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はい、ということで、おしゃれの呪いを解くラジオ、本日で522回目の配信でございます。この番組では、あなたに巻きつくファッションへの思い込み、イコールおしゃれの呪いをバサバサと解いていきます。
服装心理学をベースに、おしゃれをもっと楽しみ、自分を変えるコツをお届けしています。お相手はパーソナルスタイリストで、公認心理師の久野梨沙です。本日もよろしくお願い致します。
さあ、もうすぐ、フォースタイル、パーソナルスタイルとスクール、今開校中なのが13期生なんですけれども、13期生の開業講座という最後の段階がもうすぐスタートします。
全部受講していただける、大体7ヶ月くらいのカリキュラムになっていて、入門講座、基礎講座、開業講座という感じで3段階で進んでいくんですけれども、いよいよ今開校中の13期はその最終段階である開業講座に進むということなんですよね。
開業講座では、入門講座と基礎講座でファッションの基本と、あとは着る人に似合う服を診断するメソッドは全部学び済みなので、ほぼほぼそこでもうファッションの勉強は終わっていて、開業講座はモデル通り、じゃあパーソナルスタリストとかイメージコンサルタントとか、何らかのファッションを使った仕事で開業しようと考えたときに必要になる知識を学ぶというのが開業講座のカリキュラムになるわけなんですけれども、
その中の一つに服装心理学があります。これが手でしか学べないカリキュラムなので、これが楽しみでご入学される方もすごく多いんです。
もともと心理学に関心がある生徒さんも結構いらっしゃるので、非常にワクワクしながら学んでくださるわけなんですが、服装心理学、これ服装ってつかなくても心理学全般にいることなんですが、学んだ当初、学んだ生徒というのはとにかくやたら一時期、とにかく心理を重視してしまうという現象が起こるんですよ。
これ心理に限らないのかなと思うんですけど、何でも人間って興味があって、それを学んだときって頭がそれいっぱいになっちゃうんですよね。例えば、女性なら誰しも、誰しもまではいかないけど大体の方が経験していることだと思うんですけど、メイクを早い方だと高校生ぐらいからメイクし始めるじゃないですか。今の方は中学生ぐらいから始めるのかな。
初学生っていうケースもあるのかな。始めるじゃないですか。大体、始めてしばらくしたときに1回すごいメイク濃くなる時期があるんですよね。お化粧、メイクに凝りすぎちゃって、すごい1回やりすぎちゃうみたいな時期を通って、やっと自分に似合うというか、ちょうどいいメイクの塩梅を自分だったら自分の生活環境にちょうどいいメイクの塩梅を覚えていくものだと思うんですけど、
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1回やりすぎちゃうみたいな時期って、何でも学び始めてあると思うんですけど、心理もそれが非常にあるんですよね。
例えばどういう感じかっていうと、うちのFPSSの生徒でいうと、例えばモニターさんに対してファッションアドバイスをするっていう経験をね、開業講座でたくさん積んでもらうんですけど、その時に例えばあるモニターさんが、いつもシンプルな服を着ているようだということが分かったと。
で、うちで開業講座で学ぶ服装心理診断という、ファッション、服装にまつわる価値観だったり、服を着るとか選ぶっていう行為の時に出やすい癖だったりっていうのが分かる、内面が分かる診断があるんですけど、それを受けてもらったら、そのモニターさんは合理性っていう要素が高いと。
あ、じゃあそのモニターさんがシンプルな服を選んでいるのは、やっぱり合理性が強いから、その気回しが効くっていうことが、そのこの人の合理性に非常に響いて選んでいるんだと、そう認識して、じゃあこの人にはやっぱり合理性が高いこのモニターさんには引き続きシンプルな服を進めなきゃっていうことで、そればっかり進めちゃうみたいなことが結構起こったりするんです。
それがあってればいいんですけど、でも結構あるのが、じゃあ実際にモニターさんにご感想を聞いてみると、なんかすごいシンプルな服ばっかり進められたんですけど、あの普段確かにそのシンプルな服はね、あの今の職場であんまり派手な服がNGなので、その関係でついついシンプルな服ばっかり買ってしまうんですけれども、今回ねスタイリングでお願いしたのはその職場に着ていく服ではなかったので、もう少しシンプルじゃないデザインが凝った服とか派手な服とかも着てみたかったです。
だからそうもらったりもするわけですよ。つまりこの事例に挙げたケースで言うと、スタイリストはお客様、モニターさんがシンプルな服を着ている原因を合理性っていう性格にあると思い込んでしまった。
だけど実際にはお客様的には環境、外的なようにですね、内面じゃなくて外的なように環境、職場のせいで選んでるんだよって思ってた。でね、こういうズレすごくよくあるんでしょ。これ実は真理学を学び始めた人に限らず、その人間全般によくあるバイアスって呼ばれるその考え方の偏りであるあるだよねっていう風に真理学では定義されてるんですね。
