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はい、お疲れ様です。なおくんです。今回のテーマはですね、ネームをWeb連載するという選択肢というテーマで話していきたいと思います。よろしくお願いします。
はい、ということで、今日はですね、マンガの話になりますけれども、ネームをWeb連載するという選択肢というテーマで話しますが、
これはですね、ご存知の方もいらっしゃるかもしれないですけれども、キャプテン・ツバサという漫画があるじゃないですか、キャプテン・ツバサを連載されていった漫画家の高橋洋一先生がですね、漫画家を引退するということで、
キャプテン・ツバサの雑誌連載をですね、終えて、これからは漫画家は一応引退はするけども、Web上でネームという形でキャプテン・ツバサの連載を続けるというふうにおっしゃられて、
実際にそのネームのそのネーム連載の第1話も今Web上で誰でも見れるようになっているんですけれども、そういった活動をされるということで、これが非常に新しいし画期的だなと思ったので、ちょっとそれについて僕が思うことなどをつらつらと話していきたいなというふうに思っております。
はい、そんな感じなんですよ。キャプテン・ツバサって言ったらね、これはね、もう僕はめちゃめちゃ世代ですね。僕そんなキャプテン・ツバサは全然ちゃんと読んでないですし、子供の頃にコミックスを1冊買った記憶があるかないかぐらいで、
ジャンプを読んでその時にドラゴンボールとかが載ってた時代とかに同時期に連載されていったような時期もありましたよね、確か。その時に一緒に読んだことがあるぐらいな距離感ですね。
アニメもやってたのかな?アニメとかもやってたような気がしますけど、それも何回か見てみたいな感じで、あんまり詳しくは知らないんですけども、でもキャプテン・ツバサっていう漫画は認識してますし、もうめちゃめちゃ有名ですよね。
キャプテン・ツバサに影響されてサッカーを始めた子がプロになったとかっていう話も聞きますし、それがさらに日本のみなら世界で他の国の人たちが人ですらキャプテン・ツバサに影響されてサッカーを始めてプロになったっていう、そういうサッカー選手が世界的にもいるらしいっていう話も聞いたりするので、
本当に日本のみなら世界的に有名なサッカー漫画と言っても過言ではないんですけれども、その作者さんね、高橋先生は、もう本当にデビューした時から、もう本当に漫画家のキャリアのほぼ全てをキャプテン・ツバサを描いてきたような方らしいんですね。
今63歳っていうふうに確か書いてあったと思うんですけども、そこで体力的な衰えというのを感じて、この先自分の頭の中にはキャプテン・ツバサはこうしていきたいという構想があるんだけど、それを全部描こうとしたら40年くらいかかるっていうふうなことだったらしいんですけど、
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だったらもうちょっと今後の人生とかを考えたら、全部描き切るために、ちゃんとした漫画だったら、漫画の形式で描いてたらもう時間が足りないとか体力的な問題もあるからということで、ネーム形式。
ネーム形式っていうのは、いろんな漫画家さんによっていろんな描き方がありますけども、漫画の下書きみたいなもんですね。
だから鉛筆でノートに書くような感じでシャシャシャシャって書く感じのラフスケッチみたいな感じですかね。
だから、いわゆる編集者さんと打ち合わせをするときに、自分こんな感じの話を書こうと思ってますっていうのを伝えるための下書きみたいな設計図みたいなやつなんですけど、それをそのまんま載せちゃうっていう。
それすごい面白いですね。しかもそのウェブ連載するっていうのもすごく現代っぽいというか、今っぽいですよね。
それが第一線の漫画家さんがそれをやるっていうのが、めちゃくちゃ漫画界にとって新たな可能性を示してくれたような気がしたんですよね。
確かにそれでも全然アリなんですよ。実際に読んでみてほしいんですけど、ネームでもめちゃめちゃ面白いんですよ。
やっぱり漫画って絵だけではないっていうことが身をもって知れるというか、漫画を書くっていうと絵がどれだけ上手いかっていうことにフォーカスされがちなんですけど、
実は絵の上手さってそれほど重要ではないんですよね。それは作家さんにもよりますけど、絵で見せてる人もいればストーリーで見せてる人もいれば、ストーリーって言ってもまたさらにそれを細かく分けると、
コマ割りとかセリフ回しとかさ、あと構図、絵のどういう人物配置をするかとかカメラワークみたいなのがあるんですけど、そういういろんな要素があって漫画の面白さってあるんですけども、
ネームだけでもこれだけ伝わるっていうふうに思うと、やっぱり漫画って奥が深いなっていうふうに改めて思いましたね。
だからなんていうんですかね、やっぱり漫画ってすごい実は重労働なんですよ。僕も偉そうに言うわけではないんですけども、
なんていうかさ、自分でストーリーを考えて、それを自分でカメラワークを考えて、セリフ回しも考えて、構図を考えて、コマ割りを考えて、実際に絵も描いて、背景も描いて、トーンも貼ってとかね、そういうことをやってるわけじゃないですか。
