2023-03-23 11:06

#389 南相馬市にゆかりの文芸評論家の荒正人さんと『死靈』の埴谷雄高さんの話

文芸評論家の荒正人さんは推理小説や、黎明期の日本SF文学として応援してくださった方。埴谷雄高さんは『死靈』というすざまじい形而上学的思弁小説を書き続けた方。鹿島町と小高町と以前はちがう町でしたが、現在はお二人とも南相馬市にゆかりの人物となっています。戦後この二人は、『近代文学』の同人となり、現代の日本文学を牽引していきました。小高に「埴谷・島尾記念文学資料館」がありますが、ぜひ荒正人さんに関する資料も集めていって欲しいなと思っております。

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はい、おはようございます。本日の放送は2023年3月23日、木曜日です。本日は第389回目のお話となります。
このチャンネルは福島県郡山市在住の特撮アニメ漫画大スクエーシのピョン吉が響きになったことをだらだらとナッシュしていくという番組です。
そんな親父の一言を気になりまして、もしもあなたの心に何かが残ってしまったら、ごめんなさい、俺に言わなかったんです。
不幸にこの番組に興味を持ってしまったら、ぜひ今後もご協力のほどよろしくお願いいたします。
図書館から本を借りてきたんですね。
怪獣から読む戦後ポピュラーカルチャー特撮映画SFジャンル形成誌という本なんですね。
森下博史さんという方が書いた本なんです。
早急車というんですかね。そこから出版している本なんですね。
怪獣から読む戦後ポピュラーカルチャーということですからね。
これ怪獣の本だろうなと思って気楽に書いてきたんですよね。
なかなか難しいですね。手応えのある本なんですね。
2016年に発行された本です。
エピローグのところを読みましたですね。
この本は2014年に著者が京都大学の大学院研究科で博士論文と出したものになっているんですね。
博士論文ですもんね。読みごたえあるのは当たり前ですよね。
それにしても怪獣についての研究で京都大学から文学の博士論文をもらえるという時代になったというんですね。
素晴らしいですね。
この本を個人的にへーと思ったのは第4章のところですね。
SF規範をめぐる科学と政治という章のところです。
そこではアラー・マサヒトさんという方と安倍工房さんと佐藤小松佐郷さんのSFの捉え方の違い、その違いみたいなことを話しているんですね。
安倍工房さんは大丈夫ですかね。説明の必要はないと思うんですけどね。
R62号の発明、名前の玉だとか、あるいは砂の女だとか、第4巻表記などですね。
文学作品を書いた方でね。
芥川賞の受賞作家です。
そしてですね、ノーベル文学賞に最も近い作家と呼ばれていた方なんですよね。
その方がね、SFっぽい作品をいくつか残してらっしゃるんですね。
一方ですね、アラー・マサヒトさんの方ですね。
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この方はですね、文芸評論家なんですよ。
特にですね、夏目漱石に関しての研究は非常に素晴らしいものがあるっていうんですね。
というので、ウィキペディアとか見ますとね、そちらの方面から文章が書かれております。
ただその中にね、ちょっと書いてあるんですが、
推理小説を愛好し、推理小説関連の著作、役所もある。
第14回までの江戸川乱歩賞の先行員を務めた。
初期の日本SF小説の理解者としても知られる。
と書かれてるんですね。
というわけでですね、礼明記のね、日本SF。
そちらの方ですね、ちゃんとですね、文学として扱いましてね、
真剣にSFっていうのはどういう風にあるべきかっていうのを考えた方なんですよ。
文芸評論家でね、SFについてちゃんと考えた方っていうのはね、非常に珍しいんですね。
ですけどね、当時の小松左京さんとかね、そのSFに関しての感触がちょっとずれていましたね。
それで議論になったりしましたね。
ですけども、あの本格SFをね、もっと書くべきだっていう風にね、言ってた人なんですね。
その阿良正人さんなんですよね。
福島県の鹿島町生まれなんですよ。
現在の南相馬県に住んでいる。
福島県の鹿島町生まれなんですよ。
現在の南相馬市です。
たまたまですね、阿良さんのね、お父さんが農業に関する教師をしていた方らしいんですね。
禅吾郎さんっていうらしいんですが、その金鞭がね、たまたま鹿島町でね、そこで生まれになったところらしいんですね。
それで高校時代とかね、山口県の方、そちらの方に行ってね、過ごしていらっしゃるんでね。
というわけで、福島県との繋がりがですね、大前になった、そこだけなんですかね。
