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おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。 この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
今日も最後までお付き合いください。 先日、興味深い話を聞きました。というか、こう考えるといいんだなっていうことを聞いたんです。
彼女は元アナウンサーで、今もテレビに出ている人なんですけど、 やれ服装がどうとか、アクセサリーがどうとか、
喋りとは関係のないところで、いろんなクレームをいただくと。 何を聞いてくれているのかなということで悩んだりとか、あるいは年齢を重ねていますので、
その年齢でテレビに出るなとか、その顔でテレビに出るなとか、 かなり激しいコメントもたくさんあったっていうことでした。
メディアに出る人たちのことは、人だと思ってないんでしょうかね? いや、私はその話を聞いただけで、私なんかは気分が落ち込んじゃいます。
最初は一つ一つにすごく傷ついて落ち込む日々だったんですけれど、 じゃあ今はどう思っているかっていうと、あんまり気にならなくなったって言ってるんですね。
じゃあどうやって乗り越えたのかとか、どうして気にならなくなったとか、何かきっかけがあったのかっていう話になって、
その彼女も別のタレントの方からこう言われたっていうんですね。 それで、そっか、そう思えばいいんだっていうふうに思ったっていうんですけど、なんて言われたかっていうと、
あなたはその人たちに好かれたいの?って聞かれたんですって。 そうやってアンチコメントを浴びせるような人に、あなたは好かれたいの?って聞かれたんですって。
そしたら、いや別に好かれたくないなって思ったと。 じゃあそれでいいじゃんということで、そこから全く気にならなくなったって言ってたんですね。
私たちの悩みっていうのは、その出来事が起こった時に、その出来事に対して不快に思う。 ああどうしたらいいんだろうっていうふうに思う。
これをずっと思っているっていうことが悩みって思ったりとか問題っていうことになったりすると思うんですけど、
こうやって同じことが起こっていることは同じなのに、考え方が違うと問題が問題じゃなくなるんだな、 悩みが悩みじゃなくなるんだなって思いました。
逆の言い方をしますと、悩みって事実ではなくて感情から起こるものだったり、 事実から起こるものじゃなくて解釈から起こるものだったり、
そう考えると、悩みって自分自身の内側から生まれてくるものなんだなって思います。
ある出来事に対して不快に思う、嫌だなって思う、なんかもやっとする気持ちがある。 この感情が生まれることは自然なことですよね。
日々生きているといろんなことがありますから、それに対して嬉しいと思ったり、 なんかもやっとしたり、いろんな感情が生まれるのは人としては当たり前のことなんですけど、
もやっとした気持ちがそのままずっと持っていったら、それは悩みになりますけれども、 悩みを悩みじゃなくするには、起こっている事実と、自分の内側から生まれているこの何かと、
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これは切り離して考えると、いろんな手立てが打てるなって思います。 その手立てを打つと、悩みは悩みじゃなくなるし、問題は問題じゃなくなるんだなって思います。
こういう考え方については、木下勝久さんの「悩まない人の考え方」という本の中にも書かれてありました。
悩みということとちょっと違いますし、その本の中身、そのままのお話ではないんですけれども、何かを成し遂げよう、チャレンジしようって思った時に、ゴールってありますよね。
チャレンジして、あそこに行きたいんだって、あそこにチャレンジするっていうゴールがありますよね。
チャレンジするわけですから、いろんな問題が起こってくるわけですよね。いろんな障害が出てくるし、例えば、その道の中に大きな岩があったとして。
で、1回目チャレンジしたら、その岩はどかせないから、ゴールにたどり着けないわけですよ。
ゴールにたどり着くためには、どうしようかっていうと、その岩をどかすっていうことになるわけなんですけど、じゃあ岩をどかすためにはどうしたらいいか。
筋トレをしようということで、筋トレをし始めるんですよね。そして何回かチャレンジするんですけども、やっぱりどかせないと。ゴール遠いなっていう感じなんですよ。
こうやって、いつの間にか筋トレすることが目的になってしまうっていうことって、往々にしてあるような気がします。
それって、すっごく時間がかかることですし、鋼のメンタルを持っていないと、なかなかもうゴールにはたどり着けない。
忍耐とか根性とか、そういう紙が壁に貼られているような、そんなところで頑張るみたいな感じがあるんですが、そもそもゴールってなんだっけっていうと、別に筋トレをしなくても、ヘリコプターをチャーターすれば解決することだったりするんです。
ゴールにたどり着くことが目標だったのに、いつの間にか岩をどかすことが目標になって、ということは岩をどかせないということが最大の悩みになっていたりするんですよね。
悩むべきところってもっと別のところにあったんじゃなかったっけとか、もっと力を注ぐところって別にあるんじゃなかったっけっていうことを洗い直すことで、今ある悩みが悩みじゃなくなるんだろうなって思います。
私なんか昭和の人間ですから、このことを成し遂げるには10年ぐらいかかるなっていう感覚のことってあるんですけれども、
それが今はインターネットがあり、AIが発達してチャットGPTなんかがあったりすると、もしかしたら1ヶ月で終わっちゃうみたいなことってたくさんあると思うんですね。
手段を変える、道具を変える、やり方を変えていくと、大きな岩は大きな岩ではなくなるし、それをぴょんと飛び越えられるっていうことでもあると思うんです。
この飛び越えるっていう感覚は、クイーンのインタビューで10月、11月ですね、20代の方々にインタビューしたんです。
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その飛び越える感覚を持っている人たちだったんですね。
そして次の1月7日登場の方もまたこの感覚を持った方々だったんです。
時代ってずいぶん変わってるんだなっていうことをなんか私は感じました。
私たちが江戸時代の人ってこういうのなくて大変だったんだろうなって想像したりしますけど、昭和から生きてきてつながっているから分かりづらいんですけれども、平成30年を過ぎ、そして令和ももう7年になりますよね。
そうすると令和生まれの子が小学校に入学する時代になるんですよね。
10年かかっていたことがあっという間に飛び越えてしまうっていうような道具、ツール、考え方っていっぱいあると思うんです。
岩をどかすための筋トレをする姿って私嫌いじゃないですけれども、アンテナを張ってしなやかに時代に対応していくっていうことが悩みを小さくしてくれたりとか、解決することが早くなったりとか、問題が問題じゃなくなることなんだなって思いました。
この配信はアップルポッドキャスト他各種プラットフォームでお届けしています。
それではまた明日。