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2021-05-17 48:37

第41回 親友が残したバスク語の回想録「アコーディオン弾きの息子」ベルナルド・アチャガ著

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【今回の紹介本】

■『アコーディオン弾きの息子』ベルナルド・アチャガ著、金子奈美訳

今回紹介するのは第七回日本翻訳大賞最終候補作のひとつ、ベルナルド・アチャガの「アコーディオン弾きの息子」です。

幼馴染が母国語で残した妻子に読めない回想録。その回想録に秘められていたのは、幼馴染の秘密だった。

570ページに及ぶ長編小説。厚みのある物語を堪能できる一冊です。

ぜひお聴きください!

【番組内で紹介したトピック】

■ 『アコーディオン弾きの息子』ベルナルド・アチャガ著、金子奈美訳、新潮クレストブックス

https://www.shinchosha.co.jp/book/590166/

【文学ラジオ1周年記念、リスナー投票型課題本読書会】

文学ラジオ1周年を記念して、リスナー投票による課題本読書会を開催します!

投票期間は、5月22日まで。

オンライン課題本読書会は7月3日を予定!

是非、我々のnoteからご投票をお願いいたします!

https://note.com/cafecatwings/n/n59af9ababc9b


【文学ラジオ空飛び猫たちとは】

硬派な文学作品を楽もう!をコンセプトに文学好きの二人がゆる~く文学作品を紹介するラジオ番組です。

案内役の二人は、 東京都内で読書会を主催する「小説が好き!の会」のダイチ

京都の祇園で本の話ができるカフェを運営する「羊をめぐるカフェ」のミエ

文学のプロではない二人ですが、 お互いに好きな作品を東京と京都を繋ぎ、

読書会のようなテイストで、それぞれの視点で紹介していきます!

毎週月曜日朝7時に配信しています。

【SNSでご投稿ください】

番組の感想・リクエスト・本を読むきっかけになったなど、 #空飛び猫たち をつけて、ぜひSNSに投稿してください!

よろしくお願いします!

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■ミエ「羊をめぐるカフェ」

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#本 #小説 #読書 #読書会 #文学 #海外文学 #ブック

