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  2. 食人植物トリフィドの生態
2024-09-27 15:40

食人植物トリフィドの生態

古典SF小説の名作「トリフィド時代」に登場する、食人植物「トリフィド」の生態についてお話しました!


トリフィド時代(wiki)

https://w.wiki/97ng


トリフィド時代―食人植物の恐怖(amazon)

https://amzn.asia/2VmTj80


忍者が主役のゲームたち(ミスリル伊藤の喋って喋って60分)

https://open.spotify.com/episode/5lbNCnSpx8KZ5e3PuDlcff


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【音声素材】

下記サイトの音声素材を使用させていただきました。


Howling-indicator

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00:02
皆さん、こんにちは。自然を愛するウェブエンジニア、セミヤマです。
今日は古典SF小説トリフィド時代と、食人植物トリフィドについてお話ししたいと思います。
前回は、雑談会として渋谷でカレーを食べたことですとか、大月賢治のライブに行ったことなんかを、つらつらとお話しさせていただいたんですけども、
Xのコメントでご感想をいただきましたので、3つご紹介させていただきます。
こちらは、たくさんからいただきました。読み上げますね。
カレーのレポがうますぎる。わら。聞いてるだけで食欲をそそる説明ですね。
そういえば、最近大月賢治の歌声聞いてないなぁ。僕も好きですよ、彼の歌。
高校の頃、大月賢治のオールナイトニッポンをテープに録音して、何度も何度も聞いてたなぁ、とのコメントをいただきました。たくさんありがとうございます。
カレーのレポを褒めていただけて嬉しいです。本当に美味しいカレーだったので、ぜひ多くの方に食べてほしいなと思ったので、レポートにも力が入ったかもしれません。
たくさん大月賢治の歌やラジオ聞かれてたんですね。 オールナイトニッポン、結構長くレギュラーでやってましたよね。
最近は地上波のラジオはたまにゲストで出ているくらいみたいなんですが、大月賢治の音声配信ということで言うと、
大剣のnoteのアカウントでネットラジオというか、noteを使った音声配信をしてますね。
たくさんはミスリル伊藤の喋って喋って60分というゲームを中心としたポッドキャスト番組を配信されてまして、
以前レトロゲームポッドキャスト、ブライトビットブラザーズ、通称BBブロスのオフ会でお会いしてお話しさせていただいたことがあります。
最近の回では忍者が主役のゲームをテーマに配信をされていて、全部聞かせていただいたんですけども、
こちらは忍者ゲームの歴史を時系列でお話しするというかなりの大作ですごく聞き応えがありました。
ノースリーブの忍者が初めて登場したのはこの作品というくだりがありまして、
ノースリーブの忍者という切り口が自分の思考の範囲外にあったので、思わず笑ってしまいました。面白かったです。
03:09
たくさんのポッドキャストの忍者が主役のゲームたち回、概要欄に貼っておきますので、よかったらチェックしてみてください。
たくさんコメントありがとうございました。 それでは本編に行きたいと思います。
今回はSF小説の古典トリフィド時代に登場するトリフィドという架空の植物についてお話ししたいんですけども、
トリフィド時代のネタバレありでお話ししていきますのでご注意いただければと思います。
トリフィド時代というSF小説は1951年イギリスのSF作家ジョン・ウィンダムによって書かれました。
1951年、今年が2024年なので73年前に書かれた小説ということになります。
それでも未だに根強く読み継がれている作品で、今僕の手元にあるのは2018年に草原SF文庫から発売された新約版になります。
SF小説の古典であり、今も読み継がれている名作なんですね。
そしてこの作品が書かれた1951年なんですが、これはいわゆる冷戦の真っ只中で、作品もそういう時代を反映した不穏な空気が立ち込めています。
このトリフィド時代、どんな物語かなんですが、まず冒頭のあらすじを少しご紹介したいと思います。
ある夜、地球が緑色の流星群の中を通過して、誰もがその世紀の天体象に夢中になり、夜空を見上げました。
それは本当に素晴らしい景観だったんですが、翌朝その流星群を見た人たちは一人残らず視力を失ってしまったんです。
視力を失わなかったのは、何らかの理由で流星群を見なかった人たちだけで、主人公もその一人なんですね。
これは一部の地域に限ったことではなくて、世界中のほとんどの人がその流星群を見て視力を失ってしまったんです。
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それによって世界は大混乱に陥るんですね。
これだけでも大変なことなんですが、さらに輪をかけて人間を脅かす存在がありまして、それが今回のテーマでもあるトリフィドなんですよ。
このトリフィド、高さ2メートルくらいのサイズの植物なんですが、普通の植物とは一線を画する特徴がありまして、それはある程度のサイズまで成長すると植物でありながら自分で根っこを引っこ抜いて歩き出すということなんです。
