ああ結構貼ってますね。
めっちゃ良いこと言ってんだこれみたいな。
僕もね確かに結構ね、そうそう貼ってますね。
おそらくですね、サラピンスカー紹介した時も、これめっちゃいろんな人にオススメですみたいな感じでお話しさせていただいたんですけど、
同じような感じで、この過去を潤う男もですね、かなり誰もがハマる一冊じゃないかなと思っているので、
今回知らない人はですね、この機会にですね、ぜひ手に取ってもらいたいなと思うので、ちょっと頑張って紹介したいなと思います。
そうですね。このアグアルーザという作家がアフリカのアンゴラの作家というので、なかなか馴染みがないじゃないですか。アンゴラという国で。
なのでだいぶその独特というかですね、なんかそのアンゴラ色の強い、なんか土着的な作家なんじゃないかとイメージされる方いるかと思うんですけど、
僕も最初はそう思ってたんですけども、なんかすごいストーリーテーラーなんですよね。とにかく話がもうめちゃくちゃ面白くて、
多分その小説が好きな人だったら結構普遍的な面白さがあると思っているので、アンゴラとかそういうのは一旦置いといて、
このアグアルーザという人が本当に世界中の並み入る作家の中でも相当面白い部類に入ると思うので、
いやこれ読むと好きになる人は多いんじゃないかなって僕も思いますね。
いや本当ですよね。面白くてちょっとふざけてんのかなみたいなところもあるんだけど、それでもねすごく深い話とかも出てきたりするし、すごい作家だなと思いましたね。
ちなみに今回の主人公はですね、ヤモリですよね。
そうなんですよね。
もうそこがもう嵐読んだ時、やばい絶対面白いと思ったポイントで、ヤモリかっていう。
語り手がない一匹のヤモリなんですけど、これは面白そうだなって思ったのは、
ヤモリもそうですし、その次にフェリックスっていうヤモリと一緒に出てくる人物が、
人々の過去を新しく作り直すという仕事をしていて、それで商売をしているというですね。
何じゃそりゃっていうですね。これも面白そうだなって思いましたね。
しかもそれもファンタジーじゃなくて、普通にリアルな世界でやってるっていうのがまた面白くて、
人々の過去を作り直すっていうと、ちょっと幻想的なファンタジーなイメージが持ちやすいのかなと思うんですけども、
そうじゃないんですよね。ちゃんとリアルに書類を用意したり、嘘でいろいろな人生を作っちゃうとかですね。
そんな面白そうなことをやってるっていう。
その書類の作り方、毎回ヤモリが素晴らしいみたいな感じで、絶賛するシーンとかありますもんね。面白いんだよな。
じゃあちょっと著者についていきましょうか。
著者のジョゼ・エドワルド・アグアルーザさんなんですが、この人はですね、1960年代、アンゴラのノバ・リスボアというところで生まれるそうです。
両親はポルトガル・ブラジル系の方ですね。大学はリスボンに渡り、農学を専攻するが、文学に目覚めてジャーナリストを経て作家となる。
なかなか日本に翻訳されている本は少ないんですけれども、
この本が2007年にインディペンド市外国文学賞なんか受賞したりしているようで、結構いろんな賞を取ってます。
我々も前回ご紹介させていただいた、ポルキャクについての一般論。
こちらはですね、フェルナンド・ナモーラ文芸賞というのを受賞していたりするので、結構アグアルーザさん、評価されている作家の一人になってますね。
まだ日本では翻訳されていない本なんですが、ある本で2016年度の国際物価賞の最終候補にまで選ばれてます。
あとその作品では2017年度国際ダブリン文学賞を受賞していると。なのでやっぱり国際的にもかなり評価の高い方ですね。
今もう63ぐらいになっているのかなと思うんですけれども、彼の作品はですね、25の原稿に翻訳されているので、これから日本でもまた翻訳が進むんじゃないかなと期待しているところです。
これノーベル文学賞行くかな、そのうち。
いや、あるんじゃないですかね。
あるかな。あり得るよね。ちょっとそのぐらい大物じゃないかなと思っております。
まあそうですよね。多分国際的にすごい評価されている作家と思いますし、でもなんかこのやっぱりアグアルーザの一つ一つの作品がやっぱり面白そうだなっていうのが、
