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第338回妄想ロンドン会議を始めます。
水口です。
清水です。よろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
はい、本日は、私、見て参りました、
ナショナルシアターライブ
『ワーニャ』ですね。
こちらのレビューをして参りたいと思います。
ジェラス。
いやいやいやいや。
ジェラス。
2週間やってたからね、今回。
そう。
大人気プログラムで、ね。
それはそうだと思うんだけどさ、
昼間にやられたらいけないんですっていう、
民がいることをご理解いただきたい、シネリーブルさん。
まあね、東京のシネリーブルでは、
1日2回とかやってくれてたみたいなんだけどね。
やっぱ人気なんだね。
なんかね、違う時間帯とかにね、やってもらえたらいいなと思うけど、
まあ、なかなかね、難しいところではあるのかなと思いますが、
しんちゃんはね、今回も行けてないので、
今日は私がしんちゃんにどんなんだったかっていうのをお伝えしながらですね、
このワーニャの感想を聞いていただいている皆様にもお伝えしていただけたらなと思っております。
Dear Englandに続き、私が悔しい第2、何段目か。
たぶんしんちゃんまた見てないだろうなと思ったからさ、
一生懸命見てきました。
ありがとうございます。
しんちゃんに話さないかと思って。
ありがとうございます。
あれなんですよ、このね、ポッドキャストでいつも感想をしゃべってるやん。
もちろん感想をしゃべるからと思って、見ながらね、
ここをしゃべろうとか、これは印象残ってるな、覚えとこうとか、
わりとなんか最初の方のこととか忘れちゃうからさ、
これ覚えとこうみたいな、
昔なんか結構私メモを取りながら見てたりとかして、
真っ暗闇の中でさ、
そういうこともやってたよね。
もう最近、それしなくてもよくなったけれども、
でもなんかそうやってやってて、
それでもやっぱり、いやしんちゃんも見てるしなっていう保険があったの。
えー、今のはわからんかった。
でもしんちゃんに聞こうって思ってたんだけど、
最近さ、一人で見るじゃない?
一人でしゃべらなあかんなと思うと、
保険がいないから、しっかり見なきゃみたいになって、
それでもね、やっぱりね、見逃してたりとか、
わかってないとことかあったりすると思うんだけど、
なんかちょっとこう、気合がね、違いますという。
なので今日も私、気合ばっちりで、
たくさんのですね、今、
今日しゃべろうと思ってる付箋がブワーってノートの上にね、
貼られて、
ノートに書いたらええんちゃう?
違うね、あのー、
順番をね、どんどん変えていったり足したりしたいのよ。
あー、そういうことか。
後から思いついたりするから。
これも言わなきゃ、みたいな。
見るやつや。
なんか、外国の映画でよく見るやつや。
壁に付箋バーって貼ってあって、
糸とかでマーキングしていくやつや。
それあれやろ?
殺人犯の手がかりとかを、
壁に貼ってるやつやろ?
サーロックとかでよく見るやつ。
03:00
糸なんやろね。
あれなんやろね。
あの文化、日本にないよね。
糸、引っ掛けがちよね。
あのー、画鋲的なものをね。
画鋲って赤い糸とか、毛糸みたいなやつで、
関連付けていくやつ。
連装施工法みたいなやつね。
結局、だからあれも、
なんですかね、糸で紐を付けていって、
その糸も後で剥がせるようにしてるんだよね。
移動できるようにね。
だと思う。
画鋲式の線なんやと思うねんけど。
ホワイトボードでいいよね、とはいつも思うけど。
思うね。
黒板でもいいよねって思うよね。
思うけど、まあまあまあ。
糸で線引きがちって、
いや、私は線は糸では引いてないし、
カペも使ってないです。
ノートでございますね。
ノートパッド的なものでございますので。
はい。
じゃあね、わーにゃ。
感想を早速なんですが、
シェアしていきたいと思います。
ちょっと誰が出てんの?
え?
それ言ったほうがいい?
ご存知ですよね。
アンドリュー・スコットさんが今回ご出演でございます。
他は?他は?
他はね、アンドリュー・スコットさんとアンドリュー・スコットさん、
あと、アンドリュー・スコットさん。
8人ぐらいかな、アンドリュー・スコットさんがいましたね。
増産する。
そうなんです。
今回のお芝居は、
チェイフォフ、アントン・チェイフォフという、
ロシアの非常に著名な劇作家さんのですね、作品。
これをですね、翻訳、翻案しまして、
イギリスのカンパニーがですね、
アンドリュー・スコットの一人芝居として上演した作品になります。
もう今、カンパニーが全員アンドリュー・スコットがコースしている。
アンドリュー・スコット、
失礼します。
出演者は全部で8人で、
全部アンドリュー・スコットになりますね。
今回、クレジットが出演&共同クリエイターということでね、
制作にも関わっていらっしゃる、
という感じになります。
アンドリュー・スコットさん、皆さんご存知ですか?
しんちゃん、ご存知?アンドリュー・スコットさん。
聞いたことあるかな?
アンドリューとスコットの2人組の
お笑いコンビみたいになってるけど。
おりそう、おりそう。
私たち的にはシャーロックで初めて出会った、
憎き、仇役ですね。
そうなんです。
アンドリュー・スコットさんね、ちょっとご紹介させていただきますと。
嫌いになりそうなくらいに、
嫌いやったよ、あの人のこと。
あ、そうそうそう。めっちゃ嫌な役だったんだよね。
ねちねちして、ほんとになめくじみたいな、
06:01
ちょっと何考えてるかわかんない、
クレイジーなね、史上最強の
仇役とも言われております。
森アーティー役をですね、
現代版シャーロックの作品で演じておりました。
彼は1976年のアイルランド、ダブリン出身の俳優でして、
映画やテレビや舞台などですね、
さまざまな作品出演しております。
先ほどもですね、話題いたしました、
イギリス発の大ヒットテレビドラマ、
シャーロックの森アーティー役で、
こちらね、有名一役なお、世界になお
とどろかせたのではないでしょうか。
いろいろね、たくさん出てまして、
そうですね、ナショナルシアターライブ的には、
プレゼントラフターという作品が、
2019年、ロンドンで上映された作品、
ナショナルシアターライブで上映されたんですけれども、
これのですね、主人公のギャリーさん役で、
覚えてらっしゃる方、いらっしゃるんじゃないかなと思います。
見事なお芝居でございました。
で、その時のお芝居でもね、ローレンス・オリビエ賞の
最優秀主演男優賞をもらっているんですけれども、
今回のこのワーニャ、こちらですね、
これでも、2023年度のローレンス・オリビエ賞を受賞しております。
この最優秀リバイバル賞という作品自体を受賞していて、
で、ご本人、アンドリュー・スコットさんも
最優秀主演男優賞候補に上がってたんですね。
これでもあれだよね、主演男優賞と主演女優賞と
主演、女演男優賞と女演女優賞に
ノミネートの可能性があったわけだね。
ありましたね。全部彼でしたからね。8人。そうなんですよ。
でも今回ちょっとね、残念ながらノミネートならずで。
受賞はならずで。
ごめんなさい、女演女優賞とか女演男優賞の方を言いました。
ごめんなさい。やりこしいね。
リアル世界では最優秀主演男優賞にノミネートされましたが、
受賞ならずで、でもノミネートされるほどにやはり素晴らしかったということと、
他の役もいろいろ演じられていたので、
その主演という部分で見ると、やはりちょっと印象が薄まったかもしれないなというのが、
私のこの芝居見ての感想でもあります。
オンリー男優賞ってないかな?