つまりそのこれ根本的帰属の誤りとかって言ったりするんですけれども、つまりその誰かがやっている行為を見たときに、その見ている人はそのやっている人のその内面的な要因がそのやっていることの原因だって思いがちであって、
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その外的な要因、環境だったりその運だったりタイミングだったりみたいものを経費するっていうのをよくね、そういうバイアスがあるよっていうのはもともと言われているんですね。だから今回で言うとそのスタイリストの卵が真理を勉強してるしてないに限らず、ある人がシンプルな服を選んでいるのは、それはその服が好きだからっていう風に人からは人は思いがちなんですが、
本人は好きっていうより環境のせいなんだよねっていうふうに思いがちっていうことです。これもっとわかりやすい例を挙げると、この根本的帰属の誤りは、例えばテストの点数が悪い人がいたというときに本人は、いやーちょっとたまたまこの時忙しかったからとか、体調が悪かったからとか、そういうふうに先生の教え方がとか先生との相性がとかね、そういうふうに自分の外にある要因のせいだというふうにしがちなんだけど、
見ている人は、ああ、あの人はサボってたから、あのテストの点数が悪かったなとか、もともとの負け癖があるのかなとか、それこそ能力ですよね。もともとテストを高い点数とされるような学力がついてなかったんだ、みたいなふうに内面に、その人の中に原因を求めがちっていうところがあります。
なので、ということはつまり、人間は自分の行動については、自分の行動の責任は外にあると、原因は外のせいにしがちだし、他者の行動はその人の中にあるもののせいにしがちっていうことなんですね。これをやっぱり心理学を学んだら、より意識しなきゃいけない。人間はそう思いがちなんだと、自分の行動は他の自分以外のせいにしがちだし、他者の行動はその人のせいにしがちだしっていう、こういう癖があるんだと。
バイアスが思ってるんだっていうことは、本当に意識したほうがいいと。そこを意識しないで、心理学んだから、余計お客様の行動の原因を中にばっかり求めちゃっちゃ、余計そのバイアスが酷くなることにしかならないので、やっぱり心理を学んだら、そのバランスを意識する。
つまり、お客様の行動、私たちの場合には特に、服を着る、服を選ぶ、おしゃれに悩むっていう行動とか思考、考え方があって、その原因を探っていって、悩んでるんだったら解決するっていうことをしていくわけなんですが、考えるときに、その行動とか悩みの原因は、その人の性格にある可能性もあるし、感情にある可能性もある。
その両方をしっかりバランスよく意識するっていうことが、すごく必要なんですよね。
なので、その辺は、うちのFPSSでは、単純に心理を学んだら、そのお客様の心理をとにかく重視しなさいということではなくて、自分の心理的なバイアスも含めて、総合的に判断できるようになってねっていう勉強になるので、
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なかなか当初考えて入学されるときに考えていらっしゃるよりは、だいぶ奥が深いんですが、非常に面白い勉強なのかなというふうに思います。
とにかく、うちが教えているパーソナルスタイリングって、お客様のファッションを総合的に考えて、そのお客様の目的に合わせてお手伝いしていくものだと思っているので、
例えば、似合うっていうことだけとか、特定の診断だけとか、あるいは心理だけといったような特定の物事だけにとらわれず、あらゆる角度から考えられるようになってほしいんですよね。
そのあらゆる角度から考えられるようになるからこそ、いろんな多様なお客様のいろんな悩みに対応できるスタイリストになれるということだと思いますので、それをこれから始まる13期生の開業講座ではしっかり身につけていただきたいなというふうに思っています。
これ聞いてるかな?聞いたら頑張っていきましょうね。
ということで、この13期の後に開校する14期は、10月開校になりますが、9月末がご入学お申し込み締め切りでございます。現在残りがあと3席ぐらいかな。これ配信される頃には2席ぐらいになっているかもしれませんが、かなり依頼にしてもお席少なくなっておりますので、気になっている方はぜひお早めにご入学手続きいただけると嬉しいです。
はい、ということでこの番組では皆さんからのご質問、お悩みお待ちしております。今言ったような心理的バイアス、潜入感みたいな話も結構面白いので、何かそれに絡んだエピソードなどありましたらぜひぜひお寄せください。番組概要欄にありますマシュマロからお送りいただけますと匿名で送れますので、ぜひお気軽にお送りください。
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