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はい、ということで始まりました、おしゃれの呪いトークラジオ、本日で457回目の配信でございます。
この番組では、あなたに巻きつくファッションへの思い込み、イコールおしゃれの呪いをバサバサと解いていきます。
服装心理学をベースに、おしゃれをもっと楽しみ、自分を変えるコツをお届けしています。
お相手はパーソナルスタイリストで、公認心理師のヒサノリサです。本日もよろしくお願いいたします。
最近ツイッターなどで、私のこのポッドキャスト、おしゃれの呪いトークラジオを面白いってツイートしてくださる方は結構いらっしゃって、ありがたい限りですよ。
見てるよ。怖いって。全部見てるよ。エゴさしてるよ。ありがとうございます。なんか嬉しいんですけど、
いきなり話しかけたら不審者かなと思って、そっといいねを押したり、リツイートしたりするのみになってますが、
話しかけていいんですかね。こういう時ってね、わかんないんですけど、ありがとうございます。
そうやってね、言ってくださる方がきっかけで、またね、このラジオを新たに聞いてくださっている方もね、いらっしゃるんじゃないかと思いましてね、
本当に皆様の声がありがいですよ。本当にありがとうございます。
そんなこんなでね、今日はちょっとね、カウンセラーあるある的な話をしようと思うんですけど、カウンセラーというか心理師あるあるというか、
どうなんだろう、このポッドキャストってまだ同業の方からメールはいただいたことないかな。
スタイリングのお客様には同業というか、私はちょっと心理職でもはちょっと変わった心理職というか、
まあ本当に限られた分野、ジャンルの心理支援しかやってないんですけど、
違うジャンルの心理職の方、病院勤めの方とか、そういった心理職のお客様は結構いらっしゃるんでしょ、スタイリングの方は。
なんですけど、ラジオのリスナーさんいらっしゃるのかどうなのかなんですけど、カウンセラーあるあるだと思うんですけど、
カウンセラーってますとか、心理師ですとか言うと、だいたい反応として、同業じゃない人に言うと、
お優しいんですねって言われません?優しい人なんですねって思われるんですよ。さぞ優しい人なんだろうと言われることがあるんですけど、
でもそれ言われるたびに思うんですよね。たぶんこの人が思っている優しさと我々の優しさって違うよなってすごい思うんですよ。
だから期待には応えられないぞって思うんですよね結構。あなたのその優しさとは違うよってすごい思うんですよ。
だからがっかりさせたらごめんねって結構思ったりするんですけど。何かっていうと、カウンセラーとか心理師の優しさっていうものがあるとするならば、
どういう姿勢かっていうと、普通の人が思う優しさってある種甘やかしみたいなものも含まれちゃうことはありませんか?
なんか相手が悪いことしてても全部受け止めてあげる、肯定してあげちゃうみたいな相手が悪いことしても言わないみたいなね。
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それが優しさだっていう側面もそういうことも意味も含んでると思うんですけど、カウンセラーってそもそもその相手のことをもちろん否定はしませんよ。
絶対否定はしないけど、全肯定もしないんですよ。どっちかっていうと、写し鏡というか、クライアントさんから悩みを言われても否定も肯定もしないんですよね。
だってそれは、否定とか肯定をするのっておこがましくないですかってことなんですよね。そんな立場じゃないじゃないですか。別にカウンセラーが上なわけじゃないですから。
相手の人生を評価するなんておこがましいにも程があるので、否定も肯定もできないんですよね。しないんですよ。
ただ、そうだったんだねとして、そこにある景色を眺める気持ちというか、山とか山があそこにあるとか木がそこに生えてることを、そんなとこに山があるのはおかしいって言わないじゃないですか。
でも、そこに山があることで困ってる誰かがいるっていうことは、そうなんだねって。わかりますかね。今の例え大丈夫かな、伝わるかな。
わかんないんだけど、とにかくクライアントさんとはいえ、クライアントさんだからこそ、相手の人生を否定や肯定することこそおこがましいっていうことなんですよね。
だからそういう意味では、ある種、一般の人が言う優しさ、つまり全肯定してしまうような優しさって、傲慢だなってちょっと思うこともあって、それでいいよなんて、どの立場で言うんだっていう感じなんですよね。
私の思っているイメージで言うと、カウンセラーが持っている優しさっていうよりは、そういった側面ってどっちかというと信頼かなと思うんですよ。信頼はする。クライアントさんを信じるっていうことは、とことんするかなと思うんですよね。
お相手がどうなりたいか、クライアントさんがどうなりたいかっていうのは、そのクライアントさんそれぞれなんだけど、こうなりたいって思う方向も信じるし、そうなれると信じる。
もし私がカウンセラーとして何か向いている私の中の性格に資質があるとするならば、多分この相手を信じる力が人よりだいぶ強いと思います、私は。
だからこそ結構、なんだろうな、例えば相手にとって、スクールとかでもそうなんですけど、相手にとって生徒さんがこんなことできないっていう課題でも出すのは、本人はできないと思ってても、私はできる未来が見えるからなんですよね。
