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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に様々な話をしています。
今回のタイトルは、超ムズ理論を分かりやすく表現するGUDETAMAの資本論というものです。
月曜日は、自宅の本棚にある本の話をしています。
いつも使っているパソコンの近くにある本棚を物色していて見つけたのが今回話す本です。
可愛い文庫本なので見逃していましたが、実はかなり骨太の難しい理論の一部を紹介した本でした。
本棚に置いてあるからには読んだことがあるはずなのですが、いつ読んだのか全然思い出せません。
目次には自己啓発本によくあるような言葉が並んでいて、それだけ見るとそのようなタイプの本だと思ってしまいます。
でも、ページを開いてよく読んでみると、その言葉に対する資本論の固い言葉も書かれています。
GUDETAMAみたいなゆるキャラが描かれているので甘く見ていましたが、実はバリバリの資本論の本なのでした。
例えばこんな項目があります。
安さや効率ばかりを重視すると大切なことを見落としてしまう。
これに対応する資本論の固い言葉はこんな調子です。
資本主義的生産は我々がこれを個別に考察し、また流通の過程と競争の上達を考慮外におけば、
実現された商品に対象化された労働については極度に節約的に振る舞う。
とても同じことを言っているようには思いませんね。
資本論の評価は様々だし、イデオロギー的な色もついてしまっているけれど、
平易な言葉に直すとこんなことを言っていて、至極真っ当なことを言っているんだなぁと思ったりします。
その時代その時代に生きる人々のことを真剣に考えて、それを正確に表現しようとすると、
とても難しくなるのは仕方がないし、そこから色々な誤解が生まれてくるのも当たり前なのでしょう。
僕は資本論は全然知らないけれど、そういう真摯な姿勢のマルクスは尊敬するし、
彼のおかげで彼が生きていた時代よりもずっと豊かに安心して暮らすことができていると思うんです。
現代でもそれに匹敵する人はいて、その人たちが未来の人々がより豊かで明るい暮らしができる基礎を作っているのでしょう。
そう考えると極端に悲観する必要もなさそうだなと思います。
自分の家の本棚からこんな風に考えるネタが出てくるなんて、過去の自分にグッジョブと言いたくなりますよね。
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今日もワクワクすぎでありますように。
千葉直樹でした。ではまた。