1. おしゃれの呪いを解くラジオ
  2. 811.アイデンティティをさらけ..
2024-06-15 12:00

811.アイデンティティをさらけ出さざるを得ない、ファッションの特殊性 from Radiotalk

「音楽に関心が無い若者が増えているらしい」という投稿でにわかにX(旧Twitter)がざわつきましたが、恐らくそれはサブスクのせいでもお金がないわけでもなく、単に「音楽の好みを聞きたくても言いたくない」だけかもしれません…

なぜ音楽の好みを言いたくないのか、そしてファッションの特殊性について、心理学の観点からかたりました。

◆おしゃれの"超"基本と服装心理学が学べる「服装心理lab.」 はnoteのメンバーシップ版に生まれ変わりました! https://note.com/risahisano/membership/join

◆for*styleパーソナルスタイリストスクール(FPSS)。2024年8月開講の第17期、残席少なくなってきました! https://www.forstyle.biz/personalstylist-school/course/beginners

◆運営サイト・SNSなど https://lit.link/risahisano

ご質問募集中!
https://marshmallow-qa.com/risahisano?utm_medium=url_text&;;;utm_source=promotion

#ひとり語り #心理学 #ファッション #服 #おしゃれ #スタイリスト #パーソナルスタイリスト #カウンセラー #イメコン
00:08
はい、ということで始まりました。おしゃれの呪いを解くラジオ、本日で811回目の配信でございます。この番組では、あなたに巻きつくファッションへの思い込みイコールおしゃれの呪いをバツバツ解いていきます。
服装心理学をベースにおしゃれをもっと楽しみ、自分を変えるコツをお届けしています。お相手はパーソナルスタイリストで公認心理師の日産の梨彩です。本日もよろしくお願い致します。
さあ、服装心理学がオンラインサロンという形から、noteというプラットフォームのメンバーシップに生まれ変わりましたよということは、前々回にお伝えしたと思うんですけども、
6月中はプレオープン期間ということで6月いっぱい無料で開放しておりまして、7月から正式オープンということで、もうすでにゆるっとスタートしているわけなんですけども、早速これまでオンラインサロンの方でメンバーでいてくださった方が写ってくれたのはもちろんなんですけども、そうじゃないだろうなという方も結構入ってきてくれていてありがとうございます。
noteのメンバーシップの方では、月1回ちょっと新しい試みで、podcastというかnoteのメンバーさんだけが聞ける音声配信をしようと思っていて、このpodcastは私が一人語りでやってるんですけども、
そちらの方は私と、あとは一緒に服装シニラボをずっと運営してきて、これからも一緒にやっていくスタイリストたち、もともとは私の4スタイルパーソナルスタイルスクールの卒業生たちなんですけども、と一緒に複数人の形式で収録するということで、ちょっとこちらのpodcastとは違う雰囲気でまたお届けできるかなと思うんですけども、
早速ですね、この間収録終わりまして、第1回目の配信が来週の火曜日、なので18日かな、に早速noteの方で、noteの記事という形で配信するんですけども、
能声配信できる機能がもともとあるので、そちらで配信していく予定でございます。noteという媒体なので文字を読むことの方が好きな方も多いだろうということで、しっかり別途文字起こしの記事もですね、しっかりご用意してお届けしようかなと思っているんですけど、
録画中はもちろん無料なので、そちらも会員登録していただければ無料で聞けますので、ぜひよろしければ聞いていただければと思うんですけども、その収録の中でちょっと話題に出たことで、もう少しこっちのpodcastの方でもちょっとお話ししていこうかなと思ったことがあって、
03:02
何かって言うとね、ちょっとね、この間のどこで見たんだっけな、x、今日ツイッターだったと思うんですけども、なんかこう最近の若い子は、その音楽を聴いてないわけじゃないのに、音楽に関心がないとか好きなアーティストがいない子が多いよね、みたいな話で、話が出て、その我々世代以上の人たちがざわついてるよ、みたいな、
ことがあったんですよ。30代、30代はわかんないけど40代以上にしてみたら、特定のこのジャンルの音楽が好きとか、このアーティストが好きっていうのが、音楽聴いてない、聴いてる人になのに、もかかわらずないっていうのは衝撃だみたいなね。
その理由として、やっぱりサブスクでいつでも何でも手軽に聴けるようになっちゃったからこそ特定のアーティストにはまらないんじゃないかとか、そういう理由をね、皆さんいろいろあれこれ推測されてたんですけど、このことがちょっとね、ラボのその音声配信の収録の時にもちょっと話題に出たんですけど、
それに関して、私はちょっと違うなと思ってて、結構ね、この辺も心理学でいろいろ研究されてる論文とか出てるんですよね。ちょっと違うなと思ってて、要は多分、我々世代が、いわゆる会社で言うと先輩とか上司に、音楽何聴いてるのって言われたら、
いや特に好きなアーティストないですとか、聴くは聴くけど別にこだわってないですって言うだけで、本当はいるんだと思うんです。いないって嘘ついてるというか隠してるだけで、多分本当はいる。要は言いたくないんだと思うんですよね。
で、これなんか音楽って言っちゃダメなんだけど、私たちの世代も40代以上も、例えば自宅の本棚を見られたら恥ずかしいなっていう思いってあったと思うんです。今もあると思うんです。それと同じだと思うんですよね。
