仕事の適合性についての問い
はい、こんにちは、りびぃです。今回も、「もの技ラジオ」やっていきたいと思います。
このラジオでは、生産技術の元気説究者である私、りびぃが、
ものづくりや技術に関して日々感じていることや考えていること、また面白そうなトピックについて皆さんにお届けする番組となっています。
さて、今日のテーマなんですけれども、今の仕事合ってんのかなと悩んでいる方へというテーマでやっていきたいと思います。
例えば、普段仕事している方とかで、職場でトラブっちゃったとか失敗したってなったときに、
今の仕事、俺には向いてない気がするなっていうのとか、
あとは転職活動とか就活とか、あとは誰々に丸々やってみなよとかって言われたのに対して、
いや、俺はどうせこの分野、このジャンル向いてないからな、合わないからなとかって思っている方いると思うんですよ。
こんな感じで、自分がこれからやろうとしていることとか、今やっている仕事とか活動とか何でもいいんですけれども、
それが自分に合ってるか合わないかって、みんな口にはするけど意外と深いというか、
そんなさっと判断できるものじゃないよっていうのと、
それについてこういうパターンがありますよっていうのを自分なりに噛み砕いて言語化しつつ、
それぞれに対してどういう目線を持ったらいいかっていうのについて話していけたらいいなと思います。
合わない理由の分析
まず、もう完全にこれ合わないなっていうやつで、一番わかりやすいのが身体的に無理なやつ。
例えば視力が悪いのに目視検査作業をやらないといけないとか、
高所恐怖症なのに高所作業をやらないといけないみたいな、
その仕事そのものがもう本当にダメっていうやつは、これはわかりやすいんですけど、
それ以外のこれ合わないなって感じているやつって、いくつかパターンがあるかなと思っています。
一つ目が単純にレベルが足りてないっていうやつですね。
自分、ゲームのポケモン好きなんですけど、そのポケモンに例えると、
単純に相手のレベルが50のポケモンに対してこっちのレベル40みたいな、そんな感じ。
製造業で例えると、例えばベアリングの使い方知らないから軸物の設計できないとか、
トルクの計算の仕方を知らないからモーター選定できないみたいな、
なんかそんな感じですね。
そこで手こずってしまって仕事が合ってないんじゃないかって思っている方、
こういうパターンが一つあるかなと思います。
二つ目がゲームのルールの認識が合ってないってやつ。
これは例えば相手のポケモンが炎タイプですと、
この炎タイプに対してこっちのポケモン何が強いのかよくわからないみたいな、
なんならポケモンバトルって何したら勝ちなのかよくわからないみたいな、
そんな状態でバトルしてるみたいな、そんな感じですね。
これは製造業で例えると、
例えばBから組み立てるべき場面でよくわからなくてAから組み立てちゃってるとか、
あとは納期優先だから超納期品の型番選定を先にしておかないといけないのに、
自分がやりやすそうなところの見積みのアルミフレームの選定からやっちゃってるとか、
お客さんにこれを納品してって言われてるのに、
全然違うことやっててそれを納品しちゃってるとか、
そういう感じのトラブルがあって疲れちゃって、
解決策の提案
仕事向いてないんじゃないかなって悩んでる方。
このパターンが二つ目かなと思います。
三つ目が環境が合ってないってやつですね。
常に自分が不利を強いられながら戦わないといけないみたいなイメージですね。
ポケモンで言うと、ずっと毒とか麻痺を食らってる状態で戦わないといけないみたいな、
そんな感じで苦しくまじれに戦ってるみたいなイメージですね。
実際の職場の例で例えると、
睡眠時間が3時間しか取れない中で仕事しないといけないとか、
8ギガとかの低スペックのパソコンで3Dキャドル設計しないといけないとか、
田中課長に常に目つけられて、
めっちゃ仕事の最中とか監視されてて、
しかもよくわからない理由で評価下げられてるとか、
職場で何かあるわけじゃないんですけれども、
自社で作ってる製品がそもそも世の中に需要がなくて、
全然売り上げが上がっていかないよとか、
あとは誰かに何か言われてるとか、
まずい状況が明確にあるわけじゃないんだけれども、
自分より仕事ができる人とつい比べてしまって、
自己肯定感下がっちゃうみたいな。
そういうのが3つ目にあるかなと思います。
4つ目が情報がなくてビビってるっていうやつですね。
例えばポケモンで攻略本を見ずに、
初めて四天王に挑むときって、
何タイプを出してくれるのか、
どれぐらいレベル上げしとかないといけないのかって、
わからないじゃないですか。
その中で四天王いくとなると、