今回のヤンモリが語り手っていうのもそうなんですけど、この前に紹介した忘却についての一般論も、アンゴラがずっと内戦をしていた国なんですけど、
その内戦しているすごい厳しい状況の中で、20何年間部屋に引きこもっていた女性の話とかですね、
本当に何者かっていうのを書いているような、それがまたねすごい展開を見せていくっていうのが面白くて、
他の作品とかもやっぱり読みたくなりますね。
なんとか翻訳が進んでいただけることを願うばかりですね。
そうですね。ではですね、ちょっと作品のマラス字をですね、ちょっと引用したのを読ませていただきます。
アンゴラの名手によるめくるめく物語。語り手は一匹のヤンモリ。
アンゴラの首都ルアンダでフィリックス・ベントゥーラの家に住み着き、彼の生活を観察している。
フィリックスは人々の過去を新しく作り直すという一風変わった仕事をしている。
長年に渡る激しい内戦が終わり、アンゴラには信仰の浮遊層が生まれつつあるが、
全てを手にしたかに見える彼らに足りないのは有所正しい家計なのだ。
そんな彼らにフィリックスは偽りの写真や書類を用いて、新しい家計図と過去を作成して生計を立てている。
ある日フィリックスの元に身元不詳の外国人が訪ねてくる。
口ひげを生やし古臭い服装をしたその男は、名前も過去も全て書き換えて欲しいと頼み、大金を積む。
フィリックスは悩むが結局ジョゼ・ブーフマンという新しい名前を始め、全てを完璧に用意する。
彼は大喜びし、以後足茂く訪ねてくるようになる。
ボルヘス・カフカ・ペソアを彷彿とさせながら、アンゴラの非常な内戦が残した深い傷跡を軽妙かつ詩的でミステリアスに綴る。
25の言語に翻訳、2007年度インディペンデントーシー外国文学賞受賞作というあらすじの紹介ですね。
今あらすじ聞いただけで思ったと思うんですけれども、間違いなく面白い作品だろうなと、これだけで確信できるような内容だと思います。
なんかねこの絶妙なウサンクサさみたいなものがやっぱり、語り手早森っていうのも変なんですけど、
フェリックスが人々の過去、新しく出てくる富裕層の人に足りないのは優秀正しい家計というのでね、
そういうお金持っている人に合わせて家計図を用意してあげたり、過去を作ってあげたりするっていう、ちょっとね本当にウサンクサいような仕事をしてるっていう、
そこが本当に面白そうですもんね。
この作品なんですけれども、ちょっと抑えてもらいたいポイントとしては、今話している通り矢森が語るんですけれども、
この作品の舞台はですね、矢森の視点でしかないので、このフェリックスの家の中から矢森は動かないんです。
なので、アンゴラの首都ルアンダにあるフェリックスの家の中だけが舞台となります。
もしくは矢森が見る夢が時折挟み込まれるんですけれども、そこの展開のみになっております。
そこだけだとちょっと地味な話かもってなるかもしれないんですけど、登場人物がやっぱり語りで、やっぱりその人がどういう人生を歩んできたかとかですね、
なんかそういうのがすごい語られるんで、結構なんか描かれている世界としては意外と広かったりするんですよね。
確かにね、新しく過去を与えた人間が過去を探しに行っちゃうからね。
そうそうそう。
世界を旅しちゃうからね。
いろいろありますし、登場人物も少ないので非常にそこはシンプルですね。
物語はですね、ちょっとイレギュラーはあるんですけど、基本的にはですね、この矢森の一人称で語られます。
もう何を言ってもこの矢森の視点というのがですね、めちゃめちゃいいなと思っております。
この矢森が妙に強要があって、すごい頭いいんですよね。
フェリックスっていう若い男の子なんですけど、ちょっと笑ったりして、矢森から見て、見たらフェリックスの日常みたいなものとかね、面白かったりするんで。
というので作品の魅力をですね、ここからポイントを話していきたいと思うんですけども、
まず一つがですね、先ほどからの話で、矢森の一人称という視点ですね。
これがすごい斬新だと思いますし、すごく面白いというのがまずあります。
この矢森が前世ですね、人間だったという、だから人の世界とか人が喋っていることが理解できるというですね、そういう設定で。
しかも前世、人間時代と言っていいのかな、すごく文学をたしなんでいてですね、文学的な強要がすごくある矢森で。