00:03
どうもみなさんこんにちは、文学ラジオ空飛び猫たちです。この番組は、いろんな人に読んでもらいたい、いろんな人と語りたい文学作品を紹介しようコンセプトに、文学と猫が好きな二人が緩くトークするラジオ番組です。
お相手は、私小説が好きの回のダイチと、
通常巡るカフェのミエの二人でお送りします。文学のプロではない二人ですが、東京と京都をつないでお互いに好きな作品をそれぞれの視点で紹介していく番組です。
お互いの紹介に関しては、2021年最初の回で話しているので、そちらを聞きください。
本編入る前にですね、ちょっとお知らせしたいことがあります。
来月がですね、このラジオ一周年ということになるので、これまで紹介した本の中から課題本を選び、読書会を開催したいと思っています。
この課題本ですが、リスナーの方々の投票で決めたいと思っておりまして、
今ノートで投票フォーム展開してますので、そちらをチェックしていただいて、ぜひ投票だけでもご参加いただければなと思います。
そうですね。投票は5月22日土曜日が締め切りとなっていて、その次の日に日曜日、23日日曜日に課題本を決定しようと思っています。
ちなみに読書会は7月3日の土曜日に開催しますので、
ぜひね、ちょっと参加できそうだったら気軽に参加していただけるとありがたいなと思っています。
よろしくお願いします。あ、そうか投票まではこれが最後の配信か。
そうですね。
なるほど。じゃあちょっとこれ聞いた人はノートでぜひ投票してもらうと、もしかしたらそんなに集まってないかもしれないんで。
結構40作品近く今までやってきて、なんかねすごいもうバラけると思うんですよね。なんか票が。
確かに。
そうですね。意外とスイッチとかで1票の力が大きくなっていくかなと思うので、もう躊躇わずに投票してもらえるとありがたいですね。
ぜひご協力よろしくお願いします。
お願いします。
じゃあ本編行きたいと思います。今回はベルナルド・アチャガのアコーディオン弾きの息子という作品をご紹介したいと思います。
こちらも日本翻訳大賞最終選考大賞作品のうちの今回最後になりますね。5作品中最後になります。
結構長い道のりでしたね5作。なんか読むのが。
特に最後のアコーディオン弾きは、あの息子は完全に私ゴールデンウィークこれで潰れましたね。
いやー僕も本当に丸2日くらい潰れましたね。
そうですよね。
今回の5作品の中で一番ページ数多いのはこのアコーディオンで、570ページくらいあって、ゴールデンウィークがないとちょっと読めない本かなとは思っちゃいましたね。
毎回やっぱり一冊はこういうドンキボンクラスがノミネされてますよね。
本当ですよね。
で、日本翻訳大賞なんですけど、5月18日、明日。
配信聞いてる人もいろいろいるのか。これ配信が5月17だと思うんですけど、18日明日火曜日発表でございます。ドキドキしてますね。
そうですね。
で、5作品読んできて、今日ちょっとベルナルドアチャガンの話をこれからはするんですけれども、
03:03
みえさんと私で撮るとね、どれが撮るか予想してみようかなと思います。
1日前。収録してるのはね、ちょっと結構前なんですけども。
1日前で配信聞く人のタイミングによっては、もう知ってるよっていう人がいるかもしれないですけど、
私とみえさんがどれを撮るか予想したのを皆さんにお聞かせしたいなと思うので。
そうですね。受賞作の結果知らない方は、これ聞いた上で結果を確認してもらえると面白いかなと思います。
じゃあ、私からいきますか。
じゃあ、お願いします。
私はもうあれですね、ユディット・シャランスキー、細井直子役、失われたいくつかのものの目録だと思ってます。
おお。
だと思ってますね。
結構、もうこれ1本ですよね。
でも、今日話すアコーディオン弾きの息子もか、失われたいくつかのものの目録かなと。
ああ。
どっちかだなと思ってますけど。
まあ、自分のこの、去年もうすでに読んでたっていうところも踏まえていくと、ちょっと撮ってもらいたいみたいのは。
ああ。
強いので。
そうですよね。なんか推薦出してますからね。
ちょっとそっちが撮るんじゃないかな。
まあでも実際すごく話した回聞いてもらえば分かると思うんですけど、めちゃめちゃいい本だったし、役も多分素晴らしいので、
失われたいくつかのものの目録ではないかと思っております。
うん。
でも確かになんか分かる気がしますね。
みえさんは?
僕やっぱり最後に読んだというのもあって、なんかすごいアコーディオン弾きの息子が思い入れが強くてですね。
ああ。
やっぱりこれはすごいなって。
そうですよね。
思って。
あと、本当に印象というかもう心に腐ってきたのは、1984年に生まれたという。
それは分かる。
はい。
ハオジンワンの書いた書籍。これもすごい良かったですし。
で、確かにね、僕大地さんがプッシュする、失われたいくつかのものの目録、やっぱ翻訳すごいし、それもね、分かるんですよね。
結構ね、フライデーブラックも良かったですし。
うん。
でも今回、本当ご作品読んで思ったのが、すごい大作がもうばっかり残ってるなというのがあって、
逆にこの結構重たい本が残ってる中で、マーダーボットダイアリーが取ってしまったらめっちゃ面白いんじゃないかなって。
いやでも、訳良かったですもんね、マーダーボットね。
はい、訳すごい良いですね。
すごい良いですよね。
そうです。
確かにこれは最終候補に入ってくるのを名付けるやつですけど。
大穴と言っていいか分かんないですけど、僕このご作品の中で一番軽く読めてしまうマーダーボットダイアリー、ちょっとあえて予想してみようと思います。
あ、マーダーボットでいきます?
お、マーダーボットでいきます。
おお、すげえ。
思い入れづらいのはアコーディオンなんですけど、そうなんですか。
じゃあ私たちの予想は、私が失われたいくつかのものの目録で、みなさんがマーダーボットダイアリーということでいいんですね。
そうですね。いや、これってマーダーボットダイアリー選ばれたら。
いや、でもあり得ると思うけど、全然あり得ると思うけど。
他の4作品を抑えて、これでいいのかっていうのはちょっと思っちゃいますけどね。
確かに。でも役に当たられる人だからね。
06:01