どういうこと?
独演賞みたいな。独演賞ね。
一人芝居部分とかだったらね、あったかもしれないね。
09:01
チェホフの作品の特徴と言ってもいいかもしれないんですけれども、
彼はですね、有名な作品いろいろありますけれども、
皆さんも聞いたことあるんじゃないかと思います。
桜の園ですとか三人姉妹、あと先日ね、
ナショナルシアターライブでも上演されましたカモメっていう作品ございます。
この辺りがチェホフといえばっていう作品になりますが、
割と群像劇なんですよね。
で、明確な主役っていうのがいないっていうのが、
ちょっと特徴的やなとは思います。
なので、今回アンドリュー・スコットさんね、
めちゃくちゃ素晴らしかったけど、
そういう意味では、これワーニャおじさんっていうタイトル、
これ海外でワーニャってなってるんだけど、
アンクのワーニャじゃなくてね、今回はワーニャっていうだけのタイトルなんだけど、
このワーニャのデシロっていうのが、
もうそこまでめちゃくちゃ多いっていう感じでもなく、
むしろ他の役でのアンドリュー・スコットさんの方が目立ったというか、
それを含めて主演団優勝なんだとは思うんだけれども、
実は主演団優勝を同時にノミネートされて、
この都市に受賞されましたのが、
ゲイリフォードマンじゃなくて、マーク・ゲイティスさんです。
ゲイが出てきちゃったね、ごめんなさい。
ゲイ、マーク・ゲイティスさん。
彼の素晴らしいお芝居は、次回のナショナルシアターライブで見れますので、
お楽しみにということで、非常に楽しみなんですが、
ちょっとお話戻しますけれども、
そういうことで、リバイバル賞も取り、
そして主演団優勝にもノミネートされという、
本当にすごいお芝居で、
これは2024年2月22日の作品ですね。
シアター・ルーク・オブ・ヨークス劇場、ロンドンの劇場ですが、
こちらで上演された作品で、
改めまして、原作がアントン・チェホフさん、
そして本案がサイモン・スティーブンスさんということでね。
もうね、これね、ウエストエンドではチケット完売続出の公演で。
だろうね、そりゃね。
そうなのよ、みんな見たい。
アンドリュー・スコットの作品、一人芝居、え、見たいっていうね。
これはね、もうね、アンドリュー・スコット劇場でした。
ほんまに、その通りだったけど。
正しいね、正しいね。
正しいよね。
そうなんです、ちょっとどういう風に演じていたのかっていうのを、
しんちゃんにお伝えする前にですね、
ちょっとこのプロダクション、もうちょっと説明しますね、紹介しますね。
はいはい、これはですね、舞台は、ロシアの田舎生活を舞台に、
長年の献身的努力を裏切られた叔父、
12:03
ワーニャの怒りと絶望、そして失恋の痛でに耐え、
叔父を慰めるメイ、ソーニャの新しい人生への決意を描いた、
チェホフの戯曲、ワーニャおじさんを元にした作品です。
失恋したのはソーニャの方なのね。
ソーニャも失恋し、ワーニャも失恋しました。
おー、失恋ドラマ。
はい、ソーニャの方が失恋、ちょっと大きかったかなと思いますね、そうなんです。
で、えーとですね、この作品をですね、
サイモン・スティーブンスさんが翻訳、翻案されたんですけれども、
翻案なので、もともとの戯曲そのままを英語に起こしたっていうよりかは、
そのエッセンスはそのままに、新たにちょっとこう構築し直したっていう感じになってます。
なので結構セリフとか削られてて、当たり前だと思う。
だって一人でやんなきゃいけないからね。
で、ちょっとわかりやすくしたりとかっていうところはあったんじゃないかなと思います。
私その、えーと、もともとのワーニャおじさん版、ロシア版のやつをですね、
ちゃんとしたやつを結局見ないままにいったので、
で結局も読まぬままにいったので、
あのドライブマイカーは見ていたんですけど、
あのワーニャおじさんが作中に、劇中劇で出てるっていうのでね、
うん、なんでこんな感じのお芝居かっていうのはわかってはいったんだけど、
なので、どこがどう違ったよとか、そういったところの感想はね、
ちょっと今日伝えることはできないんだけれども、
うん、でこのサイモン・スティーブンスさんなんですけれども、
あのー、夜中に犬に起こった奇妙な事件、
私たち大好きな舞台ですね、の脚本を書かれた方です。
おー、なるほど。
うんうんうん、そうなんですよ。
で、チェイホフはもちろん、今や古典劇で、
時代的にはね、シャーラ・オコ・ホームズぐらいの時代、
1890年とかそのぐらいかな。
幕末ぐらいか。
いろんなね、国の時代と照らし合わせて、
ちょっとどのぐらいの古さかっていうのを感じ取っていただけたらと思うんですけれども、
そのぐらいですね。
で、19世紀末か。
で、あのー、舞台は本来はそれなんだけれども、
今回はそれをですね、現代的な設定に置き換えられております。
ただ、どの時代っていうのははっきりとは明確にはしてなかったけど、
えーと、携帯はないよね、ぐらいの感じ。
古め。古めでした、たぶん。
ラジオ的なカセットテープっぽいの出てきてたんで。
1980年、90年ぐらいってことか?
15:00
もうちょっと前の気もするんだけど。
なんか、お写真見る限りでは本当に現代スニーカー入ってるやけど、
このスニーカーがわりとローテックな感じでね。
そうですね、そうですね。
でもまたその設定が田舎だったので、
余計にちょっとさらに時代がわかんない感じになってたかなと思います。
で、国も変わってます。
ちょっとね、たぶんなんだけど、
ロシアではないってこと?