結構女性関係とか苦手なのかな。
フェリックスは女の子にめっちゃ積極的で、恋愛とか上手いというかモテるタイプの人間なんですけど、
この矢森はですね、どっちかというとそういうのはしちゃダメだよと。
結構お母さんから、人間時代の時、厳しく教育されて、そういう影響があって、
女性関係は苦手だったみたいなんですね。
そういうちょっとコンプレックス的なものを持っていて、そういうのが矢森の心理描写で語られたりしていて、
矢森の持っているコンプレックスというか、弱い部分というか、そういうのも明かされていくんで、やっぱりそういうの面白かったですね。
矢森の人間味がどんどん増していくという。
後半に行けば行くほど。
矢森。作品の魅力ですね。
次が、やはりこれもですね、ストーリーが抜群に面白いというのがありまして、
今回、この後どういう話かという紹介はしていくんですけども、
ネタバレになるので、最後の展開までは語らないんですけども、やっぱりこのストーリーがですね、非常にやっぱり面白いと。
語り得手が矢森とかですね、過去を作る仕事をしているとかですね、
そういう最初の引きのところ、前提の引きのところはすごく強いと思うんですけども、
やっぱりそこから引っ張られていって、そこにいろんな登場人物の人生が絡んできたり、
その人生にはすごい国家の戦いの歴史というかですね、やっぱりその内戦の傷跡というのがですね、残っていて、
そういうのがですね、重く乗しかかってきたりとかですね、というのがですね、
本当に一気にそのストーリーに組み込まれていって、こういう展開になるのかというですね、
本当にグイグイ読ませてくれる描き方をしていて、
それはもう忘却について一般論、前に紹介した作品でもそうなんですけども、
やっぱりこのアグアルーザの書くストーリーっていうのがやっぱりすごい本当に読ませるっていう、
そこの魅力っていうのは絶対あるなぁと思ってますね。
本当はみなさんおっしゃる通り、アグアルーザのストーリーテリングっていうのは素晴らしいというか、
本当なんかこっちが気を抜いても全然読み進められることができる、すごい面白い話なんですけれども、
個人的にはこのアグアルーザの、なんかもうすごい細部のところなんだけど、
ストーリーって面白いなって思うところは、前回紹介した忘却についての一般論にもあったようなところなんですけど、
人物たちが一斉に集まるシーンが結構あって、そこの混沌具合を描くのがなんかすごい上手いなって思いました。
忘却についての一般論もそこすごい上手いなって思ったんですけど。
今回もありましたね。
この、何て言うんでしょう、これを混沌具合って言っちゃう語弊があるかもしれないですけど、
ちょっと一旦混沌具合という言葉を使わせてもらうと、ごちゃっとなるシーンがあって、
そこの描き方は本当、多分他の作家にはない持ち味だなって思いますね。
他の表現のところとかもすごい良いんだけど、こういうストーリーを入れ込むことができるっていうのは結構面白い作家だなと思いました。
そうですね。ちょっとこれ、ストーリーに組み込んでもいいかもしれないんですけども、
人物の語りがやっぱりすごく魅力があると思っていてですね。
さっきの一斉に人が集まってごちゃっとするような部分も、最初読んでるとですね、
それが何を意味しているのかっていうのは、最初に読んだ時の情報でしか判断できないんですけど、
その後ですね、人物が語るとですね、その背景にはどういうことがあったのかとかですね、
っていうのがすごく魅力的に語られていたりとか、あとはその人物の人生ですね、
これも今回の登場人物が自分がどういう人生を歩んできたかっていうのを結構ですね、
一人一人とか、このフェリックスが作った架空の人生というんですかね、
そういうのが紹介されたりするんですけど、それがいちいち面白いっていうのもやっぱりありますし、
ストーリーも面白いですし、そのストーリーを作っていくための人物たちの語りの力というかですね、
そこで語られるストーリーの中のストーリーみたいなですね、そういったのがやたら魅力的っていうのもですね、
これもこのアガルーザという作家の魅力的なところかなと。
まあでもこだわりはあるでしょうね、登場人物に対してのなんかね、
