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2022-11-12 36:15

ジョジョ第4部と吉良吉影

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異色の少年漫画「ジョジョの奇妙な冒険」第4部の魅力と、吉良吉影という凄まじいキャラクターについて語りました!


ジョジョの奇妙な冒険(wiki)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%81%AE%E5%A5%87%E5%A6%99%E3%81%AA%E5%86%92%E9%99%BA

教員は社会人か?をざっくばらんに語る(いくざく)
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前衛的すぎる攻略本「真・女神転生II 攻略の手引き」(セミブログ)
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カブトガニの青い血液(ススムアート)
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ムーミンママの紅茶
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000028.000060981.html

大黒様と股大根(昔話)
http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=916


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00:01
みなさん、こんにちは。自然を愛するウェブエンジニア、セミラジオです。
今日は異色の少年漫画、ジョジョの奇妙な冒険の中で、僕が一番好きなエピソードである第4部と
吉良吉影というキャラクターについてお話ししたいと思います。 本題に入る前のフリートークなんですけども、僕がいつも楽しみに聞いている
ポッドキャスト番組、教育をザックバラに語るラジオ、いくザクの最新回で、教員は社会人かというテーマで
パーソナリティーのシロさんとトヨさんがお話をされていました。 聞いていて、社会人って難しい言葉だなぁと思いましたね。
解釈の余地があるというか、はっきりした定義が難しいというか、 社会の構成要因という意味では、
子供も含めて全員が社会人でいいんじゃないかと思ったりするんですけども、 お二人が社会人の定義について検討をされる中で、お笑いコンビのミルクボーイのネタに合わせて
ほな社会人やないか、ほな社会人と違うかというやり取りをされてたんですけど、 このシロさんとトヨさんのミルクボーイのくだり
お二人が配信されている他番組の仏作でも恒例なんですが、このくだり大好きなんですよね。 このくだりに差し掛かると、来たーって思いますね。
EXAC最新回でお話に上がっていたんですが、実は僕、セミヤマがウェブエンジニアとして EXACにコラボ出演させていただくことになりました。
もう収録は終わっているんですけども、お二人ともとても温かく和やかにお話ししていただいて、 すごくありがたかったですね。
EXACのリスナーさんに僕の話したことをどういうふうに受け取ってもらえるのか、ちょっとドキドキしてるんですが、 また配信されたらこのセミラジオでもお知らせしますので、聞いていただけたら嬉しいです。
それとこちらはセミラジオにいただいた感想についてなんですが、 前回大黒様とそのルーツについてお話ししたんですが、
ありがたいことにいくつかメッセージいただいていまして、ご紹介させていただければと思います。 まずはこのポッドキャストでもおなじみのイラストレーターのすすむさんからメッセージをいただいています。
読み上げますね。
03:07
今回の狭山さんのお話はとても興味深く聞かせていただきました。 また他の神様についても紹介してもらえたらと思います。
