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2023-04-25 17:08

#026 ベストセラー作家が語る「創造性を最大化するAIとの付き合い方」

第26回は、新作小説のプロモーション映像をAIを使って制作しているPJ Caldasさんがゲストで登場。アメリカでクリエイティブエイジェンシーを経営し、母国ブラジルではベストセラー作家でもあるPJ Caldasさんに、クリエイティビティを最大限に発揮するためのAIとの付き合い方についてお話を伺いました。


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This is ReinaMoro's Podcast. 世界のクリエイティブ思考
Hi everyone, this is ReinaMoro.
みなさん、こんにちは。ニューヨークと東京を拠点にするグローバルイノベーションファーム、I&CO、共同創業パートナーのReinaMoroです。
この番組では、世界で活躍するトップランナーのクリエイティブ思考に迫り、21世紀を生き抜くヒントを探ります。
今回も引き続き、ニューヨーク在住のブラジル人でクリエイティブエージェンシーを経営しながら、作家としても活躍するPJ Caldasさんにお話を伺いました。
前回は、PJさんが小説家として感じたAIの可能性と限界について語っていただきましたが、今回はクリエイティブ業界全体に視野を広げ、クリエイティビティを最大限に発揮するためのAIとの付き合い方について未来を予測していただきました。
AIが進化することで人間の仕事がなくなるという話もありますが、PJさんはかなり具体的にAIと共に歩む未来を思い描いています。
では、早速お聞きいただきましょう。
本業であるクリエイティブディレクションについての質問に移ります。今後、AIはどのように業界を変えていくでしょうか?
広告やマーケティング業界で働く人にとっては、悪いニュースが2つあります。
1つ目は、今後もAIに頼らず仕事をする。もし、そう考えている人がいたら、業界で生き残ることはできないでしょうね。
プロとして仕事をやっていきたいなら、AIを拒絶することにエネルギーを注いではいけません。
広告業界にITの波が押し寄せて、職場にパソコンが導入され始めたとき、同じようなことが起こりました。
当時、パソコンを拒絶してタイプライターを使い続けた人たちもいましたが、どれほど優秀でも生き残ることはできませんでした。
AIに関しても全く同じことが言えると思っています。
そして、2つ目の悪いニュースは、AIを使いこなして仕事の質を上げようとするには、無限の努力が必要だということです。
AIが作り出すものには、どうしてもパターンがありますから、よっぽど熱心にパターンを分析して、独自のものを作る努力をしないと、同じようなものができてしまいます。
03:10
ただでさえ、今でもテレビをつければ、似たようなコマーシャルばかり流れているんですから。
AIを使いながらオリジナリティを発揮するのは簡単ではありません。
AIを使って質の高い仕事をしようとするが、かなり努力をして独自色を出さないと、新鮮な作品は生み出せないでしょう。
逆に、良いニュースは何ですか?
AIを自分のアシスタントのように上手に使いこなせれば、やりたくない仕事に時間を使わずに、本当にやりたいことに集中できるようになると思います。
これは良いことの一つです。
さらにAIには、自分の才能を拡張できるという利点があります。
プロと同じような虚心のスキルや、自分でアニメーションを作る能力がなかったとしても、センスさえあれば、AIでプロと遜色ない作品が作れるんです。
全部一人でできるなんて素晴らしいことです。
レイさんだってズバ抜けたセンスはありますが、自分でアニメーションを作る技術はないですよね。
でもレイさんなら、AIを使うことで、フィクサーを超えるアニメーションを作ることができると思います。
AIは、想像したものと、実際に自分が作れるもののギャップを埋めてくれる存在なんです。
そう考えると、とんでもなくワクワクしませんか。
自分のアジェンシーについて、3,5年後にどのようなことが重要になると思いますか?
また、自分のアジェンシーについて、AIやオートマティックツールを代替することができると思うことはありますか?