なんか設定も多分細かく決めてそうな感じはしますよね。
人の人生をこんだけ面白く描けるっていうのはやっぱりすごいと思いますね。
なかなかないなとは思ってますし。
あとはですね、ちょっとこの魅力の3つ目として、この作品に出てくるこの登場人物の人生の背景というかですね、
その登場人物が背負っているものに結構ですね、国家のその暗い歴史が重なってくるっていうのがあるなと。
それが言い悪いはちょっと置いておいて、作品の持っている魅力かなと思っています。
で、これもですね、役者跡書きで、このアンゴラという国が説明されていてですね。
ポルトガルから1975年に独立したんですけど、その後ですね、2004年までは独立したとはいえですね、
秘密警察が暗躍していて、政治闘争というかですね、暴力と戦闘に怯える日々っていうのを国民は送っていたと。
国家が不安定な状態だったと。ずっと内戦が長く続いていましたし、独立したとはいえ、その後も戦闘というのは続いていたと。
やはりですね、今回の主要な登場人物というのもですね、政治的なですね、戦闘によってすごく傷ついた、そういう人生があって。
それはもう国家の歴史と切っても切り離せないものですし、それは前の作品の威嚇についての一般論もね、そうなんですけども。
今回の登場人物が少なくて、人物の個人的な話なのかなと思いきや、やっぱり読んでいくとかなり国家が関わるような話であると。
そこにすごく作品の持っている中深みというか、そういうのは感じれましたね。
この辺りのことを正直知らなくてもこの作品楽しめるので、この辺りのことを読んでいくとだいたいわかってくるんで、
そういう話が結構、要所要所出てくるので、そうか、こういう傷が、こういう痛みを抱えてるんだな、みたいなのは登場人物それぞれ見えてくるんですけれども、
それがあって結構ラストのあたりですね、結構彼らの悲しみのようなものっていうのがぐっと迫ってくるんで、ここは本当にうまい作りでもありますね。
すごい面白い話なんですけど、最後すごい悲しいところもあって、
なんかねこの辺はやっぱりこのアンゴラっていう国がやっぱり抱えているものっていうのが感じれましたね。
じゃあここからちょっと具体的にストーリーを紹介していきたいと思います。こちらですね、ヤモリの一人称で語られる話になっています。
アンゴラの首都ルワンダでフェリックス・ベントゥーラはお手伝いの婆さんとヤモリと暮らしている。
フェリックスは黒人のアルビノで見た目は白人。ヤモリは前世で人間で人間自体の記憶を持っている。
フェリックスは何かあるとヤモリに向かって話しかけていて、ヤモリはそんなフェリックスを笑うことがある。
フェリックスはシンコーブルジョワという怪僧の人たちを相手に過去、まあ良い過去と言われるものですね。
孔明な仙像、小書などを作り出してですね、新品の過去というのを売っていました。
ある時、白人の外国人の男が尋ねてくる。男は自分の正体を明かすなのらず、自身を報道写真家とだけ言いました。
過去を捏造するようにその男が依頼されたフェリックスは、当初断ろうとしたが大金を積まれてですね、これはもう捏造しようとなっていきます。
その男にですね、女性ブフマンという名前を与えて、アンゴラ南西部の渋谷生まれの52歳。
祖父や両親にも具体的な名前をつけ、一族がどのように生きていたかを考えてですね、彼に教えました。
フェリックスはですね、当時アンジェラ・ルシアという女性のことを好きになっていて、この女性ブフマンがですね、時折家に来るので、アンジェラもよく家に遊びに来ているので紹介しました。
女性ブフマンはアンジェラにこの10年間、報道写真家として世界を放浪していたということを話していきます。
アンジェラもですね、写真を撮っていて世界を放浪していたと。
ヤモリである主人公はですね、同じタイミングで世界を放浪する写真家2人がフェリックスの前にやられたのは、何かあるのではないかと考えるようになっていきます。
その後、フェリックスは女性ブフマンから不老者の男を紹介されます。その男は元スパイで、フェリックスと同じ高校の先生の教え子だったと。
不老者の男は言動から気が狂っているように見えたが、衝撃的な告白をして、スパイ時代に大統領の買い玉を用意して別人に買いだと言い出します。