で、さっきのこれに関しては、どっちかというと社会心理学の方なんですけど、音楽アイデンティティっていう考え方があって、これはマクドナルドさんという方とハーグリーブズさんという方が研究していて、本にもなっていて、2011年か何かに本として出てるので、音楽アイデンティティっていうまんまのタイトルなので、関心ある方はぜひ見てみていただきたいと思うんですけど。
音楽アイデンティティ、人がアイデンティティを確立する過程に、すごい噛んじゃった。確立する過程に、音楽への関わりっていうのも含まれてるんだよと。
で、このアイデンティティって何かっていうと、要は自分とは何かっていう考え方のことで、日本語として訳すと、自己同一性とかって言われるんですけど、自分とは何かっていう考え方のことって言った方がわかりやすいと思うんですけど、
この中には、自分とは何かっていうのが、自分自身で思ってるだけじゃなくて、社会からどんなふうに見られてるかっていうことも含まれて、それのトータルがアイデンティティなんですよね。
06:12
そのアイデンティティの中には、実は音楽への関わり方っていうのもすごく深い影響があるよっていう話で。
で、なんでかっていうと、音楽の好みって青年期って言われる、青年の時期ですよね。青年時期に、どんな仲間集団に属してたかっていうのが非常に音楽の好みとして重要だと。音楽の好みは左右すると。
要は、どんな音楽を聴いてるかがイコール自分の属してる集団になって、他の集団との差別化、差別する記号にもなってるんだよっていう話で。
つまり、音楽の好みを表明するっていうことは、そのあたりの背景も全部含めた壮大な自己紹介。自分のアイデンティティはこれなんですっていうことを自己紹介することになる。結構重いことなんだよっていう話なんですよね。
だから、聴く方は軽くね、あくまで本当に音楽の話って、いい天気ですねとかっていうのと同じぐらいの気持ちで、世間話として、音楽何聴いてんの?って聴いてるぐらいの気持ちなのかもしれないけども、聴かれた方にとっては、あなたのアイデンティティって何ですか?って聞かれると同じことなので、
それをちょっと言いたくないよねっていう人が多いんじゃないかなと。
特に、最近で音楽の好みというか、バカ売れしているアーティストさんとかが昔に比べていないじゃないですか。
だから、とりあえずこのアーティストさんの名前あげとけば無難だなみたいなのもないわけですよ。
だから、無難な答えもないから、どうするかって言ったら、あんま聞かないんですよねとか、あんまこだわりないんですよねって答えざるを得ないっていうことが、最近若い方たちに音楽の好み聞いてもそういう回答になるっていう答えであって、
決してサブスクのせいで一つのジャンルを深く掘り下げなくなったっていうことではないんじゃないかなって思うんですよね。
で、実は同じことがファッションにも言えて、ファッションこそというか、ファッションもやっぱりアイデンティティを表すものなんですよね。
これはまた社会史人学の方で2002年に発表された論文で、その似合うっていうことをちょっと研究した論文があるんですけど、その中ではこんな風に書いてあるんですよね。
その服が似合うっていうことは、単純に服の評価として人は受け止めずに、その服似合ってるねとか、その服似合ってないねっていう評価って、なんかこう自分自身の評価のように感じてしまうと。
09:03
実際には服が良い悪いっていうだけの話で、自分の評価じゃないんだけど、でも人ってそういう風には受け取らないよねっていう。
だからその服が似合うかどうかっていうのは、すごく人にとって心理的な負担が大きいもの、非常に重大事項だよねっていうことが語られていて、だから関心が高くならざるを得ないんだよねって。
服が似合ってるか似合ってないかっていうのは、単純に服の問題じゃないよと。その人全体の評価になり得るよと。それぐらい服って身に着けてるものだから、本当に自分自身を表してるっていう感覚が皆さん強いっていうことなんですよね。
まさにそれはアイデンティティになっちゃってるということ。だから服も音楽もそういう意味ではアイデンティティなわけなんだけど、決定的に違うのは、音楽の好みは隠せるんですよ。
スポティファイの再生利益とかね、見られなきゃわからないわけで、あんまり聞かないですって言っておけばすまないんだけど。で、本棚も隠せる。けど服って見えちゃうんですよね。さらけ出して歩いてるんですよ。ここがますます大変なところっていうかね。
だから悩むのは当然だよなって本当に思うんですよ。やっぱり何を着るかって、何を着るかを気にしない、服に頓着しないっていうことも含めて、その人がどう生きてるかっていうのを表しちゃってる。その人が自分のことをどう思ってるかっていうことも含めて表しちゃってるわけで、そりゃ悩むよって思うんです。
だからそういう意味で、服のアドバイスをするっていうことは、その人のアイデンティティをどう構築していくかっていうことをアドバイスすることだとずっと思ってるんですよね。だから心理学の知識絶対必要だし、そんな簡単に似合う服診断して、はいあなたこのタイプの服が似合うのでこれだけ着てればいいですってもんじゃないっていう。
だって似合うっていうのはあくまで外見しか見てないから、でもその人の外見が、その人の中身、その人の顔立ちがね、その人の性格をきっちりと表してるのは限らないわけじゃないですか。顔だけ見るとこんな印象だけど、実際こういう性格なのねっていうギャップがある人なんかざらにいるわけで、そう考えると似合う服を着てることだけが正解では決してないんですよね。
その辺も含めて、これってあなたが何かっていうことを表す指標になりますけど、これでいいですかっていうのはスタイリストだけが答えさせるものは絶対ないから、やっぱり着る人とちゃんと話し合って着る人の気持ちに寄り添って代わりに選んであげるっていうことになるのでね。
だからそこはしっかりとやっぱり真剣にスタイリストも向き合って考えなきゃいけないんじゃないかなと思うし、悩んでる人はそれは当然ですよ、なんでこんなことを悩んでるんだろうなんて思わなくていいんだよなっていうふうに思ったんですよね。
12:00

コメント

スクロール