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2021-10-20 12:38

【介護116】「あんたの為よ」過干渉の親〜高齢になった行く末〜

ボブです。

過干渉の親っていると思います。
愛情があるからこそなので悪いとは言いません。
「あんたの為よ」という過干渉。

これの本質は「親自身の不安や恐れ、劣等感」
子供が大きくなったとき、、
この感情の行く末はどうなるのか?
悲しい結末ばかり見てきました。
いろんな事例を混ぜこぜにして1つの話にしています。
みなさんどうお感じでしょうか?

#ケアマネ#介護#子育て
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どうも、ボブです。
過干渉の親っていると思うんですね。
子供のことが心配で心配で、先回りして、
怪我しないだろうか、ちゃんと食べていけるだろうか、将来悪い人に捕まらないだろうか、
いろいろですね、いろいろ巡らしてしまって、ついついいろいろ口出してしまう。
これも親の愛情だとは思うんですけどね。
でもあまりにそれをやりすぎると、やっぱり自分で自分のことを決めることができなくなったり、子供がですね。
子供が無気力になったり、自発的に行動ができなかったり、チャレンジができない、一歩踏み出そうという新しいチャレンジができない子供に育ったり、やっぱりいろんなデメリットもありますよねということで、子育ての本とかyoutubeとかでもいろんな方が言っています。
これはよく言われているんですけれども、そして子供はそういった親の過干渉に振り回されないようにこういう気持ちでいましょうとか、こういう行動をとりましょうっていう話もよくあるんですが、
じゃあこの親、過干渉の親がずっとその先おじいちゃんおばあちゃんになった時にどんなことになるかっていうのを仮説ですけれども、
ある僕の担当している方で、そういった昔から子供を大事に大事に育ててきた人が最終的にこういう感じになったっていう例があったので、みんなに当てはまるかわからないですけど、ちょっとお話ししたいと思います。
ある親子で、息子なんですけど、その息子さんが小さい時から病弱でですね、やっぱり病気があるもんだから小さい頃苦労したんですね。
先回り、先回りっていい意味でですね、やっぱり病気が悪化しないように、なるべく怪我をしたりとか危ないことはもうなるべく避けるように避けるように聞かせてきました。
子供の進路についても、なるべく本人に決めさせようと思っていたようですけれども、でもやっぱり相談する中で、やっぱりこっちにした方がいいんじゃないのっていういろいろアドバイスをしてですね、親の言う方向にそっちがいいよねということで、子供自身も決めて進んでいって。
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仕事をしている中でもトラブルがあって、辞めたり退職したりしてですね、一回一人暮らしとかもしてたんですけれども、その家もですね、親がここに決めたらとかですね、ここの地域は良くないからこっちにしなさいとか、そんな感じで決めてきたんですね。
最終的には実家の家に戻ってきて、お父さんも亡くなって、お母さんと子供二人で生活をするようになったんですね。
結局、その息子さんは結婚することなくずっと一緒にお母さんと生活することになったっていう状態なんですね。
一緒に生活してからは、もううちの息子はずっと結婚もせんで、うちにだらっとして、もうこんなんじゃ私は死ぬにしなれんねっていうのをずっと言ってたそうです。
もう誰かもらってくれる人はおらんやろうかって言っていた。
ただある時ですね、結婚したんですね。息子さんがですね。で、結婚をしてからは一丁顔も見せないと。全然顔も見せないしって言っても、毎週会いに顔見せに来てはいるんですよ。
なんだけど、全然顔も見せにいこん。
嫁は嫁で、性格が悪い。そういうのをずっと言うようになった。
そして息子もちょっと距離を置くようになってですね。そうすると、そうしたらそうしたで、次はあんなにいろいろ昔からしてやって気にかけてあげたのに、こんな周知を受けてっていう風になったんですね。
ある時、認知症になってしまいました。お母さんがですね。そしたら息子は全く来てくれん。そして嫁がお金を盗んどる。この家を欲しいって言っとるとか、いろんなことを言い出すようになった。
