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2023-06-06 14:09

#032 「AI時代のデザイナーのキャリア設計」

第32回は、AIを使ってメガネやサングラスのブランドのキャンペーンを手がけたクリエイティブディレクターのPum Lefebureさんがゲストで登場。経験豊富なデザイナーの活躍を後押しするAIの使い方は?AIの出現によって変わる広告のあり方や広告費などについてお話を伺いました。


◆番組で紹介したPum Lefebureさんの作品"ADVENTURES in A-EYE"

https://www.georgetownoptician.com/georgetown-blog/2023-adventures-in-a-eye


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This is Reina Moro's Podcast. 世界のクリエイティブ思考
Hi everyone, this is Reina Moro. 皆さんこんにちは。ニューヨークと東京を拠点にするグローバルイノベーションファーム
I&CO、共同創業パートナーのReina Moroです。 この番組では、世界で活躍するトップランナーのクリエイティブ思考に迫り、21世紀を生き抜くヒントをされます。
今回のゲストも、タイ出身でアメリカでDesign Armyというクリエイティブエージェンシーを創業したPum Lefebvreさんです。
ここまで2回にわたって、Pumさんが今年制作したAIによるキャンペーン、Adventures in AIについてお話を伺いました。
1回目は、実際にどうやってAIで制作したかについて、 2回目は、AI時代の懸念点とクリエイティビティの発揮の仕方について話したんですが、
今回は、AIとキャリアをテーマに語っていただきました。
それでは、始めましょう。
クリエイティブ・ボイス
どのように評価するのが良いでしょうか?
1つは、500万ドルで作られたものと、500万ドルのプロフェッショナルに作られたものと、
クライアントは、制作予算をたくさんかけたら、 多くの人に見てもらわないと、割合が合わないと考えます。
安く作れるものが溢れる中で、価値判断も難しくなっていますか?
ストーリーを伝えることと、SNSでバズらせることは別の話ですし、 私はSNSに特化した会社をやりたいわけではありません。
ブランドの価値やストーリーがちゃんと伝えられているかどうかは、 クライアントと制作サイドが一緒に決めることだと思います。
時代の波にだけ合わせていればいいということではなく、 自分自身を見失わないことが大切です。
クリエイティビティはこれまで、生活に余裕がある人の特権と考えられていましたが、 時代は変わっていきますね。
確かに誰もがアーティストになれる時代だとは思います。 しかし、AIを使ったからといって、全ての人が質の高い作品を作れるわけではありません。
03:05
ベースとなるアートやデザインの知識があってこそ、 AIに的確な指令を出して、自分のイメージを実現することができるんです。
ふむさんが今回手掛けたキャンペーンも、 今回のクライアントから突然来たお題に対しての打ち返したアイデアではあるんですが、
多分、ああいう絵は彼女の中ではあったと思うんですよね。
あったとしても今までだと、これやったらこんだけ作業があるし、 例えばタレントも探さなきゃいけないし、ロケもしなきゃいけないし、
いろいろ考えると原始的には無理だなっていうふうに思っちゃって、 そこは提案さえしないアイディアであってもおかしくなかったんじゃないかと思います。
今回も予算のことを聞いたら言えないよと言ってはいたんですが、
でもポロッとこれは50万ドルぐらいかかるよね、普通だったらみたいなことをおっしゃって、 50万ドルと今だと8000万とか1億円近い制作金になるので、
それはもうね、大企業でも1億の予算は今、いやー取れないですよ、絶対取れない。
I wonder if AI actually can be the rebirth of middle-age creators, that a lot of middle-age creators like 40 and up were out of jobs, they were being pushed out.
若者に仕事を奪われがちな40代のデザイナーにとってはいい流れかもしれませんね。
これまでの経験を生かしてAIと仕事をすることで、新たな活路を見出せるかもしれません。
Absolutely, because we have vocabulary and knowledge and experience.
間違いないと思います。経験や知識があれば、それを即座に言葉にすることができますから、クリエイティブディレクターの仕事の仕方も変わっていくと思います。
今はチームを動かすのが仕事ですが、AIを使って実際に自分で手を動かす機会が増えるのではないでしょうか。
僕もMidJourneyとかChatGPTとかを使ってみて、ぶっちゃけすごくいいのは、相手の気持ちを気にせずに指示出せるんですよね。
人間だと、これをどうやって言おうかとか、うまく言わないとやる気が出ない。
もしくは、やる気が出るような言い方をしないと、いいものが返ってこないっていうところがあるので、結構その駆け引きみたいなところがあって、
それも経験上から来る、和術と言うとちょっと語弊があるかもしれないんですが、言葉の使い方だったりとか指示の出し方っていうのが長年やることによってだんだん研ぎ澄まされてくる部分ではありますね。
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それがAIには、結構ぶっきらぼうな指示の出し方をしても文句を全く言わずに、はいと言ってやってくれるので、