まあ、そうですよね。
先の表も重要だっていう話だけど。
なるほど、ちょっと予想外でした。私、アコーディオンかと思ったのに。
じゃあ、アコーディオン弾きの息子の話をしましょう。
そうですね。では本日紹介するのは、ベルナルド・アチェガのアコーディオン弾きの息子になります。
金子奈美さん役で、新潮クレストブックスから2020年に出版されています。
じゃあ、ちょっと私の方からあらすじを。
1999年、カルフォルニアで死んだ男が書き残したアコーディオン弾きの息子という回想録。
親友である作家は、バスコ語で書かれたこの手記をもとに、彼ら二人の物語を紡ぎ始める。
死んだ幼馴染が家族にもよらない言葉で綴り、向き合おうとした覚悟とは何だったのか。
故郷の美しい自然、牧突で正気あふれる人々。
名師として知られた幼馴染の父のもう一つの顔。
スペイン内戦とフランコ独裁、そしてテロの時代へ。
暴力の歴史に晒された若者たちの震える魂。
痛ましい記憶を力強く繊細に描き出す。
多彩な人物が躍動するバスコ現代文学の頂点。
このバスコ語文学っていうのがすごい珍しいというか、
バスコ語自体話す人って今100万人もいないって言われていて、結構珍しいです。
まずまあ、皆さんバスコってなんだって思ったと思う。
バスコ語ってなんだよって思われたと思うんですけど。
まあ、この説明はちょっと後でします。
もうちょっと後でしっかりします。
そんなに今話す人が少ない言語なんだなっていうのは、
スペインとフランスにまたがったある地域で話されている言語で、
今三枝さんが言った通り100万人?
いかないくらいですかね。
この言語についてはちょっと詳しく後で話します。
日本で何作かバスコ語文学が翻訳されているんですけど、
この金子奈美さんっていう方が今回翻訳されていらっしゃるんですけど、
この方がキルメ・ウリーベか、むしろ小さな英雄の物語っていうのを以前訳して、
これが第2回日本翻訳大賞、大賞作品となってたりするんですけど、
珍しいですよね。金子奈美さんしか多分日本で訳せない言語ですよね。
訳せる人すごく限られていると思いますけど。
金子奈美さんはもう1984年生まれの結構若い方なんですけど、
なかなかこの骨太な作品を訳されていて。
そうですよね。
若いですよね。
36でしょ?7でしょ?
うん、そうですよね。
だって、むしろ役したときいくつだったの?すごい若いですよね。
そうですね。
むしろってもう数年前だと思うので、
そうですね。30歳くらいですよね。
すごい方がいらっしゃるなと。日本に。
ちょっとびっくりしました。
なんか、もっと私5年配の方なのかなって勝手に思ってました。
僕も本当に思ってました、それは。
最後にこれ、役者プロフィールを読んだんですよ。
読み終わった後に。
1984年生まれてくれたって嘘?と思って。
わかったと思ったんですけど。
すごい方がいらっしゃるんです。
心強いというか、これからたくさん役してほしいですね。
そうですよね。
しかも日本語がいいというか、
09:01
役がすごく読みやすいですよね。
それ本当に思った。
読みやすいですよね、この役。
これ本当に小説としてすごくいい文章で書かれていてよかったですよね。
このバスクというものを背負っている文学だと思うんですよね。
今回のアコーディオン弾きのムズクもそうだし、
キルメンウリペの小説もそうだと思いますし、
そういうのを翻訳をするってすごい責任感伴うかなって思っているので、
そういうのはされているっていうのはやっぱりすごいなと思って読んでましたね。
あれですもんね、バスク語とスペイン語の本があって、
アチャカがバスク語で書いて、そこからさらにスペイン語に自分で翻訳した2冊があるんだけど、
その2つの内容にちょっと素語があったりするらしいんだけど、
それも踏まえながら訳したらしくて、
すごい作業されて生み出されたものだなっていうのは、
そうですよね。
両方のバスク語とスペイン語を照らし合わせてね、
日本語に翻訳されてっていうので。
いきましょうか、この素晴らしい本の話を。
では、いきましょうか。
今回はこの本から感じた魅力をちょっと話してから、
バスクについての説明を入れながらストーリーの話をしていきたいと思います。
最初、みえさんいけます?
やはりすごい長編で、その長編の中で主人公の人生ですね。
子供時代から大人の時代から描かれているんですけども、
やはりその主人公がバスクというところで生まれ育って、
結構その後でバスクの話をするんですけども、
政治的に対立と言いますか、
バスクの側の人間なのか、スペインの側の人間なのかっていうところとか、
結構問われてくるところがあって、
僕は結構呼んでて、主人公、主人公以外の人物もそうですけど、
どっちに軸足を置いて人生を歩んでいくんだろうかと。
結構それで人生決まっちゃうと思うんですよね。
それを結構ヒリヒリしながら呼んでみましたね。
分かる。これ村の話じゃ村の話なんだけど、
村の中にも2つ立場があって、
どっち取ってるかで結構どう接触するかとか、
なかなか今の日本とか体と考えにくい環境の話ではあるなと思ったんだけど、
結構緊張感が走るところも多かったですもんね、それでね。
うん、そうでしたね。
いい人が自分が取ってる立場とは逆だったりとか、
友達もそうだし。
大地さんはどうですか?
あとでいろいろこの話はしていくと思うんですけど、
端的に言うとですね、登場人物めちゃめちゃ多いじゃないですか。
出来事自体もめちゃめちゃ多いじゃないですか、これ。
なんかいろんなことが描かれていくんですけど、
なんとなく回想録っていう体を取ってるんで、
12:02
なんか脚色はされてると思うんですけど、
岸を転結みたいのが他の小説よりはいい意味でしっかりしてなくて、
すごく人生を描いてるような感じがあった。
なんかこれがこうなったからこうでこうだよねみたいな、
そういう分かりやすい話ではないかったなと思ってて、
なんかちょっとした出来事とか、突発的に起きたこととか、
突発的に出会ってしまった人とか、
その時たまたま言い合わせたこととかみたいなのは複雑に絡み合っていくんで、
すごく人生というものを感じた小説ですね。
それは僕も思いましたね。