ブログも読みましたが、神女神転生のマハカーラ、ヒンドゥ教のマハカーラに比べてめっちゃかっこよくなってましたね。 怖いおじさん感が抜け落ちてました。
大黒天についてこんなに詳しく聞いたのは初めてだったので本当に面白かったです。 暗黒神からの福の神への転身。人も神様もみんな丸くなっていくもんですね。
ということで3回も聞いていただけたというすごくありがたいメッセージをいただきました。 すすむさんたくさん聞いていただいてありがとうございます。
いやー1回聞いていただけただけでもすごく嬉しいのに3回も聞いていただけるというのは本当に嬉しいですね。
大黒様のルーツである暗黒神マハカーラについても触れていただいてまして、前回の配信でこのマハカーラが神女神転生というゲームに登場するというお話をしたんですけども、
この神女神転生シリーズの攻略本である神女神転生2 攻略の手引きという本があるんですが、
この本神女神転生の1と2に登場した全ての悪魔のルーツについて書かれた悪魔辞典というコーナーがありまして、そのコーナー読んでるだけでも楽しいんですよ。
この悪魔のルーツってゲルト神話だったんだとかいろんなことがわかってそれだけでもめちゃくちゃ楽しめるんですよね。
この神女神転生2 攻略の手引きという本は僕のやっている生き物とサブカルノブログセミブログでもビジュアル付きでご紹介してるんですけども、
想定もサイケデリックだったり、なかなか奇書という感じの本だったりするので、概要欄に貼っておきますのでご興味があればチェックいただけると嬉しいです。
すすむさんもメッセージで他の神様についても紹介してもらえたらという風に書いていただいたんですけども、
結構この神女神転生2 攻略の手引きの悪魔辞典のコーナーからネタを膨らませることもできそうだなぁなんて思ったりしています。
また面白い神様や悪魔やモンスターのネタを見つけて配信できたらと思っています。
すすむさんが配信されているポッドキャストすすむアートの最新回ではカブトガニの血液をテーマにお話をされていて、
このお話がとても興味深く人と生き物の関係についていろいろ考えさせられる内容でした。
カバーアートもカブトガニと人工物をコラージュしたようなすごくインパクトのあるかっこいいイラストなんですよね。
06:05
概要欄に貼っておくのでこちらもぜひチェックしてみてください。
ちなみに以前すすむさんの展示にお邪魔したときに僕が自作したブラウザゲームプルトニウムムーミンの完成記念ということで
ムーミンの紅茶を差し入れさせていただいたんですけどもこの紅茶すすむさんに気に入っていただけまして
このカブトガニ回でも紹介していただけました。
バラの香りがブレンドされた紅茶なんですけどムーミンママが育てたバラ園をイメージしたムーミンママズローズっていう名前がついてるんですよ。
この紅茶も美味しい上にジャケットも可愛いので合わせてチェックしてもらえたら嬉しいです。
大黒様の回にはもう一ついつもセメラジオを聞いていただいているこうしゅうさんからツイッターでメッセージをいただきました。
読み上げますね。
大黒様は大いなる暗黒かっこマハーカーラ様だったのですね。
餅を食べ過ぎた大黒様を村の娘がマタダイコンで助ける大黒様とマタダイコンという昔話を思い出しました。
理科的にもジアスターゼの働きなので理にかなっているのです。
ということで大黒様が出てくる昔話についてこうしゅうさんに教えていただきました。
こうしゅうさんメッセージありがとうございます。
この大黒様とマタダイコンという昔話僕は初めて知ったんですけど
以前漫画日本昔話というアニメで映像化されたこともある昔話なんですね。
あらすじとしては宝作の神様として村人に愛される大黒様の人気に嫉妬した悪い神様が大黒様をやっつけようと
大黒様の好物の餅を大量に食べさせて大黒様のお腹をはじけさせようという作戦を立てるんですね。
そして大黒様を呼び出して餅をいっぱい食べさせると。
大黒様は悪い神様の企みに気づかずにお腹いっぱい餅を食べて
わー幸せだなーってなるんですけど
後先考えずに大量に食べすぎてしまって苦しくて動けなくなっちゃうんですね。
そこにたまたま大根をたくさん持った女性が通りがかって
