00:00
カタシロ第9回目で、一応予定しているのでは最終回、もしもこの後やりたいって人がいたらやるかもしれないんですけど、って感じで、最後になるのかなと思っているんですが、今回はアシューさんに来ていただいてます。
よろしくお願いします。アシューです。
よろしくお願いします。今回、カタシロを何回もやっているってことで。
さっぱさん。
はい。
さっぱちゃんがね。
そうそう。私が何回もカタシロをやってるってことで、普段は感想ツイートとかにハッシュタグPTRPG部っていうのをつけてくださいってお願いしたりしてるんですけど、それ以外に今回はハッシュタグさぱシロ09っていうのをつけて感想を呟いていただくと、アシューさんのを見て感想を呟いてくれたんだなっていうのがわかるので、ぜひさぱシロ09をつけてよろしくお願いしますというお願いを最初にしておきたいと思います。
ナンバリングされてる。
9号ってことね。
ん?
9号ってことね。
第9回ってことね。
はい。
お願いします。
早速なんですけど、プレイヤーの紹介と、あとキャラクターの紹介をアシューさんにお願いしたいです。
はい。
はい。
たぬき界のジャスティンビーバーことアシューと申します。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
はい、私が今日演じるキャラは桜見嵐君というキャラクターです。
はい。
高校2年生の18歳で、一応1年間留年していて、高校生なんですけど、小説家で、両親は有名な腰元掘り師、腰元掘りっていうのは刀の束とかを掘る仕事の、
はい。
両親の元で生まれた携帯小説家なんですよね。
はい。
都内に一人暮らしをしていて、携帯小説の連載を10本持つ超売れっ子作家で、ジャンルも多岐に渡って、自身がデビューするきっかけになったオカルト誌小説ローストビーフ怖いや、ハムと勝つ鳥物鳥などの時代劇、エッセイ早生などのエッセイ執筆などなどを手がける超売れっ子作家です。
はい。
性格というか、堕落的な文房の人生に憧れを抱いていて、若くして破滅願望があるため、不特定多数の女性と関係を持つようにしている、
はい。
尖った18歳で、1年前にクラウドファンディングで人工衛星を打ち上げて、自身が作品のアップロードを衛星にも同期することで、いつ死んでも作品が宇宙にアーカイブしているようにしているという学生のキャラクターです。
えっと、全然、え、ごめんなさい、なんか全然入ってこなかったな、あれ?
03:02
いや、めちゃくちゃ今、インストールして、今日インストールしてきたから、嵐くん。このね、桜色の顔、見えてるのかな、桜色の。
見えてますよ。
ベビーフェイスなんですよ。
ベビーフェイス、あ、なるほど。はい、わかんなかったですけど、はい、わかりました。
ありがとうございます。
なんか、いつものアシューさんらしい感じのキャラの作り方ですね。
はい、楽しんでいきたいですね、このキャラで。
はい。
じゃあ、早速、始めていっちゃっても大丈夫ですか?
よし、大丈夫です。
はい、じゃあ、やっていきましょう。
はい。
はい、ではですね、シンクトゥルフ神話TRPG、片城、始めていきたいと思います。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
あなたは目が覚めると病室のベッドにいた。頭痛がひどい。体が思うように動かない。そこに一人の女性がやってきます。
気がついたようですね。私は医者です。
あなたは落雷にあって病院に運ばれてきました。覚えていますか?と聞いてくるんですが、ここで桜見はアイディアを振ってください。
失敗ですね、はい。
ではですね、落雷にあったと言われているんですが、その時の記憶はありません。
さらに、社会的に生きるための記憶はある。常識とかそういったことは覚えてはいるんですが、自分自身に関する記憶がすべて抜け落ちていることに気がつきます。
お、あれ?ここどこだろう?
えっと、はい。
お姉さんは?
私は医者です。ここは病院ですね。
病院?本当だ。
あなたは落雷にあって運ばれてきたんですが、覚えていらっしゃらないですか?
全然記憶がなくて。
はい。
あれ?僕は?自分の名前は?これは?
えっと、覚えてないですね、もちろん。
あれ?思い出せない。
お名前とか、どこに住んでいたとか、そういったことは覚えていらっしゃいますか?
ちょっと覚えてないですね。なんかぼんやりデカそうな家に住んでたことはぼんやり覚えていますか?
06:03
デカそうな家?うーんと、名前も覚えていらっしゃらないし、どこに住んでいるかも覚えていない。
あ、ポケットにガラケーが、あれ?なんだ?
ガラケー?
グラミが。
ガラケーなんすか?
絶対、ガラホー、ガラホーを持ってまして。
ガラホー、ガラホー持ってるんですね。
未来。
あ、なるほど。
これを見れば何かわかるかもしれない。
あ、一応こちらに運ばれてきた時に身分証を確認させていただきまして、お名前はさくらみあらしさんというということはわかっています。
さくらみあらし?
はい。
ピンとこないけど、多分そういう名前なんだろうな。
そうですね。間違った身分証を持っていなければ、そのような名前だと思います。
あれしか、全然思い出せない。
なるほど。
落雷に撃たれたっていうことは、どこか怪我はしてないんですかね、僕。
幸い大きな怪我はなかったですが、実際に倒れた時に頭を打たれたりとか、ショックで一時的に。
今回のこの記憶喪失も、もしかしたらその一時的なショックで起こっているものかもしれないですね。
もう少し検査をしてみたほうがいいと思います。
ありがとうございます。ちょっと今、全然自分の名前しか思い出せないんで。
お願いします。
身体も本調子ではないでしょうが、しばらくすれば動けるようになりますよ。約束はできないですが、記憶もそのうち戻るでしょう。
数日は様子を見たほうがいいですね。3日間はここにいていただきます。
3日間ですか。
はい。
あとですね、こちらなんですけど、
当院、大変申し訳ないのですが、現在病室のベッドが満床でして、ここ手術室なんですが、ここで過ごしてもらうことは可能ですか。
本当だ。
すいません、ちょっと鏡とかありますか。
私の持っているもので良ければと言って渡してくれますね。
特に外傷はない。
わかりました。
はい。
ちょっとじゃあ、寒いですけど、ここで3日間過ごさせていただきますんで。
すみません、よろしくお願いします。
それからそうですね、記憶を取り戻すための何かお手伝いになったらいいなと思って、私と少しお話なんかしていただけたらと思うんですが、いかがでしょう。
09:00
ぜひお願いします。今学生服を着ているようなので、たぶん高校生ぐらいなのかなと思うんですけど。
そうですね、一応身分証の方には18歳かな。年齢で言ったら現在18歳だと思われます。
結構幼いな顔。
そうですね。
さくらみさんは、囚人のジレンマというゲーム理論をご存知ですか。
囚人のジレンマ。聞いたことはあるな。
聞いたことだけあります。
なるほど。
ちょっと思い出せない。
これについてまず説明させてもらいますね。
共犯を働いたとみられる2人が、黙秘もしくは自白するというものです。
私とさくらみさん。すみません、私自己紹介を忘れていましたね。私はさくらみさんの担当員になりました。高梨と言います。よろしくお願いします。
高梨さん。お願いします。
私とさくらみさんが何かしらの罪で、共犯でやらかしたと言いますか、としましょう。
私とさくらみさんには、黙秘するか自白するかを選択できます。
この表を見ていただきたいのですが、囚人Aが私として、囚人Bがさくらみさんとしますね。
私が黙秘して、さくらみさんも黙秘した場合は、お互い懲役2年。
私が黙秘して、さくらみさんが自白した場合は、私が懲役10年、さくらみさんが懲役0年。
逆に私が自白して、さくらみさんが黙秘した場合は、私が0年で、さくらみさんが10年。
お互いに自白した場合は、お互い懲役が5年ずつになると言ったものです。
なんか思い出してきた。お互いが自白するか黙秘をすれば、10年よりは短くなると。
そうなりますかね。
これなんですけど、せっかくなんでこのゲームをやってみたいなと思います。私とさくらみさんで。
これって僕が囚人だった可能性もあるみたいなことですか?ではなく。
いやいや、ただのお話の題材ですから、あまりそこは気になさらないでください。
びっくりした、びっくりした。いきなり囚人という言葉が。
すみません、そうですね。ちょっと物騒な話でしたよね。
よし、じゃあやります。
答えは決まってますか?