予定調和じゃないところとか結構あって、
人物が急にフェードアウトしていったりとか、
急にパッと出の人が結構濃く絡んできたりとか、
結構そんなのありましたもんね。
でもそれって自分たちの人生と同じじゃないですか。
なんか急に出てきた人のせいで、
自分の何かものすごく変えられてしまうこともあるし、
なんか昔からずっと知ってた友人とかと、
全然急に連絡取らなくなるとかあったりすると思うんで、
すごく読みながら感じてましたね。
すごいリアリティっていう言い方じゃないと思うんですよね。
なんていうのか、
多分このアチャガさんが体験したこともすごく書かれてると思うんですけど、
すごく一人の人生を描いてるなと思って。
その観点から見ると、
よくこの507ページで納めてるな。
それはね、それはめっちゃ思います。
いや、こんだけの登場人物を描いてて。
長いけどよくここで納めてるっていう。
そうですよね。
確かに僕も本当にこの小説の魅力だと思うんですけども、
バスク語文学ではあるんですけど、
バスクに特化してるとか、
言い方があれですけど、
バスクのことを知らないと読めないとか、
全然そんなことないと思うんですよね。
すごく普遍的なことが、
やっぱり人生とか、
周りの人たちとの出来事とか、
世界中の人が読んで、
結構普遍的に思うような、
そういったすごいドラマが書かれてると思うので、
そういう意味では本当に、
これは誰でも読んで楽しめる小説かなとは思いましたね。
あとタイトルがいいですね。
アコーディオン弾きの息子っていう。
そうですよね。
この辺りもタイトルの意味も触れてきますけど。
この小説、やっぱりさっき大地さんが言ってたみたいに、
登場人物が多くて、
ざっくり50人ぐらい出てくるんですね。
しかも、
1人の人物の呼び方が複数、
ニックネームとかコードネームっていうんですかね。
確かに。3つぐらいある時は。
そうですね。
主人公の名前とか3つぐらいあったりして、
ややこしいんですけども。
とはいえ、小説自体読みやすくて、
人物も、主要人物と思う人ちょっとメモしておけば、
15:01
ついていけるかなと思うので、
そういったところでは、
少し工夫をすれば、
結構スムーズに読めるかなと思いますね。
さすがです。
私、メモとか全く取らずに読んだので、
だいぶ混乱しましたからね。
逆にメモ、
逆にメモ取らずに読んでいけるのは、
結構すごいと思います。
結構混乱したけど。
確かにちょっと、
登場人物のメモぐらいは必要な気がしましたね。
この人初登場だっけって、
あれ?ってなった時あります。
そうですね。
そんな感じですが、
ストーリーを、長い話なんで、
細かく話していくと、
いくら時間があっても足りないので、
ざっくり話すと、
あらすじに言った通り、
幼馴染が50ぐらいの時に、
病気で、
先が短いってのが分かってて、
人に知れず回想録を返したんですよ、
そいつが。
それを死んだ後に、
幼馴染はアメリカに渡っちゃって、
アメリカで結婚して、
アメリカで生活したんですけれども、
バスク、スペイン辺りに住んでる、
ヨシェガっていう主人公が、
幼馴染、ダビから、
死んだ後、回想録をダビの妻、
メアリーアンから渡されて、
それがバスク語で書かれてるんで、
ダビは読めないんですよ。
何が書いてあるのか分からない。
とりあえず読んでほしいと。
元々はバスクの故郷の、
オオバって村があるんですけど、
そこの図書館に収めてくれって話だったんですけど、
ダビの遺言というか、
意思としては、
ヨシェガは作家なんですけど、
ヨシェガはそれをもとに、
回想録、書き足したりとか、
編集したりとかして、
回想録を作って発行することを、
メアリーアンからもいろいろお願いもあって、
その回想録の話が、
この小説の95%ぐらいですね。
小説内小説が、
メインになってくるんですよね。
その回想録のタイトルが、
アコーディオン弾きの息子というタイトルになってますね。
さっきね、主人公ヨシェガという、
作家と言ったんですけども、
この回想録になってくると、
主人公がチェンジして、
ダビという元々回想録を書いていた人間が、
主人公になってくると。
そういう話ですね。
そうですね、回想録はダビの1,2章で語られる。
回想録も、
いくつかフェーズが分かれてて、
最初ちょっとね、
娘2人のこととか、
奥さんのこととかあって、
そこから、
自分の若かった順かな、
にちょっと変わられてて。
そうですね、10代半ばとか、
話があったり、
その後、大学生の頃の話があったりとか。
政治にちょっとテロか、
テロとかに関わってた時の話とかも、
あったりとかして、
話が複雑に展開してきますね。
そうですね。
しかもね、さらに複雑なのが、
もっと前の時代で、
1930年代に、
おばばの村で、
あった、
これはドンペドロという、
18:01
人物のエピソードとか、
結構そういうのがちょいちょい挟まれていて、
小説内小説と、
さらにその中の小説みたいな。
解説録開いたダミーが、
いろんな情報を解説の中でも集めてて、
ちょっといろいろあって、
それでちょっとまた過去に、
話が深もっていくっていうことも、
あったりするって感じですかね。
この構成がいいですよね、やっぱり。
すごいなんか重層的で、
小説をすごく深くしてくれるというか。
一番最初ですね、現代から始まりますね。
これ、解説録の前に、
はじめにで、
っていうところがあって、
メアリー・アンから、
頼まれるシーンがあるんですけど、
ここで最初にもうすでに、
アコーディオンの弾きの息子と呼ばれていますって、
出てくるじゃないですか。
昔のことを思い出して、ヨシバが、
ダミーのことを。
ここからすでに結構いいなって思いました。
そういう掛け出しが。
これイメージ小学校かな。
8歳か9歳って言ったもんね、みんなね。
ヨシバとダミーは、
幼馴染なんで同じ学校にいて、
新任の先生が名簿をダミーに聞くので、
あなたは何という名前?って出席を取りながら。
その時にダミーが、
ダミーです。でもみんなにはアコーディオン弾きの息子と呼ばれています。
っていうところから始まるんで。
最初、なんかもうすでに思い出が
ちょっと入ってきたりとかして、
