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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、「パソコンを使うなら、情報が内部でどう管理しているのかをまず知ろう!」というものです。
プログラミングやウェブデザインを勉強し始める方に、最初の導入段階の指導をすることがあります。
最近、この最初の段階でつまづく人に出会うようになりました。
そういう人からよく話を聞いて、どのようにしたら学びが続けられるのかを考えながら指導していくのですが、これがなかなか大変なのです。
スマホの影響が大きいと思うのですが、アプリの操作を覚えれば何かをできるようになるという感覚が強すぎるのです。
スマホのOSはデータの存在を上手に隠蔽しています。
アプリとデータが一対一対応しているようなイメージです。
しかし、プログラミングやウェブデザインをしようとすると、スマホではなくパソコンを使うということになり、
パソコンの世界ではアプリとデータは独立しているのです。
データはデータとして存在していて、アプリがそれを使うようなイメージです。
実はスマホでもその感覚に近いのが写真を扱うケースです。
写真データを複数のアプリから使うというのはよくあるのですが、
それでもアプリ間で写真データを共有するイメージが持てない人もいます。
とにかくパソコンではデータは独立した存在なわけです。
これ、特にウェブデザインを勉強したいという方には理解が追いつかないことが割と多いのです。
そういう人は大抵の場合、パソコンの中でデータがどう管理しているか知らないし、
管理するツールの操作すらよくわかっていなかったりします。
管理するツールというのは、Windowsで言えばExplorerですし、MacではFinderというものですね。
管理の方法で一番知らなければならないのはツリー構造のファイルシステムです。
ファイルがツリー構造のどこにあるかということを理解しておかないと、
自分が作ったデータがどこにあるのか探すことが難しくなってしまいます。
プログラミングやウェブデザインを教える人は、これらのことは当たり前の前提としていて、
僕自身そういうところがあるのですが、
今これらを学ぼうとする人にはこの当たり前の前提が通用しない人が結構いるわけです。
ExplorerやFinderの操作を知らない人には、コマンドラインでディレクトリの間を移動するなどということはとても想像がつかないでしょう。
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そんなことも知らないでプログラミングとかありえないと雑な講師は切り捨ててしまい、
データの操作を教えるのが面倒がって、大事な環境の整備方法を教えないということが間もあるのです。
そういうことを技術的なことという変な講師もいたりします。
多分自分も正確に把握していないからなのでしょう。
こういうことが問題になっているくらいにはITの裾野は広がってきているのですが、
データ管理の基礎を教えてくれるところは案外なかったりするのです。
パソコンを使うなら避けて通れないのがデータの管理です。
難しいことを教わろうとする前に、まずそこを理解できるようになりましょう。
ExplorerやFinderでパソコンの中に何があるのか探索してください。話はそれからなのです。
読書と編集では、ITを特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
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今日もワクワクする日でありますように。千葉直樹でした。ではまた。