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2023-07-30 32:39

cpl. s1 #14 人類社会の原点を問い直しはじめる

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二足歩行、石器という道具の使用、火の利用と調理、人類進化の歴史をさかのぼることで、人類社会の原点について考えます。

#14-1 人類社会の進化の歴史
#14-2 なぜ二本足で歩きはじめたのかx
#14-2 なぜ二本足で歩きはじめたのか
#14-4 動物の家畜化/植物の作物化
#14-5 現代的行動の獲得/言語と抽象的思考

サマリー

14番目のエピソードでは、人類社会の原点を問い直しています。ホモ・サピエンスの進化を二足歩行、石器、火の使用、家畜化、言語の習得の順で説明し、長距離移動の重要性や道具の使用による脳の成長について探求しています。人類社会の原点を問い直しています。石器を使うことで脳が大きくなり、火を使うことでさらに脳が巨大化し、さらなる進化が生まれました。そして人類は動物と植物を家畜化し、定住生活を始めました。現代的な行動は象徴的な思考を含んだ行動を身につけることであり、それがホモ・サピエンスだけが持つ重要な能力です。ホモ・サピエンスの生存に関する謎や進化についての話です。

ホモ・サピエンスの進化
はじめるラジオキャンパスシーズン1 エピソード14
14番目のエピソード、最初のセグメントです。
14番目のエピソードは、「人類社会の原点を問い直しはじめる」。
ちょっと小難しい話ですけどね。「人類社会の原点を問い直しはじめる」。
なんでこういうテーマにしたかというと、
エピソードの10番目でAIの未来、それから13番目でホモ・サピエンスの未来ということで、
AIの登場も含めて、ホモ・サピエンスというものの未来をどう考えるかっていうことが、やっぱりすごく気になって、
ちょっと前に流行った本で、「ホモ・サピエンス全史」って全ての歴史っていうやつね。
この「ホモ・サピエンス全史」っていうのは上下2巻で出たんですけども、あんまりお勧めできる本ではないんですが、ただ衝撃的だったのは、
要はホモ・サピエンスの歴史はもう終わるというね、そういうコンセプトで書かれているということなんです。
人類の起源から現在までを描いているんですけども、ちょっと読んでみたけどどうかなと思うんで、あんまりお勧めしませんが、
そんなところにもあらわれているように、ホモ・サピエンスの未来をね、やっぱり今考えるべき時期に来てまして、
そういう意味では、そもそも未来を考えるためには、そもそもの成り立ちというか、人類ホモ・サピエンスの原点を考えないと、未来も見えないわけですよね。
要するに、過去をしっかりと振り返ってみるということをする必要があるということで、
14番目のエピソードは、「人類社会の原点を問い直しはじめる」というタイトルにしました。
人類社会はどこから進化が始まったかということで、キーワードは一つは、二足歩行ね。二本足で歩くようになった、これが他の動物にはない特徴ですよね。
それからその次に来たのが、石器ですね。石器、道具の使用ですよね。
それから、その次に来たのが、火ですね。火を使う。火を使うってことは、料理をする、調理をするということなんですよね、火の使用。
その次何が来ると思います?、 二足歩行、道具、火。
次に来るのが、実は家畜なんですよね。家畜。動物と暮らしはじめるという話ね。
これは、ワンコのところで少し話したんですけども、実は
他の動物と暮らす動物っていないんですよね、よく考えてみると。
だから、ホモ・サピエンスはやっぱり動物を家畜化するというのはすごく重要だったんです。
ここから農耕社会とかも始まってくる、定住社会も始まってくるということなんですよね。