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それがプロ漫画家だったらアシスタントさんをいくらで雇ってとかっていうこともできるので、分業とかもできますけど、ほとんどの人はそうじゃないわけですよね。
だから自分とりで世の中に出回ってるレベルの漫画を描くっていうのだったらもうめちゃめちゃ重労働なんですよね。
で考えたら、ネームだけ、鉛筆で自由調に描く、いわゆる子供が描くような漫画をそのまま書いてそのままネットでアップするっていうのは非常に本来の漫画に近いというかさ、
僕たちが子供の頃にやってたことをそのままやってる。で、現に高井先生もそのような趣旨のことをウェブ上に書いてるんですよね。
自分の漫画の原体験は、小学校、高学年の時に白い紙に、白いノートに鉛筆で漫画を書いて、それを弟や学校の友達に見せて回ってた。
それが僕の漫画の原体験で、まさに今やろうとしていることはそういうことに近いことです、みたいなことを書いてあって、なんかそれがすごいね、めちゃくちゃ共感できるなって思ったんですよね。
なんか僕自身も同じような感じだったので、これは別に僕に限らず、多くの漫画に憧れた子供たちはそうだと思うんですけども、
もともとその自由調なり、そういう白紙のノートに鉛筆で漫画みたいなものを適当に書いて、それを近くの兄弟とか学校の友達とかに見せて楽しむみたいなさ、そういうところじゃないですか。
それがだんだんちゃんとした漫画を書くってことになって、下書きをしてペン入れをして、ベタを塗ってとかってやるわけじゃないですか。
でもさ、原点はそこなんですよね。そもそもじゃあなんでペン入れやベタ塗りとか等を張るのかって言ったらさ、これ別に決まりじゃないですよね。ルールでは全然ないんですよ。
昔の漫画っていうのは印刷の技術とかがまだまだ今ほどの高いテクノロジーがなかったので、もうちゃんとしたペンで書かないと印刷に乗らなかったんですよね。
だから例えばボールペンとかでもいいじゃんっていう話なんですけども、別にボールペンで漫画書いてもいいんですよ。でもボールペンだと印刷にちゃんときれいに映らないから、だからちゃんとしたいわゆる漫画家が使うような昔ながらのペンあるでしょ、ああいうペンでちゃんとした黒いインクで書かないと印刷にきれいに映らないからそういうペンを使ってたんですよね。
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で、黒くベタ塗りするっていうのも、ああいうのもそれは白と黒の2色しかないから、だからそれではっきりと絵を漫画っぽく見せるために開発されたテクニックなんですよね。
それがルールみたいになってしまったんですね。漫画ってそういうもんだみたいな感じになっていって。
で、トーンを使って白と黒の間のグレーみたいな色を表すのも、あれもトーンっていうのは細かいドットがテンテンテンテンってなってるんですけども、それは昔はグレーを表現する印刷ができなかったから仕方なく白と黒の2色でグレーを表現するにはどうすればいいかって言ったらテンテンテンテンを打って遠くから見たらグレーっぽく見えるみたいな、そういう感じでやってたんですね。
で、それを多分トーンにしたんですね。トーンっていうそういうなんかも、それをペタッと貼れば白と黒のテンテンを手描きで打たなくて済むよみたいな感じになってって、みたいなことなんですけど。
でもさ、今の技術だったら鉛筆描きでも見せることができるんですよ。つまり何が言いたいかっていうと、昔は鉛筆描きの漫画をたくさんの人に見せることができなかったんですよ。
だって鉛筆描きの漫画をコピーしたら綺麗にコピーできないわけでしょ、昔の技術だったら。綺麗にならないから。だから仕方なくしっかりとしたペンで書いて印刷してたわけなんだけど、今の技術だったら解像度も上がってるからスキャンしても鉛筆描きでも十分に伝わるんですよね。
しかもそれをウェブで発信すればみんなに見てもらえるわけじゃないですか。だからそこが非常に僕は利にかなってると思ったんですよ。漫画の本質っていうのは結局、自分の書いた落書きをみんなに見てもらうっていうことなんですね、乱暴に言えば。
だからそれが昔はたくさんの人に見てもらうには雑誌に載せるしかなかった。ウェブがなかったから雑誌に載せるしかなかった。別に落書きを載せてもいいんだけど、それだと印刷にならないからちゃんとした黒いペンでしっかりと墨入れっていうかペン入れをしないともう印刷に映らないから、だから仕方なくペン入れをして雑誌に載せてたんだけど、
でも今の技術であれば別にノートに書いた鉛筆書きでも解像度の高いスキャン技術とウェブという媒体を使えばみんなに見てもらえるよねっていうことで、そういうところに僕はワクワクしたのかなっていうふうに今思いましたね。
だから漫画ってもっと自由なんだよっていうことを感じさせてもらったニュースだなと思ったので、ちょっと僕もそれを理解したいなというふうに思いました。
はい、以上。ありがとうございます。