スーファミの名作RPG「ヘラクレスの栄光」3と4についてお話しました!
・地獄のエンカウント率
・3の物語に揺さぶられた!
・カジュアルに憑依!
BBブロスのデータイースト回
https://open.spotify.com/episode/4puAFFaSJ81aEmlxyWP9rL
【お便り&お知らせ&グッズ】
せみやまのX(ツイッター)
セミラジオのグッズ(ステッカー・Tシャツ)
【音声素材】
下記サイトの音声素材を使用させていただきました。
Howling-indicator
https://howlingindicator.net
サマリー
今回、スーファミのRPG「ヘラクレスの栄光3」と「ヘラクレスの栄光4」について話されています。これらのゲームは、データイーストという独特のゲーム性を持つ会社から発売され、現在も多くのファンに支持されています。「ヘラクレスの栄光3」では、記憶喪失の主人公が不死身の仲間と共に冒険し、最終的には自らがかつて神の怒りに触れた存在であることを知る物語が展開されます。戦闘システムやエンカウント率の高さも特徴で、一風変わったギリシャ神話を背景にしています。「ヘラクレスの栄光3」と「ヘラクレスの栄光4」では、プレイヤーが冒険を通じて主人公とプラトンが体を取り戻すための物語が描かれています。また、「トランスファーシステム」を駆使して他者の体に乗り移る独特のゲームシステムも印象的です。
リスナーからのお便り紹介
みなさん、こんにちは。自然を愛するウェブエンジニア、セミラジオです。
今回はスーファミのRPG、ヘラクレスの栄光3と4についてお話ししたいと思います。
前回、いろんなサメ映画についてお話しさせていただいたんですが、ありがたいことにたくさん反応をいただいてまして、
今回はお便り1通、Xのコメント4通の計5通、ご紹介させていただきます。
まずはメールフォームでグレさんにお便りをいただきました。
セミヤマさん、こんにちは。いつも楽しく拝聴しています。
サメ映画界を聞きまして、どうしてもお便りを送りたくなってしまいました。
最後の方に紹介していらっしゃったノーシャークですが、実は数年前にクラファンをやっていて気になっておりました。
サメの出ないサメ映画を作りたいということで、サメ映画もここまで来たかと思ったことをよく覚えています。
その後どうなったのかなぁとちらちら思い出すことはあったのですが、調べるまで至らず、
今回のセミラジオで最新の動向を確認できて感動しました。
いやぁ、さすがのセミラジオですね。まさか完成にまで至っていたとは。
改めてサメ映画の懐の深さを思い知りました。近いうちに見てみたいと思います。
本当にありがとうございました。今後の配信も楽しみにしています。
サメ映画に関するコメント
とのお便りをいただきました。
グレさん、ありがとうございます。
なるほど。そうなんですね。ノーシャークってクラファンをやってたんですね。
そういう流れがある作品だったとは知りませんでした。
言われてみるとサメの出ないサメ映画を作りたいって、すごく引きの強いコンセプトですし、クラファン向きの作品っていう感じしますよね。
グレさんはセミラジオのサメ映画会でノーシャークが完成に至ったことを知ったということで、
いやぁ、偶然とはいえグレさんが気になっていた作品の完成をお知らせすることができてよかったです。
ちなみに余談なんですが、このサメの出ないサメ映画、ノーシャークということなんですけども、
学生の頃、国語の教科書でシシオドシという日本の文化について解説されていたテキストがあって、
それは日本人はいろんな形で水を味わい楽しんできたんだけども、
ついにシシオドシというものによって、水を見なくても音によって水を感じるに至ったみたいな表現がされていて、
とても感じた記憶があります。
なんだかこのノーシャークの下りで、それを思い出しましたね。
グレさんとはこれまでにポッドキャスト関連のイベントなんかで何度かお会いしてお話しさせていただく機会がありまして、
きっとまたそういう機会もあると思いますので、今度グレさんとお会いした時にはノーシャークのお話ができたら楽しそうですね。
ノーシャーク、僕も改めてチェックしたいなと思っています。
というところでグレさんお便りありがとうございました。
続いてサンセツコンさんにXでコメントをいただきました。
サメ映画といえばダブルヘッドシャークシリーズもありますね。
以前BSテレビで一挙放送しましたが、作品の詳細一回しか見ませんでした。
とのコメントをいただきました。
サンセツコンさんありがとうございます。
サンセツコンさんは一作目のダブルヘッドジョーズ、最終作のシックスヘッドジョーズまでのマルチヘッドジョーズシリーズについて書いてくださいました。
ただ作品の詳細一回しか見ませんでしたということで、確かに僕は一作目のダブルヘッドジョーズしか見てないんですが、
2つの頭を持つ一食いサメが、その頭で2人の人間を一撃で葬るというシーンは覚えてるんですが、
それ以上のことはストーリーも含めて全く思い出せないんですよね。
ただ最終作のシックスヘッドジョーズに関しては、この頭が6つもある一食いサメが作品の中でどんな動きをしているのかちょっと気になってますので、いずれチェックしてみたいなと思っています。
サンセツコンさんコメントありがとうございました。
続いてポッドキャスト番組工業高校農業部パーソナリティーで牛会の牛若さんにXの方でコメントをいただきました。
シャークネード2の話、仮面ライダースーパー1みたいだなーって思ってたら、直後にセミ山さんが、仮面ライダースーパー1かと突っ込んでいたので、僕はもうセミラジオ検定1級でいいんじゃないか?
