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内科医たけおの 心身健康ラジオ 皆さん、おはようございます。
たけお内科クリニック からだと心の診療所 院長、内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわるちょっとエクイタス小話を毎朝5時50分、20分程度で配信しています。
たまに朝5時半からライブをやっていて、公開生収録や皆さんからのご質問やリクエストに着実にお答えしたりしています。
アフタートークも人気です。ぜひご参加ください。
ということで、今日はですね、今日10月10日は何の日でしょうか?というクイズから始まりますけれども、
もうタイトルでバレてしまってますけれども、今日はですね、世界メンタルヘルスデーなんですね。
これ、私の発信の中でですね、あんまり精神疾患について扱うことってないんですけれども、
毎年たぶんね、何かしらの啓発に関する話題を話していたように思います。
もし間違ってたらすいませんという感じなんですけれども。
で、ちょっとね、今年は何やろうかなというふうに思ったときにですね、ちょうど先週末ですね、サイコンコロジー学会がありまして、
その中でひたすら、
ひたんですね、大切な人が亡くなった後の死別後のひたんですね。
これをちょっと取り扱った方がいいかなというふうに思いまして、
今日は先遠性ひたん症ですね、これを一緒に勉強したいなというふうに思います。
で、何かいい仕様がないかなというふうに思って、今回の学会の前日ですね、
新奈良のグリーフケア研究会でしたかね、っていう今回の大会長の篠宮先生が主催されている会に、
飛び込みで参加させていただいて、そこで埼玉医科大学の大西先生ですね、大西秀樹先生、この業界では非常に有名な先生ですけれども、
その先生のご講演を拝聴しまして、で、その中でパンフレットをね、ご紹介されておられたんですね。埼玉県で使っておられるパンフレット。
これがね、非常によくできていたので、それをね、一緒に皆さんと読んでいこうと思います。
はい、ということで、皆さん見られておりますでしょうか。
大切な人を失うということ、周りの人が知っておきたいことっていうような、そんなタイトルで始まるパンフレットなんですけれども、
これなんか埼玉県の葬儀場には置いてあるらしいですね。はい。で、それを手に取っていただけるようになっているらしいですね。はい。
で、これ、ちょっと多分三つ折りパンフレットなんで、順番が、この2ページ目に行っていただいて、大切な人を失った方に出会ったとき、あなたは何と声をかけますか。
どうしてよいか分からなくて、動揺してしまったことはあります。
はい。
自分自身の不安を拭うために、つい励ましの言葉をかけてしまったことはありませんか。このリーフレットは、あなたが大切な人を失った方に出会ったときに、その方を理解する助けになることを願って作られました。ということで。
はい。そういう書き出しになってます。
で、これですね、あの、まあ、遺族ケアは私自身もあの会で会いにも関わらせていただいて、まあ、いろんなこう、まあ、自分自身が遺族ケアで関わった患者さんも結構いらっしゃいますし、あとは、
あとはやっぱり、ほかの方にね、どういうふうに対応したらいいですかっていうような、まあ、そういった御相談をね、受けることもあるんですけれども、まあ、一番はですね、ま、これ、今回の大西先生のご講演の中でもね、言われてたんですけれども、あの、逆にね、悪っ、その良かれて思ってやったことが実は良くないっていうこと、まあ、ちょっとこの後お話しますけれども、それがね、結構あるんですよね。
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だからそうをしないっていうことも結構大事っていう。
だから…。あの…。
やっている行為なんですけれども
それがね 実は逆に
ご遺族さんを傷つけてしまったりとか
っていうことになりかねないので
ここら辺ね 本当に気をつけるべきだなというふうに
私自身の自戒も込めてもね 思いますね
で 実際 この2枚目の真ん中のページですかね
大切な人を失うとっていうところで
4つの変化ですね
が書いてあります
3つの変化かな
3つの変化と体調の悪化っていうことで
1つが体の変化ですね
例えば だるいとか 眠いとか 食欲が出ないとかですね
あと 結構ね 昨日のドクターピートの
YouTubeライブでも言ってましたけれども
心身症が疑われてですね
その診療内科に来られる方の中に
実はね その死滅反応の宣言みたいなのって
結構あるんですよね
これペットの場合もあるんですけれども
人の場合とかペットの場合とか
そういうことで 結構 体の症状で出てくる方って