大黒様はその女性に大根を食べれば私の腹痛は治るから少し分けてほしいとお願いするんですよ。
ただその女性が持っていた大根は彼女の雇い主のもので
いくら大黒様とはいえ勝手にあげるわけにはいかないということで女性は困っちゃうんですね。
ただ女性がよくよく自分の運んでいた大根を見てみると
09:04
二股に分かれた股割れ大根が含まれていたんですね。
たまに地方誌とかで紙面を飾ったりしますよね。
二股に分かれた珍しい大根とかが新聞とかニュースになったりすることがあると思うんですけども
そういう感じの大根のことを股割れ大根って言うんですね。
でこれだと思った女性はその股割れ大根の股の一本をちぎって大黒様にあげるんですね。
これなら大根の本数自体は減らないからと言って。
で大黒様のお腹も大根の効果で治りましてこういうことがあってから
その地方では大黒様に股大根をお供えするようになったのだそうです。
これが大黒様と股大根という昔話なんですね。
いやー面白い昔話だなと思いましたね。
公衆さんは理科的にもジアスターゼの働きなので理にかなっているのですとおっしゃっていて
ジアスターゼというのは大根に含まれる消化を助ける酵素のことなんですね。
昔話の大黒様はジアスターゼという概念こそ知らなかったと思うんですけど
大根が消化を助けることを知っていたからこそ女性に大根を求めたわけで
重要なポイントはしっかり抑えてるんですよね。
やっぱり大黒様ポテンシャルの高い神様だなぁと思いますよね。
公衆さんは僕の弟のゆうすけの配信しているポッドキャスト
そこのけんやさく歴史を語るゆうすけのラジオにもお便りを送ってくださってまして
兄弟共々もいつもポッドキャストを聞いていただいてとても励みになっています。
公衆さんいつもありがとうございます。
それでは本編に行きたいと思います。
今回はジョジョの奇妙な冒険の第4部がテーマなんですが
読んだことはなくてもタイトルは知ってるという人は結構多いんじゃないかなと思います。
ジョジョの奇妙な冒険は漫画家の新木裕彦先生の代表作で
1987年の連載開始以来
週刊少年ジャンプからウルトラジャンプに掲載しを変えながら
現在のところ2021年に完結した第8部まで
34年間に渡り続いている一大巨編です。
ジョジョは第1部のファントムブラッドから第8部のジョジョリオンまで
8つのストーリーに分かれていて
それぞれ特色ある物語が紡がれてきました。
今回は第4部ダイヤモンドは砕けないがテーマということで
12:01
まずは連載開始から第4部に至るまでのジョジョの物語について
ざっくりご紹介したいと思います。
今回も全体的にネタバレありでお話しさせていただきます。
まずは全ての始まりである第1部
こちらはファントムブラッドというサブタイトルがついていて
舞台は19世紀のイギリスです。
名門貴族のジョースター家の後取り息子である
ジョナサン・ジョースターという少年と
そのジョースター家の養子になったディオブランドという少年がいまして
この2人をメインに話は展開していきます。
このディオブランドは父親の死をきっかけにジョースター家の養子になるんですが
生まれついての悪というタイプの人で
自分を支援してくれているジョースター家に感謝するどころか
逆にジョースター家を乗っ取ろうとあれこれ格作するんですね。
で、主人公のジョナサン・ジョースターにその企みを見破られて追い詰められるんですが
そこで血ぬられた伝説を持つアステカ帝国の石仮面というアイテムが出てくるんですよ。
アステカ帝国といえば
毎日のように人を神様に生贄に捧げていたという
中央アメリカの怖すぎる帝国なんですけども
その第一部に出てくるアステカの石仮面をかぶった人は
人間であることをやめて吸血鬼になっちゃうんですね。
で、ディオはこの石仮面をかぶって吸血鬼になるんですよ。
人間であることをやめてまでニック・キ・ジョースター家と
とことん戦い抜いてやろうということなんですけど
まぁ完全なる逆切れかなぁと思うんですけども
俺は人間をやめるぞジョジョーという有名なセリフがあるんですけど
ここで出てくるんですね。