脳がセミラジオにアジャストされすぎている。とのコメントをいただきました。
牛若さんありがとうございます。
こちらのコメントなんですが、前回のサメ映画界で僕がシャークネード2のとある展開について、まるで仮面ライダースーパー1みたいだなと思って、思わず突っ込んでしまいました。
という話をしてたんですが、このくだり、反応をいただけるとしても、僕よりちょっと上の年代の方からかなと思ってたんですよね。
なぜなら、仮面ライダースーパー1って僕も世代じゃないんですよ。僕が生まれるちょっと前に放送終了している番組なんですよね。
なので、牛若さんがそこに反応してくれたというのは予想外だったんですけど、コメントをいただいた時に牛若さんとXでやりとりさせていただいたんですが、
牛若さんは幼少の頃持っていた仮面ライダー図鑑と戦隊ヒーロー図鑑、ウルトラマン図鑑が今とても役に立っています。
とのことで、牛若さんはそういう昭和からの特撮作品を含めた各種図鑑を愛読されてたということだったんですね。
で、それってほぼほぼ僕の幼少期にも当てはまっていて、僕もそういう当時書店で買うことができた仮面ライダー図鑑とか怪獣大図鑑的な方も読んで、
世代じゃない仮面ライダースーパーワンとか各種ウルトラ怪獣、ゴジラ怪獣などなどのビジュアルやデータを頭に叩き込んでいたんですよね。
それを聞いて、なんだかすごく画展が行ったというか、シンクロしてるなぁと思いましたね。
もう典型的な男の子ってこういうのが好きなんでしょ。案件ですよね。
というところで、牛若さんコメントありがとうございました。
続いて、モンサイ忍者さんにXでコメントをいただけました。
個人的に好きなサメ映画。シャークネイド1しか見てない。メガシャークVSグレートタイタン。シャークトッパス。ムーンシャーク。
特につい先日見たばかりのムーンシャークはオススメ。
ヒトガタザメの走り方がジョギングだったり、バトルシーンがターン制みたいだったりして最高だった。とのコメントをいただけました。
モンサイ忍者さんありがとうございます。
個人的に好きなサメ映画ということで、いろんなタイトルをあげてくださってますね。
シャークトッパスいいですね。前回の配信で名前は出してなかったんですが、僕も好きな作品なんです。
1しか見てないんですけど、遺伝子操作で生まれたサメの頭部にタコの足を持つ水陸両用の合成生物が大暴れするとんでもけーサメ映画の人気作ですよね。
続編ではホエールウルフとかプテラクーダーとかの別種の合成生物とのバトルが描かれているようで、そちらも気になってます。
そしてボンサイ忍者さん一押しのムーンシャーク、この作品、配給会社のサイトで紹介文を見てみたんですが、
人類vsサメまさかの月面戦争勃発と書いてありまして、この一行だけでもワクワクが止まりませんよね。
サメ映画だけでも見たい映画が結構渋滞してきたんですが、このムーンシャークも巨大な満月を背景におたけびをあげるサメ人間というメインビジュアルがすごく気になりますし、
近いうちに見たいなと思っています。というところでボンサイ忍者さん、コメントありがとうございました。
続いてサチコさんからXでコメントをいただきました。
聞いてるとたくさんのサメが出てくるので、サメになって人間を襲うゲームのことを思い出しました。
結構有名なのでご存知かもしれませんが、私の妻はサメ映画が嫌いではないのでプレイするか悩みましたが、現状は未プレイですね。とのコメントをいただきました。
サチコさんありがとうございます。サチコさんはプレステ4や5で遊べるマンイーターというアクションRPGのリンクを貼ってくださってまして、
こちら有名なゲームということなんですが、僕はここ最近今回のメインテーマもそうなんですけども、
スーファミのゲームばかりやっていて、新しめのゲームには詳しくないので、サチコさんのコメントで初めて知りました。
サメ映画におけるサメというのは、多くの作品において有無を言わせない圧倒的暴力の象徴なんですが、
このマンイーターというゲームでは、そんな多くのサメ映画で悪役として描かれてきたサメを操作して、
人間やサメ以外の海の生き物を相手に大暴れすることができるというコンセプトのゲームなんですね。