まず、あなたと僕の関係というか、どんな犯罪をしたかとかわかんないんですか?これは。
12:06
そうですね。特に今回の話には何とは決まってはいませんが。
なるほど。小豚を盗んだとかでもいいんですね。
小豚を盗んだ?
はい。
はい、じゃあそれにしましょうか。せっかくなので。小豚を盗んだ罪で、共犯で捕まって目秘するか、自白するか、選ぶということで。
さかなしさん。
はい。
僕とあなたの関係はどうですかね?
それはどうでしょうか。共犯を働くような2人ですからね。親しい間柄にあると私は想像しますが。
なるほど。そうですね。僕の場合は。
せっかくなので、せーので答えを言いましょう。
なるほど。
はい。
わかりました。
はい、じゃあ私がせーのって言ったら、同時に言うって感じでいいですか?
そうですね。そうしましょう、じゃあ。はい。
はい、じゃあいきますね。せーの。
自白。
目秘。
なるほど。さくらみさんは目秘されましたね。で、私が自白をしましたので、私は懲役0年で、さくらみさんは懲役10年になりました。
10年と3日、ここから出れない。
ここは監獄ではないんですけど。
ここは監獄で。びっくりした。自白。そう、普通自白を選びますよね、たぶん。
さくらみさんはどうして目秘を選ばれたんですか?
やっぱりそうですね、目秘をお互いに、事前にちょっと目秘しようねっていうことで、何かあってもっていうのをちょっと考えてましたね。
なるほど。事前にそういうのがあっただろうっていうことを想定して言われたってことですね。
身にぶったを盗むっていうことは、両方2人で成し遂げたかったっていうチームワークというか、こういうのを感じましたね。
まあじゃあ、でも捕まってる時点でバレてますけどね。
そうですね。
あれ?あ、はい。捕まってる時点でバレてます。
バレてますね。
でも2年だったら、高校生だとして、大学生、まだ人生的には短いかなというふうには思いましたね。
2年経ったからといって、別に高校卒業できるわけでもないですけどね。
15:00
まあまあまあ、そうですね。
じゃあ何でしょう。お互いの年数が短くなることを望んだのか、お互い目秘するみたいな約束がある想定なので、相手を信じてそういう言葉を目秘すると決めたといった感じですかね。
そうですね。はい。
なるほど。最初に私とどういった関係なのかとか、そういうことを気にされてましたけれども、例えばたまたまサイトとかで知り合って、共犯の関係になった、そんなに知りもしない人だったらどうしてたんでしょうね。
正直それでいくと、私も自白してた可能性が高いですね。
なるほど。
まあ、やる前からバレないという完全な計画を立ててたはずですので、そうね、捕まったら、関係性が薄かったら自白するかもしれないですね。
なるほど、わかりました。じゃあ、自分の信頼における人を大事にするというか、そういった気持ちを持たれるタイプの方なんですかね。
そうかもしれないですね。そう思うと、自分ってスポコンタイプなのかなと思ってきましたね。バスケ部とかだったのかな、どうなのかな。
そこまではちょっと私にはわかりませんけど、すみません、私、もう外来の患者さんを見なければいけない時間になってしまいました。
もうそんな時間ですか。
すみません。検査の方はですね、外来の患者さん見終わり次第、ちょっと時間遅くなってしまうかもしれないんですけれども、またこちらに来てやらせていただきたいと思いますので、よろしくお願いしますね。
わかりました。ちょっと寂しいですが、待っておきます。
お待たせしますねと言って、医者は出ていきました。
なんか、変な質問だったな、さっきの。
さくらみはですね、中央に見える緑のベッドの上に現在横たわっている状態なんですけれども、体が重くてですね、手の届く範囲ならば気になったものを調べることができそうです。右側と左側と両方調べることができます。どちらからいきましょうか。
右側。そうだな、右側にはモニターみたいなのがある。
じゃあそれを右側を見てみて。
わかりました。カーソルを合わせていただくと中の情報が出てきます。
ベッドサイドモニター。
18:00
読んでくれるんですか。
ベッドのそばには患者の心拍数や血圧などの異常を教えてくれる装置がある。このような危機が出されているということは非常に危ない状況だったんです。
97と98という数字が画面に表示されている。
その数字が何を意味するかはわかりません。
ありがとうございます。こちらのベッドサイドモニターについてもう少し詳しい情報が欲しい場合は、目星での判定をお願いします。
血圧?目星、じゃあもうちょっと調べてみよう。
失敗ですね。ちょっとわからなかったかなという感じですね。
ちょっと怖いな。なんかチューブにつながれてるような感じかな。
じゃあ逆の方も見てみよう。
はい、逆もいきましょう。
いろいろ器具が並んでる。ベッドのそばにある台の上には器具が並べていて刃物の類はない。
ではこれについて詳しい情報をもう少し欲しい場合は、目星か知識での判定をお願いします。
じゃあ目星を見てみます。
はい、成功ですね。
はい、では桜見は気がつきます。
ここに置かれている器具はおおよそ…すみません。
この場所?
おおよそ手術に使えそうにない器具というよりは工具が置かれているということに気がつきます。
え?万力とかそういう爪剥がすやつみたいな?
いやちょっとそれとは違うかな。
それとは違う。
拷問器具ではない。
拷問器具じゃない?
です、はい。
でも手術では使わなさそうだしな。
大丈夫かな?
なんだい?
メスとかはない?
ん?もう一回言ってください。
メスとかはないのかな?
