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  2. 第221回:NTL『ヤングマルクス..
2018-11-30 50:32

第221回:NTL『ヤングマルクス』レビュー

待ってました!演劇ファン待望の舞台!「資本論」で知られる革命家カール・マルクスの若者時代を描いたコメディ。夢あふれる若者のダメダメな日々を描いた、切なくもみずみずしい作品です。泣けたわ…!僭越ながらレビューさせていただきました。

神戸の片隅からロンドンへ想いを馳せて、毎週(だいたい)火曜日・金曜日の夜に配信!/感想・リクエストをお待ちしています!お便りはiTunesのレビューへの書き込みもしくは、twitterでハッシュタグ「#妄想ロンドン会議」をつけてつぶやいてください/インスタでロンドン旅動画の投稿始めました!@mosolondon/メール:mosolondon@gmail.com
00:01
第221回、妄想ロンドン会議を始めます。水口です。
清水です。
よろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。
はい、それではですね、本日、ナショナルシアターライブ2018第6弾の、
ニコラス・ハイトナーさん演出、そしてロリエ・キニアさん主演の、
ヤング・マルクスの感想・レビューをお届けしたいと思います。
ただいま、清水、息切れ中。
なんで?なんで?
ナショナルシアターライブ、息切れ中。
あ、息切れ中ね。そうなんですよ。これね、このポッドキャストが配信されるのが、
今収録してて、明日か。
うん。
あさって、あさってだ。
いつだ?
11月30日の金曜日に配信予定なんですけれども、
私が間違えなければね、1個前のやつに間違えてフライングで、別にフライングは何もないんだけどね。
まあまあまあ、予定よりはね。
早く出しちゃったっていうのがあったんですけど、金曜日に出させていただくんですけれども、
これがですね、なんとこの第6弾と第7弾は、2週続けて上演されるという、なんとも英国エンタメファンなかせなスケジュール。
あれよあれよじゃん。
そうなの。しかもね、この12月から1月にかけて、英国関連映画の多いこと多いことということでね。
なんでこんなにさ、一気に来るかね。
そうでもなんか、いつも年末じゃない?なんか年末のような気がする。
年末ね、特に公開映画が増えるのは分かっているんだけれど、
それにしてもさ、もうちょっと考えてよね。ちょっとね、愚痴れたくなるぐらい贅沢な話なんですけどね。
本当に来てますね、今年も英国。ということで、こちらのヤングマルクス見てまいりました。
私はね、今日見てきてホヤホヤなんですけれども、
しんちゃんいつ見たんだっけ?初日?
私は土曜日かな。
土曜日、なるほどね。
これね、ロリー・キニアさんという、英国エンタメファンにとってはなくてはならない名優が主演しているということもあり、
またですね、ブリッジシアターという、久々にですね、ロンドンで大型の、
しかもちょっとロンドンの中心から離れたところに建てられた劇場がオープンしたということもあり。
エンドチックではないのかな?
そうなの、そうなの。ちょっとだけ離れているというふうに最初のインタビューでおっしゃっていましたけれどもね。
いわゆる劇場街と少し違ったところに建てられた劇場。
そうなんですが、コケラ落としの作品ということで非常に注目度の高い作品でして、
ツイッターとか見ててもね、たくさんの方がナショナルシアターライブ2018、
この第6弾、足を運ばれている様子が見られまして、
私も早く行きたいな、行きたいなと思いながら今日ようやくね、見ることができました。
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はい、この作品なんですけれども、
先ほど言いましたけど、2017年、昨年ですね、
10月にオープンしたばかりのブリティシアターのコケラ落とし公演で、
ヤングマルクスと聞いて、ピンとくる方は来るかもしれないんですけれども、
マルクスといえば、
資本論というですね、難しいこの論文で知られる、
カールマルクスの若者時代を描いたコメディということでね。
マルクスでコメディってうんってなるけどね。
そうなの、私ね実はこう見えて、大学が経済学部経済学科だったんですよ。
そうでしたね、そういえば。
知ってた?
