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2023-02-28 08:12

#479 【談】お薬手帳アプリが便利にならないのは妙な規制のせいだな

お薬手帳アプリを使い始めてみたら、便利にできそうなところがそうはなっていないことに気づきました。

それは情報の取り扱いに関する無理解からくる問題でした。

にゃおの考える現代の基礎的なリテラシーは、ITをきちんと使えることが含まれます。

そのためにどのような問題があり、どう解決していったらよいか考えてみるPodcastです。

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をご覧ください。


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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、「お薬手帳アプリが便利にならないのは、妙な規制のせいだな?」というものです。
火曜日は日々思ったことを話しています。
いきなり暗い話で恐縮ですが、僕には首に持病がありまして、最近それが悪化してしまって、整形結果に吸引し、痛み止めを服用して毎日を送っています。
体のどこかに痛みがあるというのは本当に辛いもので、とにかく集中力が削がれて、やらなければならないことがなかなか済みません。
痛み止めの効き方も色々で、ひどい痛みは感じなくなるものの、なんとなくムズムズする感じになったりすることもあり、何をするにも落ち着きがなくなってしまうということがあります。
もっと大変なのは寝るときで、起きているときより横になったときの方が痛みが強く、痛みが小さくなる姿勢で眠ることになるので、寝返りができないのですね。
朝には症状による痛みなのか、寝返りができないことによる痛みなのかよくわからない状態で、勇気を出してそーっと起き上がるという状態です。
全く動けないわけではないのが救いですが、どうしてもやれることの全体量は減ってしまう感じになりますね。
どこかのタイミングで根本的な処置を考えなければならないなぁと思っています。
そんなわけで病院に通っているのですが、ここぞとばかりにマイナ保険証を使ってみたり、キャッシュレスでの支払いをしたりという、痛みに耐えながらも新しい試みの人柱になるということもやっていたりするのです。
ITリテラシーを広める活動をしているわけですからね。
やっと本題なのですが、その通っている病院は珍しく院内処方です。
新しい病院で近くに薬局がないからのようで、これはこれで便利だなぁと思っているのですが、残念なことに近々院外処方に変わってしまうようなのです。
それでどこの薬局を使うか事前に考えておくことにしました。
というのも、薬局でも待ち時間を少しでも短くできたらと思っていたからです。
数年前まで長く薬を服用していた時期があって、病院で待って、薬局で待ってというのがとても煩わしいと思っていたのです。
今行っている病院は予約時間から大きく遅れることなく受診ができるし、院内薬局での待ち時間もほとんどなく、薬を受け取ったら会計もすぐにできるというスムーズさです。
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院外処方になったら通り道の薬局に事前に処方箋を送っておくことで、かなり待ち時間を減らせることが期待できますよね。
ということでお薬手帳アプリをインストールすることにしました。
お薬手帳といえば、マイナンバーカードを使うとこれまでの処方内容を見ることができるようになりました。
実は反映がむちゃくちゃ遅いという問題点があるのですが、まあそこは置きましょう。
お薬手帳アプリにはマイナンバーカードによる情報取得という機能があります。
ということはオンラインでの個人情報取得ができるわけですよね。
実際にアプリで過去の処方内容を取り込むことができます。
さてここからが問題です。
お薬手帳アプリは連携している薬局に処方箋を事前に送る機能を持っています。
処方されたらデータをアプリに自動連携する機能があります。
ややこしいのはここで保険証情報が必要なことです。
薬局でも保険証の提示が必要ですし、お薬手帳への確実なデータ反映を行うとしたら、薬局で連携してほしいと伝える必要があると思うのですね。
その時に薬局がアプリで自動連携申請した時の保険証情報を改めて確認するんです。
ちょっと思い出してください。
マイナンバーカードを使ってこれまでの処方内容が取れましたよね。
ってことは本人確認が可能なわけです。
アプリ側としては本人確認できる状況にあり、薬局では保険証の提示の段階でマイナンバーカードによる本人確認ができるわけです。
自動連携時に保険証情報の入力が必要なのは、保険証番号や名前をキーにして情報を連携しようとしているからです。
IT屋さんとしてはここに大きな問題を感じるわけです。
実はここでキーにすべきなのはマイナンバーなのですね。
マイナンバーが使えれば、アプリが最低限必要な個人情報はそれだけにすることができます。
他の情報を開示するかどうかは個人が選択可能になるわけです。
薬局でも同様です。処方した薬の内容とマイナンバーをアプリに送るだけで済むのです。
今は多分保険証情報を根拠とした独自のコードで情報を連携していると思われ、
結果的に自動連携をさせるために保険証番号と名前のような実は結構機微な情報を入力し、
アプリと薬局間でそれを送受信するというセキュリティ的にちょっとまずい状況になっているわけです。
こうなってしまう原因はマイナンバーが秘密情報とされているからです。
マイナンバーを送ることと保険証番号と名前と生年月日などのセットを送ることのどちらが情報漏洩の可能性が高いでしょうか。
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また、どちらが情報に誤りが含まれる可能性が高いでしょうか。
せっかくマイナンバーカードで厳密な本人確認ができるのに、
あちらこちらでそれ以外の不確実な情報を使って本人確認をしなければならないのはなぜでしょう。
これは情報管理の基本をみんなが理解できていなくて、紙と人の目での確認が一番安全だと思い込んでいるからです。
現状のあらゆる事務のかなりの部分は目視での確認といってもいいでしょう。
少なくとも本人確認にまつわる目視の事務手続はマイナンバーを使うことで不要になります。
そして情報をマイナンバーに集約できれば、本人の持っている資格にまつわる確認手続は簡素化しスピードアップすることになるでしょう。
それはもちろんコストダウンにもつながるのです。
薬手帳アプリの不可解な仕様を見ると、現状の規制の問題点が浮かび上がってきます。
徐々に変わってくると思いますが、メリット・デメリットをきちんと考えずに反対ということが、非効率やコスト増を招いているということをぜひ知っていただければと思います。
まだいろいろつまずくところはありそうですが、薬局の待ち時間がうまく減らせるかどうか、人柱的な実験を続けていきたいと思っています。
読書と編集ではITを特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
ITリテラシーの基礎を学べるオンライン講座をやっています。
詳しい内容については概要欄のリンクから、または読書と編集と検索して、猫がトップページに出てくるホームページをご覧ください。
この配信の書き起こしをノートで連載しています。
概要欄にリンクがありますので、フォローいただけると嬉しいです。
今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。ではまた。
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