そして主人公であるサメは、母ザメの命を人間のサメハンターに奪われてしまったという悲しい過去を背負っていて、
ヘラクレスの栄光の紹介
つまりこのゲーム、人間に母の命を奪われた一匹のサメの復讐劇でもあるわけなんですよね。
サメがレベルアップすると装甲が強化されて見た目が変わったり、電撃で攻撃できるようになったりと、
とんでもけえサメ映画を思わせる楽しそうなギミックもあって、遊んでみたいなと思いました。
というところでサシコさん、コメントありがとうございました。
今回ご紹介させていただくお便り、コメントは以上となります。
皆さんたくさんのお便りやコメント本当にありがとうございました。
ちなみに日本のサメ映画ファンには有名なアルバトロスという配給会社がありまして、
海外のサメ映画を日本向きにローカライズして配給している会社なんですが、
そのアルバトロスのホームページで作品一覧を見ていたところ、ちょっと気になる作品を見つけました。
こちらサメ映画ではないんですが、ジャンル的には多くのサメ映画同様、パニックホラーものということになると思います。
その映画はキラーカブトガニというタイトルなんですけども、
カブトガニというと日本でも瀬戸内海の干潟なんかで観察することができる生き物ですよね。
ちょっとアルバトロスのホームページに載っていたキラーカブトガニの説明文をそのまま引用させていただきますね。
灰色となった原発が爆破処理されたカリフォルニアのある浜辺の町で、行方不明事件が続発し白骨と化した人間たちが発見される。
保安官は当初、ひと食いザメの出現を疑うが、被害者たちを食べたのはサメではなくカブトガニ。
それも放射能の影響で凶暴化し、さらに巨大化したカブトガニの群れだった。
やがて一匹の殺人カブトガニがゴジラ級に巨大化し、町は壊滅の危機に陥るが。
サメの時代は終わった。
奴らは海からやってきた。
人肉を食らう生きた化石、大量発生。
大群、凶暴、巨大。
地獄の天然記念物、人間食べ放題。
ということなんですけども、いやーこの説明文いいですよね。
筆が走ってるというか、このキラーカブトガニの説明文によると、いつの間にかサメの時代は終わってたらしいんですが、
今のところサメ映画が廃れて、カブトガニ映画が主流になったという話は聞いてないですし、
カブトガニが大暴れする軽有な映画なんじゃないかと思います。
カブトガニって一見丸っこくて、無害そうな見た目をしてますし、
人間を襲うような巨大な生き物でもないので、パニックホラーの題材にはなりづらい生き物だと思うんですよね。
このキラーカブトガニ、ユーネクストなどで配信中ということなんですが、
おそらく相当な色物映画だと思うので、限りある人生の時間をこの映画を見ることに使ってもいいものかどうか、ちょっと悩んでいるところです。
それではそろそろ本編に行きたいと思います。
今回は僕が今年に入ってから初めてプレイして、どちらもクリアしたスーファミのRPGヘラクレスの栄光3神々の沈黙とヘラクレスの栄光4神々からの贈り物についてお話ししていきたいと思います。
どちらもデータイーストというかつて存在したゲーム会社から発売された作品です。
データイーストは非常に独特なゲーム性やシナリオが持ち味の作品を多数発売していて、コアなファンの心をがっしりと掴んでいたゲーム会社だったんですが、残念ながら2003年に倒産しています。
以前ご紹介した戦車で戦うRPGメタルマックス2もデータイーストのゲームですね。
ゲームシステムの特徴
データイーストに関してはこの番組でもよく話題にさせていただいているレトロゲームポッドキャストブライトビットブラザーズ、通称BBブロスのデータイースト会で非常に詳しく解説されていますので、よかったらこちらも概要欄のリンクからチェックしてみてください。
今回ヘラクレスの栄光3と4についてネタバレありでお話ししていきますのでご注意いただければと思います。
まずはヘラクレスの栄光3なんですが、こちらは1992年にスーファミで発売されたRPGになります。
絵作りに関して言うとフィールドや街中、ダンジョンなど移動時の画面はこの時期のドラクエやファイナルファンタジーと同様の見下ろし型で、戦闘時も基本的には一人称のドラクエタイプです。