解説録ってのもすごく匂わせていくんですけど。
メアリー・アンに頼まれ、
翻訳すると。
そこからこの流れがいいですよね。
なんていうか。
小説自体は、この後もう一気に
解説録がガーって入ってきちゃうんで、
もうこの現代には戻ってこない。
この時世には戻ってこないんですけど。
追いつくっちゃ追いつくんだけど、
戻ってこないので。
一番最後ですもんね。
なんか私感覚的には
この初めにがプロローグであれエピローグだったなと思ってて。
あーはい。
これここの部分を
読み終わった後、ちょっと読み返すと
結構来るものが。
そうですよね。
最後ね、こういう形で出版することができた
っていう流れがあるんだけど。
すぐダミーの
解説録が始まるんですけど。
年代で言うと
若い時からガーって話は進んでいくんですけど。
その前に
アメリカに移り渡った後の話が
家族に向けた話がちょっと入ってて。
娘2人とか
あとファンおじさん
そのダミーをアメリカに引っ張ることができた
おじさんがいて。
そのおじさんに対しての思いとか。
私もう痺れたのはあれですね。
メアリーアンですね。
妻へのこの
すごい恋愛小説家ってくらい。
そうそう。
本当読んでびっくりしたんですけど。
結構出会いから
結構いいんですよね。
この作りっていうか。
この後の話の本質は
全くメアリーアンはかかってこないんで。
ほとんど。
最終的に結婚した妻の話っていうのは
ちょっと別物になってて。
ダミーも中で語ってたかな。
ヨシバが推測したのかな。
ダミーはこのバスクにいた時の
結構辛い思いとか
いろいろあるので。
それとこのアメリカとの生活は
21:01
全く別の切り離したかった。
第2の人生としてアメリカでの
生活を捉えていたので。
そこを一緒にしたくなかった
っていう思いから
快速力はバスクで書いた
みたいなことをちょっと書いたんじゃないかな
ってヨシバが言ってて。
だからこのメアリーアンに対して
すごくいろんな気持ちがあるんだろうなとは。
大切にしたいみたいな
そうですよね。
僕はメアリーアンの前後に
ファンおじさんとか
ルビスと他の友人たち
という話が
結構ページ数短いんですよ。
3ページぐらいとかしか書かれてないんですけども。
最初読んでもあんまり
ファンおじさんとかルビスと他の友人たちって
誰だってなって
あんまり入ってこないとは思うんですけども。
これがやっぱり後ですごく読み返したくなりましたよね。
後で
超重要人物というか。
ファンおじさんもルビスも
超重要人物だよね。
最初の
このページ読んだ時と
後で振り返ってきた時の
思い入れのギャップというか
それはめっちゃありましたね。
最初このメアリーアンのパートはやたら長いからね。
どっちかというと
メアリーアンの話がいいなと思って読んでたんですけど。
この二人の
惹かれ合っている感じがすごく良かったですね。
本当そうっすよね。
電話を待つシーンとかすごい好きです。
ちょっとこれは読んだ人に
感じてもらいたいところね。
そうですね。
最初の3、40ページ
ちょっと恋愛しようと思って。
そういう
親しみのある人の話があって
その後
ダビの少年時代ですね。
始まっていくと。
ちょっとその前に
作品の説明の前に
バスクについてちょっと簡単に説明を
したいと思います。
結構
バスクが
どういう歴史的背景があってとか
どういう状況
当時どういう状況だったのかっていうのが
知っておくと
小説で起きた出来事とか
そういったのも分かるかなと
思いますので
そもそもバスクって何だっていうところなんですけど
バスク地方がスペインの
北西部とフランス南東部っていう
国境沿いあたりの地域と言っていて
ピレネ山脈とか
あると思うんですけど
そういったところが国境になっていて
そういったところのエリアですね
バスクの歴史自体
すごく古いと言われているんですけど
小説では
近代の20世紀ですね
結構特に
1930年以降から影響してくるんですけど
やはり
政治的な事件とかっていうのは
1900年代に
たくさん起きていて
一つが1930年代の
スペインのフランコ政権
フランコ体制の時代に
言語的に迫害されたというのがありまして
政権がバスク語を使用禁止にした
というのがあるんです
これが一つのポイントかなと
バスクの人も
公用語でバスクを
使っちゃダメと
24:01
そういった背景があって
1960年頃
この1960年頃っていうのが
この後のダビの少年時代と
同じ時代なんですけども
その辺りからバスク語復権運動
っていうのが盛んになってくると
バスク語
政権に禁止されてたんですけど
いやでもバスク語っていうのは
取り戻そうというか
使っていこうと
その運動がだんだんバスク独立
っていうところを目指した
過激な運動になっていくと
いうのがあります
この辺の過激な運動になっていく
っていうところと
ダビが大人になって
そういうテロとか
関わっていくというところが繋がっていくと
そういった意味ではこの小説って結構
バスクの20世紀
結構激動の時代だったので
それが物語を
大きく動かしているのかなというのが
そんなバスクの背景が
あった上で
少年時代の話ですね
ダビが14歳
15歳くらい
時代で言うと1964年
半ばくらい
ちょっと階層録の話になってくるんですけども
主人公が14歳
15歳ほどで
1960年代半ばというところです
舞台は
バスクのオババという村
なんですけども
ダビは父親が政治家であったり
あとアコーディオン弾きで
あったんですけども
それなりに裕福な家庭で育って
育っていくんですけども
ただダビが子供の頃に
仲良く遊んでいたっていうのは
比較的社会階層が下になる
農家の子供たちで
特にルビスという
中心人物がいるんですけども
ルビスを中心とした3人組と
仲良くなっていくと
本質から外れるんですけど
ルビスというキャラがいいんですよね
子供の頃からすごい
しっかりしてるというか
頼りがいがあって
いざという時に助けてくれたりするような
かっこいいキャラで
ダビがそうやって
送っているんですけども
ある日オパマで昔
1930年代ですね
戦争で銃殺された9人の
人間がいるということを
知るんですよね
結構そこでオパマにそんな
過去というか