知らんかったよ。
私もなんでそんなね、学部に行っちゃったのかっていうのが、
私の人生における重大謎のうちの一つなんだけど、
割とトップ謎ぐらいなんだけどね。
で、マルクスの資本論、多分ね、学んでるんだけど、
その頃は何も頭に入ってこなかったね。
なんや難しい本を書いて、
共産主義と言われる思想に、
多大なる影響を及ぼした人。
以上。
それすら浮かばない。
なんかもうね、あれだよ。
高校入試みたいな、大学入試みたいな。
マルクス・エンゲルス・資本論みたいな。
わかる?
ピンって。
この漢字あるやん。
うん。
なんかいい国。
ナクヨーグイス。
そうそう、ナクヨーグイス。
平安京。
今合ってんのかどうかもわかんないけど。
変わったりするもんね。
だんぶ変わってきてるみたいな。
年代がね。
なんだっけね、いろいろ変わってるよね、私らは。
タバクラ幕府が成立した年代とかも変わってきてるよね。
そうなの。
困るよね、コロコロ変えないで欲しいんですけれども。
なんか古い人になっちゃうみたいじゃん。
そういうね、ちょっとその、マルクス・資本論、難しい顔したおじいさんみたいな。
ひげ面のおじいさんみたいなイメージが非常にあるんですけれども。
最初のこの上演が始まる前の演出家のニコラス・ハイトナーさんが語ってましたけれども。
その時にもそのマルクスってどんな人か知ってる?みたいな感じでインタビュアーの方にね。
言ったら、マルクスと聞いたら、まあまあなんかちょっとこう論文資本論っていうか、なんかそういうやつですよねみたいな。
そんなぐらいしかわかんないですって言ってはって。
あ、よかった、ロンドンの人たちもそのぐらいなんだって私は思ったんですね。
まあ、ある種の方々にはバイブルのような本なんだろうという認識はあるんだけれど。
自分が手でとることなんか決してないからね。
そうやね、なんかもうさ、ただこの作品を見て私は、兵士本論読んでみたいと思ったぐらいには、
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マルクスのことが好きになったし、すごくこの時代にも興味を持ちました。
そうやね、なんか意外と、なんかこの背景を知ってからマルクス爺さんを、
マルクス爺さん、なんかなんだろう、カール爺さん、マルコ爺さんみたいな。
マルクス爺さんの人となりを知ってからだと、ちょっとはとっつきやすくなったんじゃねえかと。
いやもうほんとそうなんだよね。だからさ、私はもう歴史は映画で学んできたっていうのが、
私の心情なんですけれども、これね、やっぱり演劇とか映画とか、
自分が興味を持った本で読むことでしか、興味を抱かないし、読もうという気にもならないし、
覚えられないもんだんだなあっていうのはすごく思った。
やっぱりちょっとでも知ったらね、おーっとじゃあ、なんか読んでみるかなっていう気にもなるんだろうけど、
とても良いきっかけをくれた作品ではあるなと。
そうなんです。この作品はですね、舞台が1850年代のロンドンの双方地区。
もうね、これがものすごいリアルな、リアルなっていうかちょっとデフォルメもされてるんだけれども、
美術、この美術力を持ってですね、舞台上に当時の双方地区が見事に再現されておりました。
なんかさ、ブリッジシアターがロンドンにできた劇場ってこともあるんやけどさ、近所でこの話って。
そうだね、確かに。
現地で見た方々は、双方すぐそこじゃんって、それこそウエストエンド劇場街がある街じゃん。
そこで起こったこの物語って思いながら見るのはちょっとやっぱ大向き違うんだろうなと。
そうなんです。このパンフレットをね、読んでましたら、解説に小田島孝司さんが書かれてたんですけども、
この今回のヤングマルクスの舞台でもあるカール・マルクスさんのお家。
ここで8割方のお話が進んでいくわけなんだけれども、これがどこにあったのかって書かれてて、
ロンドンの劇場街、シャフツベリーアベニューね。よく私らも通りますけれどもね。
そこから北に向かって伸びていく何本かの通りの一つにデインストリートっていうところがあって、
そこの26から29番地あたりに、今はレストランが入ってるらしいんだけど、
その建物の一室に当時カール・マルクス一家が住んでいたというね。
あれがあるブループラグっていう、ロンドンのそこここに歴史的な出来事が起こったところとか、
誰かが生まれた家とかっていう標識が出てるんだけど、それがちょっと今飾られてるんだよね。
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そこなんだよね。
探しに行こうと思ったら行けんねんな。
全然行ける。だからここかみたいな感じにね、途中の解説でありましたけどね。
で、そこで色々なことが起こるわけなんだけど。
本当に色々なことがね。
どうだったしんちゃん?パッと見て、この機体と実際見ての感想。
なんか、やっぱりその、ニコラス・ハイトナー監督っていう監督じゃないな、この場合は。
演出家なので。
演出っていうのと、ロリー・キニアさん主演っていう。
でも、もうあの、なんだろうな、期待しようがしまいが、私に好みなのは分かってたのね、ある程度。
そうなの、これさ、ナショナルシアターライブ歴でいうと、
このロリー・キニアさんとニコラス・ハイトナーさんのタッグっていうのは、今回で3本目になるんですね。
何と何でしょう?