最初何出してくるんだろうとか、
どんな攻撃してくるんだろうって、
なんかこうゾクゾクする感じあると思うんですけど、
あんな感じですね。
当たり前なんですけど、
製造業の仕事に攻略本なんてないんですよ。
なんで仕事をうまくこなせるようになるには、
自分でまず経験をして、
その経験をもとに自分なりに攻略本を作っていくっていう必要があるんですね。
仕事の要領がやたらうまい人っていうのは、
この自分なりの攻略本作るのがうまいんですよ。
例えば搬送装置を設計するときには、
まずこれを選定して、
これにはこういう特徴があるからこうするみたいな、
こういう攻略本が一つできました。
あとは正観ものを設計するときには、
大体この辺が問題になりやすいから、
こうしておくっていう、
そういう攻略本作るみたいな、
そういうイメージですね。
これは技術的な仕事の内容だけじゃなくて、
例えば田中課長に仕事の報告するときの攻略本とか、
例えばまずちょっとジャブ目の報告をしてから、
本ちゃんの報告した方が怒られずに済むとか、
あとは例えば美術者っていうお客さんがいて、
そのお客さんの設計担当窓口をしないといけませんってなったときに、
大体美術者さんのこの人って、
こういうことをよく問い合わせくるから、
その辺答えられるようにDR対策として、
ちゃんと説明できるようにしとくかっていう感じで、
コミュニケーション的な要素でも、
攻略本作るっていうのは必要になってくるんですよ。
ただ攻略本を作るためには、
ファーストステップで経験しないといけないっていうところがあるんですけれども、
そこにビビっちゃってるっていうか、
そのビビっちゃってるのを合わないっていうふうに解釈して、
そう言ってるだけみたいな。
何ならもう意識的か無意識的かは分からないけれど、
合わないどころか、
もうできないものだっていう先入観が走っちゃってるみたいな。
自分が田中課長に話しかけたら怒られるに決まってるみたいな。
そういう先入観が入っちゃったりっていうパターンがあるかなと思います。
こんな感じで、合わないっていう中にも、
大体4つぐらいには分かれるんじゃないかなって個人的には思ってます。
それぞれについてどうするのがいいのかっていうのを、
ちょっと自分の経験を踏まえてお話ししたいと思うんですけど、
まず一つ目がレベルが足りないっていうやつですね。
これは単純にレベル上げしようよっていう話なんですよ。
なので勉強しましょうとかやり方を覚えましょうとかそういう話なんですけど、
ただこの時にすごい大事なのって、
レベル上げ作業をする前に、
そもそも何のレベルを上げないといけないのかっていうのを、
ちゃんと定義しましょうっていうの。
これがすごい大事なんですよ。
例えばポケモンで言うと、
相手は炎タイプのポケモンをいっぱい出してきます。
なのに草タイプのレベル上げてもあんまり意味ないんですよ。
じゃなくて水タイプのレベルを上げましょうっていう、
そういうことですよね。
実務で言うとベアリングの使い方わかんなくて設計ができませんっていうのであれば、
ベアリングの種類だとか、
あとは軸形ってどういう軸形があるのかとか、
あとは寿命計算のやり方とか設計事例とかいろいろあると思うんですけど、
そういうのを知りましょうっていうのが大事なのに、
例えばベアリングの製造方法とかにやたらく詳しくなってもこれ意味ないじゃないですか。
もちろんカタログによっては、
そういう自社のテクノロジーをアピールするために、
そのカタログに結構掲載していたりとかしますけれども、
そこ詳しくなっても別に設計できるようにはならないじゃないですか。
こういう問題提示に関して一つ格言があるんですけど、
これ何かっていうと、
何がわからないのかがわかれば問題の8割は解決するってこれよく言われるんですよ。
これわからないのは、何がわからないのかがわからないっていうのが一番の問題であって、
それがわかればもう大体8割方解決してますよっていう。
これね、なかなか確信ついてるなって今でも思ってます。
そうは言っても何レベル上げしたらいいかよくわかんないんですよねっていう人はですね、
一度普段面倒とか見てくれてる上司とかに悩み相談とかしてみると、
いいんじゃないかなっていうふうに思ってますね。
自分なんか前職のベンチャーいたときとかで、
結構うまくいかなくて悩んでた時期、長かったんですけど、
そういった時にはですね、信頼してる上司と一対一のミーティングして、
上司から見て、Libbyは何が足りないですかって担当職人に聞いてたりしてましたね。
そういうのってすごい参考になったりするので、
もし悩まれてる方はやってみたらいいんじゃないかなと思います。