そうですね、刃物はないのでメスとかはないでしょうね。
わかりました。
やっぱ手術室だな。
えー、そのような感じでまぁちょっと物々しい部屋だなぁと。
まぁ好奇心旺盛でしょうからちょっと気になったりとかしているかもしれないんですが、
隣の部屋から声が聞こえてきます。
誰かいるの?
なんか喋ってるかな?
僕隣の部屋にいるんだけど、そっちの部屋に誰かいるの?
僕は桜見嵐っていうみたい。それ以外のことは全然覚えてない。
21:09
記憶喪失ってこと?
そうみたい。なんか雷に打たれてここに運ばれてきたみたいなんだけど。
そうなんだ。僕も自己紹介しないとだよね。僕は高梨明。
高梨明くん?
うん。
さっき高梨さんっていうナースさん、解放してもらってたんだけど。
あ、ナースじゃなくて多分お医者さんだと思うよ。僕のお母さんなんだ。
え、めちゃくちゃ若いじゃん。
え、そうかなぁ。
まあ確かにお母さんは綺麗かもね。へへへと言ってますね。
高梨君は入院してる?何してるの?
あ、僕もここに入院してる。
僕はね、交通事故にあって、結構大きな事故だからひどいことになっちゃって、それ以来ずっとここにいるんだよね。
え、そうなんだ。
うん、そう、そうなんだよ。なんか外の話とか聞けたらいいなって思ったけど、さっき記憶喪失って言ってたもんね。
いや、そうなんだよ。分かってることがね、ミニブタ、まあミニブタは関係ないや。
ミニブタ?
あの、分かってることが本当に自分の名前ぐらいしかなくて、高校生っていうことぐらいしか。
あ、そうなんだね。
分からないって。
なんて呼べばいいかな?嵐君って呼んでもいい?
あ、嵐と呼んでくれる。ありがとう。
嵐君も記憶喪失なんだね。
そうなんだよ。え、君も記憶はないの?
いやいや、僕は記憶あるんだけどさ。そこの部屋に入る患者さんが、みんな記憶がないって言うんだよ。そういう人が入る部屋なのかなって思ってるんだけど、そんなことってあるのかな?
僕みたいに、じゃあ雷に撃たれたりとかする人が多いのかな?どうなんだろう?
どうしてそこに運ばれてきたかってことは、今まで聞いたことなかったからちょっとわかんないんだけどさ。
いやー、でも早く思い出したよ。3日ぐらいはここにいないといけないみたいだからね。
あ、そうなんだ。あ、でもまあ、お母さんが担当なんだよね。じゃあきっと大丈夫だよ。お母さん、めちゃくちゃすごいお医者さんだから。
いやー、もうそれを聞いて安心した。
うん。
ただ、嵐君もあれだね、外とかに出れないのかな?
僕はそうだね、ちょっと難しいかもね。あ、あのさ、よかったら僕のこともあきらって呼んでくれない?
24:03
え、いいの?
うん。だって僕、嵐君って呼んでるのに、高梨君って呼ばれたらちょっと寂しいからさ。
ありがとう。じゃあ、あきら君と呼ばせてもらうよ。
うん。僕さ、ずっとここにいるから全然友達とかもいなくて、だから仲良くしてくれたらすごい嬉しいなって思う。
かしてください。まあ名前似てるしね。僕なんかひらがな嵐っぽいんだよね。あきらっていうのはひらがなあきらなの?
いや、ひらがなじゃないけど。
ひらがなじゃないか。まあ名前似てるしね。
似てるかな?ちょっと、うん、そっか。
さっきさ、お母さんはめっちゃすごいお医者さんだって言ったけど、僕のことも一生懸命治そうとしてくれてるから、
僕ちょっと大変な状態だけど、頑張って治るように頑張ろうって今も思ってる。
いろいろ思い出したら遊びに来るわ。
うん、そうだね。
え、あきら君は何歳なの?
うーんとね、僕も、あらし君って高校生って言ってたよね。
そうそう、18歳みたい。
あ、そうなんだ。じゃあちょっと僕よりお兄さんだな。
僕はね、たぶん16歳とかかなって思うけど。
高校1年生か中学3年生ぐらいだね、じゃあ。
うん、高校生に、まあでもここにずっといるから、高校には行けてないんだけどね。
そっか、じゃあ、うん、なるほど。
うん、でもあれだよ、僕元気になったら、お母さんみたいなお医者さんになるのが夢だから、
めっちゃ勉強して、それでお医者さんになって、たくさんの人を助けたいんだよね。
めちゃくちゃ素敵な夢じゃん。
僕、記憶喪失でまた運ばれてくるかもしれないから、その時治してよ、じゃあ。
いやいや、そんな生きてるうちに2回も記憶喪失になるなんて、そんなことあるかな。
まあ、あったらその時は僕が何とかしてあげるね。
そっか、うん、ありがとう。
うん。
27:03
うん。
ああ。
声はですね、昨日の医者のものなんですが、顔を見てもですね、うまく認識できずですね、見た目ではちょっと医者とは判断できないですね。
なんか目がおかしい。
目がおかしいですか?