その後に、どの流れの中から出てきたかというと、段階的に進むんですけど、もう一つが、言葉ですよね。言語を使いはじめる、抽象的な言葉を使いはじめる。
これがやっぱり言語の獲得というのがとても重要なんですよね。
こんなに複雑で抽象的な言葉を使う動物は、やっぱりいないわけです。
だからもう一つ大きいのは、言葉です。
やっぱりここを問い直すことがすごく重要で、それでAIの話も絡んでくるんですけど、AIというのが言葉を作る、あるいは絵も描く、そういう時代に入ってきちゃったわけですよね。
言葉を生み出すのは、人類だけじゃなくて、もう一つ人工知能も言葉を生み出せるようになったというところが、すごく衝撃なんですね。
この続きはまたこの後、話していきますけれども、このエピソードでは人類社会の過去に遡ってね、人類社会の原点を問い直すことで、
なぜここまでホモ・サピエンスは進化したのか、今はどの段階にいるのか、そんな話を考えてみようと思います。
二足歩行から石器の使用へ
ではまた。
はじめるラジオキャンパス、エピソード14。14番目のエピソードですね。
「人類社会の原点を問い直しはじめる」。
ということで、そのセグメント2になります。
最初のセグメントではホモ・サピエンスの歴史は終わりつつあるかもしれない。
だから、ちょっと原点をもう一度、問い直し始めようなんて話をしたんですが、
やっぱり人類が始まった一つの出発点は、二足歩行なんですよね。
二本足で歩くと。完全に二本足で歩くようになったっていう。
これ他の霊長類はやっぱり、完全な二足歩行にはなりきらない。
いまだに手をついて歩きますよね。
ところが手をついて歩くのは、人類では赤ちゃんだけですよね、基本的に。
まあ歳を取ると杖をついて歩くというのはありますけれども、
昔よくね、最初は4本足でその後2本足になって最後は3本足になる動物はなんだなんて謎々ありましたけれども、
まあそれはどうでもいい話で、二足歩行、正確に言うと完全二足歩行、二本足で歩く。
なぜ人類は二本足で歩き始めたのかってね。
これいろんな説があるんですね、実はね。まだ決着ついてないんですけど。
何でだと思いますか。
いろいろ考えられるんです。
一つはやっぱり、それまではどこにいたかというと、木の上で、基本的にね、樹上生活です。
他の動物から身を守る上でも、木の上でやっぱり基本過ごしていて、木の実を食べたりしながら、森に住んでたわけですよね。
それを出たわけですね、人類は。なぜ人類は森を出たのか。
そして二本足で歩き始めたのか。さらに言うとそこから大移動していくわけですよね。
地球上に広がっていくわけです。このホモ・サピエンスのアフリカ説。アフリカとヨーロッパでだいたい人類が生まれたって言われてるんですが、
この日本という極東の地まで歩いてきた。
最後にたどり着いたのがアメリカだったんですよね。アメリカまで人類がたどり着いて、そしてそれぞれの土地で
繁栄していったわけです。数を増やして。
その時の移動手段は、当然、車ないわけですし、自転車もないわけですから、スケボーもないわけですから、当然歩いたんですね。
人類のグレートジャーニー、偉大な大いなる旅は二足歩行によって可能になった。まずこれが一つですよね。
だけど、そもそもなんで歩き始めたの?っていうことはまだまだ残るわけですよね。
まあ
これは本当にね、まだ決着ついてない問題なんですけれども、だからいろいろと調べてみるといいと思うんですけれども、
まあここでは、とにかく歩くという営みは、人類の進化にとってはすごく重要な出発点だったということですね。
しかも二本足で歩く。じゃあなんで四本足で歩かなかったのか。別にアメリカまでね、四本足で歩いてもよかったじゃないですか。
あるいは、チンパンジーやゴリラのように時々手をついて歩いてもよかったじゃないですか。
ところが、二本足で歩いた。なんでだと思いますか?という、そういう話なんですよね。
おそらく直立二足歩行、完全二足歩行が有利だったのは、長距離。