ロシアではないの。
英語の国ですね。
でも名前がちょっと作り、
河合翔一郎さんが書いてくださってる相関図を見る限り、
アレクサンドルがアレクサンダーとか、ワーネがアイバンとか、
ちょっと名前も、
英語読みに変わってて。
英語圏だね、ミハイルがマイケルとか。
そうそうそうそう。
で、おそらく私どっかで見て、
そうかと思ってんけど、
アイルランドを舞台にしたっていう風なのをどっかで見たんだけど、
ちょっとこれ確かじゃないかもしれない。
とにかくそのイギリス、アイルランド近辺な感じですね。
英語を話す国の話になっております。
はい。
で、舞台としてはそんな感じになりまして、
どんな話か知ってる?しんちゃん。
全然わからん。
わからないよね。
簡単に私かいつまんで話すね。
これ今パンフレット手元にありまして、
もちろん立派なストーリー書いていただいてるんですけど、
ちょっとこれ読んでも伝わんないなと思ったので、
かいつまんでご説明いたしますね。
つまんでつまんで。
つまむわ。
これ舞台はですね、アイルランドとしておきましょうか。
アイルランドの片田舎で、そこにお家があります。
で、そのお家のですね、笑ったね。
それはあるやろうなと思った。
お家、お屋敷ですね。
そこにお屋敷がありまして、ちょっと広めな感じです。
で、そこを管理していたのがですね、
主人公のアイヴァンです。
これワーニャの英語読み。
ワーニャがもともと、何だっけ、イワンか。
イワンの愛称がワーニャなんだって。
イワンのバカってあったね。
そう、あるある。
小説でね。
で、そのイワンの英語読みがアイヴァンなのね。
最初さ、その総漢字的なやつを、
Xでナショナルシアターライブさんの公式がね、
シェアしてくださってて、
河合翔一郎さんが書いてくださったね。
あれを読んでたにもかかわらず、
ワーニャイコールアイヴァンっていうのがさ、
全然入ってなくて、
で、見始めたときに、
あ、しまった、あれちゃんともうちょっとしっかり読んどくんだったと思って、
18:01
どれがワーニャやったっけってめっちゃ悩むところから、
私は始まりましたっていうね。
悩むよね。だってワーニャとアイヴァンって。
山口くんがグッサンになるみたいなもんかな。
うん、それはイヴァンがワーニャやろ?
もっと違うよ。
山口くんがグッドウェッサンになるとか、
違う国やからさ。
清水さんが清水さんになるみたいな感じかな。
そうね。清水さんやったらクリームウォーターとかになる感じよ。
あ、そういうことか。
合ってんのかわかんないけど、とにかく遠いの遠いの。
あー、そうね。
進もうか?
はい。
進むで。
すみませんでした。
いえいえ、まだ8人おると言ったやろ。
まだアイヴァンしか出てきてないからね。
で、アイヴァン47歳。
はい。
だいたいね、アンジュル・スコットさんと同じぐらいの年でございます。
で、アイヴァンがタイトルロールのワーニャおじさん、ワーニャになるんですけれども、
彼がですね、ここを管理しておりました。
で、この家っていうのは何なのかっていうと、もともとですね、彼に妹がいたんです。
はい。
で、もう9年前に亡くなりまして。
で、この家っていうのは、その妹がですね、実はその相続していた家だったそうなんです。
ちょっとその辺の、もともとのロシアとかのさ、なんか法律とかわかんないから、そのまま話すんですけども、らしいです。
で、その妹はですね、旦那さんがいました。
はい。
これがアレクサンダーです。
妹は出てこない、死んだからね。
うん。
で、アレクサンダーという旦那さんがいまして、
で、そのアレクサンダーがですね、
都会に住んでいたんだけれども、すっかり穴がなくなってしまってからね。
でも再婚しまして、
2番目の若い若い非常に美しいヘレナというのを連れてですね、
私にはこう見えたんです。気まぐれに田舎の家に帰ってきた感じなんです。
若い若い美しいって言ったけど、それもアンドリューさんとスコットさんがやってるんだね。
そうだよ。非常に若くて美しかったよ。
なるほど。
そうなんです。で、その2人が帰ってきたんですね。
で、ワーニャーじゃない、ごめんなさい。
アイバンはもともとこのアレクサンダーのことは非常に尊敬もしていたし、
で、アレクサンダーがですね、原作では大学教授。
で、今回のバージョンでは映画監督ってことになってます。
で、なかなか作品が作れないんだみたいな、筆が乗らないんだみたいな感じで、
21:00
都会の生活をそのまんま田舎に持ち込んできて、
昼となく夜となくですね、急に創作活動に打ち込んでみたりとか、
なんかこう都会っぽいことをね、田舎でやっちゃうんですよね。
みんなちょっと困ってると。
フワフワしてる感じかな。
フワフワしてんの、フワフワしてんのね。
でも、アイバンはすごくそのアレクサンダー尊敬もしていたし、恩もあったのでね、
彼の生活とかをですね、これまで結構面倒見てあげてたみたいなの。
他の子たりとか。
多分ね、多分。
そうそうそう。
で、本人はもうわずかなお給料でですね、
母祖とそのお家で暮らしていたっていう、そういう感じの人なんですね。
そしてその家に住んでるのがですね、今アイバン出てきたよね。
そしてアレクサンダー、その妻ヘレナいるよね。
ちょっとこうイソロチックなんだけれども、
ちょっとわが者顔でこの屋敷にいるっていうふうに思っておいてください。
で、実はアナとアレクサンダー、アナっていうのは妹なんだけど、
妻に死んだアナとアレクサンダーの間にはソニアという娘がおります。
これがアイバンの命にあたるんですけれども、
ソニアは一緒にいます、この家に。
そしてですね、そこにマイケルという若いお医者さんがね、日々訪ねてくるわけなんです。
このマイケルはアレクサンダーのためにこうやってくるのね。
アレクサンダーさんなんかどっか悪いんかな、ちょっとわかんないんですけども、
しょっちゅうこの家出入りしてるみたいな感じの雰囲気でした。
主人みたいな感じね。
そんな感じね、そんな感じね。
でですね、さっき失恋したって話をしてたけど、ソニアは実はこのマイケルのことが好きだったのね。