ぼやぼやしてる。
なるほど、そうですか、眼球の検査をした方がいいかもしれませんね。
眼球、なんだろう、もやがかかってるみたいな。
なるほど。
これなんか、発炎とか上がってますか、この部屋。
いや、そんなことはないですけども。
なんだろう、目が、ちょっと見えにくいな。
なるほど。
昨日も、夜にこちらに来て検査をさせていただいたんですが、
今日も、そうですね、昨日の検査に加えて眼球の検査を追加した方が良さそうですね。
わかりました。
お願いします。
まあ、でも大丈夫です。心配しなくても良くなりますよ。
先生、高梨先生か。
はい。
昨日、あきら君に会いましたというか、喋りましたよ。
あきらとお話ししてくれたんですね。ありがとうございます。
すごく仲良くなって、ちょっとの間でしたけど、昨日だったのかな。
そうですね、昨日だと思いますよ。
なんか、お母さんみたいなお医者さんになるって言ってましたよ。
あの子、そんなことを言ってたんですね。
なんか、嬉しいですけど、少し恥ずかしいですね。
ただ、ちょっと目がなかなか見えづらいんで。
そうですね。
気になるのは。
落ち着かないかもしれないですが、検査はまた時間もかかりますので、
私が外来用患者さんを見た後にしたいなと思います。
先生、ちなみに、ディスプレイに昨日98とかっていう数字が出てたんですけど、
あれって何なんですか。
あれですか。
そうですね。詳しいことをお伝えして。
そうですね。
ちょっと医療的な内容で、ちょっと理解していただけるかどうか微妙なラインなので。
といった感じですが。
ちょっと何らかの医療の話してくれるんですけれども、
そういうものがあるんだなぐらいに思っていただけたらいいかなと思います。
ほげほげか。なるほど。
30:01
そんなことよりもというのは変ですが、
記憶を取り戻すおしゃべり、今日もしたいなと思うんですがいかがでしょう。
昨日から今日にかけて何か思い出したこととかありませんか。
高校生で、さくらみあらしという名前で、髪色がピンク。
それは見た情報ですね。
見た状態。
分かんないですね。
なるほど。そうですか。記憶の方は特に進展はなさそうな感じですね。
何か柄法を見ればわかるんですけど、ちょっと起動するのかどうかがわからなくて。
柄法ね。私もちょっとそれについてはよくわかっていないので、何とも言えないところはあるんですが。
これは電源とかつくもんなんですかね、ここって。
柄法自体、多分操作の仕方とかそういったことは覚えているのではないかと思うんですが、
そんなにですね、多分バッテリーの持ち時間長くないと思うんですよね。
なるほど。
なのでつかないのではないかというのが思うんですが。
ほんとだ、つかない。
2台持ちなんだよな。よっぽどスマホが好きというか携帯が好きな高校生なのかな、僕。
そうですね、高校生で2台持ってる方って結構珍しいような気がしますね。
また話がどんどん長くなってしまいそうですね。
ごめんなさい。
いいんです。今日もお話の題材を持ってきたんですが、その話をさせてもらってもいいですか。
はい、なんでしょう今日は。どんな終人になるんでしょうか。
終人になるのは昨日だけですよ。
そうなんだ。
今日はですね、テセウスの船というパラドックスの話です。
テセウスの船というパラドックス、さくらみさんはご存知ですか。
テセウス、シリウスブラックなら知ってるんですけど、わからないですね。
多分それではないですね。
じゃあまた昨日のようにちょっと説明させてもらいますね。
お願いします。
昔ですね、テセウスという人がいましたと。
その人が船に乗っていたんですが、船ですのでパーツが劣化したりとかして、どんどん変えていくっていうことはあると思うんですよね。
そのテセウスが乗っていた船のパーツ、古いパーツをすべて徐々に置き換えていくわけですが、すべて置き換えていったとき、その船は同じテセウスの船と言えるかどうかというパラドックスです。
なるほど、なるほど。よくわかりました。
さくらみさんはこの話についてどう思いますか?同じテセウスの船と言えると思います?
33:06
これはね、簡単ですよ。
これは同じ船と言えますね。なんか堅くとんやりましたけど。
その理由はなぜ?
人間の体と一緒で細胞がどんどん日々進沈代謝で入れ替わっていくけれども、その人は同じ人間ですというのを船にも置き換えたような考え方を僕はしますね。
なるほど、なるほど。確かにそうですね。
私は医者ですから、そういったことはもちろんわかってはいるつもりですが、人間の体も日々変わっていきますし。
3ヶ月だったかなくらいすると、全部の細胞が入れ替わるといったことも言われますから、そういった意味では同じと捉えてもいいかもしれないですね。
正解ですか、これ。
うーん、これあくまでそれをどう思うかって話なので。
正解とかないんだ、これ。
じゃないでしょうか。私はその人がどう思うかと思っているのですが。
そうですよね。
全部変わると違うっていう人もいるかもしれないですよね。
そうですね。人によって感じ方は違いますし。
なんか思い出すかな。
そうですね。この話で何かパッと思い出せる直結したものがあるかと言われると難しいかもしれませんが、こういう話をしてですね。
さくらみさん自体がどういう考えを持った方なのかってことを知っていけば、少しずつ自分のことがわかっていくんじゃないかななんて私は思ってますよ。
なるほど、なんかカウンセリングみたいなやつですね。
まあそうかもしれないですね。
すみません、私また外来の患者さんを見なければいけない時間になってしまいました。
残念。頑張ってください。
ありがとうございます。先ほども目の調子がおかしいという話でしたので、眼球の検査と脳神経系の検査ですかね。
外来の患者さんを見て終わり次第またこちらに来てやらせていただきたいと思いますのでよろしくお願いしますね。
お願いします。
はい、じゃあ失礼しますと言って医者は出てきました。
テセウスか。
はい、えーとですね。さくらみは昨日と同じく手術室のベッドの上にいます。
相変わらず体は重いですが昨日よりも動けそうです。少し歩いて気になったものを調べることができるでしょう。
右側と左側とありますがどちらからいきましょうか。
36:01
よし、じゃあ今日は、今日はじゃああきらくんに近い方から見ようかな。
あきらくんに近い、右側。
資料。
こっちね、はい。
資料ですね、はい。
なんかいろいろあるな、少し歩いた先にある棚。
いろんな患者の名簿と名簿みたいなものが資料で収まってる。
はい。
何だろう。
その資料には表みたいなものがあってですね。
左側に名前で真ん中に適正率1、右側に適正率2と書いたような資料があります。
この資料についてもう少し詳しい情報が欲しい場合は、目星か図書館での判定をお願いします。
じゃあ目星、図書館。
うん、図書館にしよう。
はい。あ、成功ですね。
うん。
はい。
何だろうこれ。
ではですね、さくらみんは次のページというか資料の次の紙、次のページにこのような走り書きがあることに気がつきます。
両方の適正を持った人間が見つからない。
引き続き患者から高い適正率を持った人間を探す。
とありました。
両方の高い適正率。
うん。
あ、確かに。
90%、適正値は90%だけど適正には13%。
それか逆の人もいるな。
何の適正だろう。
何のことだろう。
あとみんな名前変わってんな。
あなたも人のこと言えないですけどね。
うん。
ちなみに名前には特に見覚えとかはないですね。
特に何かの実験とか、そういうものは書かれてない。
そうですね、書かれていないと思います。
何か適正を見てる。
さっきのテストとかも関係あんのかな。
テストというか心理テストみたいな。
じゃあもう一個の、こっち側も見てみよう。
はい、わかりました。
はい、これについてもう少し詳しい情報が欲しい場合は、
目星か知識か、あとは機械修理とかそういった機械系の技能を
振っていただきたいですね。
はい。
はい。
はい。
はい。
はい。
はい。
はい。
はい。
はい。
はい。
はい。
39:00
はい。
はい。
はい。
はい。
はい。
はい。
はい。
はい。
はい。
はい。
はい。
はい。
はい。
はい。
はい。
はい。
はい。
はい。
はい。
はい。
はい。
はい。
はい。
はい。
はい。
はい。
はい。
はい。
はい。
はい。
はい。
はい。
もうこれ出ちゃってる感じ?
出てますね。
あー、冷たい。
寒いの苦手なんだよなー。
なんだろうこれ。
アロマオイルみたいな。
ちょっとなんか、このモヤに関係あるのかな。
これってモヤに関係あるかどうか調べる方法ってある?
