、確かにかなりの変化球かなぁと思いましたね。
ゴジラシリーズの中でも独特な存在感のある作品ですし、純粋に一つの映画として見た時にもかなり変わった映画かなという気がしましたね。
まずゴジラのライバル怪獣として登場するヘドラのビジュアルがすごく独特なんですよね。
郊外から生まれた怪獣ということで体全体がぐちゃぐちゃドロドロしていて不定形なんですが、不定形でありながら縦中の赤い目玉とか特徴的なパーツのおかげでヘドラらしさっていうものは確実にあって、
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そんなヘドラの独特のビジュアルに魅せられたクリエイターは多いみたいで、2009年には西村悠司さんというクリエイターがビームスとコラボして様々な色に着色したヘドラのソフビをなんと100体も展示されたそうです。
このビームスとのコラボ展示西村悠司の塗装宇宙という企画なんですけども、当時の様子がわかるページを概要欄に貼っておきますのでぜひ見てみてください。
本来のカラーリングを無視した自由な発想で彩られたヘドラが本当にサイケディックで色彩豊かで見ていてすごく楽しいんですよね。
こういう展示が行われたのもヘドラのビジュアルの面白さゆえなのかなぁって思いますね。
不定形だからこそいろんな色に染めやすかったのかなというふうに感じました。
そんなヘドラなんですが、ここからはゴジラ対ヘドラという映画の内容についてネタバレありでお話しできればと思います。
このヘドラ、郊外から生まれた怪獣と言ったんですけど、映画の公開された1971年当時、高度経済成長期にあった日本では郊外が大きな社会問題になってたんですね。
その中でも当時大きく報道されていた四日市コンビナートの工場売園とタゴノウラ港ヘドロ郊外を正面から扱って映画の題材にしています。
まず映画のオープニングでゴミやヘドロで汚れ切った海の描写がされるんですが、これがなかなか凄まじいです。
多分本物だと思うんですけど、魚の死体なんかもプカプカ浮かんでいる映像が流れていて、あとヘドロにまみれた海にバラバラになって浮かんでいるマネキンの映像とかも流れるんですよ。
メッセージ性強いですよね。
マネキンっていうのは人間の2姿なわけで、それがヘドロの海でバラバラになって浮かんでるっていうのは郊外で人間が海を汚してそのしっぺ返しが人間に来てるんだよっていうことですよね。
で、この映画なんといってもインパクトがあるのは主題歌なんですよ。
帰せ太陽をっていう曲なんですけど、この曲が本当に強烈で、曲調はコミカルなんですけども、郊外についての怒りをダイレクトにぶちまけた内容になっていて、概要欄に貼っておくので、この帰せ太陽をという曲はぜひ聴いてほしいですね。
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1回でも聴いたらしばらく耳を離れないこと間違いなしです。
この曲、映画の冒頭で流れる以外にもいろんなバージョンがあって、それぞれ劇中歌として流れるようになっています。
なので、映画を全部見終わる頃には深く脳裏に刻まれることになるんですね。
映画のストーリーとしては、海洋生物学者の矢野教授のもとに大きなオタマジャクシのような謎の生物が持ち込まれるところから始まります。
その黒ずんだオタマジャクシみたいな生き物は地元の漁師さんが持ってきてくれたんですが、見つけたのは普段サクラエビがたくさん獲れるアナバーだったそうなんです。
ただなぜか今日はそのオタマジャクシが獲れたくらいで、サクラエビは全く獲れなかったそうなんですね。
矢野教授は調査のために潜水服でその地点に潜ってみるんですが、そこで謎の生物に接触します。
で、怪獣に襲われて重傷を負ってしまった教授は病院に入院することになってしまいます。
汚れた海から生まれたということで、ヘドラと命名されたその怪獣は、
海で炭化を襲って重油を飲んだり、工業地帯に上陸して工場の肺炎を吸ったりして、どんどん公害怪獣として巨大に成長していくんですね。