戦闘中は味方キャラの姿は表示されず、画面上にはこちらをまっすぐ見ている敵がいて、味方が敵キャラに攻撃するとエフェクトが表示されるという感じの戦闘画面ですね。
戦闘時には敵も味方も前衛後衛の概念があって、剣などの近接武器だと後衛の方に下がっている敵には直接攻撃することができません。
ただ弓矢などのリーチが長い武器や魔法であれば後衛に下がっている敵にも攻撃ができます。
画面が似ているドラクエの戦闘と比べると、そういう前衛後衛のシステムによってちょっと複雑になってますね。
あと戦闘時に敵キャラがちょっとしたアニメーションをするんですが、この戦闘時のアニメーションは実はドラクエシリーズよりも早く導入されてたんですよね。
ドラクエで敵キャラが戦闘時にアニメーションするようになるのは1995年発売のドラクエ6からで、ヘラクエスの栄光シリーズではそれよりも早く導入していたわけです。
ただ敵キャラの種類はドラクエ6よりもだいぶ少なかったですね。
戦闘時のことで言うと、味方が敵に攻撃するとき、「とー!」とか、「やー!」みたいな掛け声のセリフと共に攻撃するんですよ。
それが結構印象的でしたね。
ちょっと気になったのが、「とどめだ!」という掛け声もあるんですけど、これ別にとどめじゃない時にも掛け声のバリエーションとして普通に言うんですよ。
「とどめだ!」と言いつつ、全然とどめになってないことも普通にあって、
うーん、それはとどめの時にだけ言ってほしいかなとは思ってました。
あと、戦闘時に同じ種類の敵キャラが複数出てきたとき、その敵キャラの名前の末尾にアルファベットがついて区別できるようになるんですけど、
例えば、戦闘時に表示されるテキストの中でエスカルゴンAとかエスカルゴンBとか表示されるんですけど、これが掛け声にも組み込まれてるんですよ。
どういうことかというと、攻撃するときに、「エスカルゴンBめ!」とか言いながら攻撃したりするんですよ。
プレイしてる僕からすると、「いやいやいや、そのエスカルゴンBっていうのはプレイヤーが敵を区別するための便宜上のメタ的なやつじゃないの?」って思うんですけど、
でも、そういうセリフを言うんですよね。独特だなーって思いましたね。
あと、こちらも戦闘に関することなんですが、このゲームかなりエンカウント率、つまりザコ敵との遭遇率が高いです。
もうこれは本当にうんざりするほど高かったです。
まあ、古今東西多くのRPGが制作されてきましたから、その中でこのエラクレスの栄光3のエンカウント率がトップレベルかどうかはわからないんですが、
今この令和の時代に久しぶりにスーファミのRPGをプレイした人間からすると、非常に辛いエンカウント率でした。
しかも、かなり高確率で仲間を呼んだり厄介な攻撃をしてくる敵キャラも多くて、一回の戦闘が長期戦になりがちなんですよ。
これも辛かったです。なので、エンカウント率や戦闘のだるさに関しては最初から最後まで辛かったんですけど、
投げ出さなかったのはこのエラクレスの栄光のストーリーの評価が高かったということがありました。
そもそもプレイしようと思ったきっかけは、その高い評価を得ているストーリーというのがどういうものなのか興味があったからなんですよね。
ストーリーの展開
そのストーリーに関しても後で触れたいと思います。
戦闘に関してはここまでにお話ししたような感じなんですが、その他のシステムやゲームの進め方については割とオーソドックスなRPGという感じで、そんなに特筆すべきこともないんですが、
一つ特徴的な要素として、やたら高いところから飛び降りることになるというのがあります。
主人公やゲームを進める中でパーティーに参入してくれる仲間たちって基本的に不死身なんですよ。
なぜ不死身かというのはこの後お話しするストーリーにも絡んでくるんですけど、
主人公たちはその不死身であることを利用してものすごく高いところから飛び降りることでいろんな問題を解決していくんですよね。
物語を進めるために高所からの飛び降りを要求される機会がたびたびあるんですよ。
例えば序盤、主人公は一人で旅をしてるんですが、ある町の高い塔から飛び降りることになります。