男が帰った後、フェリックスとアンジェラ・ルシアは大統領が映るビデオ、
ちなみにこのフェリックスの家にはですね、両親、お父さんから受け継いだ大量のビデオがあります。
そのビデオの中からですね、大統領が映っているものをですね、洗いざらい確認していくと、
右利きだったり左利きだったり利き手が違ったりとかですね、
ホクローがあったりなかったりっていうですね、別人じゃないかと思われるようなシーンがいくつかあって、
もしかして本当に買い玉が至るのではないかと、その話を信じるようになっていきます。
そしてフローシャの音が再びフェリックスの前に現れた時ですね、
事態は急変して衝撃的な展開を迎えていくというのが大枠でございます。
で、あのちょっと話したんですけど、ヤモリの夢の話はちょっとあのこのストーリー紹介ではカットしちゃってるんですけれども、
時折ですね、挟まれるのがヤモリの夢の中の話で、その時は人間の姿をしていて、フェリックスやジョセブ・フマンと会話をしています。
ここで結構ですね、この物語の核となるような真実っぽいことが語られることもあって、
それによって物語が結構展開していくところもあります。
で、このヤモリは文学の許容がありですね、作中で千夜一夜物語や様々なポルトガル語圏の作家について言及していますね、というのが大枠です。
なんかざっと話すとこんな感じかっていうところですよね。
そうですね、でもやっぱりこの最後、ちょっとねネタバレになってしまうので言えないんですが、
この衝撃の展開を迎えるっていう、この事態が急変していくっていう、この辺りがね、本当めちゃめちゃ面白かったですね。
まさかっていう。
もうここからは多分目が離せないですね。
そうですね、もう本当一気読みになってしまうところかなと思いますね。
でもやっぱり最後は悲しい部分も悲しい切ないっていう、やっぱりそこが結構最後は残りましたね。
そうですね、いろんなことが分かってちょっと辛くなるプラスですよね。
なんかこれはストーリーのその国の歴史の、暗い歴史の部分とかですね、やっぱりそこもそうですし、
アンジェラ・ルシアがやっぱりその、最後どうなっていくかっていうところとかも、
もっと幸せになれたんじゃないかってやっぱりちょっと思ったりとかですね。
ヤンモリに対してもね、やっぱ最後すごいね、いろいろ思うところありましたね。
いやまさかヤンモリ最後そうなるとはっていうのはね、本当ちょっと驚きましたね。
最後ので、本当ショー、ちょっとフェリックスの話があるんですけど、ここは結構自分は感動しましたけどね。
なんか悲しみだけじゃなくて、希望もちょっと、最後すごい良い感じで締めてるし、
夢を持つことと夢を作ることは少し違うっていう言葉で締めてるけど、
結構痺れましたね。
やっぱ最後のあの展開のところで、この作品が急にすごい重たい作品になってきましたね。
重みがすごくあるっていう、そこまではね結構軽く読めていたんですけどね。
ちょっとギャグだろって思うような瞬間がさ、結構あるからね。
面白い話が基本ベースにあったんですけど、最後すごいね、やっぱそういう意味ではすごい良かったと思いますね。
読んでる時、このヤムリ何者なんだろうっていうのはちょっと気にはなりましたね。
前世が人間っていうのは良いとしても、すごいね、この文学がやたら好きだし、教養もあるし、
ヤムリの正体っていうのがですね、途中で気づく人もいるかもしれないし、
この本をですね、最後まで読むとですね、結構ヒントが隠されていてですね、
最後気づいたんですけども、ちょっとねヤムリが何者かっていうところはかなり驚きましたね。
そうですね。想定している人がいたっていうのが結構衝撃だったけど、
あ、そうなんだ。
そうですね。ヤムリこの人だったのかっていう。
後書き読めばだいたいわかっちゃうんですけど、役者後書きが。
そうですね。これからさ、もう役者後書きは先に読まない方がいいかもしれないですね。
そうですね。確かに。どれだけ重要かどうかは、読み手によって変わる気はするんだけど、この感覚。
今回においては。まあ何も知らずに読んでも全然楽しめるし、私役者後書き一番最後に読みました。
今回はそうでしたね。
今回やっぱりちょっと気になったのは、フェリックスという人間ですね。
