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2021-10-21 15:02

【心理】転倒が急に増えた⁉️「注目されたい心理」アドラー心理学

ボブです。

今日は介護でもあり心理学の話でもあり。

アドラー心理学の「問題行動の裏にある心理」です
①称賛の要求「ほめてほしい!」
②注目喚起「わざと叱られることをする」
③権力争い「反抗」
④復讐「いっそ憎んでくれ!嫌がらせ、自傷行為」
⑤無能の証明「私には価値がない」という特別

#アドラー心理学#介護#ケアマネ
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どうも、ボブです。今日も介護の話ですけど、
今月に入って急に転倒が増えた方がいたんです。転倒と言っても車椅子なんですね、その方。
車椅子からのずり落ちとか、あと車椅子のブレーキのかけ忘れで、尻餅ドーンとついたりとか、
ベッドから車椅子に移ろうとする時にずり落ちたりとか、そういったことが立て続けに今月だけで5回ぐらいあってるんです。
でもね、今までずっと同じ車椅子使ってたんです。
そして、身体能力も今までと何も変わらない状態なんです。リハビリさんから見てもですね。
にもかかわらず、ブレーキのかけ忘れ、ブレーキかけててもなんですけど、ずり落ち、転倒がすごく増えてるんです。
困ったことに、この方、施設に入居されているので、今外部のケアマネージャーはですね、コロナ対策で本人に面会とか、今できない状態なんです。施設の中に入れないんです。
いつも電話とか本人にメールしたりとか、そういったことでしかやり取りができないんですが、耳も遠いのであまり電話もできないんです。
どちらかというとメールの方がよく返してくれるっていう方なんですね。
施設の方から転倒があるたんびに電話がきます。何時何分にこういう理由で転倒して外傷は特にありません。
その後痛みもないようですっていう報告が毎回来るんですね。
今日連絡が来たときに施設の方から提案がありました。
立ち上がったときにブレーキが勝手にカチャッとかかるような車椅子に変えたらどうでしょうかっていう連絡が来たんです。
ただそれに関してはちょっと待ってくださいと。
今まで何にも問題なく車椅子から異常できていた人が、認知面とかですね、体の状態、本当に今報告の中では変わらないんです。
先生から見た感じ、あとリハビリの看護師さんから見た、PTさんから見た状態も身体能力、認知面自体は何か変わりがあるかといったらない。
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メールも今まで通り打てている。
にもかかわらずブレーキをかけ忘れたりかけていなくてもずり落ちて尻餅をついている状況。
これって一体何なのかを確認しないといけない。
9月と10月で何が変わったかっていうのを確認したときに、家族との関係が悪くなっていることがわかったんです。
奥さんからは、私は手助けいろいろできないよとか、あんまり施設に行くことができないとか言われたと、本人の口から言われていました。
娘さんにもLINEとかメールをするけれども、娘さんも忙しくてなかなか返事をしてくれない。
そういう寂しさもあったりですね。
リハビリ頑張って目標を立ててやってたけれども、うまく思ってたよりも体の状態がよく改善していかない。
そこに関しての諦めや絶望があったり、そういった気持ちの状態がまずあるっていうことがわかりました。
家族だったり、一番関わっているリハビリさんですね。先生からもお話を聞いたら、そういうことを本人が言っていたと言われていました。
ここからは仮説なんですけれども、子供とかたまに怒られることがわかっていて、お皿をガチャンとしてみたり、
これ触ったらダメよって言われているものをわざと触ったり、こっちをじっと見ながら言われるってわかっていてガチャンとするような、結構子供ってあったりするんですよね。
それって注目喚起って言って、もっと自分を見ろっていう、無関心にされるぐらいだったら注目を勝ち取ろうっていうような心理がわざと意識的じゃなくて無意識にあったりするんですよね。
そういうのに近いかもしれないと思ったんです。問題行動の裏にある心理っていうのがあって、これが5段階あります。これはアドランシュ理学から言われているものなんですけれども、一つは賞賛の欲求、褒めてほしいっていうやつですね。
ちょっと2ヶ月前ぐらいまで歩行期で頑張って歩くよって言ってたんです。そして一生懸命やってたんですけれども、一時経って、歩行練習もうやりませんって言い出したんです。
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最初は家族も頑張って頑張ってっていう歩けるようになってほしいって言ってたんです。それが一時経ってずっとお金がかかるもんだからですね。ちょっとお金の負担とかも話し出すと、最初は頑張ってねって褒めてくれたりしてたんだけれども、
もうそれで評価してくれないんだったらもうやらないっていう気持ちに反対言うとなってくるわけですよね。褒めてくれない状態が続くと次はどんな段階になるかというと注目喚起。これがもっと自分を見てっていうやつですね。