2つ目のゲームのルールの認識が合ってないっていうやつなんですけど、
これは答えを言ってしまえばルールを確認しましょうってことですね。
ただ単純に自分がそのルールの確認不足だっていうのであればこれで終わりなんですけど、
実はそういう系の問題だけとは限らないっていうのは、
実際の仕事の現場では起こっていまして、
ゲームのルール認識の擦り合わせって簡単なようで難しいことの方が多いんですよ。
ルールはこうですって誰かが名言してくれたり、
しっかり資料に書いてあればすごいやりやすいんですけど、
大体の会社とかその仕事の場面って考えて行動しろって言われるんですよ。
考えるって何よってなるじゃないですか。
考えろって言われるんですよね。
結局はミスコミュニケーションの問題だったり、
雑なコミュニケーションしてるせいっていう、
それがトラブルの根源になっているっていうパターン結構多いんですよ。
例えば田中課長から来週までに設計やっといてって言われたのに、
田中課長としてはその図面と部品リストまで含めて全部終わらせるっていうのが、
設計をやっとくっていう、それがルールですよっていうことだったのに、
自分は図面だけしか終わらせてないとか、
それでもうゲームクリアになっちゃってるっていう、
そこの認識のズレだったりとか。
あとはお客さん対応している中で、
例えばとある機械、製作した機械があって、
それの動作確認をして、
それを報告書としてまとめて送ってほしいっていう風にしか言われてないのに、
動作確認した結果うまくいかなかったから、
勝手に改造しましたみたいな。
それによってまた変にトラブっちゃったみたいな、
そういうパターンとかもあったりするので、
そういうトラブルってめちゃくちゃ多いので、
これは単純に仕事が合わないというよりは、
その擦り合わせのところを丁寧にやるのが一つ解決策ですよってところですね。
3つ目の環境が合ってないっていうやつなんですけど、
これは思い切って環境を変えてみるのがいいですね。
具体的に挙げると移動願い出すとか転職とかにはなりますかね。
特に何か当てもなくじっと何か待ってて、
職場環境の影響
何かがいい方向に進むケースってほぼないんですよ。
例えば上司と合わないなって感じてても、
基本的に同じ会社の同じ部署にいる限りは、
自分が出世するのと一緒に上司も出世するので、
結局長い付き合いになったりするんですよ。
あとは数年前にコロナが流行って、
コロナをきっかけに職場環境が大きく変わって、
これからはリモートワークの時代だなんて一撃言われてましたけど、
結局出社する流れにもどんどん戻ってきてますもんね。
何も行動してないけれども、
ある日突然白馬の王子様が迎えに来てくれることなんてないんですよ。
自分はこの環境が合わないっていうのが主な原因で、
全職辞めましたけれども、
環境変わっただけで状況が好転するなんていうケースが、
ほんとザラにあります。
こういう情報発信とかを通じて知り合った人とか、
いろんな人に話聞いたりしてますけれども、
移動なり転職なりしたことによって、
全然働き方変わりましたっていうのは結構いますよ。
みんなもやってるからっていうあれではないですけれども、
意外と思い切って環境を変えるだけで改善することはあると思うので、
ちょっと考えてみるのはいいのかなというふうに思います。
失敗と成長
最後4つ目の情報がなくてビビっているっていう、
そのパターンなんですけど、
これでこの仕事合ってないなって悩んでる人、
めっちゃ多い気がするんですよ。
分からないことがあると怖いじゃないですか。
分からないことがある中でうまくやれてる人といえば、
アドリブが強いというか、
いざという時の現場対応力がある人みたいな。
そういう人はいいんですけれども、
それができないっていう自覚がある人ってやっぱり怖いですよね。
なんとなく怖いなぐらいだったらいいんですけれども、
その怖いなっていう感覚が、
たまに進んでる人がいて、進むとどうなるかっていうと、
イソップグーアの狐みたいな感じで、
ブドウが取れないっていう狐がいて、
木になっているブドウを食べたいんだけれども、
食べれない、届かないからっていうので、
きっとあのブドウは酸っぱいに決まっているみたいな、
自己正当化に結構無意識に走ってるみたいな感じで、
進んじゃってる人いますね。
さらに進むとタッチが悪くなってきて、
なんならこんなことで人気取ってるやつなんて大したことないみたいな、
こんなことで成功してるなんて、
あいつはなんかおかしいとか、
よくわからない誹謗中傷をしだしたりみたいな、そういう人いるんですよね。
特にSNSでの誹謗中傷って、
元をたどっていくと、こういうところに根源がある人もいるんじゃないかなって、