ほぼ無制限にいろんなオプションを出してくれるところがあるので、
なので僕みたいな、僕だったりとかPUMさんみたいなデザイナーだと、デザイナーならではの完璧主義、人が気づかないところをできる、気づいたり、
そしてそこを気にして、そこをできるだけ完璧なところに持っていくっていう作業が、AIは付き合ってくれるので、いい相手になるんじゃないかなと思います。
広告のあり方も変わってきています。20代の人たちはそもそもテレビもCMも見ませんから。
ただ、1970年代のメイクやファッションのように何度も流行を繰り返すものもありますから、今後どうなるかは分かりません。
楽観的に物事を捉えていれば、いつでもパワフルでいられます。
気分が沈むようなものからは、距離をとって、何でもいいところにフォーカスして、喜びを見出せば、怖いものなんてありませんから。
AIのせいで仕事がなくなるなんて、ネガティブな面にフォーカスする必要はありません。
AIを使いこなせない人がいれば、その人の仕事がなくなるだけです。
ここまでお送りしてきました、レイナウトの世界のクリエイティブ思考。
今回はクリエイティブディレクターのプム・レフェーブルさんに、AIとキャリアについてお話を伺いました。
今回、プムさんとのお話で気づいたことが2つあります。
まず、キータガイナンバーワン。
これはですね、英語のことわざで、
年取った犬に新しい芸は教えられないっていうことわざがあるんですが、
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それとは逆で、
年を取った犬にも新しい芸は教えられるっていうのがまず1つ。
キータガイナンバーツー。
AIを使う人が勝つということです。
まず、キータガイナンバーワン。
年を取った人にも新しい芸を教えることはできるということなんですが、
彼女ももう40歳を超えていて、
実際にフォトショップとかそういうデザインのツールの使い方は知っていると思うんですが、
もうスタッフにデザインの作業とかを任せて、
彼女が指示を出して手を動かすことはチームにやってもらうということをやっているんですね。
僕もそれは全く同じで、
自分でもちろん手を動かすときはあるんですが、
効率よく効果的に仕事をするためにチームに頼っているというところは非常に多いのが現実中です。
そんな中、彼女は自分でミッドジャーニーの使い方を覚えて学習をして、
そして一人で、普段だったらチームに頼りながら提案書を作っていくところを、
もうほぼ一人で仕上げて1週間半ぐらいでプライベートに提案をするという、
今までだったらできなかった芸を今回このAIを使ったことによって可能にしたわけなんですね。
これって実は中年層、いわゆる40歳以上のようなおじさま、おばさまの人たちにはいいニュースで、
今までだとそのフォトショップだったりとかその新しいツールが出てくると、
なかなかその使い勝手が難しくて新しいソフトウェアを学習するということはハードルが高かったんですが、
それがその言葉で指示を出すことによって機械が何かを作ってくる。
それって経験のあるいわゆる中年層、中堅よりももっと上の、
僕のようなトップに立つ人たちが今までは人間に頼っていたことをこれからは機械に、AIに頼ってできる。
それもその具体的なやっぱりその経験のある人がディレクションを出すからこそいいものになるっていうところがあるわけです。
プロムさんも言っていたのは彼女がミッドジャーニーに指示を出して作ったものと、
20代の若手に同じことをやってもらってもやっぱりその彼女が作ったものがいいっていうふうに自信を持っておっしゃっていたんですが、
やっぱりそこはそのどうやって指示を出すかどうやってフィードバックするかどうやってディレクションを出すかっていうところは経験から来ていて、
ただ作業をするとか機械とか道具を使うっていうそういうところだけはないっていうところなんですよね。
You can teach an old dog new tricks.
年をとっていても新しい芸を身につけることは可能だ。
非常に僕にとっても嬉しいことだなと思いました。
2つ目、AIを使う人が勝つ。
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これはPJさんの言葉だと、
AIが人間の仕事を奪うのではなくて、
AIを使う人が他の人の仕事を奪うという言い方を彼がしていたんですが、
それと全く同じことで、
彼女もAIを使うことによって、
他のクリエイティブディレクターの仕事を奪うというよりは正直、
彼女の元にいるデザイナーたちの仕事を奪っているっていうことになっているんです。
ただ、だからといってそのデザイナーの人たちが心配することではなくて、
もちろん生き残る道は2つあって、
1つはそのデザイナーたちもAIを使って今までできなかったことをやるっていうことを身につける。
2つ目にはその若手の人たちと経験のあるクリエイティブディレクターの人たちが協力をしあって、
今までは10個のことしかできなかったのを、
AIを使うことによって20個、30個、下手くたら50個作る。
もしくは4ヶ月かかっていたものを4週間で作るっていうことによって、
人の仕事がなくなるっていうことよりも、
今までのその人の仕事のアウトプットの量が圧倒的に早くなって、
圧倒的に増える。
そういう未来がもうすでに来ているのかなというふうに思い、
なんかワクワクしてきました。
彼女との話は結構盛り上がって、
普段だったら2つのエピソードなのが、
3つのエピソードのコンテンツになることができました。
今回3回目のエピソードになったふむさんとのお話、
いろんな意味で具体的な話から哲学的な話、
そしてキャリアの話が伺えたかなと思います。
それでは世界のクリエイティブ思考、お相手はリーナムでした。
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