ヘドラは資格化された公害そのものなわけですね。
ゴジラも元々は核実験によって生まれたという設定の怪獣でした。
そういう設定の怪獣を生み出して映画を撮ることで、核実験に対する批判のメッセージとしたわけなんですね。
そういう意味ではゴジラもヘドラも人間が生み出した災いから生まれた兄弟のような存在なんですね。
で、映画の内容なんですが、この映画、合間合間で唐突にアニメーションが入るんですよ。
ヘドラがタンカーを襲って重油をごくごく飲むシーンとか、アニメとして描かれてるんですね。
そしてなぜか背景にごきげんって書いてあるんですよ、ひらがなで。
大好物の重油を飲めてヘドラごきげんっていうことだと思うんですけど、なんともシュールなんですよね。
で、上陸して暴れるヘドラの元に怪獣王であるゴジラがやってきて戦うことになります。
この頃のゴジラっていうのは人間に災いをもたらす怪獣をやっつけてくれる、どっちかというと人間寄りの存在なんですね。
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その段階のヘドラはゴジラよりだいぶ小さくて、ゴジラの放射火炎をまともに喰らうんですが、なぜかあまり効いてないんですね。
ゴジラ何度も口から放射火炎を吐いてヘドラをやっつけようとするんですけども、そのゴジラの放射火炎に対してヘドラは耐性を持っているようで倒すことができません。
で、そのうちヘドラは飛行形態になって空を飛んで逃げちゃうんです。
ヘドラは水陸行ける上に空まで飛べちゃうんですよね。
成長したヘドラが人間にもたらす被害は凄まじくて、この頃になると硫酸ミストをばら撒きながら飛行するようになっていて、
ヘドラが近づいた人たちはそれだけで死んでしまって白骨化してしまうというかなり恐ろしい描写が展開されます。
高速で飛行する上に近づくだけで死んでしまうというめちゃくちゃ凶悪な怪獣なんですよね。
早く何とかしないとということで海洋学者の矢野教授によって考えられたのが、
2枚の電極板の間にヘドラをおびき寄せて、そこに電流を流してやっつけるという作戦でした。
矢野教授は自衛隊に電話をかけて、この作戦しかないですよっていう感じでプレゼンするんですけど、
なんか割とあっさり受け入れられて作戦の実行が決まります。
そう、この映画自衛隊が実名で出てくるんですよね。
それ以前の特撮映画では防衛隊など自衛隊を思わせる架空の組織が出てくることが多かったんですけど、
ゴジラ対ヘドラは普通に自衛隊が出てくるんですね。
これもゴジラ対ヘドラの特徴の一つですね。
自衛隊によって巨大な電極板が設置されて、その電極板に流す電流については関東中部地方の電力を全部ストップして確保することになるんですね。
この展開ちょっとエヴァンゲリオンのヤシマ作戦に似てますよね。
というかゴジラ対ヘドラの方が先なんですね。
で、その巨大な電極板にヘドラをおびき寄せることに成功して、
今がチャンスだ、電流を流すぞってなるんですけど、その電流を流すためのケーブルの配線が間に合ってないんですよ。
ケーブルを積んだ自衛隊の車をヘドラが飛ばしたヘドロが直撃して、作業が思うように進んでなくて、
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せっかくおびき寄せたのに早くしないとヘドラが逃げちゃうってなるんですけど、
なんとそこに完璧なタイミングでやってきたゴジラが放射火炎を電極板に浴びせることで電流が発生してヘドラに高圧電流が流れるんですね。
まるでゴジラもあらかじめ打ち合わせに加わっていたようなスムーズさで完全に電極板の使い方を理解していて、
高圧電流を浴びたヘドラはカピカピに乾いて薄っぺらいヘドロみたいになるんですよ。
あーヘドラ割とあっさり倒れたなぁと思うんですけど、なんとヘドラはまるで脱皮するように外側を脱ぎ捨てて飛行形態になって逃げるんですね。
カピカピになって生き絶えたかと思われたんですが、実は本体は生きてたと。