そうつまりジョジョーって吸血鬼者としてスタートしてるんですよね。
スタンド使いとかバトル漫画というイメージが強い作品だと思うので
これは結構意外ですよね。
で、実はこのジョースター家とディオとの因縁は
第一部だけでは終わらなくて
ジョジョーという作品を通して延々と続いていくことになります。
で、今回4部の話がメインなので色々はしょるんですが
まぁ色々あってジョナッサン・ジョースターとディオは差し違えるんですね。
まぁだいぶはしょっちゃったんですけども
ただジョナッサン・ジョースターにはその時点で奥さんのエリナという女性がいまして
そのエリナさんのお腹にはジョナッサン・ジョースターの子供が宿っているんですね。
15:05
その子が第二部につながっていくわけです。
第二部は戦闘潮流というサブタイトルがついています。
舞台は第一部から50年後の1938年
主人公はアメリカ在住のジョセフ・ジョースターという青年で
この人はジョナッサン・ジョースターの孫なんですね。
第二部で出てくる新しい要素としては波紋というのがあります。
これは特殊な呼吸法で体を流れる血液の流れをコントロールして
ものすごいエネルギーを生み出すことができる技で
これを使って人間の力をはるかに凌駕した強敵とも戦うことができると
そういう一種の潮能力なんですね。
主人公ジョセフも修行の末にこの能力を身につけて戦っていくことになります。
第三部以降はこの波紋という能力に代わってスタンドという能力がメインになっていくんですが
波紋の頃の方が面白かったという第二部派のジョジョファンも少なからずいますね。
第一部の主人公であるジョナッサン・ジョースターには
親友だったスピードワゴンという人がいまして
この人は石油王として巨満の富を築くんですが
そのスピードワゴンさんがメキシコで行方を絶ったという知らせが入ります。
そこでジョセフ・ジョースターはスピードワゴンさんの無事を確認するためにメキシコに向かうんですね。
ちなみにお笑いコンビのスピードワゴンの由来もこのスピードワゴンさんなんですよね。
で、メキシコに行ったジョセフはそこで2000年もの間眠り続ける究極生命体のカーズと遭遇し
ここも端折り言いますが色々あってカーズを倒します。
ただカーズは不老不死の生命体ということで生命活動を止めることはできないんですよ。
そこでどうするかというとジョセフ・ジョースターが火山の力を利用した捨て身の攻撃で究極生命体のカーズを大気圏外まで吹っ飛ばして
カーズは感性の法則で地球に帰れなくなって永遠に宇宙を彷徨うことになるんですね。
カーズについて第2部の最後ではこう締めくくられています。
カーズは二度と地球へは戻れなかった。
鉱物と生物の中間の生命体となり永遠に宇宙空間を彷徨うのだ。
そして死にたいと思っても死ねないのでそのうちカーズは考えるのをやめた。
このそのうちカーズは考えるのをやめたっていうワードもジョジョファンの脳裏にかなり深く刻み込まれてますね。
18:10
思考停止といえばカーズだなみたいなそういうところはありますよね。
ジョジョ全体の魅力としてこういう刺さるワードが盛りだくさんですごく感性を揺さぶられるっていうのが一つありますね。
ジョセフ・ジョースターはカーズとの死闘の果てに何とか命を繋いで第2部はめでたしめでたしという感じで終わっていきます。
そして第3部スターダスとクルセイダーズというサブタイトルがついてますが物語がスタートするのは第2部から50年後の1988年の日本です。
第3部では第1部のジョナサン・ジョースターと差し違えたと思われていた吸血鬼のディオが実は生き延びていて100年ぶりに復活を遂げます。
ディオはスタンドという不思議な能力を持っていてさらに自分の部下にもそのスタンド能力を与えることができます。
スタンドというのは自分の背後に守護霊のように浮かんでいる存在でスタンドごとに全く違う超能力を発動することができるんです。
でスタンドにはそれぞれキャラクターの名前とは別のスタンドの名前がついてるんですね。
ディオであればザ・ワールドというスタンドがついていてザ・ワールドは時を止めることができるという能力を持っています。