殺された人たちがいたんだ
というのを知って
それが心に残ったりとか
あとダビも
バスク語じゃなくてスペイン語を
使っていたんですけども
バスク語で書かれた詩というのを
ちょっと偶然手にするようになって
それにちょっと
興味を持って
バスク語の勉強を始めたりとか
やはりバスクの中で
生活していて
歴史であったり
バスク語というのに触れるようになっていくと
そういう
14歳15歳くらいの話があって
このバスク語の
勉強はおじさんですね
ファンおじさんという人が
協力してくれてするんですけど
27:01
ただ一方でダビが
社会階層的にはちょっと上の方になると思うんですけども
そのダビが
農家の子どもたちと遊んでいる
というところは結構
両親がお父さんもお母さんも
不満に思っていて
その辺がちょっと
同じ地域の中でも対立が
あったりするところであるんですけども
そういう状況の中で
日本でいうと高校卒業
のイメージですね
そのくらいのタイミングで
ダビにある事件というのが起きて
事件の犯人にされてしまうんですよね
本当は悪くないのに
では
退学一歩手前になってしまうと
そういう
結構それによって
ダビの人生も
影響
左右したところがあったかなと思うんですけど
一つが
それでお父さんとの確執というのが
より大きくなったというのはあると思いますし
なんか追思を受けたら
大学に進学はできたんですけど
その追思を受けるために
家庭教師に勉強を習ったりして
その家庭教師がきっかけで
さらにオバマというところの
歴史をとか戦争の被害ですね
それをより詳しく
知っていくことになったりと
ちなみにこの事件というのが
ちょっと結構しょうもない事件
なんですけども
学校の中でマルティンという不良の
同級生がいて
そのマルティンが
エロ雑誌を持ち込んでいて
それはクラスで回し読みしてたのかな
たまたま
ダビにポンって手渡されて
そのタイミングでちょうど先生が
入ってきて
何持ってるのってなって
こんなの
学校に持ち込んで
多分宗教的なこととかもあることは
思うんですけども
これはけしからないと
ダビがめっちゃ
殴られたりして
教師すごかった
そう
めっちゃ厳しい先生がいて
監督官みたいなの
校長先生が悩みて
この辺りから
関係が明かしてきますね
前編通して
基本的に
回想録の中でもダビは
お父さんって呼んでないんですよね
名前で呼んでて
私最初これすごい違和感があったんですけど
話を進んでいくうちに
父を認めたくない
というか
そういう気持ちがすごく強い
父の話もこの後すると思うんですけど
なかなかダビからすると
許せない存在ですよね
許せなくなった存在ですよね
お父さんとの
対立っていうのが
単純に親子の対立だけじゃなくて
結構政治的な
ところに
対立とか
そういったところにも
だんだんつながってきてしまうんですけど
それが
少年時代の
ダビの最後の話で
お祝いの式典というのが
30:01
オバマでされることになって
結構名誉ある式典で
そこでスペインの国歌を
流したりするんですけど
ダビに
アコーディオンで
スペインの国歌を弾いてほしい
という依頼が来て
親子ともアコーディオン弾きというので
一体では流し入れている存在なので
ダビがそういう
依頼が来たんですけども
そこでダビがある行動を取ると
単純に
スペイン国歌を弾きますという
わけじゃなくてある行動を取ると
そこは結構
スペインとバスクの緊張した
関係の中で取った行動で
結構この
話の中では重要なところに
あるかなと思うんですけども
そのダビがどういう行動を取ったかというと
これは結構少年時代の
クライマックスになってくるので
これはぜひ読んだ人が
それを確かめて
もらえたらなと思ったりします
正式な話ってあったんですけど
これお父さんが
かつて
おばまで殺された9名の人間
っていう人の
リストが
あるんですけど
どうやらお父さんがリストアップしたんじゃないか
っていう可能性というか
もしかしたら事実かもしれない
っていうことが
浮上してきて
ダビの中で
いろんなことするんですよね
筆跡調べたりとか
いろんな人の話を聞いたりとか
お父さんがやったんだということを
匂わせないようにしながらやるんですけど
ダビの中ではずっと揺れてるんですよね
お父さんがやったかもしれない
いやいやいやそんなことないよみたいな
それもあって
父に対して
うつうつしていく
この少年時代ですね
この辺のダビの感情の流れっていうのは
すごく細かく描かれてて
私読んでてすごく面白かったというか
引きつけられましたね
本当どっちなんだろうと思いながら
ずっと一緒に読めて
確かに感情の流れっていうか
ダビってやっぱりアコーディオン弾きの
お父さんの元で育ったから
アコーディオン弾くのが
当たり前だみたいに周りから
思われていたと思うんですけども
そうですよね だんだん
ダビ自身も自分の意思というか
結構それを
持つようになっていくんですよね
それが最後の
少年時代のクライマックスの式典での
行動につながっていったり
するんですけども
ダビはこの中で
リストを作ってるんですよ
大切な人たちのリストみたいな
それが優先度が高い人が
上に来るんですけど
これが結構
この15歳くらいの時点で
お父さんとかがもう入らなくなって
くるんですよね
父アンヘルがそのリストに入らなくなって
さっき話のあったルビス
っていうのが一番上に来たりとかしてて
自分の
友人たちが
どんどん上に来てきて
ダビもいろいろ思いを抱えてるけれども
そういう子たちが
33:01
上に来たり あと
その時好きな女の子とかね
この辺結構私好きなんですけど
食堂の女の子
ビルヘニア
ビルヘニアが
上に来ててね
お父さんのことを考えてると
憂鬱な気持ちになるんだけど
でも
お父さんのことを考えないでいられることが
ダビはどうしてもできなくて
お父さんが人殺しなんじゃないかっていう思いが
疑いが
どうしても目を背けることができないんだけれども
ビルヘニアっていう女の子と会った時だけ
ちょっと忘れることができるっていう
そういう流れもすごく
この少年時代いいですよね
結構ダビが
想像力たくましいというか
心の中でリスト作るのもそうだし
結構その戦争被害のところで
