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こんにちは。横浜で15年以上、犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
こちらの番組では、たくさんのワンちゃんや飼い主さんと関わってきた私が、
日本の犬と飼い主さんのQOLをあげるおテーマに、犬のあれこれについて、私個人の見解からお話ししています。
時には子育てメタや、留学時代や旅行の思い出などのお話もお届けいたします。
さて、今回は前回の犬と子供と水遊びの続編、楽しい水遊びの仕方をお届けいたします。
今回は犬のお話専門となります。
水遊びのキーポイントは、自分で水に触れる、水に対しての自信をつける、その子のペースで行うということです。
これは犬も子供も私は一緒だと思います。
水に自分で入る時の気持ちと乗り切れない時に、人から水をかけられた時の不快感、運命の差ですよね。
これはワンちゃんも一緒だと思うので、だからこそできるだけ自分で入りたいという気持ちを引き出してあげるといいなと思っています。
私がよくやるのは、水着はギリギリにフードボールを浮かべて、その中におやつを入れるという手法です。
その手法だと、自分で水に浮かぶフードボールを追いかけて、自然と水の中を歩いてくれるんです。
この時、おやつはなるべく好きなものを入れてあげるといいですよ。
これは簡単そうに見えますが、浮力で浮いている器の中の小さなおやつをゲットするので、力加減が意外と難しいんです。
うっかり力を入れすぎたら、中に水が入ってしまったり、器がプカプカと流れていってしまいます。
慣れてきたらいくつも器を並べて、おやつが入っているもの、入っていないものを用意し、
どのお皿におやつが入っているのか、自分で歩き回って探してもらうというのも楽しいです。
これは中年からシニアのワンちゃんにも、足腰に過度な負担なく歩き回ることができるので、良いエクササイズです。
最初は、プールの縁ギリギリにフードボールを置いて、この中におやつが入っているよということがわかるようにしたり、浮かべたフードボールにおやつを入れるところを見せてあげるといいでしょう。
注意しないとならないのは、ダックスフントなど、短足犬種とパグちゃんなどの花ぺちゃ系のワンちゃんはより難しいので、水位は本当に低いところから始めてください。
また、水を見ると興奮してしまうというワンちゃんには、慎重に集中することを学ぶことができます。
水位が上がるほど、そして器は小さくなるほど、多くなるほど難しいので、レベルに応じて行ってみてくださいね。
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中には、器の中にお水が入ってしまっても気にしない子や、水の中におやつが落ちてしまってもそのまま食べてしまうというワンちゃんもいます。
割と多くが、濡れたおやつは食べたくないという子も多いです。
あなたの愛犬さんはどうでしょう?
ちなみにうちのみことさんは、水の上に浮いているもので、自分の好きなものであれば何とか追いかけて、いやいやながら食べます。
ですが、おやつが沈んでしまうと諦めます。
中には、沈んだおやつも、混ぜるごと突っ込んで一生懸命食べようとしているモサもいます。
また、あまりにも水遊びが大気付きすぎる、興奮してしまうというワンちゃんには、慎重に動くこと、冷静にフードボールを追いかけること、食べることに集中するということを教えることができます。
水嫌いのワンちゃんと暮らしている飼い主さんには、信じられないことかもしれませんが、中には少しの水たまりでも、見つければ飼い主さんの青春を振り切って飛び込んでいくという子もいるんです。
フードボールではなく、牛乳の紙パックなどを使ってもいいと思いますよ。
半分に切って使ったり、穴を開けてあげたりすると、難易度が高まり、クリアするということにより集中力を使います。
おもちゃでももちろんいいのですが、集中力を養いたい場合には、そして水が少し苦手な場合には、おやつを勧めます。
もし、おもちゃの方がおやつよりも好きな子は、おもちゃを使いましょう。
水の中で動くこと、集中することに慣れてきたら、水位を上げ、少しずつ歩くから泳ぐへ持っていきます。
泳ぎをさせるときには、先に獅子を掻くという練習をさせてあげるといいです。
小型犬であれば、優しく水中で足の付け根の上あたりを支えて、4つの足で水を掻く動きができるかどうかを確かめてから、そっと手を離します。
犬用のライフジャケットを着用しても浮きやすく、犬自身も安心感を得られると思います。
ビニールプールなどを用意することが難しい場合には、自宅の浴室でも大丈夫です。
これは、とても暑い日に、お散歩の代わりに室内で行えるエクササイズでもあります。
もし、お散歩の後に足を洗うことが嫌いという子の場合には、少しだけ事前に水を張っておいて、お散歩の後、その中に入れてあげてください。
浮かべたフードボールや紙パックの船の中に入ったおやつを探している間に、小さいワンちゃんなら、一緒に浴槽に入って、ささっと足の裏をさせてあげましょう。
そのまま足を拭いたり、バスタオルの上を歩かせたりして水を切ります。できたら、指の間はしっかり水分を取りたいものです。
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人間でも同じですが、犬たちは観察学習をします。
水があまり得意ではないという子も、飼い主さんや他のお友達が水の中で楽しそうにしていたり、美味しいものを食べていたり、見たことない楽しそうなおもちゃで遊んでいたりすると、自分もちょっとだけ試してみようかなと試してみたくなることもあります。
初めて水遊びをするとき、少し逃がせそうな子、慎重な子に関しては、水遊びが好きなワンちゃんと一緒に行うと、意外な可能性が広がるかもしれませんよ。
最後に注意点についてお話します。
注意点としては、無理をしないということは前回もお話しましたが、自宅以外で遊ばせる場合は場所を選ぶこと。これは特に水が好きな子に注意です。
水が大好きで少し深いところにも平気で行ってしまう子は、川や海でも飛び込みます。
ここで注意したいのは意外と深かったり、流れや波が強かったり、気がつかずに遠くまで泳いで行ってしまって、帰ってくるときの体力が続かなかったり。
特に川では水が冷たくて流れが速いという場合もあるので、できればリードをきちんと使うこと。
短すぎるもの、長すぎるものは避けて、2メートルから長くても7、8メートルくらいのものがいいと思います。
初めての場所ではライフジャケットがあると安心ですね。
ビニールプールや浴室などでも水遊びが慣れていたとしても、自然の川や海、湖ではひるんでしまうというワンちゃんもいます。
特に海は波の音があるので、波の音が嫌ということで近づかない子もいます。
浅瀬の塩たまりから遊ばせてあげるといいでしょう。
また砂浜は思ったより早い時期から暑くなります。
足の裏がやけどしないように砂を触ってチェックしてあげてくださいね。
複数のワンちゃんで遊ぶ場合にはテンションがあまりに近い動物だと、テンションの低いワンちゃんはますます気遅れしてしまうことがあります。
水遊びで興奮しやすい子同士の水遊びに関しては、おもちゃを使うと争いや喧嘩になることもあるので様子を見ながら使ってくださいね。
いかがでしたか?
立春を迎え、暦の上では秋ですが、まだまだ暑い日が続きますね。
日中の運動はワンちゃんには厳しい時期が続きますが、賢く水遊びも導入して楽しい夏をお過ごしくださいね。
最後まで聞いていただきありがとうございました。また次回もよろしくお願いいたします。