意外と多いなというような印象を
受けたんですけれども
そういうことを受けてますね
はい で 2つ目は心の変化っていうことで
ショックで覚えていないとかですね
あとは後悔の念がずっとあるとかっていったものが
心の変化としてありますし
あとは行動面の変化としてですね
例えば 引きこもりがちになってしまうとかですね
あとは亡くなった人に話しかけるような行動を
とってしまうとかですね
そういったものがあったりしますね
はい
で 一番下の 何ていうか
枠の中には書いてありますけれども
こういうのは自然な反応なんですね
あまりに深くて辛い悲しみから
自分自身を守るために起こる自然な反応です
っていうふうに書いてありますけれども
これはですね
本当に私別反応として誰にでも起こりうるんですね
だから こういうのが起こるのは
自分おかしいんじゃないかっていうふうに
思われる方もいらっしゃるかもしれませんけれども
これは全然普通の反応です
はい
ただですね それがずっと続くっていう場合には
冒頭言いましたように
精神疾患としての分類で
腺炎性悲嘆症っていうですね
これ以前はね 複雑性
複雑性死別障害とかですね
ちょっと別な言い方とかもあったんですけれども
今は複雑性
あ ちゃあ 複雑性じゃない
腺炎性悲嘆症かな
はい いうことになっていて
これに対してのケアが必要になることもあるっていう感じですね
で もちろんですね
鬱病が起こることもあるんです
で 鬱病の場合には
これガイドラインにも入ってますけれども
薬物療法ですね
抗鬱薬とかっていうのを使っていくと
いうことが提案されてはいるんですけれども
ただ 多くの場合が鬱病ではなくて
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その複雑性の悲嘆ですね
今回言うところの
腺炎性の悲嘆になっていることが多いので
その場合には
お薬の治療はね
基本的にはあまり推奨されない
ということになっているので
むしろカウンセリング的なケアとかですね
あと今 いろんな診療法がね
研究されていたりしますけど
そういうもので対応していくっていう
そんな感じになりますね
はい で
2枚目の一番右の
詳しいですね
ご遺族とどう接したら良いのでしょうか
っていうことで
ここら辺からですね
さっき言ったその声かけの話とかですね
いうのが出てくるんですけれども
本当にね
さっきも言ったように
声かけが逆にね
ご遺族さんを傷つけてしまうことの
リスクっていうのもね
あって
これ 例えば
真ん中の9に書いてありますけれども
お悔やみの言葉を
どのように言うのが良いのでしょうか
っていうことで
亡くなられたことが
お互いに分かっているのであれば
この度はと声をかけ
その後が続かず
頭を下げるだけしかできなくても
それでいいのですっていうことで
はい
これ本当にはその通りだろうと思いますね
で ちょっとこの後言うような
なんか安易な声かけの方が
逆によろしくないこともあったりしますので
はい っていう感じです
で 最後にですね
そのご遺族を辛い気持ちにさせる
励ましの言葉っていうことで
ここではね
5つ例を挙げられてますけれども
5つ例を挙げられてますけれども
これ以外にもね
結構ありますけれども
まず1つ目が
〇〇さん大往生だねっていうことですね
はい
で 2つ目が
残ったあなたが頑張らなければダメだよ
っていうようなこういった励まし
で あとね
これもね
結構言ってしまいがちなんですけれども
というか支援者でもね
気をつけないといけないんですけれども
あなたの気持ちはとてもよくわかりますってね
これね すごいね
言われがちなんですけれども
これがね
逆に傷つけてしまうっていうことも
あったりしますよね
で あとは
あなた〇〇すべきだよっていう
こう安易なアドバイスですね
はい
で
5つ目が
まだ悲しんでいるの
早く元気になりなよ
とかっていうですね
はい
いうような声かけですね
こういうのは
本当にね
ご遺族
こういう研究があるんですけれども
ご遺族さんがこういう声かけをされてね
傷ついたっていうような研究もあったりとかして
ちょっとここら辺はね
本当に
別に
その
自動車とか支援車だけではなくて
他の方もね
周りの方もね
気をつけていただきたいなというふうに思いますね
はい
ということで
ちょっとね
今回の学会で改めて
昨日のYouTubeライブでも話しましたけれども
遺族ケアの重要性っていうのは
ちょっと個人的には思ったので
ちょっとクリニック内に
遺族ケア外来を新たに設置して
少し個人的にもね
取り組んでいこうかなというふうに思った次第です
はい
ということで
今日も幸せな一日でありますように
YTO内科医の竹井でした
興味津々