ドシーンという大きな音を立てて地面に向けて頭から落っこちるんですよ。
主人公はそれでも傷一つ負わないんですけど、その主人公の様子を見て
お前も不死身なのか?俺もなんだ?みたいな感じで、もう一人の不死身の男が仲間になったりするんですよ。
また別の局面では物語を進めるためにある国の王様と話すんですけど、お前たちが本当に不死身だというならそこから飛び降りてみろ
みたいなことを言われて、やっぱりパーティー全員で高いところから飛び降りて、頭からドーンって落っこちて
お前たち本当に不死身だったのか?みたいな感じで、ようやく王様に話を聞いてもらえるみたいな展開もあるんですよね。
この飛び降りを要求される頻度があまりに多いので、なんかもう主人公たちが飛び降り芸人一座みたいな感じに思えてくるんですよね。
毎度飛び降りるたびに変な笑いがこみ上げてくるというか、何とも言えないおかしさを感じずにはいられなかったですね。
で、そんなヘラクレスの栄光3のストーリーなんですが、世界観としてはギリシャ神話をベースにした剣と魔法の世界、ファンタジー世界が舞台になっています。
で、主人公には好きな名前をつけられます。僕は自分の本名を入れてたんですけど、この主人公、ある村で記憶喪失の状態で目覚めるんですよ。
記憶喪失スタートの主人公、定番といえば定番ですよね。
で、冒頭その最初の街で地割れが起きて、主人公は地の底に頭から落っこちることになるんですけど、さっきも言った通り、主人公はなぜか不死身で傷一つ負わずにピンピンしてるんですよ。
この段階で主人公は普通の人間じゃないっていうことが明らかになるんですよね。
ここから自分の出自を知るための主人公の冒険が始まるわけです。
で、なんとなく当初の予想として僕が考えてたのは、この主人公がヘラクレスなんじゃないかっていうことだったんですよね。
ゲームのタイトルもヘラクレスの栄光ですし、ヘラクレスといえばギリシャ神話の英雄ですよね。
この主人公がヘラクレスとして記憶を取り戻して、もともとはこの世界にいなかったという魔物たちもやっつけて封印して、めでたしめでたしという展開になるんだろうなと思ってたんですよ。
そしたら物語を進めるうちに主人公とは違うヘラクレスという名前のキャラが登場して仲間になったんですよ。
あれって思ったんですけど、あれ主人公ヘラクレスじゃないの?じゃあこの人誰?って思いました。
プレイヤー目線で言うと、主人公ってその段階ではヘラクレスではないし、誰だかわからないけど、なんか不死身の人なんですよね。
一体誰なんだということなんですけども、で主人公が旅をしていく中で自分以外にもレイヨンという不死身の男性、ステイヤという不死身の女性が仲間に参入することになります。
あともう一人記憶喪失の謎の男がいまして、この人も仲間になるんですが、記憶喪失ということで主人公同様好きな名前をつけることができます。
で物語を進める中で主人公たちはバオールというある人物の存在を知ることになります。
その人物は大きな野心を抱いてあらゆる手段を尽くして世界の地形を変えて海を埋め立てて陸地を作り周辺の国を大きく発展させたんですが、その人間の良分を逸脱した行為が神の怒りに触れてしまったんですね。
そしてバオールは神の天罰をくらったそうなんです。平和だった世界に魔物が溢れることになったのもこのバオールという人物の行動が神の激震に触れたためということだったんですね。
物語の中盤以降このバオールという人の存在がすごく大きくクローズアップされてくるんです。
この流れから行くとラスボスはそのバオールという奴なんじゃないかと想像するんですけど、実はこのバオール終盤ちょっと手前でヌルッと登場するんですよ。
で主人公一行と戦うことになるんです。アトラッサンという山に登っていた主人公たちは山の中腹で待ち受けていた緑色の巨人と遭遇するんですけど、その不気味な緑色の巨人の名前がバオールなんですよ。
その緑色の巨人は言葉を話せないようなんですがとりあえず戦闘が発生します。でそこまで普通に進めていたらそんなに苦労することもなくそのバオールは倒せてしまうんですよね。