クライアントはクリエイティブ・エージェンシーを必要とせず、自分の会社で広告を作り始め、
自分のアジェンシーを作ることができると考えています。
クライアントはクリエイティブ・エージェンシーを必要とせず、自分の会社で広告を作り始め、
自分のアジェンシーを作り始め、自分のアジェンシーを作ることができると考えています。
クライアントはクリエイティブ・エージェンシーを必要とせず、自分の会社で広告を作り始め、
自分のアジェンシーを作り始め、自分のアジェンシーを作り始め、自分のアジェンシーを作り始め、
将来的にはそうした可能性もあります。
ただ、AIを使うと似たようなパターンのものができやすいので、何か新鮮味のあるものを作りたいと思ったら、やっぱりクリエイティブ・エージェンシーの出番です。
06:02
規制概念にとらわれず最高の作品を作るのが我々の仕事ですから、
そのためにももっと肩を破ることに集中していかなくてはならないと思います。
では、製作会社はどうでしょうか。AIに仕事を奪われるのでしょうか。
むしろ逆だと思います。チャンスが訪れるのではないでしょうか。
トーク時のビジョンやセンス、ひねりの効いた表現などができれば、もてはやされる時代が来ると思います。
AIの作るものには必ずパターンがありますから、みんな早々に飽きるはずです。
何かを作る際のひらめきはAIには真似できないものです。
人間だけがコーヒーを飲むとか、本を読むとか、ふとしたことにインスピレーションを得て、作品を作り出せるんです。
同じ本を読んでも、私と他の誰かではひらめくことが違います。
ひらめきというのはとても人間らしいもので、誰一人同じではありません。
ひらめきは人間にしかないものなので、AIに全ての仕事が奪われるとは考えていません。
人間の場合は、もちろん頭の中のライブラリーがあって、そこから情報を持ってきて新しいことを生み出すので、全くゼロというわけではないんですけど、
でも、自己学習能力が人の差別化の一つの要素になっていくのではないかなと思います。
日本の強みであったものづくりっていうことが、昭和時代の強みであったものづくりで日本の経済がグワッと伸びてきたのが、
それが中国とか韓国にとられちゃって、ここ20年、失われた日本みたいな、失われた20年みたいな言い方がありますけども、
でも、僕そのものづくりっていうところはすごく可能性があるなと思っていて、そのものづくりのスピードがもうぐっと上がると思うんですよね。
だから、そこを活用すれば、若い人たちが今まではその下積みをしなきゃいけなかったことが、
10年ぐらいやらなきゃいけなかったことが多分数ヶ月でできるようになっちゃうと思うので、逆に可能性がまた広がったんじゃないかなと思いますけどね、僕は。
もし、25歳のこれからクリエイティブ業界で働きたいと考えている若者にアドバイスをするとしたら、何て言いますか?
09:24
25歳の若者にではなく、16歳の若者へのアドバイスでもいいですか。息子がちょうど16歳で映画業界に進みたいと考えているから、その話をしようと思います。
先日、妻とも話していたんですが、私にとっての人生のターニングポイントは、7歳か8歳の時にプログラマーだった叔父からプログラミングを習ったことでした。
その時、プログラミングって絵を描いたり文章を書くのと同じで、すごくクリエイティブで魅力的だと思ったんです。
それからしばらく経って、仕事を始めるようになるとコンピューターの時代に突入しました。
私はコンピューターが得意だったので、同僚たちとは違った形で活躍することができました。
今後、かつて自分が体験したことと同じことが起こるのではないかと思っています。
これからの時代は、AIとうまくコラボレーションできる人材が活躍していくと思います。
だから、私も息子に、AIでクリエイティブな作品を作る方法を教えているんです。
息子も楽しんでいますよ。それが私が息子にしてあげられる最善の教育だと思っています。
ここまでお送りしてきましたレイナウトの世界のクリエイティブ思考。
今回はクリエイティブエージェンシーを経営しながら、作家としても活躍するP.J.カルダさんに
クリエイティビティを最大限に発揮するためのAIとの付き合い方についてお話を伺いました。
それでは、私の3つのテイクアウエース。
まず一つ、AIと作るのではなくて、AIのクリエイティブディレクターになる。これがまず一つ。
二つ目は、age of average is upon us。これは平均の時代がやってきた。
そして三つ目は、it's not AI replacing you, it's humans using AI that will replace you.
