1. おしゃれの呪いを解くラジオ
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2023-02-20 11:53

611.似たような経験があるからって他人の悩み相談にのれるわけないんだよね・・・ from Radiotalk

Twitterで話題になっていたつぶやきから感じたことをお話しする今回の配信。テーマは「悩み相談という行為が軽視されすぎている件」。同じような経験をしてるから気持ちがわかるだろ、てな感じで悩み相談を雑に振られること、多すぎませんか??

◆取り上げたTweetはこちら https://twitter.com/miroro_days/status/1625821297669464064?s=20

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#ひとり語り #心理学 #ファッション #服 #おしゃれ #スタイリスト #パーソナルスタイリスト #カウンセラー #イメコン
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はい、ということで始まりました、おしゃれの呪いトークラジオ。本日で611回目の配信でございます。
この番組では、あなたに巻きつくファッションへの思い込みイコールおしゃれの呪いをバザバザ解いていきます。
服装心理学をベースに、おしゃれをもっと楽しみ、自分を変えるコツをお届けしています。
お相手はパーソナルスタイリストで、公認心理師のヒサノリサです。本日もそして今週もよろしくお願いいたします。
ということで、今日は週の頭なんですけれども、ツイッターで気になるつぶやきがあって、軽くバズってるのがあって、
そのつぶやきへのリンクは番組の概要欄に貼らせていただくんですけれども、
どんな内容だったかというと、私と同世代の就職氷河期に就職した、アラフォーか四時代半ばぐらいなのかな、
お子さんがいらっしゃるワーママのつぶやきで、
頼むから私をZ世代の女性のお悩み相談にアサインしないでくれっていう、そういうつぶやきで、
若手の女性に対して当社の働く女性のロールモデルとして、若手女性の悩み相談に乗ってほしいというふうに振られたわけですよ、上司から、会社側からね。
ツイッターをしている当人からしてみると、非常にご自身のことをシャチックゴリラというふうに表現していらっしゃって、
ワークライフバランスどころかワークしかない私が、そのZ世代のその人から見ると、ツイート主から見ると、
ゆるふわな、ゆるふわワークでもつらいと言っているそのZ世代のお悩みにはどう乗ったらいいんだと。
今のゆるふわワークですらつらいっていう子に言ってあげられる言葉がないと。
私たちもその氷河期世代でゴリゴリ生き残ってきた、気合と根性で生き残ってきちゃった人したから、
そんな人がアドバイスできるわけないだろうみたいなことをつぶやいてたんですよね。
これを見て思ったのが、これはもう完全に悩み相談乗ってくれって振った会社が悪いような一言なんですよね。
このZ世代主さんは若手の世代が違うから理解し合えないんだっていうふうに思って、こういうふうにつぶやいていらっしゃるんですけど、そうじゃないんですよね。
これやっぱり会社自体も世の中全体がそうだと思うんですけど、やっぱり悩み相談を軽く見すぎると思いますね。
本当に、似たような経験を持っていれば悩み相談に乗れるでしょとか、
同じ属性を持っていれば悩みの相談に乗ってあげられるでしょって思いすぎじゃないかと思うんですよね。
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そんなの無理なんですよ、本当に。
例えばこのZ世代主さんも悩み相談に乗れなかったのは、決して世代が違うから、働き方が違うからではないんですよね。
これ、世代が違ってから理解し合えない、だから悩み相談に乗れないっていう話じゃなくて、
仮に似たような経験をしてたとしても、スキルがない限り、悩み相談に乗るための技術がない限りは、
悩みをちゃんと聞いて適切なアドバイスをしたり、悩みを聞くってことすら難しいんですよ。
仮に同世代だったとしても、全く同じ経験をしている人間なんてこの世にいないんですよね、自分以外に。
なので、経験から理解して、それだけで悩みを聞いてあげられるアドバイスできるなんていうのは、幻想中の幻想なんですよね。
アドバイスなんていうのは、本当に高度な技術が必要で、
それは仕事のスキルとか、いろんな会社で求められるスキルとはまた別物なんですよね。
そのことを上司が分からないで、会社側が分からないで、単に同じ経験をしているから悩み相談できるだろうっていうのは、そりゃあ無理な話で、
そりゃあこういうことになりますよっていうね。
こんなの相談する側も、その相談を受ける側も、ともに疲弊して終わるだけで、むちゃ振りもいいところだと思うんですよね。
相談に乗るっていう行為がすごく難しくて、専門的な技術が必要であるっていうことをもっと広く認識された方がいいし、
上司とかマネジメント層はそのスキルをつけるべきだと思うんですよね。
それはないから、でもなくても自分じゃなくて、似たような悩みを持っている若手の属性と似たようなものを持っている人だったら聞けるでしょとか、
女性同士だったら分かり合えるでしょっていうふうに丸投げするのがあまりに雑ですよね。
こういう形で女性同士が世代が違うから分かり合えないんだって思わされちゃって、分断されていくっていうのが本当に見てられないという感じがするんですよ。
男性同士ってこういう丸投げされないと思うんですけど、なぜか女性同士だけ似た経験があって、
女同士だったらしゃべれば分かり合えるだろうみたいな感じで丸投げされることが多すぎないですか。そんなはずないんですよね。
これはやっぱり心理カウンセラーから言わせてもらうと、我々相談に乗るっていう行為のためにどんだけ修行して、どんだけ勉強してると思ってるんだって話で、
