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2022-02-20 05:44

#112 【ITむかし話】キーボードもディスプレイもないコンピュータの話。

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コンピュータといったら、キーボードやディスプレイを思い浮かべることが多いのではないかと思いますが、

その昔はそれらがないコンピュータもあったし、今でもそんなものがなくても動作しているコンピュータがたくさんあるよ。

というお話です。

にゃおの考える現代の基礎的なリテラシーは、ITをきちんと使えることが含まれます。そのためにどのような問題があり、どう解決していったらよいか考えてみるPodcastです。

プログラミングむかし話(note)
https://note.com/nchiba/n/n2db5e8c9dd4a

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をご覧ください。

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このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、「キーボードもディスプレイもないコンピューターの話」です。
僕が最初に触ったコンピューターは、キーボードとディスプレイがある初期のパソコンでした。
ですが、その頃、もう少し大きいコンピューターになって、
キーボードもディスプレイもないものがありました。
正確にはキーボードはありましたが、それはタイプライターとプリンタを合体させたようなものでした。
タイプライターは人が打つ文字を紙に印字しますが、コンピューターからも文字を印字できるようにしたものです。
その先祖はテレタイプライターというもので、文字での通信を行うための端末です。
キーを打つとその文字が遠くにあるプリンターに印字されるという感じのものです。
それをコンピューターの入出力に使うようになったわけです。
初期のコンピューターにはそういう装置が付いていて、そこからコンピューターの操作を行いました。
これをコンソールと言います。
コンピューターは高価なものだったので、コンソールを専用してプログラムを組むなどありえませんでした。
ではどうしたのかというと、別の装置でデータやプログラムを紙テープとか紙カードに打ち込んでおいて、それをコンピューターに読み込ませるということが行われていました。
紙テープとか紙カードなんて今は博物館ものですが、僕はギリギリそれらを扱ったことがあります。
当時はテレビ番組のウルトラ警備隊などがコンピューターと母式装置から出てくる紙テープを読むような描写があったものでしたが、
あれは逆で、データやプログラムを紙テープとか紙カードに打ち込んでおいて、それをコンピューターに読み込ませるということが行われていました。
まあ、プログラムを打ち込んだ紙テープをざっくり読むことは可能で、プログラムの編集を紙テープを切り張りしてやったこともあります。
40年ほど前からタイムシェアリングシステムというコンピューターを自分勝手で共有する仕組みができ、
コンピュータ本体にたくさんのディスプレイとキーボードから鳴る端末を繋いで使うようになりました。
そのインターフェースが、Windowsにあるコマンドプロンプトとか、Macのターミナルみたいな黒い画面として今も残っているわけです。
現代に戻って、今、コンピューターというと、なんとなく画面とキーボードやタッチパネルがあるものを想像してしまいますが、
実はそうでもないものがいっぱいあります。
例えば、このコンピューターの中には、
例えば、自動車にはたくさんの画面もキーボードもないマイクロコンピューターが使われていますし、
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炊飯器もごくシンプルな液晶画面といくつかのボタンがあるものの、
それは全体としてはとても小さな機能で、どちらかというと、
センサーと加熱システムの制御に主眼を置いたコンピューターが使われています。
もっと言うと、パソコンのキーボード自体も、
一種のマイコンが仕込まれていたりします。
家にあるテレビも、映像信号のデジタル処理専用のマイコンが使われているのです。
大昔のテレタイプライターが付いていたコンピューターと、今の組み込まれたコンピューターは、動作原理において同じものです。
もちろんパソコンもスマホもそうだし、クラウドを構成するサーバーに使われているものも同じです。
人間とのインターフェースの部分はいろいろありますが、コンピューター自体の動作原理はあまり変わっていないのです。
本質的に変わったのは、動作速度だけといっても過言ではありません。
そういう仕組みが体感的に理解できると面白いものですが、逆に扱える情報量が増えたことによって、
情報を理解するために人間が考えることは増えているのではないかと思います。
コンピューターはハードウェアとソフトウェアで成り立っていますが、
その分解点を知ることができると、ITを上手に使うことができるようになるのではないかと思います。
それが参入のハードルを上げているのかもしれませんが、歴史を辿ってみることで理解が進むこともありますので、
興味を持っていただけるといいなといつも考えています。
読書と編集では、ITを特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
詳しい内容については、概要欄のリンクから、または、
読書と編集と検索して、猫がトップページに出てくるホームページをご覧ください。
今日もワクワクする日でありますように。千葉直樹でした。ではまた。
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