長距離を歩くにはそれが一番良かったというふうに言われてますね。
それからもう一つ言われていることは、結局、森に住んでたわけですけど、
そこは日陰があるわけですよね。ところが長距離移動するってことは、そこに日陰がない場合もあるわけです。
そうすると太陽からの熱をどう浴びるかというと、実は直立二足歩行が一番浴びにくいというね、そういう説もあります。
それからもう一つ、よく言われるのは手が自由になるっていうね。手を使う必要に迫られたから直立二足歩行になったんだという説なんですが、
ただ、これは結局、ゴリラやチンパンジーとか霊長類も手を使いますので、そういう意味ではあんまりそれが原因というふうには言えないだろうということで、むしろやっぱり移動説ですよね。
長距離を移動するには完全直立二足歩行が一番有利だったというのが、一番もっともらしいのかなと。
そうすると残る疑問は、なぜ長距離移動を始めたか、ここになるわけです。
脳の成長と人類の進化
まあその話はさておき、皆さん最近歩いてますか、ちゃんと。歩かなくなるとダメですよ。
しかも長距離歩いた方がいいですよ、長距離。ある程度の長距離ね。5分10分じゃダメで、やっぱり1日1時間以上は歩いた方がいいですね。
下手に走っちゃいけません。よくこの時期になると、なんちゃってランナーがいっぱい走ってて、
たぶんずっと続いている人もいるんですけど、どう見てもこれは3日坊主だなって人もいっぱい走るんですが、この時期ね。
走らずに歩けと、私は言いたい。
まあそんなことで、セグメント2はここまで。ではまた。
はじめるラジオキャンパス シーズン1のエピソード14
14番目のエピソードのセグメント3になります。 「人類社会の原点を問い直しはじめる」ということで。
ホモ・サピエンスの歴史は終わったなんてね、本も出る時代になったんですが、
この前のセグメントでは二足歩行を歩くということが人間にとってはとても大事だった。
そのことによって、脳が大きくなる条件の一つが整った。
でもそれだけじゃ実は、人間の脳みそが大きくなったっていうのが、やっぱりとても大事なことなんですよね。
今のAIは我々よりも、ホモ・サピエンスよりも巨大な脳みそを持ったっていうことで、それもすごいことなんですが、それはまた別のエピソードでお話しするとして。
二足歩行、二本足で歩いたの次は、その後にさらに脳みそが大きくなるにあたって大事だったのは、道具の使用ですね。
石器です。石器を使い始めた。
これで飛躍的に脳が大きくなり始めました。
結局なんだろう、まあ簡単な道具を使う動物は、我々ホモ・サピエンス以外にもいるんだけども。でも、道具を作る、道具を加工する、
つまり、道具自体を作るということ自体は、やっぱりすごく革命的な変化だったっていうことなんですよね。
道具の道具を作るということまで、進化していくわけです。ここに進化のループ、循環が始まるわけですよね。
石器の進化とともに脳もどんどんどんどん大きくなっていくんです。これはnoteの記事でも書いたんですけど、この大きくなり方は、
すごい、それまでの生物の脳の大きくなるなだらかな、ほとんどちょっとずつ上がっていくのが、一気に上に上昇していくんですね。
二次関数で漸近線ってあったじゃないですか。あんな感じで上がっていくわけですよね。だからこの
間のやっぱり人類の脳の進化ってやっぱりすごいんですね。そこで脳が大きくなったのは、実は
ホモ・サピエンスだけじゃなくて、他にネアンデルタール人とか、もっと遡るとホモ・エレクトゥスとかね、我々の大元にあたる
脳の進化と火の利用
人類がいたわけですよね。それらはみんな絶滅して、ホモ・サピエンスだけが生き残ったんですけども、それはそれで何でかっていう問いかけはあるんですが、それはまだ先の話で、とにかく石器を使う人類はホモ・サピエンス以外にも
たくさんいて
10種類ぐらいいたんじゃないかな。でもほとんどみんな、ほとんどというか我々以外は滅んでしまう。
