2020-02-26 20:56

第10回 もう子供が中学生!お父さんお母さん準備はOK?

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中学受験が終わり、お子さんが春から中学生になるとき、どういった気持ちの切り替えや準備をして中学生活を迎えるのが良いかについてお話しました。
番組へのご意見・ご感想・ご質問はこちらのフォームにてお待ちしております。 
http://bit.ly/36g57VN 
<制作>
出演:小川大介先生 
MC・プロデューサー:富山真明 
制作:株式会社PitPa

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この番組は、約30年、中学受験を中心とした受験教育や子育てについて指導をされてきた小川大輔先生に、
中学生と小学生の子供を持つ私、株式会社PitPa富山が、最新の受験情報や小川流の子育て術について聞くお子様を持つ親御様のための音声情報番組になります。
皆さま、こんにちは。PitPaの富山です。
今回の収録は、2020年の2月10日の収録でして、中学受験の基準でいうと、ほとんどの受験が終わった時期かなと思います。
各ご家庭ですね。うまくいったご家庭、うまくいかなかったご家庭、あるいは第一志望ではなかったけれども、第二志望以下のところで合格を勝ち取った。
ちょっと気持ち的にはどちらとも言えないようなご家庭様々かと思いますが、この中学受験、前回までのエピソードの中では、
中学受験の合否結果自体は子どもにとっては一つの家庭ということであって、
この中学受験をしてきたという経験と努力というものが非常に大切なものであるというお話をする中で、
改めて、この中学受験を終えたご家庭のお父さんお母さん、この春からお子様が中学生活を送るというところで、
その親としての気持ちの切り替えですとか、中学生になる前のこの2月3月などの準備について小川先生にお話を聞いてきました。
そうですね。受験終わられて、どの方も志望校に合格したかどうかというところ、もちろん大きな要素だと思うんですけれども、
中学受験の価値という意味で言うと、目的の学校に合格するための中学受験ではなくて、中学受験の勉強を通して力がついてきて目標校に合格するんですね。
同じようなことを言っているようだけど、全然意味が違って、合格が目標という捉え方で受験勉強をしてきたご家庭だと、
入試終わった時に全てが決まるというふうに誤解しやすいんですよ。
でも大事なことは、合格不合格に関わらず、そのお子さんが1年、2年、3年と勉強してきた分だけ成長してるんですね。
力がついている。絶対にやってなかった子に比べて知識も多いし、勉強を頑張れる集中力であったり、耐性といったものが伸びてきている。
何より頑張ってうまくいくこともあれば、頑張ったつもりでうまくいかないこともあるという経験が圧倒的にたくさん身についている。
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遥かに成長した状態で、今11歳、12歳を迎えて中学生になろうとできているわけですね。
ということは、この成長する力を持って、この2月、3月を踏まえての中1、4月スタートをどう迎えさせてあげるかによって、中学受験の価値がずいぶん変わってくるわけです。
ですから中学受験に関わったご家庭というのは、まだ続いてるんですね。価値が決まる時間は。
というかその受験終わった後の過ごし方、中学に入ってからの過ごし方で、中学受験やってよかったなという声は変わってくるわけです。
ですのでまず今、特に親御さんですね、頭に置いておいてほしいのは、いかにお子さんがこの4月から通うことになる中学。
これは第2志望校かもしれない、第3かもしれない。中には公立の中学を選択したお家もあるかもしれない。
どの選択であっても、お子さんがこれから進む学校をいかに好きになれるか。
その学校でいかに意味のある充実した時間を過ごせるかに気持ちを置いてあげてほしいんですね。
これは第1志望に合格したご家庭も同じです。
合格したからOKじゃなくて、じゃあその学校でどんな時間を過ごしていくことが、この子の3年後、6年後、10年後に意味を持つだろうか。
そんなことをぜひご家族で今この時期に話し合ってみたり、本人に語りかけたり。
これはまず1つ目してほしい。
通う中学を好きになるということですね。
2つ目ですが、せっかく中学生をスタートするのであれば、その4月からが中学生らしい学習であり生活を送れるように、