これはどういうことかというと、AIが人の仕事を奪う前に、まずAIを使う人があなたの仕事を奪ってしまう。
この3つになります。ちょっと説明すると、まず最初のDon't create with AI, be a creative director for AIというのは、
これもPJさんの職業ならではのコメントかなと思ったんですが、彼は本職がクリエイティブディレクター。
12:07
僕も一緒のことをやってるんですが、クリエイティブディレクターっていうのは、自分で作るっていうよりかは
クリエイティブチームに、いわゆる発注とかディレクションを出すことによってアイディアを出してもらって
それを一緒に見つめていく。そしてそれをより良いものにするように磨いていくっていう作業だったり、そういうことをするんですね。
なので、今現状AIで誰でもある程度の絵が描けるだったりとか、
誰でもある程度の文章が描ける定期値がすごく上がることによって、そこを次のレベルに持っていこうとなると
どうやってディレクションをして、どうやって磨いていくかっていうことが大事なので、
それはそのクリエイティブディレクターの人の力の発揮の出し所で、良いものにしていくっていうところは、
そのクリエイティブディレクターの能力の違いが最終的に、これは本当に差が出てくるんじゃないのかなと思います。
Don't create with AI. Be a creative director for AI.
2つ目、Age of Average is Aparnus。平均の時代がやってきたっていうのは、これは実はPJさんの言葉ではなくて、
PJさんがソーシャルメディアで投稿していたのを、僕がほんの数日前に見たんですが、
あるジャーナリストの方が言った言葉で、AIでできる絵っていうのがだんだんパッと見てわかるようになっているのも、
今まであったデータをもとにパターンを見つけて絵だったり文章を書いているので、やっぱりどうしても見通ったものがあふれちゃうんです。
そこから見ると、平均値が上がるのはいいんですが、その上がった平均値が今度どんどん一般化してきて、
誰でもそこそものができるようになってしまう。
これAIじゃなくても、例えばインスタグラムが世の中で流行り始めた時って、それまではフィルターを使うとかフォトショップを使わなきゃできなかったのが、
携帯でインスタグラムのような誰もが使えるアプリで投稿ができることになったことによって、
ある程度の写真が投稿できるようになったようなことが、それが今AIっていうツールで文章だったり絵でできるようになっているわけですよね。
なので、この平均値が上がったことによって、誰でもそこそこのことができてしまうっていう時代が訪れてきたということが、この2番目の現状を物語っているのかなと思います。
そして最後に、It's not AI replacing you. It's humans using AI that will replace you.
AIがあなたの仕事を奪うのではなくて、AIを使いこなす人があなたの仕事を奪っていくんだっていうのが、
今現状我々が接しているところかなというふうに思います。
15:02
これもやっぱり、僕もクリエイティブの仕事をしてきていて、どういう仕事がAIに乗っ取られるのかっていうことはすごく気にしているんですが、
皆さんもこれご自分で使われるとすごく実感されると思うんですが、可能性がどこにあるのか、そして限界がどこにあるのかっていうのが結構具体的に見えてくると思うんですね。
今我々が直面しているのが、AIが自分の仕事を奪う前に他の人がそのAIを使うことによって、
僕もクリエイティブディレクターという仕事を、今まで偉そうなことを言っていたのを経験値がない人でもある程度できるようになったことによって、
もっと早く、そしてもっと安くできるような現状ができているので、
いかにその自分の強みと、そして他の人にできないことをAIを使って早くやる、効率よくやるっていうのが勝負どころなんじゃないかなと思います。
まとめです。
3つの気づきは、
1つ、Don't create with AI. Be a creative director for AI.
AIと作るだけではなくて、AIのクリエイティブディレクターになる。それが大事だ。
2つ目は、Age of Average is upon us. 平均の時代がやってきた。
そして3つ目、It's not AI replacing you. It's humans using AI that will replace you.
AIがあなたの仕事を奪うのではなくて、AIを使いこなす人があなたの仕事を奪うのだ。
この3つがPJさん、この後編のお話の気づきでした。
ここまでお送りしてきました世界のクリエイティブ思考、お相手はレイナウトでした。
それでは次回もお楽しみに。
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