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2023-04-07 12:01

#1908 ティンホイッスルに学んだ移動ドとシンプルな音楽の考え方④ from Radiotalk

#1908 ティンホイッスルに学んだ移動ドとシンプルな音楽の考え方④

・ティンホイッスルは「ドレミファソラシド」しか吹けない
・民族楽器はできることが限られている
・そもそもキー(調)とはなんぞや?
・12平均律と西洋楽器の発展
・固定ドと移動ド
・リコーダーとティンホイッスル
・移動ドで弾くことで音楽がシンプルになる
・ティンホイッスルを持ち替える=調を変える

#202304n
#音楽理論
#ティンホイッスル
#移動ド
00:02
はい、ということで前回、前々回、前々々回の続きです。 ティンホイッスルに学んだ移動ドとシンプルな音楽の考え方④という感じで話していきたいとおもいます。
で、まあそのツラツラと話しているわけなんですけれども、音楽の音階に関する、スケールに関する考え方で、ギターとかピアノとかやってるとすごく複雑に思ってしまうんだけど、基本的にはドレミファソラシドだけでいいんじゃねっていう話をね
していきたいと思っているんですね。 その経緯がちょっとね、いろいろツラツラ話してたんですけれども、今までの話を振り返っていくと、ティンホイッスルというのは民族楽器ですと、これはすごくシンプルな作りをしていて、基本的にドレミファソラシドしか吹けません。
これはね、僕らの今の考えからすると、めちゃめちゃシンプルなことしかできないやないかいって思いますよね。
はい、なんだけど民族楽器っていうのは基本的にこういうものばっかなんですね。 こういった類のもの、つまりそのある特定の長しか吹けませんというものが、それが本来の自然な姿だったんじゃないかなというふうに考えるわけなんですね。
それはなんでかっていうと、楽器っていうのは基本的にその半分の長さにするとオクターブ高い音が出るっていう、それはオクターブ高いっていうのは僕らが後から考えた概念であって、昔の人は多分そんなこと考えてなかったと思うんですよね。
なんか高い音がちょうど半分にしたときに高い音が出るっぽくねみたいな感じになって、じゃあさらにそれを半分じゃないけど、4分の3ぐらいの長さにすると、さっき鳴らした高い音のちょうど間ぐらいの音が出るよね。これが5度なんですね。
さらにその細かい音程をつけていくと、なんかあの音の並び的なものができるよねみたいな。
じゃあこれを組み合わせてメロディーを作ろうって考えたのかどうかわからないけど、歌が先にあったのかわかんないけど、そういう感じで音階というものができていったんですね。
で、そう考えると民族楽器っていうのは基本的にはその個体の笛だったら笛であるとか、弦楽器であったら弦楽器であるとか、そのある音の特定の主音というんですけど、主音のオクターブ上、5度上、2度上、3度上、6度上みたいな感じで音階を作っていったから、基本的に楽器によって全部ピッチはバラバラであって、
音程も微妙に違ったりするのが、自然発声的な民族楽器っていうのはそういうものばっかだったと思うんですね。
で、そういうのでアンサンブルをしたりとか適当に音をガチャガチャ鳴らしてたんだけれども、だんだんだんだそれが音楽っていうものがいろいろと発展していくことによって、もっとみんなで綺麗にハモりたいよねとか、もっとなんか統一したいよねとか、
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そういうことを考えていくと、一つの楽器でいろんな調が、いろんな調で演奏できたらいいよねとか、民族楽器、いわゆる民族楽器のように、いちいち音の高さによって楽器を持ち替えたりするのがめんどくさいよねみたいになっていったら、
どうなったかというと、音階というものを12平均にして、綺麗にオクターブの間を12に平均にして割ったら、どの音から、何の音から始めても、ちゃんと他の音とも一緒になるというか、例の音から始めた、例の音からドレミファソラシを弾き始めると、となりましたと。
じゃあこれを一つしたのドの音から始めると、さっき言った例の音はドの音に対する2つ目の音になりますと、みたいな。わかりますかね。要はそのオクターブという音の間を12個に平均的に割っていくと、それを展開させていくと、どこから始めてもちゃんとドレミファソラシになりますよっていう、めちゃめちゃ画期的な発明をしたわけなんですよね。
で、その12平均率にしたことによって、微妙に、細かく言うとそれぞれの間の音がちょっとずれているという、そういう弊害はあるらしいんですけど、それはマニアックな話なんで置いておきますが、そういうことになったわけなんですよね。そうすることによって、西洋楽器というものが発展していったんですね。
つまり、今まで民族楽器というのは基本的にドレミファソラシド、もしくは本当にもっと言うと5音階ですね。ドレミソラド的な5つの音階ぐらいしか弾けないものがたくさんあったのに、そこにシャープ、フラットみたいな、いわゆる12音階が一つの楽器で弾けます。オクターブもさらに拡張していって、いろんなオクターブも弾けます。
民族楽器は言うても2オクターブ、3オクターブぐらいしか弾けないものが普通だったんですけど、多分それが本来の楽器の自然な姿だったと思うんですけども、その西洋音楽がどんどん音楽を合理化していって、持ち替えなくてもいいよ。いちいち楽器ごとに持ち替えなくてもいいし、もうみんなでピッチの基準を揃えよう。そしたらハモリが綺麗になるじゃんみたいな感じで、どんどんどんどん合理化を進めていったんですね。