だから、石器を使うことで進化したっていうだけじゃ足りないんですよね。
それは、やっぱり最初の段階の脳の進化を生むんだけども、さらにその次の段階に行くわけですね。
これはまあ次のセグメントで話そうと思ってたんですが、話してしまいましょう。 次に出てくるのが火なんだよね。火を使うようになった。
火を使うとなんで脳が大きくなるかっていうと、
火を使うことでいろいろできることはたくさん増えたのね。 例えば、夜も長く起きてられるようになったとかね。
あるいはいろんな動物から身を守れるようになったとかね。 明かりを、明かりだけじゃなくて
暖ですね。暖かい。 だから寒い地域でも住めるようになったとか、いろいろあるんですけれども、
実はもう一つ大きいのは調理、料理なんですね。 つまり、肉とか他の穀物やいろんなものを、火を加えるということができるようになった。
調理すると何がいいかというと、 消化器、わかります? 胃とか腸とかの負担が減るんですよね。
例えば、我々以外の霊長類の
胃や腸っていうのはかなり長かったりするわけ。 消化にすごく
時間がかかるんですね。それは何でかというと生のまま食べるからね。 火を加えて食べるわけじゃなくて生のまま食べるから、消化にすごい時間がかかる。
しかも栄養素も効率的には摂取できない。 我々は火を用いて調理することで、栄養素を
効果的に効率的に吸収できるようになった。 脳っていうのは
体全体を動かすエネルギーの2割ぐらい使うんですね。 脳はすごくエネルギーを使うんです。
それが、つまり火を使って調理することが始まったことで、さらに脳は 加速度的に巨大化して大きくなっていった。
それがさらなる道具や 他の進化を生み出していった。そういうプロセスになっているわけですよね。
これとても面白いんです。人類社会の原点。 みなさん、道具と火を使えますか?っていう話なんだよね。
道具をまともに使えない、火をまともに扱えない、 ホモ・サピエンスは絶滅するという
そんな可能性もあるんじゃないかなと思って、私は道具を使う、 火を扱うことがとても
人類にとって大事だと思ってたりする。そんな話でした。 セグメント3はここまで。ではまた。
はじめるラジオキャンパス シーズン1のエピソード14、14番目のエピソードのセグメント4つ目ですね。
「人類社会の原点を問い直しはじめる」。人類社会の原点を問い直しはじめる。 過去に遡るわけですね。
二足歩行の話とかね、それから道具と火の話を一気にしたんですけれども、 4つ目は動物ですね。家畜化の話ですよね。
動物との共生
犬と一緒に暮らし始めたのはいつ頃だか知ってますか? 人類が。これはね
確かな証拠が少ないんですが、少なくとも1万年以上は前だろうと。 だいたい1万5千年前から人は犬と暮らし始めたと言われてるんですが、
まあ説によれば2万年3万年前に遡れるんだとか、いや5万年ぐらい前からもう住み始めたんだ、 一緒に暮らし始めたんだっていう説もあるんですが、
これは実際には徐々にね、友好的な狼が、フレンドリーな狼が近づいてきて、
人が、ホモ・サピエンスが集まって暮らしている、ホモ・サピエンスも昔は狩猟採集生活だったので、一箇所に定住してなかったんですよね。
だけどそういう、いわゆる野営地、キャンプですよね。 野営地の近くに犬がやっぱり、犬というか狼ですよね。フレンドリーな狼がつきまとうようになって、
それが何世代も何世代も繰り返されていく中で、もう本当に人のすぐ近くで住む、
狼ではなく、もう犬になっていくというね、そういう動物になっていったわけですよね。
人が犬を家畜にしたんじゃなくて、犬は犬が自ら家畜になっていった、これ自己家畜化って言うんですけどね。
自ら進んで家畜になっていったっていう話なんですよね。自己家畜化仮説っていうのがあって。
犬以外の動物はそうでもないんですね。例えば、犬の後に人が家畜化した動物って、何だか知ってます?