このスタンドのデザインが新木裕彦先生のセンスが遺憾なく発揮されていてどれも個性的で見ていてとても楽しいんですよ。
次はどんなデザインのスタンドが現れるのかどういう能力を持っているのかそういう目線でも楽しむことができるようになっています。
でスタンド能力によって世界を支配しようとするディオに対してジョセフ・ジョースターとその孫である空城城太郎という高校生そして仲間たちが戦いを挑むというお話になっています。
第三部は日本から始まって海を越えて香港インドパキスタンそしてエジプト等かなりの長い距離を移動するロードムービー的な側面もあります。
スタンドを使えるのはディオ側だけではなくジョー太郎と仲間たちもそれぞれスタンドを使うことができます。
ジョー太郎はスタープラチナという凄まじい破壊力を持ったスタンドを使います。
エジプトに館を構えたディオとジョー太郎は激しく戦いついにジョー太郎は勝利を収めます。
第三部は主人公のジョー太郎やスタンドのスタープラチナを含めてとても人気がありまして三部が一番好きという人が最も多いんじゃないかなと思いますね。
21:13
僕はというとやっぱりわざわざポッドキャストでやろうと思うくらいなので第四部が一番好きなんですよね。
第四部サブタイトルダイヤモンドは砕けないがどんな話かなんですが、
時は第三部から10年後の1999年、日本からエジプトまで足を伸ばした第三部とは打って変わって森王朝というどこにでもありそうな平凡な日本の街が舞台になっています。
主人公は東方定介という今時珍しいリーゼントの髪型の高校生です。
この定介実は第二部主人公のジョセフ・ジョースターの年の離れた息子なんです。
ジョセフが日本にやってきた時にジョセフに一目惚れした日本人女性の東方智子さんとの間に生まれた子供なんですね。
なのでジョースケは第三部主人公のジョー太郎にとっては年下のおじという存在なんですよ。
かなり複雑な関係性ですよね。
このジョースケにもクレイジーダイヤモンドというスタンド能力があり、ものすごいパワーと触ったものを治すという特殊能力を持っています。
二面性のあるスタンドなんですね。
ジョースケ自身も普段は温厚なんですが、自分の髪型をけなされるとブチギレるという二面性があるキャラだったりします。
このジョースケと友人でやはりスタンド使いの虹村奥康や小柄だけどとても男気のある広瀬光一くんなどが中心になって森王朝で発生するいろんな騒ぎや事件が物語の中で描かれていきます。
第3部はロードムービー的な側面のあるストーリーだったので、目的地に向かうまでに現れる敵のスタンド使いをやっつけては進み、やっつけては進むという感じだったんですけど、第4部は一つの街が舞台なので戦う相手は基本同じ街の住人だったりするんですね。
中には相入れなくて徹底的にやっつける場合もあるんですけど、どのキャラクターとも最初はトラブルになって激突するんですが、その後で同じ街の住人として仲良くなったり、適度な距離感で付き合い始めたりするんですよ。
そうやって間を重ねるごとに街の情報量が濃くなっていくというか厚みが増していくんですよね。そして読んでいる自分も森王朝のことが好きになっていく。そういうのがなんかいいんですよね。
24:11
で、今回のタイトルにも入ってるんですけど、第4部で最も印象的なキラヨシカゲという凄まじいキャラがいるんですね。このキラヨシカゲというキャラは本当に凄くて、この4部におけるラスボス的な存在なんですよ。
このキラヨシカゲは森王朝という平凡な街に潜む連続殺人鬼なんですよ。しかも女性ばかりを狙うんですね。女性の手に異常な執着を持って殺した女性の手を持ち歩いて嬉しそうにその手に話しかけたりしてるんですよね。
手フェッチの連続殺人鬼なんですよ。自分の爪とかも全部コレクションしたりしてて。少年ジャンプに連載されていたということが今から思うと信じられないんですけども、今だと同じ内容では掲載できないと思うんですよね。
いつからかわからないんですが、少年ジャンプって人体の一部が切断された絵って無修正では載せないようになったんですよ。自主規制なのかもしれないんですけど、ハンター×ハンターなんかでもよく体の一部が吹っ飛んだりするシーンが描かれるんですけど、黒い長方形で修正されたりしてるんですよね。
