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2025-02-21 05:33

【0994】2025/02/21 やればやるだけやる気がでる #ことば

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2025/02/21

サマリー

このエピソードでは、心理学者クレペリンの「作業興奮」の概念を通じて、作業に取り掛かることがやる気の向上にどのように寄与するかを説明しています。最初の一歩を踏み出すことで脳が活性化し、徐々にやる気が湧いてくるというメカニズムが紹介されています。

作業興奮の概念
おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。 この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
毎朝更新している、声の日記です。今日も最後までお付き合いください。 今日は、お世話している企業にセミナー講師として出かけていきます。
月に1回出かけていってるんですが、その講座の組み立てに毎回時間がかかるんですね。 もちろんそうですよね。
1時間から1時間半の組み立てをしますから、どういう資料を使って、どういうふうに皆さんにお話をするのかということを、やっぱりテーマも自分で考えるので、すごく時間がかかるわけですね。
今回ももちろん時間はかかったんですけれども、今回は取り掛かりが早かったので準備が早々に終わっていました。
取り掛かってしまうといつも早いんです。その取り掛かるまでが結構時間がかかったりするので、そこがいつも課題だなって思いながら仕事をしてるんですが、今回は取り掛かりが早かったんです。
もう一つは、イベントの台本を書くとなりますと、私はアプリ、Keynoteというアプリを使うんですが、毎回準備を始めるときにKeynoteを開きます。
そうするとまっすらなわけですよ。そこに愕然とするんですね、毎回。それでも少し取り掛かりますと、すぐに集中しちゃって、台本を短時間に作り終えちゃったというようなこともあります。
これ、作業興奮と言うそうです。作業興奮。やればやるだけやる気が出るというものです。
この言葉は心理学者クレペリンの考えに基づいたものです。勉強とか仕事、運動とか、最初は気が乗らなくても続けているうちにやる気が湧いてくる。そういうことですね。
例えば私は最近はもうスキーはしませんけれども、スキーって年内に行くと、例えばこのシーズンだとすると12月までの間に1回でもスキー場に行きますと、また行こうっていうので、そのシーズンはものすごい回数をスキー場に足を運んだりっていうことがあるんですが、
行かないと、まあ1回行かないと行くかみたいな寒いしな、みたいな。やればやるだけやる気が出るって、そういうことにも似てるのかなっていうふうにも思います。
実はこれは脳の仕組みが多く関わっているそうです。この心理学者クレペリンというのは誰なのかって言いますと、19世紀から20世紀にかけて活躍したドイツの心理学者です。
やる気を引き出す方法
作業能力や精神活動について研究した人です。その研究の中に作業興奮という概念があるんですね。
これは最初は気が乗らなくても作業を続けることで脳が活性化すると、そして徐々に集中力が高まってやる気が増してくるという現象です。
作業興奮。じゃあこの時脳の中では何が起こっているのかって言いますと、1つはドーバミンの分泌です。
作業を始めると脳内でドーバミンという神経伝達物質が分泌されます。ドーバミンは達成感とか快感を感じる物質でして、最初は億劫でも進めるうちに小さな成功体験を積むことでさらにやる気が出てくるということなんです。
2つ目は脳の習慣化が関係しています。一度作業に取り組みますと脳はそれをルーティーンとして認識しやすくなるんだそうですね。
例えばランニングを習慣化した人が走らないと気持ちが悪いなと感じるのも同じ仕組みです。脳がこれはやるべきことなんだと判断しますと抵抗感が減るわけですね。
なので自然と手を動かせるようになります。さっきのスキーの話も同じですよねきっと。そして3つ目ですが作業興奮の波というのがあります。
作業を始めた直後っていうのは面倒くさいなとか気が乗らないなぁと感じることも多いんですけれども、続けるうちに集中力が高まっていって気づけば夢中になっているっていうことが起こるんです。
これは脳の前頭前夜ここの部分が活性化して考えること思考とか判断がスムーズに働いていくためだそうです。
一番最初にお話をした私講座の準備であったりとかあるいは台本を書くであったりとかそういう作業の場面を考えてみるとこの作業興奮の波というのが当てはまると思います。
つまりやる気が出るまで待つじゃなくてとりあえず始めてみるっていうことがとっても大事だなって感じます。
クレペリンが提唱した作業興奮のメカニズムから考えますと最初の一歩を踏み出すことで脳が自然とやる気を後押ししてくれるものかなって思います。
何か取り掛かる時に億劫だなぁと感じたらとりあえず5分だけやりましょうと決めてみるのも良さそうです。
例えば私なんかで言うとまずはアプリを開いてとりあえずファイル名を決めて名前をつけて保存をしておく。
これだけで随分違うんじゃないかなと思うんですね。
ですから仕事の依頼があった時にはまずはここまでをワンセットに考えるといいだろうと思いました。
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併せてご覧ください。
それではまた明日。
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