流星群によって激変した世界の中をこのトリフィドがうようよと歩いていて、頭頂部から生える霜、サスケと書いて霜と読むんですけども、このムチのような形をした器官の先端には毒があって、
何をするかというと、視力を失った人たちに向かってゆっくりと近寄って、この毒がある霜でプスッと刺して絶命させた上でじっくりと時間をかけて消化するんですよね。
つまりこのトリフィドという植物は人間を食料、栄養分にするわけなんです。この物言わず大群でゆっくりと近寄ってくる、じわじわとやってくる恐ろしさというのがトリフィドにはあって、このトリフィドという生き物の持つ生々しさ、
やけにリアルな存在感がトリフィド時代という作品が今に至るまで読み継がれている大きな理由の一つじゃないかなと思います。
で、このトリフィドの設定に関して面白いなと思うのが、トリフィドは流星群がやってきてから凶暴化したり、人を襲うようになったんじゃなくて、もともとそういう性質の生き物だったんですよ。
でも以前は人間が歩く程度のスピードでしか動けないので、走って逃げることも容易でしたし、脂肪のある頭頂部を破壊してしまえば害はなくなるので、大きな脅威にはならなかったんですよ。
でも流星群によって人類のほとんどが視力を失ったことで、ものすごく大きな脅威になったんですよね。
09:08
そもそもこのトリフィドという生き物、一体何なのかということなんですけど、設定上は外宇宙から飛来した生命体とかではなく、地球上のあるエリアで誕生したと考えられています。
あるエリアで研究されていた生命科学によって、おそらく偶発的に生み出された反人工的な植物、それがトリフィドだったんですね。
で、もともとは地球上のごく一部のエリアにしかいなかったトリフィドだったんですが、実は上質な植物油が取れるということがわかって、これをビジネスに結びつけようという人物が現れるわけです。
で、その人物によってトリフィドの種子が持ち出され、右よ曲折の末にトリフィドは全世界で生育するようになるんですよね。
流星群が来る前の世界では、トリフィドは植物油の採取のために大規模農園で栽培されるほか、脂毛を切り取った上で観賞用として各ご家庭のお庭で栽培されたりもしてました。
そうやって脂毛を切り取ったトリフィドは安全な存在ではあるんですが、この脂毛は時間が経つと再生してきます。
脂毛が再生したトリフィドはやはり危険な存在で、その毒のある脂毛の扱いについても闇雲に振り回すという感じではなくて、
その鞭のような脂毛を使って人間の頭部を正確に狙ってくるんですよね。しかも目を狙ってくる場合も多かったんです。
これはトリフィドにある種の知能や感覚機関があって、人間の機関の位置を把握して、視覚を司る目を傷つけることで、人間の行動を大きく制限することができると理解しているということを意味するわけなんですよ。
さらにトリフィド同士はカタカタという音を出して、個体感でコミュニケーションを取ったり、連携することもできるんです。
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とてもじゃないけど自宅の庭に置きたいとは思えない恐ろしい存在なんですけど、作品中では結構目当たらしいペットのような感覚で、
自宅の庭に置いている人が多いんですね。そんなトリフィドも流星群の夜以来、大規模農園からも集団で逃げ出し、視力を失った人たちを毒のある死亡で襲い、
じっくりと時間をかけて消化するという完全にコントロール不能な人類にとって最大の脅威と言っていい存在に変貌するわけなんです。植物油を採取するために栽培していたトリフィドに人間が襲われるようになるわけで、立場が逆転してしまうんですよね。
主人公は対トリフィド用に開発されていた切断力のある円盤型の弾を打ち出す専用の銃などを使って、なんとかそのトリフィドたちに対抗していくわけです。
さらにトリフィド時代という物語について言うと、多数派の視力を失った人たちが自分たちの生存のために視力を持った人たちを貴重なリソースとして奪い合うという展開もあって、主人公もその脅威に晒されることになります。
また、変貌してしまった世界の中で新たな秩序や価値観を見出そうとする指導者が複数現れて、それぞれの価値観を反映した集団を作るという展開もあって、単にトリフィド対人間という構図だけではない人間ドラマも描かれます。
トリフィドという恐ろしくもフックのある生物と、トリフィドも危険だけど、それ以上に危険かもしれない人間の存在、さらに破滅後の世界で描かれる人間ドラマ、いろんな切り口で物語が描かれていて、これがトリフィド時代というSF小説の魅力かなと思います。
そんな要素の多いトリフィド時代なんですが、個人的にはやはり植人植物、トリフィドという物語独自の生き物が説得力を持って描かれていたのが非常に印象的で魅力を感じたので、今回ご紹介させていただきました。
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そんなSF古典小説トリフィド時代、よかったらチェックしてみてくださいね。
セミラジオではお便りを募集しています。Xのハッシュタグセミラジオや概要欄のフォームからお送りいただけると嬉しいです。
今回は古典SF小説トリフィド時代と植人植物トリフィドについてお話しさせていただきました。
ご視聴ありがとうございました。
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