絶対できると思うので、難しいことも言うし、直したほうがいいことも言うんですよね。クライアントさんもすごい悩んでてすごい大変だなっていう状況だったとしても、でも治るなって信じられるというか、その力はすっごい強いと思うんですよね。
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信じてるからこそ、でも実は一見冷たく感じられることもあるみたいで、そこが一般の人の思う優しさのイメージと全然違うところなんですよね。
以前、だいぶ前ですけど、すごい仲のいい友人がうつ病発症したことがあったんですよ。結構長い時間付き合ったんですけどね、そのうつ病とね、その友人は。
で、慣慨したときにうつ病が、実はキサノのことをね、すごい冷たい人だと思ってたと、うつ病発症当初は思ってたんだけど、でもうつ病がどんどんひどくなったときに、キサノが一番実は優しいんだってわかったって言ってくれて。
で、なぜかというと、あなたは私に頑張れとも、大変だね、かわいそうだねって慰めることもしなかったと。ただひたすら治ることを信じてるから、そういう普通の態度ができるんだよねって言われて。
その普通の態度を慰めてくれてもいいんじゃないかって初めは思ったらしいんだけど、でも信じてるから普通なんだよねって言われて。
ああ、伝わったというか、別に伝わらなくてもいいんですよ、こんなもんはいいんだけど、治ればね、本人が。だけど伝わったなと思って。なので、そういうスタンスだから一般の人が思う優しさとはちょっと違うんだろうなとは思うんですよ。
信じてると相手に任せようとするので、そういう意味では一見冷たく感じられるかもしれないと思うんですよね。でもそれは相手を信じてるし、信じてる尊敬してるんですよね。
今、結構たくさんの人の心理カウンセリングもさせていただいていて、例えば心理カウンセリングに来てくださっただけでも、どういう感じを抱くかっていうと、尊敬するもそうだし、綺麗だなって思いますね。
カウンセリングに来るってことは、自分に治すところがあると思うから来るわけでしょ。その心構えめちゃめちゃ綺麗じゃないですか。すごい尊敬だなと思って、それだけで。
だからカウンセラーっていう仕事をやっている限り、怠けられないなってすごい説に伸びるんですよね。こんなに大変な心理状態にある人が、それでも自分が何か治せることがあるんじゃないかっていう思いを持って、自分で動けるってめちゃめちゃ心構えが尊いというか、崇高だなって思いますね。
だから、こうカウンセリングしててね、例えばホームワークみたいな、ホームワークって呼ぶんですけど、じゃあ次のカウンセリングまでにこういうことをやってみてくださいっていうことで、何かその方の悩みの解決になるようなチャレンジとか、あとは考えることとか、何か課題みたいなものをお出しするんですけど。
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それで何かもちろんできなかったりするんですよ。それでクライアントさんがそう申し訳なさそうにできませんでしたっておっしゃるんですけど、でも考えてやってできなかったことで、何でできなかったのかっていうすごい発見がたくさんあって、すごいなってそれもやっぱり思うし、やっぱり人間への尊敬ですよね。
変えようと思っている人は素晴らしいというか、だって人類がみんなそうなったらめちゃめちゃ良い世の中になると思うし、何か自分を変えて良くなろうっていうのは人間が持っている美しい、本当に美しい面の一つだと思うので、それを毎回見せてもらえて、何て良い仕事なんだろうって思いますよね。
でもこういうスタンス、こういう優しさのスタンスって実はカウンセラーに限らずスタイリストの仕事にもすごい大事なんですよ。だからこの勉強しないでスタイリストになったら結構怖いなと思うんですけど、対人援助職って言われる、人に対して何かアドバイスをする職業には絶対全員必要なことなんですよね。
だって例えば、相手を甘やかす優しさだとね、以前お客様から聞いたことあるんですけど、とある人気のイメコンサービスがあって、その人もいろんなイメコンサービスを受けてお客様で受けてみたんですって。
自分も受けて、そのイメコンを受けた周りのお客様にも聞いたことがあって、感想も聞いて、がてんが言ったのは、そのイメコンの方ってお客様が診断してほしいタイプに診断してたんですって。だからみんな喜ぶんですって。それで人気になる。
そういう人がいるんですよって言われて。これは優しさかって思うんですよね。お客様を喜ばせてる、確かに。だけど、そもそも好きなテイストの服でいいんだったら悩まないから、その診断を受けに行かない人もいるわけで、行ってるってことは悩んでるので、それをただ肯定するだけでは何も解決にならないんですよね。
だから、やっぱりカウンセラーにもそういう甘やかしではない優しさ、その相手を信頼するっていうことはスタイリストにも絶対必要なことなんじゃないかなっていうふうに思っておりますよ。
はい、ということで、同業の方にいらっしゃったら、このことについて聞きたいなぁ。受信メッセージを送ってください。番組概要欄にありますマシュマロからですと匿名で送ることができますので、ぜひぜひお送りください。
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それではまた次回の配信でお会いしましょう。おやすみなさい。