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こんにちは。横浜で15年以上、犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
こちらの番組では、たくさんのワンちゃんや飼い主さんと関わってきた私が、日本の犬と飼い主さんのQOLをあげるおテーマに、犬のあれこれについて、私個人の見解からお話ししています。
時には子育てネタや、留学時代や、旅行の思い出などのお話もお届けいたします。
さて、最初に告知になります。今晩20時30分、8時半からですね、栄養士の食美さん、栄養満点ボイスの食美さんとコラボライブになります。
食美さんのチャンネルの方でライブを行いますので、まだお伺いしたことがないという方は概要欄にURLを載せておきますので、ぜひ行ってみてくださいね。お待ちしております。
でですね、梅雨明けと同時に夏本番という感じで、朝から太陽がギラギラと照りつけている横浜です。皆様のお住まいの地域はいかがでしょうか。
夏の風物詩といえば、皆さんは何を思い浮かべますか?花火大会や夏祭り、プール、海水浴、スイカ割り、野外フェスなどいろいろあると思います。
今回は前回ですね、ここが私のアナザースカイということで、イギリスのお話をしたので、私の夏のイギリスの思い出を一つご紹介したいと思います。
それはゲームフェアです。ゲームフェア。こちらはイギリスの夏のイベントの一つです。
以前の放送で、世界最大級の読書The Craftについてお話をさせていただきました。私の中ではこのクラフトテント並んで、それ以上にワクワクしたイベントがこのゲームフェアです。
ゲームフェアと聞くと、オンラインゲームやゲーム機械を使ってのゲームを想像される方もいるかもしれませんが、イギリスのゲームフェアは違います。
別名、田舎暮らしの祭典と呼ばれるこのフェアは、田舎暮らしやアウトドア、庭仕事、釣り、魔術やポロや狩猟を楽しむ人々のためのフェアになるんです。
昨年はコロナのため中止、2021年の今年は7月23日から25日の3日間、まさに今週末に行われます。
場所は毎年変わるのですが、今年は、かの有名なシェイクスピアの生まれ故郷、ストラトフォード・アポン・エイヴォンのそばにあるラドリーホールが開催場所です。
ホールと言っても皆さん、町内会館みたいなものを想像しないでくださいね。
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ホールとかハウスとか名前がつくところが大体会場なのですが、実はこれらは貴族のお屋敷の敷地を借り切って行われるんです。
日本の規模で言うと、フジロックフェスで苗場スキー場を貸し切るくらいの規模です。
イギリスには貴族の領地が今もたくさんあり、その豪華なお屋敷や館の一部は一般の観光客に開放されている場合もたくさんあります。
ですが、現在も住まいとして使われているお屋敷の場合には、なかなか領地に入ったり見学することはできません。
通年は無理でも、このゲームフェアのために数日間だけ領地を開放し、お屋敷の一部を見学可能にするという貴族の方もいらっしゃるんですね。
そういった場所で毎年このゲームフェアは行われます。
私は過去2回このゲームフェアに参加したことがあります。
場所は確かブレムナム宮殿という場所だったと思いますが、
今年の会場とは違うんですが、そちらも素晴らしいお屋敷でした。
お屋敷の敷地内にこの時期だけ、キャンプサイトやキャンピングカーで何万人もの人が訪れます。
そして今はなんとグランピング施設も整っているそうですよ。
私も師匠のファミリーと7頭の犬たち、そして師匠の友人ファミリーとこのゲームフェアに参加しました。
初めてテントでのキャンプ生活をしたことが思い出されます。
肝心のゲームフェアは一体何をするのということなのですが、これはもう様々です。
キーワードは田舎暮らし。
その中で私たちのお目当ては何だったかというと、ガンドッグのブースです。
以前もお話ししましたが、イギリスには趣味やスポーツでの狩猟の文化が未だにあり、
犬たちはその狩猟の良きパートナーとして飼われていることもあります。
狩猟、ハンティングは鹿やキツネ、ウサギなどに分かれていますが、主には鳥打ちが多いですね。
この射撃で撃つための鳥を管理、繁殖する職業の方をゲームキーパーといい、
ゲームフェアでは狩猟用のたくさんの鳥たちが売られていたり、
飼い方や管理の指導をするゲームキーパーの方がいらっしゃったりします。
私の師匠はこの鳥打ちに参加するガンドッグの中でもレトリーバー、回収をする犬のトレーニングを主にしていました。
おかげで5代目ハマッコの街中で育った私も、なぜかイギリスの野山を歩いて、