そうなのよ、なんとかしておふり見てほしいな、みたいな感じで思っていた。
しかしですよ、マイケルさん、やっぱね、ここはね、さっき出てきました、アレクサンダーの2番目の妻のヘレナ。
美しくて若いんよ、都会からやってきてね。
こっちが好きになっちゃうの。
なるほど。
そうなんですよ。
でですよ、アイヴァンもやっぱりちょっとヘレナのことを憧れてじゃないけども、いいな、みたいな感じに思ってたみたいな。
もちろんね、尊敬するアレクサンダーの妻なので、そこまでじゃないよ、にしてもなんかこう、ちょっといいなっていう感じを私は受けた、思ってるなと思ってね。
っていうのが主要な登場人物でして、あとはちょっと一緒に住んでる、このアイヴァンのお母さんね、エリザベスさんというのがいるんですけれども、
時々しか出ても、ほんまに、あ、忘れてたぐらいのときに現れるおばあちゃんと。
24:00
で、あとカセーフのモーリンさん、そしてですね、アレクサンダーの不動産管理人っていう立場でですね、リアムさんっていうあの男の人もいるんですけども、
まあこのあたりがね、ちょいちょい入ってくるみたいな感じなんだけど。
アクセントで気貼るね。
はい、来る感じですね。
ざっくりお話しすると、そんな感じです。
なるほど。
で、そのアレクサンダーにちょっとこうね、振り回されるじゃないけれども、
なんかある日ね、アイヴァンのこの、なんだろ、今までこう貯めてきたものが、急にこうバーンと外に出ちゃうみたいな、
そういうシーンがあって、果たして彼らはどうなってしまうのか、みたいなね。
うーん、なんかそういうお話だったんだ。
そういうお話なんですよ。
なんかあの、さっきね、チェイホフのお話っていうのは、この、群蔵劇であることが多くて、明確な主役はいないっていうふうに言ったんだけど、
カモメ、この間私見ましたけど、まあそれもそんな感じで、で、なんかね、あの、なんかどの人たちもみんな同じ感じじゃねえけど、チェイホフに出てくる人々って、
全員がですね、どこか人生を憂いているような、そして時代に取り残されちゃったような、このままでいいのかな、でもどうにもできないな、だけど日常は続いていくみたいな、
そういうですね、なんかこう、気分が全編通してずっと流れてるみたいな感じです。
それが当時のロシアの情勢を反映してたのかな。
かもしれないね、でもまあそれが非常にその抽象的に描かれるので、具体的なね、なんか出来事を持って語られるわけではないので、なのでこの時代になっても、
何回上演しても、しっくりくるじゃないけど、その時代に合わせて上演することができるのかなって思ったりする。
あれ、名前が出てこなかった。マーク・ストロングさん主演で見た、橋からの眺めだっけ。
はいはいはい。
あの作者の方、サラリーマンの人が描かれてた方、誰だっけ。
アーサー・ミラーかな。
そういう印象はあるけど、なんか色褪せないというか、やっぱ普遍的な物語っていうので、やっぱりどの世代の人たちにも新しく感じられて愛されてるっていう感じの良い曲なのかな。
そうですね、本当その信者の言った通りで、なんかいかようにも解釈できるじゃないけど、演出的にもそうだし、多分役者的にもそういう意味ですごく非常にありがいがあるんじゃないかなと。
観客もね、どの登場人物に感情移入するかで、多分見方が変わってきたりとかするんだろうなとか、見るたびに見方が変わるとかっていうお芝居ね、あるけど。
27:04
多分そんな感じで、古典ですごく有名で偉大な劇局と言われてたやつに一人で切り込んでいったんだね、この人はね。
そうそう、これね、一人芝居になってるけど、初めからこの一人芝居をするつもりで、このプロダクションが立ち上がったのではなかったんだって。
これはパンフレットの、ひろたあつろうさんのレビュー、レビューじゃない、解説家に書いてあったことなんだけれども、もともと当初のこの作品のプランっていうのは、大規模予算のハイテクアートを駆使して上演される作品だったんだって。
最初はね、このチェーフのテキストは、もちろん全編演じます。
で、もちろん一人一役でやります。
でですね、ここがポイントなんだけど、ハイテクが入ってくるのね。
で、各人物が登場していない時間のうちなる声をモノローグにして、観客がヘッドホンで聞きながら芝居を見ると。
超ハイテク。そういうやつを考えてたんだって。
で、
わー、でもそれは、うん、わかるけど企画倒れやな。
いやー、わかんない。これがまあ、もしかしたらこれをやって、すごい賞をもらってたとかね。
わかんない。だって出来上がってないからさ、比べようがないんだけれども、聞くだけではなんかちょっとこう、あれ、せっかくの美しい劇をそんな風にやっちゃっていいのかなっていう、ちょっとこうハラハラする感じの演出ではあるよね。
いましぶ。
いましぶしあった。
でもないな、でもないな。
違う違う。でもなんか、何やろう、なんかやってみたくなるよね、そういうの。
そうよ、わかるよね。
あれじゃない?歌舞伎のさ、歌舞伎のイヤホンさ。
あ、そっちか。
解説のね、あれのもうちょっとなんか。
いや、でも歌舞伎やったらさ、曲で説明してたりするやん、情景を。
曲っていうか、その長歌とかさ。
で、やってることをリアルに役者が、耳元ウィスパーでやってくれるってことだよね。
そうそうそうそう。私がちょっとごめん、さっき言った方の歌舞伎のさ、イヤホン聞きながら、イヤホンガイドで歌舞伎見るやつの。
それはわかんない、わかんないけど、印象としては、不感ではなく、でもそれって難しいよな。
30:11
いや、恐ろしいって言って真剣に考える必要は今ないんだけど。
見てないお前が何を思っているんだよっていう話を、いきなりさ、違う人の声で聞いても、お前誰だよっていうか、目の前で怒ってることと、今言ってることちゃうやんけ、とかなってくるんやろなって思って。
そこでものすごい原点に立ち返り張ったんやなって。
プロダクションのね、なんというか、宿泊というか。
いやでもこれがね、なんていうのかな、これはやっぱり辞めた方がいいわってなって辞めたわけじゃなく、