で空を飛んで逃げるヘドラに対してゴジラがどうするかというと、なんとゴジラも空を飛ぶんですよ。
翼はないのにどうやって飛ぶのかっていうと口から火を吐いて後ろ向きに飛ぶんですね。
この口から火を吐いてゴジラが飛ぶシーン、当時も賛否両論あったそうです。
どっちかというと賛否の火の方が多かったみたいで、口から火を吐いてゴジラが飛ぶのはゴジラ作品の中でゴジラ対ヘドラだけなんですよね。
ファンの間でも賛否両論あったのと、さらに制作人の中でも賛否両論があったようで、
このゴジラが飛ぶシーンを入れた監督と設定を変えてもらっては困るよというプロデューサーとの間でかなり揉めたようです。
そんなメタ的にはいろいろ物議を醸したゴジラの飛行シーンなんですが、映画中では空中でヘドラに追いつくことに成功してゴジラはヘドラを捕まえるんですね。
その後どうするかというと、ここから本当に絵的におかしいんですけど、ゴジラはヘドラを抱っこしたまままた火を吹いて電極盤のところに戻るんですよ。
ゴジラが火を吹いて飛んでること自体が奇妙なのに、さらに逃げたヘドラを抱っこして元のところに連れ帰ってくるっていうのが、
輪をかけて奇妙なんですよね。で戻ってきたゴジラが連れ戻したヘドラを2枚の電極盤の間によいしょって感じで置くんですよ。
その段階ではケーブルの設置が完了していて自衛隊が自らスイッチをオンにしてヘドラに高圧電流を流すんですけど、
今度はヒューズが飛んじゃってまた止まっちゃうんですね。そしたらゴジラが
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やれやれしょうがねえなみたいな仕草をして、また電極盤に放射火炎を吐いてヘドラに高圧電流を流してあげるんですよ。
人間のテクノロジーを完全に理解して使いこなしているんですよね。
そしてついに完全に乾燥したヘドラは今度こそ本当に薄っぺらいヘドロになるんですけど、さっきもやっつけたと思ったら実はまだ生きてたということがあったので、
ゴジラは今度こそ本当にとどめを刺そうとヘドラの残骸をちぎっては投げちぎっては投げしてオーバーキルを繰り広げるんですね。
ちょっと怖いシーンなんですよね。そして今度こそ完全にやり切ったぞという確信を得たゴジラは人間の方をちらりと見てから静かに海へ帰っていく。
そういうふうに映画は終わっていくんですね。ただヘドラは公害から生まれた怪獣なわけですから、
この映画を通してその根本の原因は何も解決されてないわけなんですよね。
なので映画の最後のカットは新しいヘドラの誕生を匂わせるもので終わっています。
そんなゴジラ対ヘドラでした。実はこのゴジラ対ヘドラ見るのはこれで2回目だったんですよ。
僕は小学生の頃ゴジラやガメラなど怪獣映画にドハマリしてまして、ほとんどのゴジラ映画はその時期に見てたんですね。
ゴジラ対ヘドラもその頃に見たんですけど、ヘドラのビジュアルと主題歌が怖いっていうことしか覚えてなかったんですよね。
ゴジラが空を飛ぶシーンも絵面としては見覚えがあったんですけど、
あ、これゴジラ対ヘドラのシーンだったんだっていうことを今回再確認できて面白かったですね。
いろんな特撮映画を見てきましたけど、やっぱりゴジラが火を吹いて後ろ向きに飛んで逃げるヘドラに追いついて、
捕まえて、抱っこして元のところに戻るって数ある怪獣映画の中でもこんなに奇妙で緊張感のないバトルシーンって見たことがなくて、すごく印象に残りましたね。
そんなゴジラ対ヘドラ、Amazonプライムビデオで見られますので、ぜひぜひチェックしてみてくださいね。
セミラジオではお便りを募集しています。概要欄のフォームかツイッターでハッシュタグセミラジオでつぶやいていただけると嬉しいです。
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今日は異色のゴジラ映画、ゴジラ対ヘドラについてお話しさせていただきました。ご視聴ありがとうございました。
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