現在はですね、夏目漱石の研究でね、有名なんですが、あんまりそちらの方というよりもですね、水書説だとかね、SF、あと映画評論、そちらの方面での活躍がですね、現在でも評価されているような気がします。
まあ、夏目漱石の研究の方がね、全然私読まないのでね、もしかしたらそちらの方でもすごく話題になっている人かもしれませんけどね。
で、ちょっと別な話になります。今から30年くらい前ですね、自分ですね、惚れましてね、映画ファンが交流できる街にしようとしてね、いろいろ活動していたんですよ。
でね、映画ファンの人たちが集まりましたね、会合が終わるとですね、その映画ファンの人たちが集まってね、よく飲み会をやっていたんですね。
その飲み会のところにはですね、映画館の支配人の人なんかも来てもらいましたね、そして映画の話とかね、文学の話とかね、いろいろとしていたんですね。
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自分がね、SFが好き、宇宙が好きって話をしていたんですね、その映画館の支配人の人がですね、
ならば、ハニアユタカはどうですか?と言われたんですね。
ハニアユタカ?誰?それ?と思ったんですね。全然私知らなかったんですよ。
政治思想評論家であり、小説家の方なんですね。
代表作は死霊という本なんですよ。死、亡くなるの死、そのやつに霊魂の霊で死霊というんですが、その本がですね、刑事上学的詩弁小説と呼ばれるんですね。
非常にですね、難解な哲学的なね、そういった本なんですね。それをね、書き続けた方なんですね。
で、その1巻から5巻までまとめたものがですね、日本文学大賞を受賞するんですよね。
結果的にあと、亡くなるまでね、その作品を完結することはできなかったんですけどね。
これが本当に先ほど言いましたようにね、小説という形式を一応は取っていますけどね、物語ではなくてですね、関連的議論、それはずっと続いているんですよ。
内的宇宙、インナースペース、こういったのもSFの範疇だから、自分でもこういうの分かるはずっていうんでね、一生懸命チャレンジしたんですけどね。
まあ今でも特にチャレンジするんですけどね、ダメなんですね。あっという間に寝ちゃうんですよ。
で、こんな小説が存在するなんて、文学っていうのは奥が深いなと思ったんですね。
そんなふうな本を書いた方です、ハニアユタカさん。
後にですね、原和夫さんという方のドキュメンタリー映画、全身小説家、そちらの方でちょっと出てくるんですよね。
出てきましてね、こんな方だったんだなという感じですね。
ハニアユタカさんなんですが、このハニアユタカさんは台湾生まれなんだけども、
しかしお父さん、お母さんが小高町出身ということで、戸籍上出身地が福島県小高町なんですね。
現在は合併して、こちらも南相馬市なんですよ。
その原和夫さんとハニアユタカさんなんですけども、第二次世界大戦後に出会いましてね、
そして近代文学という同人誌を出していくんですね。
初期の同人の7人のうちの2人なんですけどね。
そこのところでたくさんのですね、文芸評論家、小説家、そちらの方を出していくんですね。
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というわけで、現在南相馬市になってます。
鹿島町と小高町って、町は元の町は違うんですけどね。
そこの出身者の2人がですね、現代文学の方を盛り上げていた、そういう方がいらっしゃるんですね。
その方の人がね、先ほど言いましたように、SF小説、そちらの方に非常にプッシュしてくださった、貢献してくださった、そういう方ですし、
また片方の方はですね、非常に哲学的な、詩弁的な、詩作的な、そういった作品を書き続けた方という方がいるんですね。
小高町のところですね、そちらの範囲や島尾記念文学資料館というのがあるんですよ。
島尾というのは島尾敏夫さんという方でね、この方も小高町に関係する方でね。
死の棘という作品で有名な方です。
というわけで、その2人にね、範囲や島尾記念文学資料館というのがあるんですけどね。
図書館の横にね、ちょっとスペースがあって、そこにあるんですが、ですけどもね、せっかく南相馬市になったんだから、
先ほど言いましたように、範囲や豊川さんと阿良正人さんはね、非常に関係が深いわけなんでね。
阿良正人さんもね、その中にいてね、3人のね、文学資料館にしたらいいのになぁなんて思うんですけどね。
そうすると、よりですね、その資料館の価値が高くなると思うんですよね。どうでしょうかね。
はい、それではまた次回よろしく。
本日もお聞きくださいまして、誠にありがとうございました。
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