あれ?あんだけ大きく取り上げられていたバオールだったのになんかあっけなく倒せちゃったなという感じになるんですけど、その後が急展開で主人公はその直後、冥界にさらに無限地獄タルタロスというところに落とされることになるんですよ。
冥界の王ハデスとの会話が発生するんですが、久しぶりだなバオールみたいなことを主人公に言うんですよ。
え?ってなるんですけど、冥界の王ハデスは主人公にお前がバオールなんだと言うんですね。
かつて神の怒りに触れたバオールは冥府に落とされて、記憶を消されて、新しい肉体を与えられ、神々が言う愚かな人間たちを滅ぼすために再度地上に送り込まれたと言うんです。
だから主人公って不死身だったんですよね。 ちなみに他の仲間も不死身なのは、いろんな神々の権力争いや思惑のためという流れもあったりします。
で、記憶を消されたバオールは人間たちを滅ぼすために地上に送り込まれてたんですけど、
地上に戻った時点でバオールこと主人公は記憶を失い、その愚かな人間たちを滅ぼすという使命を忘れて、
放浪の旅に出ることになってたんですよね。 その放浪の旅の始まりがゲームのプロローグだったんです。
ドラゴンボールで地球を滅ぼすために送り込まれてきたサイヤ人の子供が頭を強打して自分の使命を忘れて、
孫悟空という少年として暮らしていたという流れがありましたけど、ちょっとそれに似てますね。
で、バオールこと主人公はそんな衝撃的な話を聞かされた後で、緑色の巨人に姿を変えられて、無限地獄に落とされます。
さらには時間を司る神様であるクロノスによって過去のアトラスさんに落とされることになるんですよ。
少し前に仲間と一緒に緑色の巨人バオールと戦ったアトラスさんで、今度は自分が緑色の巨人バオールとして主人公たちに攻撃されるんです。
で、これがループするんですよ。緑色の巨人バオールとして主人公たちに倒されて、
冥府から無限地獄タルタロスに落とされて、またアトラスさんに戻されて、主人公たちに倒されるという無限ループになるんです。
これがバオールという神の怒りを勝った人物に与えられた罰だったんです。
なんですが、このアトラスさんでの主人公一行との戦闘時に、緑色の巨人バオールが主人公たちに攻撃をしないことで、
この巨人敵じゃないんじゃないか?何か言いたいことがあるんじゃ?ということが主人公一行に伝わって、
無限ループを断ち切って、その先の展開への道が開けることになるんです。
そうして物語はクライマックスに向かっていくんですよね。
感動の結末
で、実は主人公ことバオールは元々妻子持ちでもあったんですよ。
途中で仲間になる記憶喪失の男なんですが、
この人、実はバオールの息子で、家を飛び出して自由に生きた父のせいで苦労が絶えず早くに母を亡くしていて、
その母の仇である父を倒すために旅をしてたんです。
でも、冒険を通して別の姿になった父と同じ時間を過ごすことで、復讐心は消えという下りもありました。
大まかにではありますが、こちらがヘラクレスの栄光3神々の沈黙のストーリーになります。
無限地獄タルタロスに落とされて、緑色の巨人として岩を押したりしている時、
なんかこのゲームにすごいとこまで連れてこられちゃったな、という感じがしました。
すごい展開を見せてもらったと思いました。
地獄のエンカウントを耐え忍ぶ価値はあったと思いましたね。
このヘラクレスの栄光3リメイク版をスイッチで遊ぶことができます。
これは元々携帯アプリ用にリメイクされたものを、さらにスイッチに移植したもののようです。
僕はリメイク版はやってないんですが、先頭に関してはオリジナル版よりかなり楽になっているみたいです。
500円でダウンロード版を購入できるようなので、ご興味があれば是非チェックしてみてくださいね。
もちろんオリジナルのスーファミ版のヘラクレスの栄光3をスーファミや互換機でプレイしていただくのも良いかと思います。
そしてもう一つの作品、ヘラクレスの栄光4神々からの贈り物なんですが、
こちらは1994年にスーファミで発売されました。
前作同様、エンカウント率は高めなんですが、フィールドを移動するスピードが格段に速くなったのと、
1回ごとの戦闘時間が3よりもだいぶ短くなったので、気分的にかなり楽になりました。
前作から追加された要素として、トランスファーシステムという色んな人に乗り移れるシステムがあります。
