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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に様々な話をしています。
今回のタイトルは、「みんながいつもは1個しか買わないものを、今日は2個買うようになったら?」というものです。
ちょっと長いタイトルですね。
今、この配信を聞いている人は、多分差し迫ったことはない人ですよね。
時間があるというか、失礼な言い方ですが、暇な方を。
気を悪くしないでくださいね。
ごく落ち着いた日常を送っている時には、当たり前だと思う話をします。
最近のコンビニは、日用品を置くことに力を入れているそうです。
あなたが、そこでいつも買う日用品があったとしましょう。
例えばティッシュペーパーですね。
大抵売り切れずに置いてあるので、必要になったら買うわけです。
ある日突然、紙が不足しそうという情報がSNSに流れたらどうしますか?
とりあえずいつもは1個買うんだけれど、今日は2個買おう、なんて思いますよね。
で、運良く2個買えました。
でも、次回はだいたい品切れになっています。
しかも何日経っても商品は入ってこないし、入ってきても一瞬にして売り切れてしまいます。
焦って他のお店に行ってもなかなか買えません。
で、品切ればかりとか、誰かが買い占めているとか文句を言いたくなります。
確かに買い占めている人はいるのですが、自分もその一部だってことを考えますかね。
あまり考えないですよね。
自分はいつも1個買っているのを2個にしただけですから。
たった1個です、余分に買ったのは。
でもよく考えてみてください。同じような人が身の回りにたくさんいたらって。
みんなが2倍買ったら単純な話半分の人は買えなくなります。
もちろんお店はその分仕入れを増やすでしょうけど、それをどこから持ってくるのでしょう。
ティッシュペーパーを作っている工場がある日突然2倍の量を作ることはできるでしょうか。
それができるには日頃から生産能力の半分を遊ばせておくことになります。
だとしたらすごく単純化すると、原価が倍になってもおかしくないですよね。
売り値は単純に原価を反映するものではないけれども、物の値段は日頃からもう少し高くしないと成り立たないということになります。
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実は日頃から物の値段が安いということは、そういう余裕を削っているということです。
本来は持たなければならない余裕を無駄といって切り捨てているとも言えます。
それでも日常生活が回っていればいいのですが、何かが原因となって回らなくなることがあります。
2年ほど前にマスクとかトイレットペーパーの流通が滞ったのもそういうことでした。
このような問題が起きたときに、根本的な問題を解決するのは難しいのですが、
変にストレスを抱えずにできることを考えるためには、
もし急にみんながいつもの2倍買うようになったら、それは物が足りなくなるよな、
普通に手に入るようになるまでには時間がかかるのは仕方がないな、と考えられるようにするのです。
こんな風に目の前の現象だけにとらわれずに、その仕組みとか大元のことを日頃から考えたり、知っておいたりすると、
いざという時に大体案を考えることができたりするだけでなく、余計なストレスを感じなくて済む功用があります。
ただ消費するだけでなく、物がどうやって手元に届いているのか、時には試行実験的に考えてみると良いです。
こういうこともリテラシーなのだと思います。
読書と編集では、ITを特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
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今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。ではまた。