やっぱりね、バカにされてるなって思っちゃうんですよね。こういうのを聞いていると。
相談に乗るっていう行為はもっと分割していくと、まずその共感を示しつつ話を聞く。
なんで共感を示すかっていうと、そうしないと話しづらいからなんですけど、共感を示しつつちゃんと話を聞く。
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そしてその相手の気持ちとか思いを本人が認識している以上にちゃんと引き出し切るっていうこのステップが必要なんですよね。
これがまた非常に難しいのは、共感をちゃんと示せるようになるとか、カウンセラー自身も自分に嘘をつかずに、
その表面的な共感ではなくて、しっかり理解しようと努力して、その上で共感をして、それをちゃんと伝わるように示して、話が安いように話を聞く。
その上で相手が言い淀んだところをもう少し深く掘り下げていって、こういうことなんじゃないですかって提案をしながら思いを引き出し切るっていうのは、
もう難しい。私も十何年、大学時代から数えたら二十何年ずっとやってますけど、もう一人一人全員違うから、
コライアントさんが毎回、もっとここ修行しなきゃなって思うことが尽きないんですよ。
公認心理師を取った後も、この資格に恥じないようにしなきゃいけないって思いがあるので、
毎週、毎週とは言わないけど、休みにわざわざ時間を割いて研修に行ったり、他の人にアドバイスを受けに行ったり、いろんな事例を見に行ったり、研究を見たりしてるわけですよ。
そうやって常に技術を磨き続けていなければ、立ち打ちできないなっていうぐらい難しい仕事で、それが好きだからやってるんですよ。
好きだとやりがいがあるから、もちろんやってるんですけども。正直、その辺は公認心理師とかプロの臨床心理師さんでもみんな同じだと思うんですよ。
同じふうにやってると思うんですね。別に私がすごいわけじゃなくて、それぐらい人の相談に乗るっていうのは責任がすごくあるし、難しい仕事だし、
人生を左右してしまう仕事だから、それぐらいするのは当然だと思うんですよ。
正直、そういう練習を積んで、修行を積んで、ちゃんと話を聞く、相談に乗るという技術が身につけば、そこから先のアドバイスって聞ききって悩みを聞ききって、
ちゃんと悩みを整理してあげるっていうところが非常に難しいわけであって、ある程度悩みが整理されて、そこから先、特に仕事においては、
じゃあどういうふうな対策を取っていこうかってアクションプランに落とし込まなきゃいけないと思うんですけど、そのアクションプランっていうのは、
知識さえあればいいわけですよね。その会社にある利用できる制度の知識とか、
例えば時間効率化が足りないんだって分かったら、時間効率のハック、技術とか、その辺は正直、勉強すれば身につく技術、
勉強さえすれば、覚えさえすればいい知識なので、その知識があればいいだけなので、正直、悩み相談に経験が必要なところが一つもないんですよ。
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本来、悩み相談、悩みを聞く技術が必要なところを、無理やり経験でカバーさせられているだけで、本当にちゃんと悩み相談に乗ろうと思ったら、経験なんて必要ないんですよ。
だって、離婚の相談に乗る弁護士さんが全員離婚経験があるわけじゃないじゃないですか。
不登校の子供を持つ親とか、不登校の子供自体をカウンセリングしている心理士も、自分が不登校経験がなきゃいけないわけでもないし、
不登校の子供を持っている経験がなきゃいけないわけでもない。両方なくてもできます。それはね。
なので、やっぱり経験に頼って悩み相談を受けようと思うのは、本当にやめた方がいいと思うんですよね。
だから、会社としてとか上司が働く女性の相談に乗りたかったら、というよりは社員の相談に乗りたかったら、
やっぱりマネジメントの方が聞く技術を、カウンセリング技術を学んで聞く。
アドバイスするときには必要な知識を身につけてそれを教えるっていうこと。
もしくは社内の仕組みを変えるとか、そういったことを責任を持ってやるべきであって、
やっぱり人の経験に乗っかって、経験があれば悩み聞けるでしょっていう感じで前投げするのは本当にやめた方がいいというか、
こんなことやってるから日本でカウンセリングが広まらないんだなって思うし、
それで辛い思いをしている人、その相談に乗る側も辛いですよ。
無茶ぶりでも。本当にやめてほしいなって思うんですよね。
これ実はファッションの中でもすごく起こっていることで、
それはそうですよね、悩み相談が全般的にプロの技術が必要だって認識されていないので、
何か特定の悩みを解決する知識を持っているだけで、悩み相談に乗れるって思ってしまっている人があまりに多いので、
これはファッションにも言えることで、
例えばカラーに色素に合った似合う色を選べる知識しかないのに、
ファッション全般の悩み相談に乗ってしまう。
もし悩み相談に乗った結果、
その似合う色で解決できるという風にしか誘導できないじゃないですか、その人はね。
なので、似合う服を選べるとか、オシャレにスタイリングする技術があることと、
オシャレな悩み相談に乗れるということはまた別のスキルなので、
そこはそれぞれ、本当にオシャレな悩み相談に乗ってから、
オシャレな解決をしてあげるということを一括で、ワンストップでやりたいと思うのであれば、
その両方を学ばなきゃいけないと思うんですよね。
これを教えているのがうちのスタイル、パーソナルスタイルとスクールなんですけども、
やっぱりあまりに悩み相談っていうことがちょっと軽視されすぎなんじゃないかなっていう風にすごく思って、
軽く息取りましたという、今日の配信でございました。
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