人が一番怖いのは無関心です。無関心、無視されるぐらいだったらどうにか注目を得るための行動をするんです。わざとなんか悪いことをしたり、わざと困らせたり、そういったことをするんです。
もしかしたらこの転倒も無意識的にこの注意喚起の一つになっているかもしれない。これでもですね、自分の欲求が満たされないときは三つ目の段階、権力争いと言われます。これは言ったら反抗です。
それこそ歩行練習やらないとか、もうこんな車椅子返しますとか。今も訪問の先生が来るんですけれども、先生に対しても薬は出さないでくれっていう反抗というかですね、拒否をします。こんなの飲んでも意味がない。僕はいつ死んでもいいんだって言うんです。
この感情に対して力でねじ伏せるとかですね、いやいや絶対こうしないといけませんよって、こちらも対抗してしまうと逆効果なんですね。
結局これでも満たされないときは4番目、これは復習という段階に入ります。いっそ憎んでくれ。いっそのこと憎んでくれっていう状態です。
もう愛されないことがわかった。自分が大事にされないことはわかった。じゃあ憎まれてでもいいと。自分が憎まれることで相手からの注目を得るとかですね、憎まれることで関係をつなぐっていう状態に入ってきます。
ストーカーとか嫌がらせ行為する人とか、あと自傷行為ですね。自分で手首を切ろうとしたり、自分で傷をつけたりする人、これも復習の段階、憎んでくれという状態です。
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そしてそれでもダメなら、最後は5番目、無能の証明という段階です。自分はもう何にもできない人間なんです。自暴自棄。自分には価値が一つもないという状態になることで、逆に特別な存在として自分を扱うようになります。
引きこもりとか、そういうのはこういう状況かもしれないですね。自分はもう価値がないんだ。引きこもってお母さんたちも困る。そういったことで逆に特別な状態になる。
この方も、僕はもう死んだ方がいいんだ。ずっとそう言ってた時期もありました。そういう状況、無能の証明をすることで、周りの人はそれでやっぱり注目するわけですよね。
じゃあどうしたらいいのか。これがまた難しいところなんですけどね。とにかく、こういう状況の方は、まず最初の1番目の段階から道を間違っているんです。
褒めてほしいという要求の段階。褒めるっていうことは、結局これは上下関係を作ってしまうんですね。縦の関係と言われる。歩行期で歩こうと頑張ろうとすれば、すごいねって褒めるわけです。そうじゃない。
歩行期で頑張ろうが、頑張らなかろうが、歩けたとしても、歩けようが歩けなかろうが、どちらでもいいんだ。どっちだとしてもあなたには価値があるんだよ。
それを自分自身で感じること、自覚することが大事なんです。そのためには、褒める褒める、褒める叱る、そんなことをしていたら、いつまで経っても本人は、この歩くことができない自分に価値を認めることができないんです。
褒めるよりも、ありがとうっていう言葉の方がよっぽど大事です。
そして、相手の関心ごとに関心を寄せる。
ある訪問のリハビリさんが、何々さん、今日こけたんやろ?って言ったら、ニヤって笑うんです。
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何してこけたの?トイレ行こうとしてたの?とか、携帯取ろうとしたの?とか、色々そんな話を本人に聞くだけでも、
なんでブレーキかけなかったの?とか、そんな言われるよりもよっぽどいいんですよね。
そして、相手を尊重して信頼する。
とにかく、本人が死にたいって言ったとしても、もう車椅子なんかいらん、歩行器なんて返す、どんなことを言ったとしても、この人は絶対にきっとこの状況よりも良くなるって支援者がしっかり思うこと。
その状態で全ての言葉を受け止める。
そして寄り添う。できることはもうそれだけかもしれない。
家族に色々アプローチすることも大事かもしれないんですけど、家族だって色々事情があるんですよね。
それより何より、まずは本人。本人に寄り添って、上下関係じゃなくて横の関係を作ることを重視する。褒めるよりありがとうです。
相手の関心を寄せる。なんでブレーキかけなかったの?じゃなくて、その時間何してたの?みたいなことの方がいいんじゃないかと思います。
そして相手が何を言っても、どんなにネガティブな言葉を言ったとしても、絶対に良くなると信頼をする。
どんなに自分の毛羽根のことを嫌ったとしても、もう自暴自棄になっていたとしても、この人には絶対生きているだけで価値があるということを信じることですね。
こういう関わり方を今実践しているところです。まだ結果はすぐはついてきていないですけど、今の現状をお伝えしました。
問題行動の裏にある真理。もう一度5つお伝えしておきます。
1つ目が賞賛の欲求。褒めてほしい。
2番目、注目喚起。もっと自分を見て。
3番目、権力争い。反抗する。
4つ目、復習。いっそ憎んでくれ。
5つ目、無能の証明。自分は何にもできない人間なんです。と言って特別な存在になろうとする。
この5つの段階があるということを頭に入れておいてもらいたいなと思います。
長くなりました。ご視聴ありがとうございます。
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