過去を作っているっていうのが、言っていることがどこまで本当か嘘かっていうのがやっぱりわかんなくなってきてですね。
フェリックスっていうのが本当に嘘をつく天才で、過去を作る天才でもあるんですけど嘘をつく天才でもあるので、
フェリックスも本当は何者なのかと。
フェリックスもやっぱり自分の過去を語ったりするんですよ。
元は捨て子で、それを古本や営んでいる人に拾われて、そこで生まれ育って、
なんで家に本とかそういうのが残されていたっていうんですよ。
でも本当にどこまで本当か嘘かっていうのは本当わかんなくなってくるっていうのはちょっと感じまして。
作中でも山守がフェリックスのことも信じれないって言ってたんですけども、僕もだんだんその気持ちになってきましたね。
フェリックスもね、自分の過去を作り出している可能性全然あるもんね。
それはちょっと鑑みながら読んでたな。
最初はもちろんフェリックスが言うことって真に受けて読んでたんですけど、
やっぱりだんだん山守と同じく、このフェリックスさえ信じていいのかどうかっていうね。
あとですね、ちょっとこの作品読んでて思ったのが、これは人と人であればそうかなと思うんですけども、
例えばこのフェリックスと不老者のところが高校時代同じ先生、高校の先生が同じだったんですね。
年齢はフェリックスの方が下で、不老者のところがだいぶ上と思うんですけども、
その高校時代の先生に習ってたんで、言葉遣い、ちょっと古臭い言い回しとかをですね、使って喋る癖っていうのが生徒たちにはついていて、
それが生徒たちにとっては逆に、ちょっとシグナルじゃないですけども、
自分たちはそういう古臭い言い回しをするのがかっこいいと思ってるっていうですね。
で、そういう同じ共通言語を持ってる人に出会うと、あの先生の教え語ですねってなって。
で、最初すごいそこでグッと距離が縮まって、でも一方で、まあこれも国の歴史くらい過去が絡んでる話なんですけど、
やっぱその対立するところがあって、っていう対立するところがあってってもう分かった瞬間ですね。
もうそこまでの親しい関係とかっていうのはもう一切関係なく、本当殺すか殺されるかみたいなですね。
あのそっちの関係になってしまうっていうですね。
だからこの辺の心を通わすことも、あと本当に殺し合いをするのも、いとも簡単にどっちにでも転がり得るっていうのがですね。
だからこの辺はもう、どこまでリアルなのかっていうのあるかもしれないですけど、
それだけでもね、国の不安定な状況を表してるんだろうなというのを感じましたね。
まあ確かにこのね、アンゴラならではなのかもね、ちょっとそれはあるかもしれないよね。
あとあれだな、フェリックスでいうと、俺結構面白いなと思っていたのが、このフェリックスが過去を作り出すと、それをもらった人たちがその過去に染まっていっちゃうっていうか、
なんかただ単純に演じてるっていうレベルじゃなくて、感情までもなんかインストールされていく感じがあって、
大臣が過去を売る時あるじゃないですか。
大臣ですね。大臣が辞典を書いていて、自分の。それのゴーストライター的なお手伝いですね。
そうだ。で、やっていたけど、なんかそれで作り出した過去みたいのに渡すと、そのことによっていきなりキレ出すっていう。
そんなこと許されるのか、みたいな。許されるのかって。
なんかそんなことされて、もう俺はあいつを憎んでいるみたいな。なんか急に怒り出すみたいな。
ちょっとここはファンタジーまでいかないけど、なんかね、そういう変な能力があるのかみたいな。不思議な。
ブフマンもね、どんどんどんどん元の自分からジョゼ・ブフマンになっていって、言葉遣いとかもね、鉛とかも変わっていくっていう。なんかもうすごい。
そうですね。なんかブフマンの両親がいるんですけども、そのフェリックスが作り上げた。
その両親がすごいリアリティのある、その両親の人生が語られていて、ブフマンがその両親を、特にお母さんを追いかけていくんですよね。
その世界を放浪して。そこでかなりその両親の息子のブフマン、ジョゼ・ブフマンであるっていう、なんかそんな感じがしましたね。
なんかその人間になっていくっていう、その様。
なんかね、怖いというか、何というか。それを眺めてるヤモリもなんか、なんか憑依したぞっていう言葉使ったっけ?