そうですね。
そうですね。
じゃあ、そうだな。
その場合だと、今回どうしようかな。
目星か利き耳のハード成功ですかね。
よし、じゃあ目星でいきます。
ハード出ましたね。
素晴らしい。
えーとですね、このモヤがかかった感じは、そもそも目がおかしいのであって、何か期待が出てるとかそういったものではないんだなと。
視界がチカチカするっていうものだなってことがわかります。
やっぱこのモヤモヤのせいじゃないんだな。目がやっぱ悪いのかな。
はい、といったことに気づくでしょうね。
はい、そのように調べ物をしているとですね、今日も隣の部屋から声が聞こえてきます。
あらしくん、こんにちは。
あきらくん。
調子どう?
なんかね、ちょっと昨日よりは動けるようになったんだけど。
そうなんだ、よかったね。
目がね、チカチカしてちょっと見づらいのよ。
そうなんだ、目の調子が悪いってこと?
目の調子が良くないのよね。
そうなんだ、なんかそういう症状初めて聞いたな。
いやー、コンタクトをしてるわけでもないんだけど、視力自体はいいみたいなんだけどね、僕。
そうなんだ、なんか今までさ、そこの部屋に運び込まれた人とちょっと話とかしたこともあるんだけど、
これまでの人は目の調子が悪いってのは言ってたことはなかったな。
あ、そう?
じゃあなんか原因があるのかな。
42:00
なんだろうね、今までの人は結構なんか頭がぼーっとするとか、あとちょっとこれは言い方としてはどうかなって思うところはあるんだけど、
うまく話が通じないなみたいな人とかいたんだよね。
あ、それは会話さえもままならないみたいなこと?
うん、なんかだいたいその部屋に運ばれた日は普通に昨日の嵐区みたいな感じで話せるんだけど、
次の日になると、なんか僕が話しかけてもちょっとなんか返事が曖昧になったりとかする人が多くってさ。
ちょっと一個確認していいかな。
うん。
ここに運び込まれてきた人は、だいたいみんな退院できてるの?
それはね、そうみたいだね。
だいたいみんな数日でいなくなっちゃうんだけどさ。
たぶんそうだと思うけどな。
みんな記憶が戻って退院するのかな?
じゃないかなって思うけど。
全然思い出せないんだよな。たぶん2日目なんだけど。
早く記憶も戻るといいね。
そうだね。またお母さんにクイズ出してもらったけどね。
クイズ?クイズやってるの?
クイズっていうか心理テスト?
心理テストやってるんだ。お母さん遊んでるの?
いつもね、これがまた楽しいのよ。
でもね、1問終わったら忙しそうにどっか行っちゃうから。
これテストなかったらもうちょっといろいろ喋れるのになと思っててね。
そうなんだ。お母さんだって。
お母さん綺麗じゃん。
ちょっと喋りたいなと。
お母さんのことそういう目で見てるの?
いやいや、そういうわけじゃないよ。
でも僕たぶんね、男子校だったんじゃないかな。わかんないけど。
男子校か。じゃあ女の人ってちょっと珍しいじゃないけど。
そう。たぶん女の子好きなのかな。わかんない。
そうなんだ。僕恋愛とかあんまりしたことないからちょっとわかんないけど。
僕紹介するよ。友達何人いるかわかんないけど。
記憶が戻ったら紹介してくれる?
うんうんうん。そうだね。
それは嬉しいな。
あのさ、昨日さ、動けるかどうかって僕に聞かなかった?
聞いたよ。
あの時さ、結構曖昧な返事しちゃったかなって思うんだけど。
そういえばそうだね。
うん。実はさ、僕目が見えなくて、体も動かせないんだよね。
45:05
え?歩けないってこと?
そうだね。だからずっとベッドの上にいる。
そうなんだ。目が見えない、全く見えないってこと?
そうだね。
じゃあちょっとそうだね、僕の顔もじゃあわかんないかもしれないね。
まあでもお母さん直そうと頑張ってくれてるから、きっと見えるようになるし。
だから僕も元気になって、歩けるし、目も見えるようになって、
で、嵐くんも記憶が戻って元気になったらさ、一緒に遊ぼうよ。
ぜひよろしくお願いしたい。
うん。何して遊ぶのがいいかな。僕、そうだな、あんまり遊んだこととかもないからさ、どんな遊びが楽しいんだろうね。
昔はね、よくヨーヨーとかで遊んだし。
ヨーヨー?
ミニ四駆とかね。
うん。ミニ四駆?
まあなんだろうな、何してんのかな。なんかでもね、僕携帯2個持ってるみたいで。
え?携帯2個持ってるの?
そうそうそう、携帯みんなやってるみたいよ、今の方向性注文は。
まあそれはなんとなくわかるけど、携帯って2個持つものなの?
どうなんだろうね。よっぽど、ちょっと考えたくはないけど依存症なのかしら。
なるほど、確かに携帯ってさ、バッテリーとかあるから、ずっと触ってたらね、充電切れちゃったりするもんね。
そうなのよ。だからね、2日も自分の携帯見てないんだけど、今は大丈夫なんだけどね。
記憶が戻ったら発狂すると思うよ、多分、携帯見れないと。
それは、携帯の充電器借りたほうがいいんじゃない?
そうだね、うん。そこ今度借りてみるわ。
うん。まあ、きっと誰かは持ってるよ。
そうだね。でも、あきらくん昔目見えてたもんね、じゃあ、いろいろ。
うん、まあそうだね。事故に遭う前はもちろん見えてたよ。
そうか、僕の髪色、桜色なんだよ。
え、そうなの?
そうそうそう。染めててね、いい感じな眉毛も桜色。
ああ、そうなんだ。桜色?ピンク色?
ピンクみたいな色だね。桜見嵐っていう、しかも名前で。面白いでしょ、これ。
まあ、そういう名前だから、そういう色にしたってことなんだ。
でも、あれだね、事故紹介の時にさ、ちょっとひとネタじゃないけど、つかみやすそうだね。
ねえ、そう。だから、なんかいいなと思って。一緒に目見えるようになって、外行けるようになったら、お花見でもしたいね。
48:05
お花見か、いいね。でも、あれじゃない?桜見君のさ、あ、嵐君だって呼んでましたね。嵐君のさ、髪の毛に桜の花びらついてもわかんないね。
わかんないかも。なんか、いっぱい乗って、ふけの嵐やーっていうネタとか持ってそうだな。
それって、高校生はそういうのが流行ってるの?
いや、わかんない。
ああ、そうなんだ。
そうなんだろう。自分の持ちネタでそういうのあるかもしれないな、もしかしたら。
ああ、なるほどね。
まあ、でも、遊ぶのは、じゃあ秋ぶりだね。
そうだね。今、季節がどうなんだろう。
うーん、どうだろうな。今の季節はですね、
うん。
あ、そっか、そうですね。
寒いからな。
あきら的には、あきらはですね、だいたい5月ぐらい梅雨の時期なんじゃないかってことは教えてくれますね。
ああ、ちょっとじゃあ、1年後ぐらいかな。
うーん、そうだね。まあ、じゃあ僕もそれまでには元気になれるように頑張るよ。
うん、一緒に頑張ろう。
うん、と言っているとですね、
昨日のように桜見のことを強烈な眠気が襲います。
歩けるようになったとはいえ、まだ体力が戻りきっていないようです。
泥のように眠りに落ちる直前、隣の部屋から、
おやすみ、という声が聞こえた気がします。
目が覚めました。
まあ、あなたは相変わらず手術室にいるんですけれども、視界はクリアになっています。
あ、見える。
体の調子も昨日より良くなっています。
そこにですね、医者がやってきました。
桜見さん、おはようございます。
調子はどうですか?
