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スピーカー 2
あーなるほどね。雑草的な?
スピーカー 1
あーまあまあそれに近いかな。雑草までいかないけど。
雑草は強い。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
雑草逆に強い。
スピーカー 2
逆に強い。まあとりあえずか弱い植物ってことね。
スピーカー 1
そう。自然界の中で最も弱いものの例えとして言われてる。
人間は自然界に比べると、これものすごいざっくり言うとね、
自然界の中の人間ってものすごい弱いものだと儚い。
うん。
だけど考えられる。
うん。
で、一応この続きがあって、これ例えがすごいんだけど、
宇宙はやっぱ人間よりものすごい大きくてさ、絶対的なものというか。
スピーカー 2
うんうん。そうだね。それに比べたらまあ人間ちっちゃいよね。
ちっちゃいでしょ。
スピーカー 1
うん。
なんだけど、宇宙自身は考えられないと。
スピーカー 2
おーはいはい、確かに。
スピーカー 1
だからどんなにちっぽけに見える人間でも考えられる人間ってやっぱすごいんだよっていう。
おー。
そういう感じの意味だね。超ざっくり言うと。
スピーカー 2
なるほどなるほど、確かに。まあなんか宇宙に比べたらちっぽけだよね。
なんか地球レベルで言ったらパスカルさんの時代よりも今の時代だったら、
だいぶ人間強くなっていろいろ支配できてるなとか思ってたけど、
それでも宇宙に比べたらちっぽけで何にもできないもんね。
スピーカー 1
だけど宇宙のことを考えたりとかその宇宙の誕生を考えたりできるのは人間だけだと。
うんうんうん。
っていう意味では宇宙をもしのぐ存在として人間ってものはすごい尊い存在なんですよっていう。
こういうこと言ってた人だね。
はいはい。
まあなんでこんなこと言うようになったんだろうっていうのもちょっと面白いというか不思議なポイントだと思うんだけど、
この人も結構壮絶な人生を送ってまして、ちょっとその人生を追っかけてみたいんですけど、
しかももうこっからさ、圧力の単位になれるとかさ、確率考えちゃうとかさ、
全然違う方面でも活躍する人なんで、しかも寿命が非常に短い最初に言っちゃうと。
39歳で亡くなってる人なんですよ。
スピーカー 2
えーそうなんだ。
スピーカー 1
だから結構若くしていろいろやってる人で。
スピーカー 2
すごいね。39年間の間にこんだけの実績を残してるってすごい。
スピーカー 1
非常に濃い人生ですよね。
スピーカー 2
濃い人生だね。
スピーカー 1
うん。ちょっとそれ紹介していくんですけど、1623年生まれで。
スピーカー 2
今からだいたい400年前だね。
スピーカー 1
そうだね。ちょうど400年前ぐらいですね。
で、お父さんは税金を徴収するみたいな仕事をしてた人なんだけど、すごい教育熱心な人で、
父親の教育方針がちょっと変わってて、幼い時に数学を学ぶべきではないっていう教えだったらしい。
スピーカー 2
へー、なぜだろう。
スピーカー 1
数学はもうちょっと成長してから、ちゃんと考えられるようになってから数学を学んでほしいって思ってたらしい。
スピーカー 2
へー、そんな考えの人もいるんだ。
スピーカー 1
理由はいろいろ諸説あるかもしれないけど、一応そういう教えだったらしいんだよね。
なんだけど、ある日パスカル君の部屋に父親が行ったら、床に墨みたいなやつでめっちゃ図形いっぱい書いてて。
スピーカー 2
なんか聞いたことある気がする。あれ?やったかな?やってないからちょっと覚えてないな。
スピーカー 1
一応わかんないかもしれないけど、円に内設する六角形の対辺の延長線の交点は一直線上にあるっていうやつなんだけど、
ほうほうほう。
まあこれちょっと音だけだと難しいから、あんま細かく言わないけど。
うん。
要はその図形、円とか、あとはそこにこういう直線を引いたら、こういう性質がありますっていう理論だよね。
うんうんうん。
それを16歳の時にもう出してる。
スピーカー 2
すごいね。これまでじゃあ他の大人が見つけてなかった定理を見つけたってことだよね。
スピーカー 1
そう、そういうこと。
スピーカー 2
すごいね。
スピーカー 1
で、次の年17歳。
17歳の時に、お父さんが税金聴取の仕事してて、計算してるんだけどいろいろ。
はいはい。
結構やっぱ大変だと計算が。
うん。
なんとかして楽させてあげたいなって思って、計算する機械を作ろうって思ったらしくて。
スピーカー 2
うんうんうん。
スピーカー 1
で、2年かけて、これもう当時電気とかも一切ないんで、歯車だけで計算機を作ったって言われてるの。
スピーカー 2
計算っていうのはどこまでできるんだろう?足し算、掛け算、引き算、割り算、どこまで?
スピーカー 1
えっとね、掛け算はねできてないんじゃなかったかな。足し算、引き算はできるはず。
スピーカー 2
ああ、足し算、引き算か。
スピーカー 1
掛け算とかできる計算機はね、この後の時代にライプニッツっていう人が作ってて。
スピーカー 2
それはもう物理的に?電気とかなしに?
スピーカー 1
物理的に。
すごい。
スピーカー 2
物理的に。
ちょっとどんな感じの計算機なのか見てみたいけどね。どういう風に入力してどういう風に出力されるのかみたいな。
スピーカー 1
えっとね、一応数字が書いてるメモリみたいな、くるくる回せるメモリみたいなのがあって、
それを回すと中の歯車が回って、足し算と引き算の結果が数字盤みたいなやつに出てくるっていうやつなんだけど。
すごい。
これちょっと口で説明できないんだけど。
スピーカー 2
え、なんかさ、昔の電話みたいな感じ?なんかくるくるダイヤル回すみたいな感じで数字入力する感じ?入力は。
スピーカー 1
ああ、まあまあ、ああいうくるくる回る感じじゃないけど、メモリをくるくる回す感じかな。
スピーカー 2
へえ。ちょっと見てみたいな。後で調べてみよう。
スピーカー 1
そう、でも俺これちょっと原理まで理解できてるわけじゃないけど、すっげえ複雑だから。
スピーカー 2
すごい。それを18歳くらいの時に作った?
スピーカー 1
19歳かな、完成させたのは。
へえ。
で、もうこれ50個くらい作って、実際販売したりもしたらしいんだけど。
スピーカー 2
すごい。
スピーカー 1
まあ、あんまり売れなかったらしいけどね。高すぎて。
スピーカー 2
でもお父さんは嬉しいよね、今度作ってくれて。
スピーカー 1
そうそう、お父さんは喜んで使っていたらしい、これを。
スピーカー 2
しかもなんか普通に、当時は売れないかもしれないけど、今の人たちに売れそう、こんなのがあるんだみたいな。
スピーカー 1
え、今の人?
スピーカー 2
うん、なんか昔のものとか集めるの好きな人とか。
スピーカー 1
ああ、えっとね、ちなみにこれね、パスカリーヌっていう名前がついてるんだよね、パスカルから。