2月、3月の間に中学生になっていく準備をしておきたいですね。
この準備というのは何かといえば、1つは算数の頭を数学に変える。
特に算数が得意だったお子さんは、中1の間に数学のレールに乗り損ねて、中2から数学が苦手になるというケースが何巻中何巻でも毎年発生しているんですね。
そうなんですね。
算数が得意なお子さんというのは、どこかパズル的に答えがある程度見えるような形で、一種の当てはめ的に答えが出せてしまう。
先が読めるという力で、素晴らしい力なんですが、
数学というのは公式や定理というものを積み重ねて、精度高く解を導いていく、そういう学問なので、
算数発想でパッと一足度に答えを出してあがる子が、1つ1つの式をはしょる傾向があるんですね。
特に中1の間の数学というのは、これは何巻校であったとしても、中学時期の算数より一見簡単なんですよ。
算数で5年6年でやったように見える問題がたくさん出てくるんですが、それを文字式を使ったり、数学の式の組み立て方に基づいて解いたり。
また、証明問題を早めに扱う学校だったら、正しい言葉遣いで論理的に説明するという。
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大人が見るとごく必要性が分かる内容が、子供から見るとこっちでもいいじゃん。
意味が分からないと。大事さがね。
で、ついつい算数で解こうとする子が出るわけです。
なのでこれを2月3月、簡単なものからでいいから、中学生の数学のドリル等で、まずは式の計算等に慣れておく。
これは結構大事なことですね。
よく小学校の時だと頭がいい算数ができる子とかは、式とかを書かずに自分なりの解き方でパッと出しているような子とかが、
証明とかをやるのって、もしかしたら結構難しいのかもしれないですね。
解けたらいいという発想できた子は、本当証明嫌いなんですよ。
でもその証明、論理的な組み立てを、この中学の初期で練習しておかないと、高校生の数学に入った時に本当に苦労することになる。
気づいた頃には取り返しがつかないということが、結局中3ぐらいで気づくんだよね。
そこから中1に戻れないので、今この導入部分を丁寧にする。
あとは英語でしょうね。
今もう英語ずいぶん早くからされているおうちも多い。
一方で中学受験の間英語から離れていて、中学に入ってから始めようというおうちも多い。
中1スタート段階で英語力がものすごく下がる。
そんな時代になっています。
この段階で親御さんが気をつけてほしいのが、進学する学校が英語の導入部分をどの程度丁寧にやろうとしているか。
学校説明会、入学説明会などで、全く準備なしでいらっしゃって大丈夫ですよという学校もあれば、
事前に少し宿題を配って、基本文法や単語はわかった状態で入学してきてください。
扱いが違うんですね。
何のために宿題を出すかというと、学校に入ってからの授業が成立するのに必要なことを先生たちは伝えてきているので、
まずお子さんが4月、5月の学校の授業に無理なく参加できるように、下ごしらえをしていく必要というのを確認しておいた方がいいでしょうね。
そんなバリバリ英語を進めなくてもいいから、英単語を覚えてみたりとか、基本的な文に慣れてみたりとか、ちょっと触れておく。
英検等を推奨している学校だったら、今のうちから英検の4級を取得する、3級を取得するというのを計画に入れておかれると随分楽なんじゃないかなと思いますね。
これは結構学校の入学の資料とかにも書いてあるようなことなので、その辺りちゃんと目を通して準備備えた方がいいよという話ですね。
それと学校側が考えてくれているのに、ついついすぐもう塾に通い始めるお家があります。
特に首都圏などは、南韓中学に進んだご家庭は、特定の塾に早くから行かなきゃいけないんじゃないかという、すごい煽られ方をしているんですけども、
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そちらが向いている子もいます。いろんなことを与えられて勉強する方が好きな子。
でもほとんどの子さんは、学力を中学以降伸ばすには、あれこれと大量に与えられる勉強から一回卒業しなきゃいけない。
ので、中学受験の塾の延長戦のようにして、そのまま中学生、高校生向けの塾に惰性で通ってしまうというのは避けたほうがいいかなと。
ついつい周りが塾に通っているのを聞いて慌ててしまううちほど、学校の先生のおっしゃっていることをちゃんと聞いていないことがあるんですね。
せっかく進んだのに、その学校のしてくれることを大事に捉えずに、お家であちこち塾を追板でしまうと、何のために頑張ってきたんですか?