おはようございます、先生。
なんかね、目がめちゃくちゃバチコンというか、すごいクリアですね、視界も。
よかったです。
昨日検査させてもらったんですけど、特に異常はないと言ったら変ですが、一時的なものだったのかなといった感じですね。
いや、よかった、本当に。なんかね、体も軽いですよ、これ。
すごい回る。肩がすごい回る。
ずいぶん元気そうですね。
じゃあ、記憶の方はどうですか?
記憶はね、やっぱ、どうだろう、覚えてない。こんなに進展はなさそうですね。
なるほど。じゃあ、あとは記憶を戻すだけですね。
そうですね。携帯を見れば何かわかるかもしれないんですけど、充電器とかコンセントとかないですかね。
51:06
充電器ですか。そうですね。じゃあ、ちょっと今すぐには持ち合わせがないんですけど、後で持ってきますね。
お願いします。
それで充電できるかどうかちょっとわからないですが、探しておきます。
お願いします。ちょっと何か絶対に携帯にヒントが隠されてるはずなんで。
そうですよね。荷台持ちしてるぐらいですからね。
そうなんですよ。このバッテリーの裏がスライドできるようになって、開けると蓋が開くようになっててね、プリクラが貼ってあるんですよ、これ。
多分学校の友達と一緒に写ってるプリクラなんだろうなと思うんですけど、女の子ばっかりなんですよ、これプリクラ。
そうなんですか。じゃあ、さくらみさんって女性からとても人気な方だったんですかね。
いやー、ちょっとこれは記憶戻ってきたらまずいぞと思うプリクラが何個か出てきたんで。
あらあら、そうなんですか。
楽しみですね、これ。
まあね、そちらに関して私が何か言うことではありませんから。
失礼します。
じゃあ、今日も昨日や一昨日と同じ感じで、お話の在在を持ってきたんですが、その話をさせてもらっても?
よし、じゃあ受けていただきましょう。
はい、よろしくお願いしますね。
お願いします。
今日持ってきた話はちょっと物騒な話になってしまうんですけれども、
雑木くじというのは試行実験なんですが、さくらみさんはご存知ですか?
うーん、僕頭悪い学生だったのか、全然知らないですね。
いいえ、私が持ってきている在在がちょっとした、いろんな在在があると思うんですけれども、
そこからピックアップしている内容がたまたま知らないだけだと思いますので。
ういろうり?
ういろうりじゃないですね。雑木くじですね。
雑木くじね。
ういろうりは全然違いますね。
そうでしたね、拙者お館でしたね。
じゃあ雑木くじの説明をちょっとさせてもらいますね。
はい。
雑木くじというのは、ある人間を一人積極的に殺して、それより多くの人間を助けることは良いことだろうかという試行実験です。
ほう。
この話は次のようなルールで行われます。
うん。
1.公平なくじを健康な人に引いてもらう。
当たりが出たらその人は殺される。
2.殺された人の雑木をすべて取り出し、雑木移植が必要な人々に配る。
3.移植は必ず成功するものとする。
4.くじに不正行為は起きないものとする。
54:01
5.人を殺す以外に雑木を得られないものとする。
ルールは以上になります。この話については理解していただけましたかね。
うん。健康帯の人がくじを引いて選ばれた人が殺されて、雑木が雑木移植を待ってる人にされるみたいなことか。
そうですね。
そうな話だけど、ちょっとテセウスっぽいなって思ったりはしたかな。
さくなみさんはこの施行実験についてどう思います?
ただ、一人死んで、雑木によっても違うと思うんだよね。
心臓とか肝臓、腎臓とかいろいろあると思うんだけど。
雑木移植を待ってる人がそれを待たないと死んでしまうっていうのが前提なんですか、これは。
まあ、そうでしょうね。
ということは、一人死ぬと複数人が助かるっていう実験なんですかね、これ。
そうなりますね。
これについてどう考えているか。僕はちょっと物騒だなと思うんで。
やっぱり健康な人を殺すっていう考え方はあんまり良くないなと思いますね。
自然的に死ぬのであればいいと思うんだけど。
じゃあ、雑木移植を待ってる人たちはそれで雑木を得られなかったら死んでしまうわけですけど、それは仕方のないことだと。
まあ、それがシステムとして今実際にあると思うので、できるだけそこの需要と供給っていうか、あってたらいいんだけど、僕はそう思うね。
でも小説のアイデアでそういうのありそうで、そういう小説があったら読んでみたいかな。
なるほど。物語として読む分にはいいけど、実際にこれが行われるのは嫌ってことですね。
嫌だ。嫌だよ。
小説の題材としてはめちゃくちゃ面白そうなんだよな、でも。
そうですね。物騒な話って結構面白くなるというか、そういったところもありますよね。
そうそうそう。面白いな。
そうですね。
それで何か分かるんですかね。
何でしょう。どれぐらい命を大事にしているのかっていう話なのかなと私は思ってはいるんですけど、これについては。
おお、なるほど。でも自分の命はみんな大切なんじゃないですかね。
そうですね。さくらみさんは今自分の命は大事なんじゃないかっておっしゃったじゃないですか。
57:06
このクジで殺される人が全然自分とは関係ない人だったとしても、この制度って受け入れられないなって思いますか。
自分ではない人がこういう感じで殺されると。
そうなるとね、健康という概念が覆る気がして、不健康な人の方が長く生きれるシステムじゃないですか。
まあそうですかね。
自分じゃなくても誰かが死ぬ。自分じゃなければいいかな、どこかでいいかなと思っちゃうかもしれないですね。
なるほど。
家族とか、多分僕もいると思うんですけど、とかだったらちょっと違うかもしれないけど。
初日の囚人のジレンマの時も、自分と関わりのある人というか、関係が深い人を大事にしたいって気持ちがあるっておっしゃってましたけど、それに近いものが今回もあるかもしれないですね。
やっぱ僕スポ根系なのかな。
それはどうかちょっと私は分かりませんけど。
どういう答えかな。
なるほど。ありがとうございます。
すみません、私また外例の患者さんを見なければいけない時間になってしまいました。
明日には約束していた通り、退院していただければなと思うんですが、退院の手続きについてはまた明日こちらに来てお話しさせてもらえたらなと思っています。
僕全然記憶が戻ってないんですけど、退院はできるんですかね。
そうですね。日常生活を送るに問題がなければ退院はしていただけると思いますし、実際には身分書の方に住所も書かれてましたから、そちらに行けばお家に帰ることなどはできるかなとは思うんですけれども。
親が心配してるだろうな。
そうですよね。高校生ですもんね。
そうそう。
たぶん彼女も心配してるだろうな。まだ誰が彼女かわからんという、いっぱいプリクラ貼ってるから。
どの方が本命なんですかね。
いやー、参った参った。
それは知るところではないですが。
ありがとうございます。
話しすぎてしまいました。じゃあ私はこれで失礼しますね。
お待たせください。
ありがとうございます。と言って、医者は出ていきました。
今日調べられそうなところは1箇所だけです。
なんかだいぶ動けるようになったしな。
はい。
1:00:00
なんか見てないところあるかな。あ、あったな。
ここのなんか黒い、なんだ扉?見てみよう。
はい。
隣の部屋に続いてそうな扉。なるほど。
今の体の調子なら、あきら君に会いに行けそうな感じ。
あ、ここに繋がってるんだ。
はい。
ちょっとじゃあ、開けてみようかしら。
そのまま開けますか?