生きて
現在を生きつつ
結構過去にも目を向けるというか
そこも見ようとしてるというので
僕はちょっと思ったのが
テルサっていう女の子が
同級生の妹なんですけど
結構その
空想たくましい女の子っていう設定で
最初登場するんですけども
僕が思ったのはやっぱり
テルサも空想たくましいと思うんですけど
それ以上に
ダビの方がもっといろいろ
想像したりとか
空想したりっていうのをしてたんじゃないかな
っていうのはちょっと思ったりしてましたね
なるほど確かに
ダビいろいろ考えてる
確かにビルフィニアとの
感じの流れが確かに
空想たくましいですよね
一気に幸せな気持ちを味わったら
その後ちょっといろいろあって
気持ちが確かに空想たくましいですね
また時代が
1970年代になってくるんですけど
これは
ダビが大学生とか
そういう時代の
話なんですけども
ちょっとそこの話をしていくと
ダビは普通に
大学生活を
結局過ごしていって
無事に
推進も多分受かったのかな
大学生になると
結構遊ぶようになって
同級生のマルティンですね
がホテル家族で
経営していて
そこでアコーディオンを
弾いたりするようになるんですけど
ホテルで夜通しパーティーとか
されていて
同級生たちと
毎晩のように
遊びに行ったりして
なおかつ恋愛したりとか
そういう生活が
中心になっていくという
少年時代の時って最初結構
喧嘩したりするところとか
のどかに喧嘩したりするシーンとかあったり
結構明るいところが
急に暗くガーってなってくるんですけど
ここでまた明るく
なってきますよね
最初だけって言い方だけど
最初は
36:01
確かにそうですよね
子供の頃嫌いあった
同級生
マルティンとかと意外とその後仲良くなってる
っていうか
関係が
友達関係みたいな感じで続いてたりして
その辺はやっぱりこれもある意味
リアルなのかなと思ったりするんですけど
でも面白いのが
パーティーの会場で
ラビが同級生たちと
おばばのかわいい女の子ベスト5
ミスおばばっていう
自分たちで勝手に
作って
そのリストのチラシ作るんですよね
それを会場に
ばらまくっていう
学生みたいなノリのことをやったりとか
結構そこ面白かったですよね
おだしょー これ完全に
勢いでやって
勢いで作って
ばらまいて後悔するっていう
ちょっとアホなノリが
良かったですね
しかもそれが結構
ちゃんと物語を動かすというか
結構やばい時代に
発展してしまった
そういうしょうもないことを
やったら
場所柄結構政治的な
問題とかそういうのが
シビアに見られる場所なんで
ビラ配りっていうのが
本当は女の子の
ビラを配っただけなのに
政治的にはビラを配ったんじゃないかっていう
噂が飛躍してしまうっていうか
結構そういうのが後になって
影響を
及ぼすようになったりとかして
そうですよね ビラを見に
そっち側の人が来ちゃったりとかして
そう
ビラ見せてくれって
なんだこれ
結局
身をつけられるような
それがきっかけになってしまったっていう
ビラ配りのところで
一個思ったのが
女の子ベスト5っていうのを
ダビが同級生たちと決めたんですけど
結構そのリストを見た
不良のマルティンっていうのが
みんな子供っぽいなって言うんですよね
結構マルティンっていうのは不良なんで
夜の世界で遊んでたり
するんで
ナイトクラブを経営しますからね
同級生たちの中でやっぱり
より大人な世界を知ってるっていうか
そのマルティンが
この5人のリストにはいないけど
ビルヒニアっていう女性が
オバマにいて
その人が一番だろうって言うんですよね
そのビルヒニアっていう女性が
ダミの思い人ですよね
そうそう思い人
なんかすごい若いんですけど
でも18くらいで確か結婚して
その後すぐ
結婚相手
旦那さんが
船乗りで
戻ってこなかったんですよね
行方不明になっておそらく亡くなっているというので
未亡人という状況で
すごく地味に
生活を送っている
という中で
ダミだけはすごく
思い人でずっと忘れずに
いたんですけど
実はそのマルティンが
ビルヒニア一番だろうって
39:01
言ってそれを聞いたダミが
すごい胸が痛くなるっていう
そういうシーンがあって
ビルヒニアの話は
もともと結婚する前から
お互いちょっと惹かれ合ってて
ビルヒニアが結婚するっていう
この村を
おばまも出て
突軍だっていう時に
最後キスするんですよね
少年時代の話ですけど
その流れとかもすごく良くて
戻ってきた時も
ダミは気になってるんですよ
でもなかなか行けなくてみたいな
行けないけれども
このマルティンの話を聞いた後
ダミが想像したんですよね
今ビルヒニアと一緒なんだぜって言われるんじゃないか
みたいな
絶対そんなことないだろうと思うんだけど
想像してドキドキして
話を聞いちゃうところとかあったりして
確かにそういうとこじゃ
空想たくましいというか
そうですよね
ライバルが
自分だけじゃなくて
実はめっちゃライバル多いんじゃないかとか
しかも
数増えますよね途中で
20人とか30人ぐらい
ビルヒニアのことを気にしてる奴が
この村にはいるみたいな
最初に70人とか100人とかいくんだよな
そんなに男気だろう
結局みんな
実は大好きなんじゃないか
みたいな
それだけ魅力的な
女性みたいなんですけど
結構これは読んでると
読んでる人も胸が痛くなるような
確かに
そんなちょっとした
エピソードやったなと思ったりしましたね
こういうことがちょっと
いろいろあって
このビラから発展して
発展している
ところもあるし
ダビの大学時代の
友人がオバマに来るんですよね
遊びに来たりとか
その人たちがいろいろ絡んでて
この村で
大きな事件が起きて
その結果ダビはもう
婚姻はいられなくなってしまう
彼の人生は大きく
変わっていってしまうというかね
これはこの時ヨシバも一緒なんですけど
この二人が
人生が大きく変わってきますよね
そうですよねやっぱり結局は
政治的な話というか
今のマスクを
解放運動ですね
それに関わっている人たちと
結局はダビも
ヨシバも行動をともに
することになっていくんですけども
結構それが
なんていうか
なだれみたいな感じで
本人の意思がどこまで反映されているか
