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どうも、ボブです。今日は、親子の話。
介護を受けている女性の息子がですね、
心配で毎週、お母さんの様子を見に来てくれているっていう息子さんがいるんです。
家も離れているのに毎週来てくれるなんて優しい息子さんですね、という話をしてもですね、
毎日でも来てくれないと困る、ってそのお母さんは言うんです。
私はこんなに大変なのに、ヘルパーさんももっとたくさん来てほしい。
息子も毎日のように来てほしい。
そして、今土日に来てくれてるけど、決まった時間に来てほしい。
そういった不安が強いんでしょうね。
息子さんは息子さんで、母からそうやって言われてもですね、
どうにか頑張ってしようとするわけですよね。
行こうとするわけですけど、でも仕事もあったり、いろいろ予定もあったりするからですね、
100%全部叶えることはできないよ。
でも母がそう言うからということで、一生懸命やるんですけど、
気持ち的にもですね、結構やられてくるわけですよ、やっぱり。
そしてケアマネージャーには息子を説得してください。
息子も毎日来るように言ってください。
息子が土日来るなら来るで、同じ時間に来るようにケアマネさんから説得してください。
こういう感じなんです。
あ、言い忘れてました。
いつもそうですけど、事例を挙げたときはですね、話を結構変えてます。
ちょっといろいろ付け加えたり、持ったり、いろいろしてるんですけど、
本人に分からないような形でですね、話は変えてますので、ご了承ください。
このケースの担当は僕じゃないんです。
同じ職場のケアマネージャーなんですけど、
そのケアマネージャーが言ってたことで、
今日改めてですね、うんうんと思った話が、
息子を説得してくれ、説得してくれと言うけれども、
あなたの息子なんでしょっていう話ですよね。
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この息子さんはむしろすごい頑張って、すごくやってくれる息子さんではありますよね、客観的に見ると。
でも別のケースでは、逆に全く何もしてくれない息子さん、娘さんもいたりしますよね。
どちらのパターンだとしても、
結局は息子、娘をどうにかしてくれって言ったとしても、
あなたの息子、あなたの娘です。あなたが育てて、結果こうなったんですよね。
って言いたいっていうケアマネージャーは言ってました。
そして、お嫁さんに不満がある方もいるんですよ。
そのことについても、うちのケアマネはですね、
あなたの息子が選んだ嫁でしょ。
あなたがそういう息子を育てたんですよね。
その付けが返ってきてるんじゃないですか。って心の中で思ってるんです。
決して言いはしないんですけど、
でもその話をうちのケアマネがしたときに、
なんとなく思ったんですよね。
でもただの愚痴と文句じゃなくて、
でもこういうのってあるかもしれないなと。
そもそもこの方、いくら病気で介護状態になったとはいえ、
考え方が、最初話したお母さんの例ではですね、
すごく息子さん土日も仕事で疲れて貴重な休みの日にですね、
土日来てお母さんの様子見に来てくれる。
そのことに感謝する言葉がないんです。
感謝する言葉もなく、そして私は大変なの大変なの。
息子だけじゃなくてヘルパーさんに対しても、
いろいろやっぱり苦情文句言うんですよね。
息子さん土日来てるけれども、
同じ時間にピシャッと来てくれないと困るのよ。
説得してくれというわけですよね。
その感謝するありがたいという気持ちよりも、
自分が自分がっていうベクトルのそういった考えがこびりついている。
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これは介護状態になってからだけのことなのかって思うんですよね。
そのもう前の前の前の段階から、
今まで生きてきた生き方そのものが今現れてるんじゃないかな。
その時に育った息子さん、
そういうお母さんから育てられた息子さんまたは娘さん。
もしなんかいろいろ傷ついたりいろいろあったとしても、
反面教師となってすごくお母さんを将来守ってくれるようなお子さんになることもあったり、
逆にすごく冷たくあしらうようになるお子さんになったり、
いろいろいろんなパターンになってくると思うんですけど、
この状況になった元の元は何だったのかっていう。
もしかしたらあなた自身じゃないですか。
今まで生きてきたその中での負の感情とか、
自分にかけてきた言葉とか、
そういったことが集大成となって、
息子娘たちからもさらに形となって、
今高齢になったあなたお母さんに、
全部それ振りかかってきてんじゃないの。
振りかかるって言ったらなんか悪いイメージですけど、
魂の試練としてこれをいい加減死ぬまでに学びなさいっていうことで、
いろんな方向から試練が与えられてるんじゃないのって思うんですよね。
でも残念ながら結局輪廻転生があるとしたら、
今今世ではそれに気づかないまま最後を終えてしまうっていうこともあるかもしれない。
それをケアマネージャーがいろんな支援組み立てて、
目標を組み立てて、
全て解決できるのかって言ったら、
ケアマネージャーはお手伝いをするだけで、
本人がそれを決めないとやっぱ何もできないんだなって思うんですよね。
そんな時何ができるのか。
じゃあ息子さん説得しますね。
あれ?とにかくただできることは寄り添う。
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うんうんって聞く。
本人の気持ちを聞く。
けど同調はしない。
本人が気づかなければ気づかないで、
それはそれで学びの一つなのかもしれない。
ケアマネーと話しててそういうふうに思ったんですよね。
全部が全部、本人の意向だからっていうことで、
何でもすればいいっていうことでもないし、
何でも助ければいいっていうわけでもないし、
かわいそうな私、ひどいあなたたちっていう構造、
ここから抜け出すには、
じゃあこれからどうするっていうことを考える。
でもそれを考えるのはあくまで本人なんですよね。
ここに行き着くかどうか、
これが支援にかかってくる部分かもしれないですが、
一足取りにそこまで行かないとしても、
それはそれで一つの人生でもあるのかもしれないなって、
ちょっと突き放した目線かもしれないですけど、
恐怖とそういうふうに思ったところでした。
ではご視聴ありがとうございます。