でも、キラヨシカゲが持ち歩く女性の手は無修正で普通に単行本に収録されてますね。それもあってすごく衝撃的な内容になってますね。
このキラヨシカゲは日中は普通に会社勤めをしてるんですが、プライベートでは自分の好みの手を持つ女性を次々と手にかけているという恐ろしい奴なんですけども、ある時このキラが公園に一人座って女性の手を眺めながらお昼ご飯のサンドイッチを食べてたんですよ。まるでピクニックに来てるみたいだね。
とか言いながらもぐもぐ美味しそうに食べてるんですけど、そう穏やかな時間を楽しむ心を持った人なんですよ、キラヨシカゲは。
なのに殺人鬼っていうのがリアルという表現がふさわしいかわからないんですけど、すごく大きな事件を起こす人が割と普通の人に見えたり、そういうことってあると思うんですけど、なんかすごいものを見せられてるなっていう感じがします。
で、キラはもぐもぐサンドイッチ食べてたんですけど、その時物音がして、キラはとっさに女性の手をサンドイッチの袋に隠すんですね。その物音は野良犬だったので特に問題なかったんですけど、
27:15
ただたまたま近くを通りがかった食いしん坊高校生のシゲチというキャラがいまして、この少年もスタンド使いでジョウスケの友達なんですけども、このシゲチが自分のサンドイッチの袋とキラヨシカゲのサンドイッチの袋を取り違えて持ってっちゃうんですよ。
シゲチが持ってった袋の中にはキラが持ち歩いてた女性の手が入ってるわけなんです。キラヨシカゲはさすがに焦るんですね。やばいと。あれを見られたらまずいことになると。実はその袋の中の女性の手の指にはキラが買った指輪がはめられてるんですね。
警察の捜査能力ならその指輪から私にたどり着くのは容易だと。だからこそキラは焦ってたんですね。
殺した女性の手に指輪をはめるという。狂ってるなぁと思うんですけど。このラジオを撮るにあたってジョジョ第4部、読み返してますけど、やっぱキラヨシカゲってキャラはすごすぎるなぁと思っちゃいますね。
で、クイシンボー高校生のシゲチはサンドイッチをゆっくり食べようと思って、自分の通ってる学校の体育準備室に行くんですよ。後をつけたキラはシゲチが席を外したタイミングで体育準備室に忍び込んで女性の手を回収しようとするんですけど、そこに戻ってきたシゲチとジョウスケとオクヤスの3人がやってくるんですね。
とっさにキラは飛び箱の中に身を隠すんですけど、女性の手を回収できない上に逃げられないという、キラにとっては大ピンチになるわけです。
で、シゲチはハーベストという丸っこい小人みたいなスタンドの大軍を使う能力を持っていて、危うく飛び箱の中のキラも見つかりそうになるんですけど、体育準備室に備蓄されてたコーヒーとかを勝手に飲んでたシゲチたちに教師が気づいて、お前ら何やってんだと怒るんですよ。
で、シゲチたちが逃げ出した後でキラも飛び箱から出て、女性の手も回収できて、なんとか切り抜けるんですね。で、女性の手にまた私のところに戻ってきてくれたね、みたいなことを言ったりすると。
逃げ切れるかに思えたキラなんですが、ここでシゲチに呼び止められてしまいます。
30:03
シゲチは自分のスタンド能力で、さっきまで自分が持ってたサンドイッチの袋をキラが持ってることがわかったんですね。
そして袋を取り戻そうと引っ張るんですよ。そうするとサンドイッチの袋は破けて、女性の手が地面にぼとりと落ちるんですね。
シゲチは、「え?」ってなるんですけど、そこでキラが、「小僧、貴様も私と同じような能力を持っているのか?」って言うんですね。
そう、キラもまたスタンド使いなんです。キラークイーンという凶悪な力を秘めたスタンドを持ってるんですね。
で、シゲチは驚きつつも自分のスタンドでキラーを威嚇します。
不気味な奴だ。そこを動くな。みたいな感じでですね。
そう言われたキラーがどうするかっていうと、
私の名はキラー吉影。年齢33歳。自宅は森王朝北部の別荘地帯にあり、結婚はしていない。