というのはちょっと
測りづらいところもあったんですけど
そうならざるを得ない感じで
逃げるようにというか
勢いで結構政治の
ところにだんだん
巻き込まれるというか
入っていかないといけなくなっていくという
そういう展開になっていくんですよね
後半ガッとあって結局
ダビはアメリカに
渡ると
一回フランスに行って
42:01
フランスもお見せして
アメリカに行くという流れですね
その中でいろんな
直面した事実とか
感情とかがあって
回想録に
したためられていくという感じではありますね
回想録で
語られていなかったところを
結構
最後の方に
ヨシバ作家なので
自分で書いた
実はこういうこともあったとか
結構終盤に
描かれていて
結構
ダビもそうだし
ダビの周りの同級生とかも
それぞれの道を歩んでいくという
でもなんか
ダビとしては
すごい辛いことも多かったけど
アメリカで渡って
メアリーアンと知り合って
幸せになったというのが結構いいですよね
最後ね
そこがあるのがやっぱり大きいかもしれないですね
最後の方で結構
いいなと思ってるセリフがあるんですけど
ダビが
回想録の中で言ってるんで
脚色されてるかもしれないですけど
過去から逃れる術はないみたいなことを言い出して
スープの中の灰を取っても
少し立てばまた浮かんでくるんだ
でも嬉しくもあったよ
なぜか分かるねって
メアリーアンがいいえ分からないわって
その時最後に
人生を比べることができたからさって言って
終わるとこもあるんですけど
ロード会があるんですよね
ヨシタヴェアがアメリカに遊びに来た時に
物語
何かを過剰とすると美化してしまうっていう
ことがどっかに書いてあって
あの一文すごい好きだったのに
ありましたよね
どうしても美化してしまうっていうところが
結局事実とはちょっと違うことを脚色したりはするけれども
みたいなことだと思うんですけど
そのあたりも率直に書かれてて
すごくいいなって思ったんですよね
今の大地さん言われたっていうのが
現実というのは悲しいもので
本に書かれたものはどれだけの
目の回しもの内容であっても
現実を美化しているということだよっていう
559ページの
最後ですよね
ここすごいいいな
ここすごいよかったですね
僕も付箋張ってました
確かになんか
一つの小説の中で
すごい印象が
最初のアメリカの
ミアリー・アントの話とか
少年時代の話とか
だんだん政治に巻き込まれていく
ところの話とか
なんか
印象が本当にいろんな
風に変わっていくなって
思って
すごい濃厚な小説だったんで
ちょっと魅力とか
話の筋とか一言じゃ言えない
一言じゃ言えないかったんだな
っていうのをちょっと
今回の配信も長くなってると思うんですけど
感じてもらえたらなと思います
じゃあちょっと感想を言って
45:01
終わりにしましょうか
やっぱりこの小説
長かったんですけど
読み応えがあって
いろいろ感じるものもすごく多くて
書いてくるものも
多かったなと思ってます
回想力っていう構成がすごく良くて
なんか全てが過去にあった
ってことが大前提になるじゃないですか
そういうのが読んでると
しわしわ聞いてきて
これは過去のことなんだなとか思ったりすると
すごく考え深くなるような瞬間とかがあって
すごく良かったです
死んでしまった
友人の回想力を
ずっとそれを人生を
共にしてきた
常に一緒にいたわけじゃないけれども
幼馴染が編集して出す
やっぱりその中に幼馴染が知らなかった
友人の中で知らなかったことがたくさん書かれてる
っていうことを編集して出すっていう
作りがめちゃくちゃいいなと思ってて
アメリカに持ってきたくなかった過去っていうのが
すごく強く書かれてて
最終的に
描かれないですけど遠回りして
最愛の妻のメアリアに届くんだろうな
っていうのも想像できるし
すごく良い小説だなと思いました
そういう意味で
長い小説なんですけど
書かれてない部分に思いを馳せることができる
そういう作りになってて
小説ってこういうもんだよなって
久しぶりに思ったものなので
めちゃくちゃ良かったなと思います
長いので
覚悟を持って挑戦するような
気持ちで読んでいただけたらなと思います
バスクが舞台の小説ですけど
ダビの青春時代の物語って
すごく普遍的だと
思いましたし
本当に誰もが楽しめると思います
ラジオでは触れてないんですけど
登場人物のルイビスとか
ファンおじさんとか
ドンペドロとか
もちろんダビとかヨシマにしても
命を張って
数々の試練を乗り越えてきた
そういうエピソードが
たくさんあるので
そこが読み応えの一つかなと思うのと
今のバスクとか
バスク語文学があるのも
そういう人たちの
乗り越えてきたものがあるからこそ
なのかなと思って
すごく感慨深くなったりしました
読むと本当にバスクに
思ってしまうんじゃないかなと思います
バスク読みので
なかなか読むの大変だと
思うんですけども
一歩踏み出して
本当に民族を背負った
人たちの物語を
読んでみるというか
チャレンジする機会があれば
にしていただけたらと
何か本当に感じるものがあるんじゃないかな
と思います
この小説の映画化が
2,3年前にされたみたいなので
いつか日本でも公開してほしいな
と思ってます
映画が公開されたら
見に行きたいですね
予告編見ると結構
リアルというか
頭の中のイメージと近いところが
あったりするので
すごい面白そうと思います
48:01
次回はですね
ルシア・ベルリンの
創事譜のための手引き書になります
お楽しみにしていただければと思います
番組の完成はリクエスト
またこのラジオを聞いて紹介された本を
読みました
読み返しましたとございましたら
ハッシュタグソロトビネコたちをつけて
教えていただけると嬉しいです
TwitterやインスタのDMやリプライのほうで
お待ちしております
メールアドレスも番組情報欄に載ってますので
そちらから直接いただいても大丈夫です
積極的に拡散共有していただけると助かります
スナー投票の課題本もよろしくお願いします
じゃあまた
ありがとうございました
48:37

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