うーん、ただちょっと一声かけてみようかな。
あー、わかりました。どのように。
あきら君。
あ、あらし君?
あ、あらし君。どうかした?
おはよう。
おはよう。
うん。
なんかね、今日で最終日っぽいんだよ。
あ、そうなんだ。もう退院するんだ。早いね。
うん、おかげさまで。お母さんのおかげだよ。
もっとお話ししたかったね。
いやー、僕もだよ。もう目もね、パチパチしてて。
あ、そうなの?よかったね。
体も軽いよ。
うん。
うんうんうん。
なんかね、扉があって、たぶんこれ、あきら君の部屋に繋がってるっぽいんだよ。
あ、そうだかもね。隣の部屋だしね。
うん。なんかそっちに最終日だし、行って話してもいいかな。
もう、僕、目とか見えないし、動けないけど、あらし君がそれでもいいなら、よかったら来てもらったら嬉しいな。
はーい。じゃあ、ちょっと行くよ。
うん。はい。
えーと、じゃあ、開けます。そうかね。
わかりました。では、扉を開けて、中に入りました。
ん?
えーと、隣の部屋は薄暗いですね。
部屋の中央がぼんやりと光っています。
まあ、そっちの方にベッドがあるなーっていうことは、なんとなく薄暗いんですが、見えます。
ベッドの方に歩いて行きますか?
あ、歩いて行こう。よし、ちょっと。
はい。
そろりそろり。
うん。
はい。
えー。
あきら君。
あー、僕こっちだよーと一応声はかけてくれるんですが、ベッドに近づいたさくらみは気がつきます。
そのベッドに横たわっているのはあなた自身でした。
もちろん、あなたはベッドのそばに立っている。
立って横たわる自分を眺めている。
では、ベッドで寝ている自分は誰なんだろうか。どうして自分が二人いるんだろうか。
このような異様な光景に散地チェックをお願いします。
はい。
はい。
あ、成功ですね。
はい。
お。
じゃあ、1なので。
1:03:00
はい。
1減らしておきました。
あ。
もうこっち来た?近くにいる?僕目が見えないからさ。
どっちがいる?
どっか下のと、声が聞こえてくるんですが、さくらみはさらに気がつきます。
お。
そのような声が聞こえてくるのは、ベッドの脇に置いてある機械が付随したシリンダーからでした。
そのシリンダーは緑の液体で満たされており、中には脳みそが浮かんでいました。
彼の声は、このシリンダーに付随した機械から聞こえてきています。
え?なんだこれ。あれ、あきらくん?
うん、どっか下の、なんか僕変な顔とかしてる?見えないからさ、みたいな感じであきらは言ってるんですが、そう言っているところに医者がやってきます。
部屋に入ってくると、医者は一直線にシリンダーの方に向かっていって、スイッチのようなものをパチンと押しました。
もうそんなに動けたんですね。体を自由に動かすには、もう少し調整が必要だと思っていたんですが。
すいません、つい。
いいんです。
あ、あきらくんって。
ええ。
この子なんですかね。
そうですね。さくらみさんには最初からお話する必要がありますね。
私の息子は、まあ聞いたかもしれませんが、交通事故にあって、ひどい状態で体の原型が留められないほど重傷を負いました。
あ、すい。
なんとか脳だけを保存しようと試みたんです。幸い私は交流がありました。そういったことができる種族との交流が。
そういうことができる種族、はい。
ベッドに横たわっているのは、あなた自身の元の体です。
え?僕とそっくりだと思ってたんだけど、これは元の僕なの?
そうですね。今のあなたの体は作り物です。人形にあなたの脳みそを移し変えました。
そっくりそのままなのに、これが作り物なんだ。
そうです。息子は人形にうまく接続できなかったんです。機械に移し変えるには時間が経ちすぎていたみたいで、うまく殉納できませんでした。
ここは僕もあきらくんと同じ原理で動いているってこと?
1:06:00
そうですかね。でもあなたの体なら、適正率98%のあなたの体なら、きっとこの子に馴染んでくれる。
そしてその人形の体もあなたに馴染んでるでしょ?ちょっと調整は必要でしたが、適正率は97%でしたから。
これってちなみに、僕のこの人形の体っていうのは、全然人が見てもわかんないもんなんですかね?
そうですね。まあ、やつらの技術は完璧です。その体を使うことで、もちろん人形だとバレることはないでしょうし、直ちに死傷が出ることはないでしょう。
ただ、今までこんな適正率で人形の体に接続できた人はいませんでしたから、初めてのことです。実際にどうなるかは保証できません。
あれ?そういえば、僕ちょっとチラ見してしまったんですけど、さっきの部屋の資料、適正率っていうのがこのことだったってことですよね。
そうですね。あの時、私に聞いたでしょ?この数字が何なのかって。
聞きましたね。98とか97とか。
あの時にはお伝えできなかったので、嘘をついてしまいました。すみません。
ということは、2日目に視界がかつれたりしてたのは、適応中みたいな感じだったってことですかね?
そうですかね。調整が行き届いていなかったので、視界が見えづらかったということですね。
2つ質問をしたいんですけど。
どうぞ。
いいですか。まず、僕がこの擬態というか、体から生身の体に脳だけ移し替えることは可能なんですか?
元に戻るということですか?
そう。
そうですね。それは100%失敗せずに戻すことができることを約束します。
いるんだ。
はい。
あと、僕がここに運ばれてきた雷に撃たれたことと、今起こっている現象っていうのは偶然というか、雷に撃たれたのは偶然なんですかね?
そうですね。それは言う必要もありますよね。あれは私がやったんです。
え!?
雷ではないんです。
雷じゃないですか!?
気絶させました。
なんと!
その衝撃で記憶を失ったんだと思います。
1:09:02
今なんですか?