実は本当にうっかりからこの一人芝居が誕生してしまったらしいんだけれども、
もうこのヘッドホンでみんながさ、出てない時の役者の内なる声を聞くっていうパターン。
これ脚本のスティーブンスさんはさ、もうめちゃくちゃ大興奮して、もうそのためのバージョンの技術を書いたんだって。
で、さあ読み合わせしましょうってなって、ちょっと誰か読んでみてみたいになって。
で、アンドリュー・スコットさん、長年の名優だったんですって。
で、アンドリュー・スコットさん。
名優ってお友達の方ね。
名優。名役者ではなく、名お友達です。
名お友達の方ですね。
長年の名優であったアンドリュー・スコットさんに、あとそれとイエーツさん。
イエーツさん誰だ。
演出家さん。
演出家さんイエーツさんやったっけな。
サブイエーツさん。
あーそうですそうです。よかったよかった。イエーツさんですね。
と、3人で集まって読み合わせをすることになりました。
公式な顔合わせとかじゃなく、本ができたからちょっと役者読んでもらおうみたいな。あるよね。よくあるよね。こういうのね。
ちょっと試しにさ、さわりだけでいいから読んでみてってやつね。
そうそうそう。そういうのが行われたわけなんですよ。
で、最初は役を決めずですね、これもよくあるんだけども、3人で順繰りにセリフを読んでいく。
あるよね、あるよね。順番に読んでいこうみたいな。
でも途中からですね、もともとワーニャの役はアンドリュー・スコットにお願いするつもりだったから、ワーニャのセリフ全部ちょっとアンドリュー・スコット読んでみたいなって。
それ以外のとこ回していこうって。
そしたらまあ必然的にですね、スコットさんがですね、複数の役を連続して読む場面ってのが出てきますよね。
これがね、面白かったんだって。で、ちょっとお前全部読めやみたいになって。
で、全部読んでもらったら、もうめちゃくちゃ面白くって、もうこの演出家のイエイティさんがね、プロデューサーにもうその場で電話して、ちょっともうプラン変更でお願いみたいな。
33:02
これでいくって。
そう、一人芝居にするって。え?みたいな。
全員のギャラ払わんでいいし、これでいこうって。
こっちのほうがいいわ、みたいな。やっぱギャラ問題はあるよね。プロデューサー的にはさ、増えるのは困るけど。
ヘルニンに関してはね、いいよね。
衣装も困らんしな。
まあそうですよ。
というわけでですね、この最終的な今回上演されたワーニャの脚本というのは、最初のプランで書かれたバージョンをもとにですね、結構あの、編集つぎはぎカットを繰り返しまして、よりちょっとわかりやすくしたもの。
一人で読むに適したものに変わっていったってことね。
そうなんです。あ、ここに書いてあった。そうだそうだ、ひろたさんのとこに書いてあります。やはりあの、設定もアイルランドに置き換えられたということで。
そうなんです。
いやでもいきなりちょっと読んでみてや言われて、いやなんとかなんとか、いやあなたがそんなことを、みたいなことを始めたわけでしょ。
そうそうそう、そういうことです。
何を言ってるんだ君は、みたいな。
そうそうそうそう。
そうなんですよ。
ほんとや。
思うやろ。私その、しんちゃんもこの妄想論の会議ずっと聞いてくださっている方々もですね、私があまり一人芝居が好きではない、得意じゃないっていうのはご存知かと思います。
それはしんちゃんさっき言ったみたいに、やっぱなんかどこかコントっぽくなるっていうか、芝居にのめり込めないっていう、なんかこう芝居の魔法がかかりにくい手法の上演スタイルだなって私は思うんです。
まあそういうことが、これまでにもね。
これまでにもね、印象的なナショナルシアターライブの一人芝居といえば、フィービーウォーラーブリッジさんのフリーバックですとか、あとプライマフェイシーですとか、ありましたけど。
まあその2つがね、真逆な感じやねっていう印象は、まあその回それぞれ喋ってると思うけど、今聞いてる限りだと、それとはまた別の手法を使ってる、別の流派だよね、それは。
さすがしんちゃんですね、ここまでの話でわかった?
うん。
わかるか。
取り締めて流派がね、私たちの。
そうなんですよ、流派があるんですよ。
流派が。
落語スタイル的なやつね。
うん。演じ分けて演じ分けて、会話も全部、その話のタイミングをコワネを変えて語っていくっていうのもあるし、モノローグでどんどん紡いでいく一人芝居もあるし、スタンドアップコメディみたいにも、一人が喋ってその情景をずっと説明するっていう一人芝居ももちろんあるし、
36:17
うんうん。
でも今回それじゃないね、きっとね。
そうなんです、今回なんですけれども、とがき、そして説明ゼリフはもう一切ないんですね。
うんうんうん。
でですね、
それでこれでとがきまで読ませられたらブチギレるわ。
大変ね。
うん。
しんちゃんかアンドリュースコってやったらブチギレる。
ブチギレてるね。
うん。
どんだけ喋らせるね、喉渇くわ、言うてますわ。
そうよね、そうよね。
はい。
えーと、でまあ、それぞれの役をアンドリューさん一人で演じるわけなんですけれども、
これね、ちょっと口で説明するの結構難しいんやけど、ちょっと私この手法の一人芝居を、なんかこのニュアンスの感じのやつを見たことないなと思って、
すごい奇抜なことやってるわけでは全くないんだけど、なんていうのかな、えっと、8人出てる場面とかもあるのね、最大。
そのとき、もうさ、一人しかいないわけじゃない。
これね、ぬるーっと変わっていくんよ。ぬるーっと。
あれで、そんなに声も使い分けずにってこと?
声もね、一応使い分けてたけど、そこまで、なんかこう、
何度かだから、やめてくださいな、みたいなやつはないってことね。
そこまでないね。
あくまで、アンドリュー・スコットっていう役者が主体で、その中でちょっと感情を変えてますとか、
だから、無理やり声は出さないし、無理なこの表情も作らない。
急に腰をかがめてみたり、背伸びしてみたりとかっていうことをするわけではないってことね。
そう、記号的な説明、一切なかった。
だって衣装、これで演じてらっしゃるんでしょう?