主人公と相棒のプラトンは、ある事件をきっかけに体と魂が分離してしまいます。
で、それ以降、主人公もプラトンも故郷に保管されている本来の自分の体を取り戻すために、冒険していくことになります。
で、主人公もプラトンも相性が良い人や色んな生き物に乗り移ることができるんですよ。
例えば主人公は元々の自分の体と分離してしまってから、最初に乗り移る相手というのが犬なんですよね。
一匹の犬としてフィールドを移動して敵と戦ったり、街に入って買い物することができるっていうシュールな展開になるんですけど、
犬であろうとお金さえ払えば武器やとか道具やも商品を売ってくれるんですよね。
で、街とかダンジョンとかで人に話しかけた時、相性が良い相手だと画面が白くフラッシュするんですよ。
この話しかけた時に画面が白く光るのが乗り移れる相手っていうことなんですよね。
最初、相性が良い相手はいろんなとこにいるんですけど、じゃあどうやって乗り移ればいいのかというのがわからなくて、
若干まごつきました。
その相性が良い相手と何度話しても同じことしか言わないですし、
相手に向かっていろんなボタンを押してみたりもしたんですけど、全然乗り移れないんですよ。
で、ネットで調べてようやくわかったんですけど、
体っていうコマンドがあるんですよね。
主人公も相棒のプラトンも、移動中でも戦闘中でも、この体っていうコマンドを使うと、
今までに出会った相性が良い相手に好きなタイミングで乗り移れるんですよ。
ものすごくカジュアルに乗り移れるんですよね。
その相性が良い相手というのも、それぞれの人生があって、世界中のいろんなところで暮らしてるはずなんですけど、
世界中のどこにいたとしても、その人に乗り移りたいと主人公たちが思ったら、
その相手の体が主人公たちのいる場所に瞬間移動してきて、乗り移ることができるみたいなんですよ。
この乗り移りに関しては、回数制限とかタイミングとかの縛りは一切ないんですよね。
あまりにも柔軟すぎて、逆にびっくりしました。
乗り移り対象の人たちは剣が得意だったり、魔法が得意だったり、他にもいろんな特技をそれぞれ持っているので、
場面に応じてうまく乗り移り対象を変えていくことで、ゲームを有利に進めていくことができるようになっています。
ただ、主人公たちって別に世界を救うためとか、平和のために行動してるわけではなくて、
あくまで自分たちの本来の体を取り戻したいっていう、自分たちの利益のために行動してるんですよね。
その自分たちの目的のための行動が結果として平和につながったりはするんですけど、
で、いろんな人の体に次から次へと乗り移って、意のままに操るって、これ悪意がないからまだいいですけど、
やってることってほぼ悪霊ですよね。
今からあなたに乗り移りますけど構いませんか?っていう同意を得ている様子は全くないですからね。
完全に無許可で乗り移ってますから。
4に関しては、このいろんな人に自由自在に乗り移ることができるトランスファーシステムが非常に印象的でした。
ということで、ヘラクレスの栄光3、神々の沈黙、ヘラクレスの栄光4、神々からの贈り物についてお話ししてきましたが、いかがだったでしょうか?
同時期に出ていたドラクエやFFなどメジャーなタイトルとは一味違った尖がったストーリーやシステムを盛り込んだ意欲作でした。
本当に何度も言うんですが、3のエンカウント率や戦闘は地獄だったんですが、それを乗り越えてやってよかった、プレイしてよかったと本当に思いました。
ヘラクレスの栄光4のシステム
一味違ったRPGをプレイしてみたいのであれば、ヘラクレスの栄光3、神々の沈黙、ヘラクレスの栄光4、神々からの贈り物、ぜひ検討してみてくださいね。
最後に余談ですが、11月3日に人生初のフルマラソンを走ります。
またセミラジオでその辺りのお話もできたらいいなと思っています。
セミラジオではお便りを募集しています。Xのハッシュタグセミラジオや概要欄のフォームからお送りいただけると嬉しいです。
今回はスーファミのRPGヘラクレスの栄光3と4についてお話しさせていただきました。ご視聴ありがとうございました。
43:23
コメント
スクロール