仕事は亀湯チェーン店の会社員で、毎日遅くとも夜8時までには帰宅する。
タバコは吸わない。酒はたしなむ程度。
夜11時には床につき、必ず8時間は睡眠をとるようにしている。
寝る前に温かいミルクを飲み、20分ほどのストレッチで体をほぐしてから床につくと、ほとんど朝まで熟睡さ。
赤ん坊のように疲労やストレスを残さずに朝は目を覚ませるんだ。
健康診断でも異常なしと言われたよ。
…って、聞いてないことを話し出すんですね。
続いてキラーが言うのは、
私は常に心の平穏を願って生きている人間ということを説明しているのだよ。
勝ち負けにこだわったり、頭を抱えるようなトラブルとか、夜も眠れないといった敵を作らないというのが、
私の社会に対する姿勢であり、それが自分の幸福だということを知っている。
もっとも戦ったとしても、私は誰にも負けんがね。
つまりシゲチー君、君は私の睡眠を妨げるトラブルであり、敵というわけさ。
誰かに喋られる前に、君を始末させてもらう。
…って言うんですね。
穏やかな口調ながら、とてつもなく恐ろしいことを言ってるんですよね。
この長ゼリフに、キラ・ヨシカゲというキャラが主役されてるなぁと思って、
ちょっと長めに引用させていただきました。
この後シゲチーは、キラのキラークイーンの能力によってやられてしまいます。
キラークイーンは、触れるものすべてを爆弾に変えるという、とんでもない能力を持ってるんですね。
でもシゲチーは最後の力を振り絞って、キラの着ていた服のボタンを引きちぎり、
33:02
ジョウスケの元に届けるんです。
そのボタンこそ、ジョウスケと仲間たちがキラの元にたどり着くための手がかりになるんですね。
第4部の中盤から後半にかけては、
そうしてキラを追うジョウスケたちと、
しぶとく逃げ続けるキラ・ヨシカゲとの攻防が描かれることになります。
今のエピソードでも、キラは体育準備室で絶体絶命みたいになってたんですが、
その後も、もう完全にマークされてるので、
もうこれキラ積んでるだろっていう状況になるんですけども、
本当にしぶとく逃げ延びていくんですよ。
ついには他のスタンド使いの能力で自分の顔を変えて、
カワジリ工作という別の人物になり変わって、
偽装家族を演じながら潜伏するというところまでやるんですね。
キラは第4部のラスボス的存在なんですが、
圧倒的パワーを持ってるとか力が強いとかそういう感じじゃなくて、
追い詰められながらもしぶとく切り抜けていく、
独特なメンタルと行動様式を持ったキャラクターなんですよね。
ここまでキラ・ヨシカゲのことをご紹介してきたんですが、
4部は個性あふれる魅力的なキャラクターがたくさんいて、
面白い漫画を描くためなら人の道を外れても構わない、
というキシベ・ロハンという漫画家とか、
このキシベ・ロハンは近年もスピンオフ作品が描かれている人気キャラだったりするんですけども、
他にもたくさんの魅力的なキャラクターと個性豊かなスタンド能力が出てきて、
本当にバラエティーに富んだ展開で飽きさせない最上級のエンターテイメントだと思っています。
そしてキラ・ヨシカゲに代表される人の心の闇も、
それに対抗する人の善意や強さも、
あらゆるものを描いている作品だなぁという印象があります。
ジョジョ第4部、あらゆる作品の中でトップクラスに好きな物語で、
ぜひ読んでいただけたら嬉しいです。
それと話し終わってから気づいたんですが、
シゲチのことを食いしん坊高校生と言ってたんですけども、
シゲチはジョウスケ・オクヤスと同じ学校の中等部の生徒で、
つまり中学生でした。
ジョウスケとオクヤスは高校生なんですけども、
なので正確には食いしん坊中学生ですね。
訂正させていただきます。
セミラジオではお便りを募集しています。
概要欄のフォームやツイッターでハッシュタグセミラジオでご感想いただけると嬉しいです。
36:02
今日は異色の少年漫画、ジョジョの奇妙な冒険第4部と、
キラヨシカゲというキャラクターについてお話しさせていただきました。
ご視聴ありがとうございました。
36:15

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