すみません。私、さくらみさんに嘘ばっかりついてますね。
明らかにじゃあ、体を与えるためにっていうことですよね。
私はこの子に何としてでも生きてほしいんです。
ちなみに、3個目の質問になりますけど、僕の記憶中のはこれもどっかで戻るんでしょうか?
それは問題なく戻るでしょう。一時的なショックですから。
今もしかして僕、決断迫られてます?
そうですね。私からあなたに言えることはただ一つです。
この子のためにあなたの体が欲しいです。
あなたにはその機械の体をあげますから、お願いです。体を譲ってくれませんか?
正直3日ぐらいしか会ってないんですけど、結構仲良い友達にはなれると思ってたんですよ、明らくんとは。
一緒にお花見を見に行く約束もしてたんですよね。
はい。
ただね、僕の記憶が戻ってからの僕に判断させるっていうことは無理なんですかね?
そうですね。できれば今決断していただけたらと思いますが。
ただちょっとよく考えてみてくださいよ。
このまま2人が同じ人から見たら、見た目、背恰好の人間になると、
どっちかはどうして過ごせばいいのかなと思ってて。
どうして過ごすとは?
同じ人間が2人になっちゃうじゃないですか。
そうですが、実際にはこの子にはちゃんと戸籍もありますし、高梨明としての人生が待っているはずです。
そうか。それはそっちで、ただ顔がそっくりっていうことだけになるのか。
そうですね。
ちなみにこの擬態は何年保証とかあるんでしょうか?
それは申し訳ないんですが、分かりかねますね。
何か、例えば昨日のような目の異常とかそういったことがあって、
体を治してほしいってことがあったら、私のところに来ていただければ治せることもあるかもしれませんが、
1:12:02
正直何が起こるかは分からないので、治せないこともあるかもしれません。
突然僕が動かなくなって死んじゃうというか、拒絶反応を起こすこともあるっていうことですかね。
そうですね。適正率は97%でしたから、拒絶反応が起きる可能性は極めて低いとは思いますが、
何が起きるかはこの先の未来のこと、約束はできないです。
ちなみに生殖機能とかは大丈夫なんでしょうか。
そうですね。やつらの技術は完璧ですから、そこに関しても問題はないかと思いますけどね。
そうか。
やばくなったら、もう一回あきら君をこっちの器に移してみたいなことはできるんだったら、
このままでもいいかなっていうふうに思いました。
あの子は人形の体に接続することは難しいので、何か問題が起きたときに。
あきらはまたこのシリンダーの中に戻ることになるかもしれないですね。
じゃあ僕がやばくなったら駆けつけてあきら君を一旦シリンダーに戻して、
僕が生身の人間に一旦戻ることが、こういう前提条件が可能であれば、機械の体でもいいかなと思います。
なるほど。正直そこまでどこで倒れて本当に私たちの病院に運ばれてくるかっていうところも怪しいですから、確実な約束をするのは難しいですね。
難しいのか。でもなあ、あきら君脳みそだけだしな。
これはあなたの選択です。私がその選択に問いかく言うことはありません。
まあでもそうだな。彼女もいるみたいだし、僕。
記憶が戻った僕は今の僕と違うっていうふうにも考えられるしな。
そういう意味では、この3日間の付き合いだけであきら君の方が深い付き合いと言えるし。
考えると、記憶が戻った僕は僕のことについて、擬態っていうことも多分わかんないんだろうね。
1:15:10
どうでしょうかね。この事実を忘れるわけではないと思いますよ。
どうなります?
うーん、どうだな。
まあでも、ちょっとあきら君と喋ってもいいですか。
できればここでそのまま決めていただきたいですね。
あきらに実際にどうするか決まってから、実際このようなことを私がしているということを彼は知らないんです。
あ、そうか。
じゃあ、このままではいいです。
それがあなたの答えですか?
そうですね。はい。
わかりました。あきらのために。ありがとう。
と、医者が言ったところで、さくらみの視界は安定しました。
あなたは気がつくと、自分の家に戻っていました。
失われた記憶も戻っています。
病院の出来事も覚えています。
あれは夢だったのか、現実だったのか。
そしてですね、よく見るとわかることなのですが、体のある一部分が他の部分とは違う色になっていることに気がつきます。
果たしてその体は本物なのか偽物なのか、それがはっきりするのはもう少し後のことでしょう。
最後にですね、さくらみから何か言葉をいただいて片城を終わりにしたいと思うんですが、いかがでしょうか。
いやー、めちゃくちゃ小説のいいネタができそうだ。
じゃあ、その一言でよろしいですかね。
はい。
では、シンクトゥルフ神話TRPG片城、これにて終了したいと思います。お疲れ様でした。
ありがとうございました。
はい。
いやー、そうか、そういうことね。
どうでしたかね。
いやー、なんかね、めっちゃ汗かきました。
いやー、どうしようと思って、結構悩みましたね。
はい。
いやー、だって、記憶失う前の性格、一応分かってるし、
はいはいはい。
だったら多分、機会になることを選ぶんだけど、
えー。
ちょっと悩むよね、でも。
1:18:00
まあ、そうですよね。実際まあ、さくらみ時代って自分の性に対してそこまで執着ないみたいな感じの、
そうそうそう。
キャラですよね。
うん。
ですけど、まあ、感覚的にはそういうことはあるかもしれないけど、それをどれくらい理解してるかは正直も怪しい部分には、
そうだよね。
なりますね。
いやー、だって、あきらくんめちゃくちゃいい子やからね。
はい。
やっぱ花見したいなっていうのと、ちょっと中二病が爆発しましたね。機械の体っていう。
あー、なるほどなるほど。
そっちが。
はい。
これはあれですかね、このキャラは使えるっていうか、機械の体のまま使えるの?
えーとですね、これはですね、本当に機械の体なのか、それとも元の体なのかはシナリオにも書いていなくてですね、わからないんですよね。
あ、そうなんだ。
はい。ただ、このキャラクターを使っていただくことはもちろん可能です。
よし。じゃあ、彼女を会いに行く。
彼女に、そうですね。誰に会いに行くのか知りませんけどね。
あー面白かった、めっちゃ。
はい、いや良かったです。ちょっとなんか、なんだろうな、他の人が気にしないようなことを結構気にするから。
そう?
結構なんか、こっちは、お、あー会えたみたいな感じはね、ちょっとあったんですけど。
ごめんごめん。
そこはまた、なんか、あしゆさんっぽくて面白かったかなと。
でも、ちょっと最短じゃなかったね。1時間3分半ぐらい。
そうですね。昨日やったダウさんが最短で、1時間かからないぐらいだったんですけど。
いやー、汗かくわこれ。
はい、まあこのような感じで、とりあえず配信の方は終わっていきたいなと思いますね。
ありがとうございます。
はい、ということで、見てくれた皆さんもありがとうございました。
ありがとうございました。