そうですね。確かに小学校の時は、公立の小学校に通いながら塾という形で、どちらかというと塾に重きを置きがちですけれども、
新学校とかに行くと、ある意味学校自体も相当レベルが高いとは思いますので、そこを使わないのがもったいないような感じですね。
大学進学にそれほど重視していないけれども、英語教育を頑張っている学校であったり、コミュニケーション能力、プレゼン力を伸ばそうとしていたり、各学校特色があるわけで、
かつその特色は、6年間で考えていることがほとんどなわけですね。受験して進む学校というのは。公立の方を選んだこの場合は、高校受験という実態を考えた時に、
中一中二の過ごし方、クラブの活動にどの程度参加するとか、公立の学校の内心の評価の基準がどういうところに置かれている、副教科、音楽や美術を大事にしている度合い。
いろいろと環境が違いますね。なので、お子さんの進む学校環境をまずちゃんと理解して、それを中心に置いた上で、あくまで追加的な存在としての塾という順番を間違えないことです。
今おっしゃったみたいに、小学校の間は勉強は9割9部塾だったと思います。学校というのはどちらかというと、友達との交流の場所。でも中学行くは中学が中心なわけですね。
ここを親の方が気持ちを切り替えれるか、意識を切り替えれるか、とても重要で、それは今の時代ですね、子供たちには自分自身で問題意識を持って、社会の中に自分の考えと共に向き合っていく力、考える力ですね。
を求められる時代なわけですよ。ところが中学受験の塾が何をやってきたかというと、決まったパターンの問題はできるだけ多く解かせて、覚えさせて、知っているものを増やすことによって、考えずに解ける量をどれだけ伸ばせるか。こうすることによって合格可能性を高めるというのが塾のやり方なわけですね。
一人一人の考える力を伸ばすには、マンツーマンでのフォローであったり、非常に高い技術が求められるので、数多くの子供を抱える塾であればあるほど、一律にたくさん押し付けて覚えさせた方が楽なわけですね。トータルの合格数を増やすにはですね。
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そういう受験勉強を強いられてきた子供たちは、自分で考えない癖、与えられたものを期日までにとにかくこなす癖がついている。受験終わった直後というのも、指示されたことへの応える能力がものすごく高いわけですね。世界ナンバーワンであります。日本の中学受験生は。
これをこの2ヶ月の間に自分なりに優先順位をつけて、自分がやりたい、頑張りたいと思うものを見つけて、そこに時間を使う、自分で決めるという練習をしていく必要がある。中学の先生はどちらかというと、いきなり求めますからね。自分で考えなさい。
でも親の方が、中学受験塾の延長で2月3月をまだ管理課に置くと、子供としては自分で決めるチャンスがないまま中学生を急にやれと。これは困るわけですね。困るからまた塾に行きたくなるわけですね。
与えてくれる環境を求めてという感じですかね。
そうすると肝心な自己判断力が育たないから、今南韓大学が求めようとしている力とズレが生じるので、いかに中学受験をしてきた小学生感覚、管理されてきた環境から自分で考えて自分が伸びていく中学生と切り替えていくか。それがこの2月3月の意味なんですね。片晴れ休みと。
そうやって2月3月を中学生の下準備として過ごすことができて、4月を迎えて進んだ学校で居心地よく友達もできて、5月楽しいなと。
かゆいは初め初めての中間テストを受けた時に、ようやく中学受験してよかったねって言葉が出るわけですね。
今ではなく。
今決めることじゃないんですね。やってきてよかったね。親御さんにはやってきたから今こうやって自分の意見を言える子なんだよね。テスト前やることだけは仕上げようとしているのはやっぱり頑張ってきたおかげだよね。そこでぜひ価値を見出していって。そうするといい受験です。
そうですね。そう考えると受験の合否というよりもやってきたことに価値が考えられて、大体の子はほとんど価値があったという結論になると思います。
全員必ず育っています。
そうですよね。
だから不合格というショックが残っているうちの場合、これも例年そうなんですけど、子供は立ち直るんですよ。
逆に。
なぜなら僕たち大人は残念ながら細胞が壊れていってます。子供たちは元気な細胞に入れ替わっていっているので立ち直る力も強いんです。
前しかない。
昨日は昨日でこれからって思えるんだけど、親御さん世代は残念ながらの過去の方がみずみずしいので。
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なるほど。
引きずりやすいですね。
引きずっちゃうんですね。
子供は吹き切れて頑張り始めているのに、親がいつまでもくよくよする姿を見せる結果、子供が一旦元気になったのにまたやっぱり落ち込んでおいた方がいいのかなと引きずられて、引きずると。
その子供が引きずっている姿を見て、親がまた落ち込むという悪循環のうちがあるんですね。