そうなんですよ。これ衣装、これっすね。
なんかテロッテロやけど。
この人テロテロ気がちやね。前もテロッテロやった気がするんだけど。
というのも、まず最初のね、冒頭からちょっと話させていただこうと思うんですけれども、
これですね、舞台なんですが、劇場はシアター・リューク・オブ・ヨークス劇場の、
それをですね、舞台の高さそのまま生かしてですね、奥に大黒幕がそのまま敷かれてます。
39:00
その手前にですね、
大黒幕って舞台の後ろに黒い布が一枚バーンと落ちてるタイプの。
はい、すいません。わかんないですよね。ごめんなさい。
後ろ、壁じゃなくて布が舞台の一番奥にドーンとぶら下がってる状態。
これ大黒幕って言います。
はい、大黒幕がですね、引きのタイプですね。
左右に開けたり閉めたりすることができるタイプの、ちょっとドレープの入った大黒。
ゆったりしたやつね。
ゆったりしたやつですね。
でですね、それが吊られておりまして、その手前ですよね、にいわばリハーサル室だったり、
稽古場でこの仮子道具、仮セットを使って稽古してたんだろうな、みたいなものをですね、
木材剥き出しの仮セットみたいなものがですね、そのまま持ってこられたような舞台セットです。
じゃあもうありもので済ませ、とりあえず暫定椅子いるから置いたなーとか、
ちょっとここ机持ってきてやーって言って、とりあえずこれでみたいな感じの印象ってことね。
そうやね、そうやね。
でなんかあの、電気とか電気のスタンドとかそういったものもあるんだけど、
あえてもう配線とかコンセントもそのまま見えてるみたいな感じの。
暫定置きますっていう。
そうそうそうそう、ほんであの、稽古場でさ、暫定出掛け用のドアがセンターにありますって感じで、
ちょっとこう木で作られたドアが開いたり開いたりする装置が真ん中にポンってあるみたいな。
うんうんうん。作りかけってやつやな。
あーそんな感じですね。であの左、客席から向かって左下手側にはですね、
一応ちょっとこうお水も出たりするキッチン的な場所があるみたいなね。
で真ん中にあのテーブル、椅子2つぐらい、右にピアノ、電子ピアノがありましたね。
はい、上手側に電子ピアノ。
じゃあもうあれだね、あの稽古場だけれども、
そのアイヴァンが管理をしている屋敷を作っていくんだろうなっていう。
そうですそうです。
その途中のイメージの段階ってことね。
そんな感じそんな感じ、あえてそのぐらいの表現に留めてますっていう感じのね。
でもさ、普通さ、キャストで予算浮いたんやからさ、もうちょっと作りながれやってちょっと思うよね。
いや、作り込まれてるよ。作り込まれてるけど、あえてなの、あえて。
だって7人分さ、ギャラ浮いてって。
浮いた、浮いたね。
もうちょっとさ、衣装とかさ、セットで金かけん?付き。
42:01
まあね、そこがやっぱね。
どれだけ予算削減したさ。
すごいのできちゃったね、これね。ラッキーだね、プロデューサーさん。
これ地方持ってくるの楽やでー。
いや、ほんまそうです。全国、全世界巡れますね、これだけでね。
水温トンで持っていくやつが、軽空ですもん、やつやろ。
あるある、あるね、そうね。
そうなんだよ、出っ放しやからさ、上嶋の出掛け用の、言ったらさ、袖もいらんわけやし。
劇場、なんならこう、素舞台でポンポンポンポンって置いたらできちゃうわけでしょ?
できちゃうわけですね。
やから交通費も浮くしね。
そうなんです。細かい、細かいです。そう、全部浮きます。ケータリング費も全部浮きます。
ほんまやね、ご飯代もバカになる。いや、そんなことはね。
そんなことはいいんですけど、はい、きっと演出チームもね、少人数で済んだことだと思います。
はい、そんなことはいいんですけれども、はい、でね、そういう舞台がありますと。
そこにですね、まああの、さあ今から舞台が始まるぞってなって、客電が落ちていきます。
お客さん側の電気ですね、落ちていって、舞台の方も落ちていって、で、アンジュル・スコットがちょっと奥から現れるんですね。
現れて、そしたら、あ、また客電は消えきってない。
で、アンジュル・スコットがね、あの、ぬるっとくるわけだね。
ぬるっときて、ぬるっときて、で、下手側の壁についているスイッチをね、パチンって消すわけですよ。
そうすると、あ、客電全部消えたっていう状態になる。
あ、今から始まるのかなと思うじゃない。
アンジュルさんまたパチンってつけて、で、客席側を見て、ふふって笑って。
ここでいきなりですね、第4の壁を取り払うということが行われるんです。
俺、アンドリューっていう感じで出てきてます。
で、客席側も、あ、アンドリューじゃんってなります。
この時点で彼は、まだワーニャの世界の何者でもなく、アンドリューという役者がやってきたっていうね、憎いよね。
その、そこから入る意味。
あー、なるほど。
で、それで、ぬるっとした演じ方で、役者個人として、その技曲1本を演じるっていう構図が出来上がるわけよね。
そうなの、これがね。
わけのねって言っちゃった。
これすごかった。
でも、それはすごいな、作戦勝ちやな。
これなかなかさ、やれへんほんで。
いや、度胸がないと出来ないことですよ。
しかも、アンドリューがこの大人気の役者でね、ここに来てるお客さん全員が、もうアンドリュー・スコットのこと知ってるっていう、それの状態じゃないと、これ出来ない。
45:06
いやでも、それも、イアン・マッケランさんがやるのとはまた話が違うわけじゃないですか。
違います。
同じ演じ方多分、出来るよ。全然余裕で出来はるけど、イアン・マッケランさんがやるとまたちょっとニュアンスが違うよね。
違いますね、違いますね。
でも、これをやられた時に、全てもうこの作品の成功というか、そういうことするのねって、私も思えたし、その場にいたお客さんもきっと思えたし、全員が心が一体になった瞬間だったと思う。
だって、多分見に来てた人たち全員、どうやって一人で八役するんだろうって思って見に来るやん。
私もそう思って見に行ったから、今回はどのタイプの一人芝居なんだろうって思って見に行ったから。
そしたら、アンドリューはアンドリューのままなんだねっていう、今から君の引き出しを見せてくれるんやねっていうのが、そこですごく負に落ちたし、
なんなら彼からの挑戦状じゃないけど、見ときや、やったんでみたいな感じすらちょっとこう感じて。
で、バチンって全部消えた後、命天したら、もうそこにはさっきのアンドリューじゃなかった、ちゃんと役に入った、
加勢府のね、加勢府さんの愚痴から始まってたんだけど。
で、一応最初の方だけね、途中ももしかしたらそうだったのかもしれないんだけれども、主要なキャラクターで、ちょっとこの小道具をみんな持ってた。
みんなって一人なんです、アンドリューさん一人なんですけど、その役に切り替わった瞬間に、
タバコだったりとか、テニスボールをポンポンって手でやってたりとか。