この状況を考えた時に、何が良くなかったんだろうって思うんですよね。息子のことを大事にしていて、いろいろ考えてきたけれども、最終的に認知症になって息子を恨むようになったり、その嫁を恨むようになったり、そんなことになってしまった。
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なんでこんな愛情をかけてきたけれども、最終的にこんなことになっちゃうんだ。なんか悔しい気持ちになるんです。
あんたのためよ、あなたのためよっていう裏返しで、自分の不安とか恐怖、これをぶつけていたんだと思うんですよね。
でもおかしいんです。あなたのためよって言って、その通りに息子はしたけれども、した後も結局満足することはないんですよね。あんたのためよって言って一緒に住んだけれども、それでも結婚もせんで家に居るっていう不満とこれからの心配が出てくるわけですよね。
そして結婚したらしたで、また毎週気にかけて来てるにもかかわらず、全然来てくれないとか、嫁がどうだ、いろいろ不安や恐怖とか、ずっと言うようになるんです。
親の言うことを聞こうが聞く前が、結局最終的に不満や不安に結びついちゃうんです。
息子が言うこと聞かなくなったり、距離を置いたりし始めると、また夜も眠れないとか、悔しい気持ちで全然眠れなくなっちゃったりするわけですよ。
体調を崩したりするわけです。すると、いろんなまた別の病気が出てきたりするんです。
本当にこれが愛情なんだったら、こんなに苦しむことなんてあるんでしょうか。
それは愛情なんかじゃなくて、本当はあんたのためよっていう劣等感とか不安恐怖、それを押しつけてるだけなんじゃないか。
でも本人はそんなつもりはないんですよね。
そんなつもりはないわけだから、決してそのお母さんを責めることはできないし。
かといって、言うことを全部聞いたとしても、その息子自身も幸せになるわけじゃない。
息子自身の意思じゃなければ、親に決められたレールなんて何の意味もないんですよね。
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大前提は自分の課題を相手に押しつけない。
もしくは相手の課題に介入しない。
これが大前提なんですよね。
まず、親も子どもも自立することがこの状況でできてないんだと思います。
自立することができなかった大人は、高齢者になって体も心も弱った時に本当にきつい思いをする。
そういうのをたくさん見てきたんです。
だから、本当に精神的に自立をするということに、本当に自分自身で意識しないといけないと思うんです。
誰も悪くないのに、愛情のつもりで接してたのに、みんなが不幸になる。
そんなことって、よくよく見たら、たくさん小さいことをいろいろ考えたらあると思います。
非常にもったいないし、後々になって修正しようと思うと大変、もう手遅れかもしれない。
早い段階で一つずつ、何か自分自身で気づけることがないかなと思うんです。
親の不安は親の不安。子どもの不安としっかり分ける。
過保護とか過干渉って言っても、本当の愛情なわけですよね。
不安のせいでおかしくなっているだけで、本当は純粋に愛情なはずなんです。
スタートはそこなのに、最終的な結末が家族がバラバラになる。
むしろ、いがみ合う、嫌い合う。
そんな状況になってしまうことが本当に本当に残念です。
だから早い段階から過干渉をやめて、まず自立する。
お互いが自立するっていうことを本当にどこかで真剣に考えないといけない。
まず自分が今どんな状況かしっかり気づくことが大事だと思います。
が、実際そうなっている人に気づかせるっていうことが本当に難しいことです。
そこについてはどうしたらいいか、僕もまだまだわからないところですけど、
ただこういう状況をたくさん見てきました。
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本当に悲しい、本当に残念だと思っていますので、
多かれ少なかれ、僕の家族もそういったことも多少あるかもしれないと思いながら、
日々介護の現場でケアマネージャーとして働いています。
過干渉についての行く末についての私の持論を話させていただきました。
ご視聴ありがとうございます。
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