いう気がします。
ちょっと専門書いてないのでわかんないですけどね。
これ解決しようと思ったら、やっぱりやってみるしかないですね。
実は自分もアドリブとかむちゃくちゃ苦手で、
そこそこのコミュ障だったんですよ。
どんな感じだったかっていうと、
例えば会議とかで急になんか、
え?みたいな感じで刺された時とか、
セキュリティで急に質問されて、
それに対してなんか怖いみたいになって、
ネチョネチョした汗が出て顔が真っ赤になって、
喋る時に口震えて、お前大丈夫かって言われるみたいな。
相手としては詰めるとかそういうのじゃなくて、
普通にただ聞いただきなんだけど、
そんな感じだったんですよ。
今、こうやってYouTubeとかPodcastやってますけど、
昔の自分で、
こうやって今みたいにおしゃべりをして、
自分のおしゃべりを誰かが聞いてくれる状況なんて、
全く想像できなかったですね。
そんな自分が何で今こうやってやれてんのかとか、
どう思ったのかみたいな感じで、振り返ってみると、
一番聞いたなって思っているのは、
やってみた時に失敗したら何が起こるのっていうのを、
メモか何かに書いた気がしますね。
失敗したら何が起こるかが定義できると、
それに対して対策ができたりとか、
あとは別に失敗してもそんな大したことないかって、
だいたい落ち着くんですよ。
ポジショントークっぽくはなっちゃうんですけど、
物事って失敗しても再起不能にさえならなければ、
這い上がってこれるんですよ。
失敗したら命を落としてしまうとか、
一生かかっても返しきれないほどの借金をかかえるとか、
そういうのはやばいですけれども、そうじゃなければ、
特に最近製造業でも情報発信とか、
あとは副業とかっていうのが結構流行りだしてきてはいて、
ちょこちょこ自分も○○始めましたみたいな聞くんですよ。
そういう流れの中で、
自分も何かやっとこうかなとか、
何かチャレンジしてみようかなってなった時に、
失敗したらどうなるかっていうのをメモか何かに書いておくっていうのは、
割と効くんじゃないかなと思ってます。
例えばですけど、情報発信活動をチャレンジしました。
でもその情報発信の情報を間違えちゃった。
間違えちゃったら何が起こるかっていうと、指摘されるわけじゃないですか。
でもその指摘に対して普通に謝って訂正すれば、
普通に復活できるじゃないですか。
別に再起不能になるわけじゃないじゃないですか。
例えばアンチが湧いたらどうなりますかって嫌な気持ちになるじゃないですか。
でもブロックすれば復活できるじゃないですか。
あとはよくリビーさん顔出ししましたねとかってよく言われるんですけど、
顔出しした途端に何か言われたらどうなるかって言ったら、
嫌な気持ちになるじゃないですか。
でも別に発信ができなくなるわけじゃないから復活できるじゃないですか。
会社に顔がバレたらまずいっていう人とかはしょうがないかと思うんですけども、
そうじゃなければ意外と顔出しってそんな大したことでもないなって、
情報発信の重要性
自分は思っちゃいますね。
だいたいこういう系って勝つか負けるかのゲームじゃなくて、
いくにゲームをし続けられるかっていうゲームなんですよ。
なので別に失敗しても復活してまたゲームをし続けられればそれでいいんですよ。
あんまり失敗って気にしなくても、
あんまり失敗しても復活してまたゲームをし続けられればそれでいいんですよ。
あんまり失敗って気にしなくていいんじゃないかなって思います。
ただ同じような失敗をしないようにって考えることは、
それはそれでやっぱり大事で、そのために失敗パターンとして、
自分なりの攻略本にメモは残しつつ、
その失敗がないよう次回からはちゃんと準備しようとか対策しようっていうのは、
続けていくのはいいんじゃないかなと思いますけれども、
そうやってやっていけばこの問題は解決できるんじゃないかなっていうふうに思います。
はい、では今回の放送は以上となります。
私は普段ものづくりのすすめというブログを運営していまして、
そこで製造上に役立つ情報を発信しています。
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12月1日に私の本が出版されます。
これで差がつくソリッドワークスモデリング実践テクニックという本になりまして、
脱初心者っていうのを意識して、
実務で役立つようなモデリングのテクニックっていうのを多数紹介しております。
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それではまた次回の放送でお会いいたしましょう。
リビーでした。さよなら。バイバイ。