写真で見えるね。
そうそうそうそう。
印象的なもの、これかわいさんが書いてくださってるやつかな、ネックレスとか。
そうそうそうそう、そうなのそうなの。
そうなの、ナプキンね、布巾かな。
で、あとサングラスだったりとか、っていうのが最初にわかりやすく、今これ持ってるから誰だよ、みたいな、一応記号として。
でもそれもね、さりげなく持ってくれてたんで、全然謝金返信みたいな感じじゃなかったんで、当たり前なんですけど、すごいなと思ったけども。
そうなのよ。
まあ、とにかくですね、それで、なんかこう、2人の人の会話だったりとか、たくさんの人の会話っていうのも、なんかその、えーと、なんやろ、もうね、残像が見えない。
48:01
こう、ぬるっと変わっていくから。
あー、残していく方がね。
そう、ぬるっと変わるから、さっきまで喋ってた人がそこにいる、そのまんまの残像が見えたまんま、次の人に変わって喋んねんけど、次の人に変わりながらも、さっきの人のセリフも喋んねんね。
でも、ちゃんと残像残ってるから、私にはそこに2人3人いるようにちゃんと見えるっていう。
あー、なるほど。
そこがね、すごいなと思って、これ見たことないと思って、残像残る系の一人芝居でした。
なるほどな、面白い作り方しやがったね。
そう、面白かった。
で、私はそこまでね、アンドリュー・スコットさんの大ファンみたいな感じではないんで、普通にね、素晴らしい役者さんだなって思って、ずっと見てきたわけなんですが、
もうこれだよ、もしね、大好きな役者さんがこれやってるってなったら、もうこれは無駄にしるなと言ったらですよ。
ほら、よくあるじゃない、この俳優役を両方ともこの人で見ることができたらなみたいなさ、あるよね。
とかね、行って2時間見てても、その人の出しろ10分やったらさ、ちょんぼりするけど、この人がずっと2時間出てくれてて、ずっと芝居見せてくれてたら、もうそれは鼻血出るよなっていう時ありますよ。
そうなのよ。
だから、あのね、ナショナルシアターライブで言うとですね、ダブルキャストありました、これまでも。フランケンシュタインとかね、ベネティクト・カンバーバッチさんと、
ジョニー・リー・ミラーさんね。
アーサー・ミラーちゃん出てきちゃった。
ごめんね。
アーサー・ミラーではないと思って。
ジョニー・リー・ミラーさんが博士役と怪物役ともやってて、でもみんな思ったと思う。どっちもジョニー・リー・ミラーで見たいとか、どっちもベネティクト・カンバーバッチで見たいねみたいな。
そうね。
私、きっと抱いた人多かったと思う。別にそれは、その人のファンだからっていう意味ではなく、え、この人博士役めっちゃいいやん。え、でもちょっと待って、怪物もこの人めっちゃいいやん。え、私どっちもこの人の博士と怪物で見たいみたいな。
4パターン作ってほしいのよね。
いやいやいや、無理なんだけど。それはね、あのプロデュクションでは無理なんだけど。
大丈夫大丈夫、覚えてるから。両方覚えてないから大丈夫。
残像残すの難しいから。そう、でもそれがね、叶うわけですよ。言ったらあのレミゼラブルでね、ジャベルもジャンバルジャンもどっちもこの人で見たいみたいな。あるじゃないですか。
喉もた。
いやいや、無理なんだけど。
自白。
そうね。でもなんかそういうのがね、本当に叶った舞台でもあり、この残像残し系はたまらんなと思って、最後までね、私は釘付けで見ておりました。
51:09
117分だったんです。約120分ね。2時間上映時間。で、本来休憩があったそうなんですけど、私たちナショナルシアターライブ観賞民には休憩与えていただけず、休憩してみまして、だいぶ疲れました。体力使ったし、やっぱり途中で、あれこの人だれやっけってなったことは確かにある。あるけど、まあいいかって思えるのよ。それがすごかった。
で、もう途中で、もうなんかこれはナショナルシアターの撮影班への挑戦かなってぐらい、ずっと一人で座ったまま3役ぐらいを演じてた瞬間っていうのがありまして、これはですね、もう私ナショナルシアター市場ですね、ナショナルシアターライブ市場、最もアップが長かったでしょう。
をあげたいです。下手にスイッチングしてしまうとそこで感情切れたり。意味ができちゃうやん。じゃあ1個切ってしまえば、じゃあこの役はこの視点、この役はこの視点って全部切り替えなきゃいけないのか。でもそんな演じ方はしてないぞって。
そんな演じ方じゃないから、これね撮影班めっちゃ考え張ったと思う。結局もう一方向からのもう顔のアップを見せるっていう、もうそれが正解やなって私も思えたけど。
もうアンドリュー・スコットを見せるに終始支配ったんよね。うんうんうん。なるほど。そうなんですよ。いやー、すごかったですね。で、本来の劇局には多分なかったはずの途中でちょっと歌が入ったりとか、歌うたわれたりとか。
それはね、あの心の中から出てきたもうあの感情が思わず口をついて歌になって出てきたよって感じの、もうそのままなんですけれどがあったりとか、ちょっとずつそんな感じで、あのなんだろうな。
まあ息抜きたいよね。そうそうそうそう。うん。盛り上げてくれたりとか、やっぱこの人はなんかちょっとこう、ちょっとどこか突き放したような笑いを生むのが上手い人だなと思う。とこけた感じというか。そういうところでもちょっとしたこうあの、緩急つけてくれたりとか、それを一人でやってるのがすごいなと思うんだけど。
ほんとね、一人でやってたんだよねって、確認したくなる。たまになんか入り顔撮ったんじゃん。かもしんない。おったかもしれんね、何人かね。だって私見えてたもん。2,3人おったよ、あの時、舞台上。
54:06
アンドリュー・スコットとアンドリューとスコットがいたんでしょうね。おったかもしれん。そう、あと約2回ほどですね、濃密なラブシーンも出てきまして、あれはね、こうやったね、でも一人、一人でやってたんです。
そういうの大好物なんだろうね。喜んでたりそういうの。
多分そうやと思うよ。もうあの、芸術的なシーンに仕上がってましたよ。ライティングとかも相まってね。
まあとにかくね、ほんとにほとんど、先週ね、前回オーペンハイマーのレビューしたところだから、余計にちょっと対比して考えると、あれなんだけどね、同じ映画館で見たわけなんですが、真劇場は違ったけど、
もうね、静かすぎて、こっちがちょっとでもこう動いたら、アンドリューに失礼なことになっちゃうんじゃないかと思って、もうすごくこう、静かに緊張して見てた。ポップコーン食べれない系の芝居でした。
オーペンハイマーはね、なんかずっと音が鳴ったとか。
そうなんだ、うるさかったのよ。
少々ね、動いてても大丈夫かなと。
全然大丈夫だった。
ちょっともう私だって、途中で糖分補給のためにグミとか食べたからさ、ガサガサしても大丈夫なぐらいの。
動いてる間だったら全然ね。
全然全然。そうなんだけど、今回はね、すごかったです。