そうすることによって12平均律というものが生まれていって、一つの楽器で持ち替えずに、いろんな楽器とアンサンブルができるようになったから、音楽としてはめっちゃ便利になったし、それによって音楽が学問的にもものすごく発展していったことは事実だと思うんですよね。
さっき言ったように、普通だったら2オクターブ3オクターブがせいぜいだったものが、ピアノみたいにあらゆる音の種類が出せるし、しかもそれが何オクターブも出せるっていう、もうバケモンみたいな楽器ができてきたわけですよね。ギターもそうですね、今のギターも何オクターブも出せますよね。
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いろんな楽器で、普通の一般的な自然発声的な民族楽器だったら音階は7種類ぐらいしか出せません。5種類ぐらいしか出せません。オクターブも2オクターブくらいせいぜいで、無理すれば3オクターブいけんじゃね?みたいな、そういう楽器ばっかだったのが、そうやっていろいろと西洋音楽的な志向で音をまとめていって、
12個にまとめていって、ピッチの高さも基準ピッチみたいなものを決めて、この高さでみんなやろうねみたいなものを決めると、その楽器ごとのバラつきがなくなるわけですよね。
さらにそのピアノやギターみたいに、ありとあらゆる音の種類が弾けて、しかもオクターブも半端なくたくさん弾けます。そういうことによって、
アンサンブルも非常に発展していきましたし、学問も発展していったし、そこで楽譜というものもできて、民族音楽だったら基本的に口伝いで、親から子に口で伝えていくみたいな、そういう聞いて覚えるみたいな世界だったものが、楽譜というものに書き残せるようになったりとか、そういうふうに発展していったから、音楽がより再現性が高くなったし、
そうやって残せることがたくさん、楽譜に残せるから、紙に覚えさせるから複雑なこともよりできるようになったんですね。だからこのシャープを使ってちょっとマニアックなコードを鳴らしてみようとか、わかんないけどね、そういうことができたりとか、
これだけオクターブを鳴らせるんだから、もっとこの楽器を活かせるような難しい曲を作ろうとか、一つの楽器でいろんな調にできるから、つまり要は笛を持ち帰るようなことが一つの楽器の中でできちゃうんですね。
だからそれをその楽器の中でいろんな調に転調しようみたいなことを考えて、どんどんどんどん音楽が複雑化していってしまったわけなんですよ。それが僕らが今考えているいわゆる音楽なんですよね。
だからその歴史を知らずに僕ら生まれた時からそういう西洋楽器みたいなものに触れてるから、ピアノみたいな鍵盤に触れてるから、だから音楽っていうのはいろんなキーに対応しなきゃいけないし、いろんな調号を覚えなきゃいけないし、
いろんなコード進行を覚えなきゃいけないし、テンションコードをやるなんじゃらかんじゃらっていうことを、もう初めからそういうもんだって思っちゃってるから、音楽ってすごく、ちゃんとやろうと思ったらすごく複雑で、難しいものっていうふうに思っちゃうじゃないですか。
でもね、それはやっぱりその今言ったように、歴史を遡っていけば、そもそもこの形が異常なんですよ。いわゆるピアノとかギターみたいな形が、実は異常って言ったらおかしいですけど、いろんなことを合理化した結果なんですよね。
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だからガン内はティーンホイスルみたいにもう一つの楽器でドレミファソラシドしかできませんみたいなものが本来自然な形なんですね。こうするとめちゃくちゃ音楽楽しいんですよ。
例えばこのティーンホイスルでキラキラ星を吹きますと、キラキラ星っていうのはドドソソララソファファミミレレソですよね。だからこれで、初心者でもパッと吹けるんですね。なぜならティーンホイスルの構造が簡単だから。みたいな感じで、めっちゃシンプルじゃないですか。
だからこういうものなんですよ。本来音楽って。そこにコード進行が何ちゃろうとか、他の楽器と合わせるためにピッチを合わせようとかって、ごちゃごちゃ考えだすとすごくワーってなっちゃうんですよね。
で、そうやって考えると、例えばリコーダーも西洋楽器的な考え方、西洋音楽的な考え方で発展していったものだと思うんですね。
だからこのリコーダーっていうのもいろんなキーで吹けるんですよ。でもこれはリコーダーってどういうことかっていうと、僕的にはリコーダーの中にティーンホイスルが何本も入っているようなイメージですね。
リコーダーっていうのはね、基本的にはこのC、ドが基準になっているので、ドレミファソラシドがあって、これがティーンホイスルだったら基本的にこれしか吹けません。
なんだけどリコーダーっていうのは、いろんなキーが吹けるように作られているので、例えばこれをレから始まるドレミファソラシドとか、ファから始まるドレミファソラシドとか、ソから始まるドレミファソラシドみたいに、これがティーンホイスルだったら一つのキーしか吹けないんだけど、
リコーダーの中には、リコーダーこの1本の中にティーンホイスルが1、2、3、4、4本ぐらい入っているみたいなイメージですね。
だから、何を言いたいかというと、本来だったら一つの楽器を持ち帰るべきところを、その一つの楽器の中にいろんな本来持ち帰るべき楽器がたくさんあるから、その分覚えなきゃいけないことが多くなってしまうから、
音楽というのがものすごく複雑になってしまったという、そういう経緯があるんじゃないかということに思い至ったんですね。
ということで、次で話をまとめていきたいとおもいます。
ということで、一旦この放送は終了したいと思います。じゃあ次の放送に続いていきます。ありがとうございます。
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