あー、ありましたね、憑依。
結構そのあたりのこのフェリックスの能力なのか、なんて言ったらいいのかわからないけど、ここはちょっと不気味さがちょっとありつつ、まあでも全体的にはポップにこのあたり描かれるんですけど。
いやでもさっきの大地さんが言ってた大人の話はすごい面白くてですね。
面白かったね。
大人がある戦士の真実の生涯という本、自分の辞典を書いているんですけど、その本当は、現実はですね、この大人っていうのがその女性の知りをずっと追っかけているような人で、人妻の相談相手をするサービスをしたりとかですね。
本当に夢の中でフェリックス・ベントゥーラと申します。お子さんに素敵な過去を買ってあげてはいかがです。っていうですね、そういう売り込んでくるアルビノの男の夢をですね、
アグア・ルーザが見たそうで、それをきっかけでこの本が書かれたっていうですね。っていうですね、この作品が書かれたきっかけみたいなものがちょっと後書きに書いてあってですね。
ちょっとすごい結構衝撃でしたね。夢の中で本当にフェリックスが出てきたんだっていう。 そんなことあるんだ。そうですね。なんかでも作家とかでもそういうの、まああるんだろうね。
別に夢に出てきたことを小説で書いちゃうっていうことは全然あると思うから。
しかもアグア・ルーザ、結構多くの作品がね、そうやって夢で見たのがきっかけだっていうのがね、書かれていて。
じゃあ最後、いつも通り感想とどんな人に読んでもらいたいかお伝えして終わりたいと思います。 今回ですね、あの私はやっぱりこのアグア・ルーザさんのユーモアが散りばめられている作品で、
そこまで長い作品でもないので、海外文学を読み慣れてない人でも絶対読める一冊だと思いますので、ぜひ挑戦していただきたいなと思っております。
読んでるとですね、ハッとされる文章も多くて、本当この短い文章の中によくこんなにもウィットを詰め込むことができてるなと、
あの共感したこともあるので本当にお勧めです。 やっぱりこのアグア・ルーザさんは注目の作家だなと改めて思いました。
防虐についての一般論も良かったので、今後も作品が翻訳され続けて日本に届けられることをちょっと期待しております。
やっぱり僕もこのアグア・ルーザすごい、もともと好きだったんですけど、やっぱストーリー魅力的だなと思いました今回も。
で、戦争があって、アンゴラですね。 戦争があっても貧しいし、ろくでもない本当、もしかするとそういう世界かもしれないと。
でもそこにもユーモアがすごく溢れている作品で、この作品の中でやっぱり人物がもうやたら生き生きしているっていうのがですね、
やっぱり読んでいてすごく感じました。 アグア・ルーザがアンゴラの作家というので、日本にいるとほど遠く感じるかもしれないんですけども、
妙に愛着を持てる作品を書いているので、物語が好きな人はですね、このアグア・ルーザのことはすごい好きになると思うので、
僕もですね、これからも翻訳、いろんな作品をされて、もっと読みたいなと思いますね。
じゃあ次回予告して終わりたいと思います。 次回はヒム・リゲットのグレイス・イヤーをご紹介します。
以前ラジオのイベントで、ビブリオバトルをした時のチャンプ本で紹介すると約束していた本になります。
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