鳥を撃つハンティングに参加することが何度もありました。
狩猟を補佐するガンドッグはいくつかのグループに分かれます。
鳥の種類によっても使う犬が変わりますが、
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大まかに言えばスパニエルが鳥を飛び立たされたり、ポインターやセッターが鳥のいる場所を知らせたりして、
ガンと呼ばれる人たちが狙った鳥を撃ちます。
撃った鳥を回収してくるのがレトリーバー、回収犬のお仕事です。
これらすべてのお仕事を担うワンちゃんももちろんいます。
今は狩猟で鳥や動物を撃つことをメインにする人、
スパニエルやポインター、レトリーバーといった犬のトレーニングをメインにする人がいて、
そうした犬たちだけの競技もあります。
ゲームフェアではこうした犬たちを飼っている人たちのためのレベルテストやチャレンジ競技があったり、
プロチーム・アマチュアのハンドラーの白熱したコンペティションを見ることができます。
好みのガンドックのブリーダーやトレーナーを探すこともできますし、
自分の犬にガンドックのトレーニングをさせてみたいという場合にもいい機会になります。
他にもハウンド種、テリア種など犬種特有なお仕事を見たり体験することもできます。
先にお話ししたクラフト展が犬種のスタンダードを決める博覧会であれば、
ゲームフェアは犬種のお仕事博覧会になると思います。
実際どんな回収犬の競技は何をするのかというのを少し説明しましょう。
レベルがいくつかあるので簡単なものからになりますが、
まず犬と一緒にスタートラインまで歩きます。
かかりんがマークと言って標準的なカモやミズドリのサイズと重さがだいたい似通った
ダミーと呼ばれるオモリを野原や林に投げ込みます。
犬はその間ダミーが落ちた場所をハンドラーの隣でじっと見ていなくてはなりません。
合図が出たらハンドラーは犬に指示を出してダミーを取りに行かせます。
こう書くとなんだ持ってこいってことねって思うかもしれませんね。
最初はそうなんですがこれレベルが上がるとすごく難しくなります。
ダミーが2つ3つと増え距離も10メートル20メートル。
間に茂みや倒木フェンスや池などがあって越えていかないとダミーにたどり着けません。
人間も犬も落ちた場所がはっきりわからないので
大体の目測でハンドラーは犬をその場所まで行かせます。
この時笛で指示を出しますが皆さんがご存知の犬笛とは少し異なるものです。
大体の場所に着いたら犬にその辺りを探せの指示を出します。
もっと細かく左へ行けや右へ行けの合図を出すこともあります。
遠くになればなるほどハンドラーから離れた犬に指示は届きにくく
犬は自信をなくして戻ってきてしまったり立ち止まったりどこかへ行ってしまったりすることもあります。
池に飛び込めないフェンスを越えられない排泄をしてしまうどこかへ行ってしまう
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そういう犬たちを私は何度も見てきました。
その反面しっかりとダミーをくわえて戻ってくる犬たちもたくさん見てきました。
犬たちもハンドラーたちもとても誇らしく強い絆で結ばれている様子が伝わり
見ているだけで胸が熱くなります。
これは本物のコンペや狩猟になると本物の銃が使われ鳥が使われます。
それだけ難易度が上がります。
犬たちのテストやプロ犬のゲームなどの他にもゲームフェアには楽しみがたくさん
犬だけではなく馬術やポロを披露した馬専用の大会があったり
鶏やウサギ、羊、ヤギ、牛などの展示販売ブース
農耕車やトラクター、園芸用品、キャンビングカーや狩猟用品や銃の販売
釣りのコンペや体験、タカショー、アーチェリー、エアガンの体験、デモなどもあります。
また地元の名産品の販売ブースもあり
場場や狩猟用の服や靴、グッズや他の手芸や陶器、絵画などのお土産品
英国にはおいしいものがないと言われますが
地元や各地の農場、農園から届くフレッシュなチーズ、乳製品
焼きたてのパンや焼き菓子、軽食などは毎食食べても飽きません。
夜はキャンプサイトで仲間たちと犬たちとバーベキューをしたり歌を歌ったり
イギリスの短い夏を思いっきり楽しむ田舎暮らしの祭典、ゲームフェア
見渡せどアジア人はおそらく私だけでしたし
日本語での紹介文を見たこともないので
もしかしたらメジャーイベントではないかもしれませんね。
イギリスの田舎暮らしに興味のある方はぜひ
毎年7月末に行われるThe Game Fair
足を運んでみてはいかがでしょうか。
きっとロンドンなどのスタイリッシュで都会的なイギリスとは
全く違うイギリスの楽しみ方が見つかると思います。
最後まで聞いていただきありがとうございました。
また次回もよろしくお願いいたします。