これいろんな順番が言われてるんですけども、ちょっと古めなのはやっぱりヤギとかね、
の方が早かったみたいですね。それから豚とかね、それから牛とか馬とかっていうふうに進んでいくわけですよね。
それを食べ物にしたり、それから労働力ですよね。
馬力なんて言葉ありますけれども、その馬とか牛の力を使って、その後、人々は農耕生活に入るんですよね。
農耕生活の開始
実は、人々が狩猟採集生活から農耕生活に入るっていう時に大事なのは、
穀物とかいろんな植物を育てるっていうことと、食料になるね、
もう一つは実は、動物を家畜化したっていう、この2つが大きな要素なんですね。
おそらく農業だけではダメで、また動物というものが、もう一つセット。
どっちが先かっていうと、実は動物との暮らしの方が先だったんじゃないかということなんですよね。
もっと言うと、今、自己家畜化っていう話なんですけど、野生の動物を家畜化していくわけです。
家畜化って英語で何て言うか知ってます? この話はまた別のところでしますけど。
実はね、大根とか、ジャガイモとかね、トマトとか、何でもいいんですけど、野菜とか、あるいはいろんな穀物も、これも実は英語で言うと、同じ家畜化なんですね。
家畜って日本語は、動物になっちゃうんですけど、英語にすると作物化する。作物にするっていう言葉は、同じ言葉になるんですね。ちょっと考えてみてください。
私のnote記事にはね、そんなことも書いてありますけど。
同じプロセスが進んだんですよね。植物と動物を飼いならす。
これがやっぱりホモ・サピエンスの人類社会の原点にあった。ここから人類は定住生活、一箇所に住むということが初めて可能になったんですね。
一箇所に住むってこれ難しいことなんですよ。同じところに住み続けるっていうことができる動物って、
動物園の動物以外で思いつきますか。みんな食料とか、あるいは季節の移り変わりの中で場所を移動するっていうのは、これが本来の動物の本性で、人間もそうだったんですよね、昔はね。
放浪してたわけですが、定住生活に入ったと。
まあ今でもね、放浪生活してる人はいますけども、ノマドワーカーなんて言い方が今時、流行ってますけども、それはさておき。
やっぱ我々が定住生活を始めたっていうのは、動物と植物の家畜化、
ドメスティケーションって言いますけどね、がとても重要な画期だったっていうことで、だからそういう意味で、動物や植物、農業、家庭菜園でも何でもいいんです。
植物を育てれるか、動物を育てれるか、これはホモ・サピエンスにとっては、人類にとってはとても重要な能力だっていう、まあそんな話ですね。
ちょっとくどくなりましたね。ではまた。
はじめるラジオキャンパス、シーズン1のエピソード14、14番目のエピソード。
「人類社会の原点を問い直しはじめる」、ということで、まあ人類の原点ですよね。
過去に遡ってちょっと考えるということなんですが、ここまで人類社会の進化の歴史ということでね、
二足歩行、それから道具と石器ですね、それから火の使用、それから家畜化ですね、動物だけじゃなくて植物も作物化していく。
これ英語で言うとどちらもドメスティケーションですので、同じ言葉なんですが、日本語だと一つで表せないんですが、まあそういう話をしてきた。
ここでは、現代的行動っていうのが、今日のキーワードなんですけど。知ってます?現代的行動。
これ他の霊長類とか他の人類ね、ネアンデルタール人とか、人類はホモ・サピエンスだけじゃなかったんですけども、
その絶滅した人類が獲得しえなかった能力、あるいは行動様式、これを現代的行動、あるいは行動的現代性なんて言い方もしてるんですが、
つまり現代に生きる人類の行動を身につけたっていうね。これがだいたい5万年前ってだいたい言われてるんです。
説がいろいろあって、5万年前に急激に獲得したんだっていう説と、いやもっとゆっくりだ、徐々に獲得したんだって説があるんですが、これはなかなか難しいんですよね。
現代的行動って何かっていうと、ちょっと簡単に言うと、これ調べてもらえばわかるんですが、意外と現代的行動っていうターム、言葉、知らない人多いんですけど、
これすごく重要なんですよね。ホモ・サピエンスだけが生き残った。他のヒト科の生物は絶滅したという。
今生きてる霊長類ね、チンパンジーとかゴリラとかオランウータン、ボノボを除いてね、絶滅した。
特に、私ここで一番重要だと思うのは、いわゆる象徴的な思考って言うんですけど、