あと、面白い使い方してるなと思ったのは、神戸川に電子ピアノがあったっていう風に言ったんだけど、そのピアノは亡くなったアイバンの妹、そしてアレクサンダーの奥さんのアナがのピアノだったのね。
それがですね、自動ピアノやから。鳴り出すっていうシーンがあって、別になんか、うわ、アナが弾いてんだよっていう感じじゃなく、
あくまで、舞台上の効果の音楽として、BGMとして入ってくるんだけども、
それがですね、そのピアノが物理的に弾き手のいないまま勝手に鍵盤が動くわけで、
なんかね、見てるこっちとしては、あれ?アナが来てんのかな?みたいな感じにね、思えるところがあったりとかして。
そう、そういうのがありましたね。
それすらもうアンドリュー・スコットに見えるんやろね。
見えたね。
だってね、共演してたからね、連談してたから、アンドリュー。
なんかね、それがまた面白いところで、その劇中の彼らには、そのピアノの曲が聞こえてるのか聞こえてないのかわかんない。
57:04
けど、ポローンと弾き始めたその曲っていうのが、観客側に聞こえてる、そのアナが弾いてんのかな?みたいな感じのピアノと、
アンドリューがそれを、同じ旋律をね、ピアノで弾き始めて、
なんかこの、何だろうね、面白い演出だったなと思った、あれは。
うまく言い表せないんですけれども。
っていう感じ。
すごいね、なんかその、ヘッドホン使ってっていうのは、興味深くはあるんやけど、
それよりもよっぽど創造的な舞台だったんじゃないのかなと。
それはもちろんそうでしょ。
なかったものを今更どうこういうのは難しいけれども、
この芝居が古い作品のリメイクではあるけれども、
そのやってることはすごく新しいし、めちゃくちゃ新鮮で、
かつ、もう本当に刺激的な作品だったことには間違いないなと、
すっごいもん見たなって思って帰ってきました。
ただ疲れた。
だろうね。
めちゃくちゃ疲れて。
いや、よかったですよ。
たびたびいろんな場所でですね、再上映されてますので、
もしよかったらこのワーニャね、皆さん見る機会があれば見ていただきたいなと思います。
もうなんか、うん、よかった。
そんな感想かっていう感じなんだけれども。
いや、すごいね、すごい想像力に満ちた世界だね。
いやー、すごかったですね。
うん。
そうね、はい。
ということでですよ。
長々とね、語らせていただきましたけれども、
今回のナショナルシアターライブが2024年の第2弾だったんですが、
第3弾の上映が決まっております。
はい。
こちらですね、次は7月です。
2024年7月5日金曜日公開予定の
The Motive and The Cueというですね、
お芝居になります。
上映時間は2時間48分、
長いね。
9キャラ組むということで、9キャラ4。
演出がサム・メンデスさん、
そして出演はマーク・ゲイティスさん、
ジョニー・フリンさんということで、
これ1人、じゃあ2人芝居なのかな?
他もいるのかな?
いや、出てたよ。
あ、出てた、そっか。
じゃあ代表的なのが2人ってことかな。
で、この作品でマーク・ゲイティスさんが、
ローレンス・オリビエ賞の主演男優賞を取られてますので、
1:00:03
これまたね、あの、名優の、
こちらはあの、優れた俳優という意味で名優なんですけれども、
の、あの、お芝居がね、見れるということで、楽しみです。
なんかこの、マーク・ゲイティスさんの主演の作品っていうのが、
あんまり私、見た印象がないんだが、
なんか脇でよくちょこちょこやってるか、
あとリチャード、
あー。
違うな。
リチャード?
なんとか。
あー、あったあったあったあった。
あの、王様のやつやな。
そう。
えーと、あの、ちょっと哀れな王様のやつよ。
今ね、すごくビジュアルが浮かんでるんですけど、
最高では出てこない。
ちょっと滑稽なやつね。
なんだっけ、忘れちゃった。
あ、英国万歳。
あ、それそれそれそれそれそれ。
それですそれです。
それはそうやね。
まあ確かに主演っちゃ主演か。
うん。
うん。
で、ジョニー・フリンくんは半分ですね。
あ、そうですねそうですね。
で、あとあれだね、この間のオペレーションミンスミートで、
あれやってた人だよね。
どれ?
作家。
えーと、
あー、イアン・フレミング。
はい。
はいはいはい、そうですそうです。
を、やられてた方ですね。
はい、やられてましたね。はい。
この2人が主演。
でもジョン・イール・グッドだから、なんかエンターテインメントのお話だね、きっとね。
うーん、全然ね。
エリザベス・ティーラーとかが出てくるみたいな。
わかんない。
あ、そういう系なんですね。
あー、じゃあエンターテインメント界のお話かしらね。
ジョン・イール・グッド劇場ってあるよね。
あるあるある。
うん。
そこの名前の由来の方、演じたの役をバーク・ゲイティスさんが演じられるそうです。
あー、それはちょっと面白いね、期待ですね。
うん。
そして我らがサム・メンです。
そうです、サム・メンですさん、はい。
はい。
まあね、いろいろこれまでにもナショナルシアターライブで拝見してまいりましたが、映画もね。
うん。
それの新作ということで、本当に楽しみですね。
本当にね、英国の演出家さんっていうのは舞台もされるし、映画もされるっていうので、面白いなって思うんだけれども、
その辺もね、ナショナルシアターライブの魅力かなと思いますね。
うん。
はい、そんなところでございましょうか。
はい、いや、ありがとうございました。
いやいやいや、伝わった。
見た気になりました。
うん、見た気になった?
はい。
すごい頑張って喋った。
最近ね、見た気になるの得意やから。
じゃあ、さらば見た気になってね、お友達に良さをこう伝えてもらって。
いつか見てやる、くそ面白そうだなやっぱ。
1:03:01
いや、面白いよやっぱりね。
うん。
平日の5時とかの回見に行ったんだけど、5、6人ね、見に来てた方いらっしゃって。
もうちょっといたかな。
うん。
そう、なのでね、神戸の小さな片隅のね、映画館にもナショナルシアターライブ浸透してるなっていうのをね、感じた出来事でございました。
はい、ね。
ありがとうございました。
いえいえ、こちらこそです。
真珠を見た気にさせる回。
はい、皆さんも見た気になって頂けたら嬉しいございます。
はい、というわけでですね、あの、妄想ロンドンの会議ではお便り募集しております。
ハッシュタグ、妄想ロンドン会議をつけて、Xでポストして頂くか、直接私たちにリプライください。
メールでのお便りも大歓迎です。
妄想ロンドンatmarkgmail.com、moso londonatmarkgmail.comまでお便りください。
皆様のおすすめ映画だったりお芝居だったりも教えて頂ければ幸いでございます。
ぜひぜひ。
はい。
というわけで、本日は今日はこの辺りでお別れしましょう。さよなら。
ありがとうございました。