そうなんですね。
こうなった場合、高校受験、大学受験に影響が出てくる。
テスト怖くなったりとか、どこかのチャレンジを恐れたりとかいうことになるから、どういう厳しい結果が出たとしても親御さんはお子さんがここから中学高校を前を向いて頑張っていくために笑顔を見せる勇気を持ってほしいし、
どんな結果をもらったとしてもこの子の時間はこの子を成長させてくれて、この子なりに頑張ったのは間違いないというところをしっかり信じてあげてほしい、見つめるようにしてほしい。
それは僕は親の務めだと思います。
どちらかと言っても親の方がくよくよすることが多いので、気持ちを切り替えてと言いますか、振り返って悪いことはほとんどないので、前を向いて親子供どもを生きければなというところで。
ほっきれている子供を見て腹が立つわけだと思う。たまに言ってもっと落ち込むみたいな。落ち込んでも意味ないね。
そうですね。
そんな暇あったら目の前の一日を楽しく頑張って新たな力を手に入れていく方がよっぽどいいですよね。
いいですよね、確かに。
目標の中学に合格するということが中学受験の本質的な目的ではなくて、中学受験勉強するという過程で勉強する習慣が身につくですとか、あるいは努力する中でうまくいくことだったり、うまくいかなかったり。
うまくいかなかった場合にはそれを乗り越えようとするというような、そういう経験を積んできたというところが大きな財産でして。
どこに合格したかというのはあくまでも結果だけということを再認識するのが大切というお話でした。
気持ちの切り替えというところでは、おそらく中学どこに行くかというのは決まっているかと思いますので、行く中学をいかに好きになれるか、どのような時間を過ごせばいいのかというところを家族で話し合ったり、あるいはお子様に声がけをするという時間を設けてみればいいのではないかなというところです。
あとはこの2月、3月に中学生になる準備としてはですね、3点ありました。
1つは算数の頭を数学に切り替える。
これはですね、ちょっと後で聞いた話なんですけれども、学校から出される数学に関する宿題の部分でしたり、あるいは中学生の教材みたいなものをちょっと先取りして予習をしておくというところがいいのではないかなということでした。
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2点目は英語のところですね。
この英語、学校によってですね、スタートライン結構違いがあるというところで、お子様が行く学校がスタート時点で英語力どのくらいを必要とされるのか、ちょっと事前にですね、情報を集めて準備をしておくのがいいのかなというところです。
アルファベットから教えてくれるような学校もありますし、あるいは単語ですとか、ちょっとした文法みたいなところは多少勉強してきてねっていうような学校もあるそうなので、そのあたりいろいろインターネットとかも駆使しながらですね、情報を集めてみるのがいいのかなと思います。
3点目はですね、塾の優先順位、学校以外に通う勉強をするところの場所についての認識っていうものを中学受験と比較して、改めてどのような形をすればいいのかっていうのを考えてみる。
周りがやっているから、もう中学1年生の頭から塾に通い始めるというわけではなく、その学校がどういった教育プログラムを組んでくれているのか、逆にこれまで親がかなり管理してきたところだなと思いますが、そこを一旦ちょっと離れて子供自身に考えさせる、そういった体制に切り替えるっていうのを検討してみるのもこの2月、3月いいのではないかなということでした。
中学受験を終えたところでですね、子供としてはですね、羽を伸ばしたい時期かなと思いますので、例えば旅行に行ったり遊びに行ったりというそういう値切れの部分っていうのは改めてしてあげることも必要かなと思いますが、
親としてはですね、お子さんが中学に入っていい生活が送れるようにというところで改めてサポートしてあげるというような気持ちに切り替えてですね、子供のことを引き続き見守ってあげるというのがいいのかなと思いました。
中学受験というのは本当に親としてもかなり時間を割いた一大イベントだったかなと思いますが、これからですね、お子さんの方も繁校期とかも入ってくるご家庭もあるかなと思います。
ある程度徐々に距離を取りつつですね、お子様が自立して生活を送れるようなところっていうのを心がけていくべきかなと、この話を聞きながら思ったところですね。
さて、子育て受験ラジオではリスナー様からのご意見ご要望、また小川先生への子育てや受験についてのご質問などお待ちしております。
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子育て受験ラジオは毎週水曜日の更新です。
今回も最後まで聞いていただきありがとうございました。
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