いわゆる抽象的な言葉、言語の発達っていうのはやっぱり一番、典型的なんですよね。自然な言葉を生み出せるという。
抽象的な思考ができるということが、とても重要ですね。特に、言語がそういう風に抽象的なものとして扱えるようになると、宗教が生まれる。
呪術的なものとかね、生まれてくる。それから芸術、音楽、神話、
それから遊び、それから冗談ね、ジョーク、こういったものを生み出してきたんですね、ホモ・サピエンスは。これすごく重要なんですね。
ところがこういうのは目に見えないから、化石とかで残らないんですよね。
だからそれこそ呪術ですよね。おまじないとかに使ったものとか、そういうので手がかりで探っていくしかないわけなんですけど、
ただ他にも、例えば道具がやっぱりこう、他の人類に比べて道具がすごく細かく、
精巧なものになっていく。それから釣りをするようになる。それから物々交換するようになるとかね。
あとはその顔を塗ったりするような顔料を使うとかね。それから宝石などで体を飾るとかね。
ホモ・サピエンスの生存と進化に関する話
壁画を描く。遊び。音楽。それから宗教的なものが出てくるという時には、やっぱり死者を弔うっていうね。
そういう埋葬する文化とかね、こういうのが関連してくるわけですよね。
これがだいたい5万年前に起きた、ホモ・サピエンスについては。
だからホモ・サピエンスだけが生き残ったと。現代的行動を獲得したから生き残った。
もうちょっと別の言い方をすると、今、AIとか生み出しているのは、まさにそういう象徴的、抽象的な思考がとれるようになったという。言語の発達でね。
だからこれすごく重要なんですよね。ただここはまだ謎に包まれている部分も結構あるわけね。
なので私、言葉にこだわったりするのは、あるいは言語の本質とかこだわったりするのはそういうことなんですけどね。
この現代的行動を獲得した謎という問題が一つあるのと、もう一つは、今までいろんな話してきたんですけど、
例えば、二足歩行ね。直立二足歩行はだいたい400万年くらい前と言われている。400万年ですよ。
現代的行動は5万年前です。400万のうちの5万年ですから、すごいつい最近なことですよね。
我々にとっては、例えば2000年前、1万年前って言ったら相当昔ですけど、5万年前にホモ・サピエンスは現代的行動を獲得した。
さらに400万年前です。だから5の何倍?20×4ですからね。80倍以上前に直立二足歩行が始まる。
石器が出てきたのは300万年くらい前ね。それから火を使ったのは実は150万年くらい前と言われている。これもなかなか痕跡を見つけるの難しいんですけど。
だから二足歩行してから石器使うまでに100万年くらいかかって、火使うまでにさらに150万年くらいかかって、
それから火を使って料理するようになったのがまだ100万年くらい前と言われているんだよね。
だから火を使ったからすぐ料理始めたわけでもない。服を着るようになったのはまだ50万年くらい前。
言葉を身につけるようになったのはやっぱり、これは段階的に進化するんだけど、今みたいな言葉に近づいたのはやっぱり5万年くらい前からということになるわけで。
そういう意味では、結構、最近の出来事なんですよね。こういうタイムスケールでホモ・サピエンスは進化してきたっていう、そんな話なんですよね。
だから道具、家畜、あるいは二足歩行、火を使う。それから言語、言葉を使うというね。
抽象的な言葉を使う。やっぱりこういう能力って本当に時間をかけて身につけてきたことなんだということで、それをやっぱり大事にしないとホモ・サピエンスの未来はいろいろね、おぼつかなくなっていくんじゃないかななんて話をしているわけです。
いずれにせよこのエピソード14ですね。「人類社会の原点を問い直しはじめる」はこれぐらいにしてね。他にもいっぱいあるんですけど、詳しくはnoteの記事とかに書いてますし、他にもいろいろね、これに関連するテーマはいっぱい書いているので、そういったところも読んでいただいて、あと気になる方はちょっとね、いろいろ調べてみて一緒に考えれるといいかなと思っているんですけど、
まあ、これぐらいにしておきましょう。「人類社会の原点を問い直しはじめる」。エピソード14コンプリート。ではまた。
32:39

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