あのね、ぶっちゃけね、今調べてましたんで、私答え知ってるんですけど。
まずハムレット。
ハムレットです。そう、ベネディクト・カンバーバッチさんじゃない方のハムレットね。
それだって字幕が違うからさ。
そうわかるか。
と、えっと、オセロ。
はい。
はい。
そして今回の、
はい。
ヤングマルクス。
もうね、すぐ出てこなくなるね、これ。やばいね。
なんだけどさ、ニコラス・ハイトナーさんがロリー・キニアさんのことをめちゃくちゃ好きなんだろうなっていうのは、
うすうす感じてはいたんですけど、今回のインタビューでもその愛をね、爆発させてくれましたね。
彼が一番頭がいいってずっと言ってたね。
いや、ほんまそうなんだ。私ね、今回のヤングマルクスを見に行くにあたって、お友達のユキコさんがね、いるんだけれどもね、
一回ナショナルシアターライブの大放送一緒に見に行ったら、すごいねって感動してくれて、
以来、ナショナルシアターライブのことはずっと気にしててね。
で、今回のヤングマルクスも、すごい面白そうだねって。
で、どんな話?誰が出てるの?って話になってね。
私はこのロリー・キニアさんは本当にめちゃくちゃ好きな俳優さんなので、
いやもうこのロリー・キニアさんがほんまかっこいいねって熱弁をしたわけ。
で、あのビジュアルの人だよねっていう感じで帰ってくるわけ。
で、あ、会ってるよ会ってるよ、その人で会ってるよって。
でもすっごい本当にかっこいいのっていう話をして。
でもさ、彼女的にはさ、ロリー・キニアさんって、
私がイギリスの俳優さん詳しくないから知らないだけで、
本当はすごく有名な人なの?って。
で、映画とかは何に出てるの?って言われたときにね、
ああそう言われてみれば、ものすごい圧倒的な主演作っていうのは、
分かりやすいやつでね。
ないよなと思って。
まあ、007シリーズに出てらっしゃるとか、
ドラマも、ドラマでは主演があるかな?
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カジュアル・ベイカンシーとか。
でもさ、でもさ、分かんないじゃんそれはさ。
ちょっとマイナーだしなとか。
そうやね、そうやね。
結構あの、映像に行くとね、抑えというか。
なんかその、本当に、えっと、
まあね、あの泣き大杉蓮さんだったりとか、
ね、えっと、遠藤健一さんだったりとか、
私の好きな俳優さんばっかりちょっと今並べてるんですけれども。
主演ではなく、
なんかちょっと横で勝っ飛ばす役がどうしても多いからね。
味のあるね、あの脇役だったりっていうのが多いじゃない。
だから、あ、そうかと思って。
やっぱりなかなか難しいんやなって。
あの、彼こういう人なんだよっていうのをね、
伝えるのに難しいと思ったんだけど、
まあそんな私にとっては、
もう本当に、あの、今回待ちわびた作品でもあり、
かつね、やっぱニコラス・ハイトナー好きやわーって。
すごいね。
だから私たちの好みにはもうドストレート。
もうなんかもう始まった瞬間さ、
ワクワクしたよね。
これこれみたいな。
やっぱそのオープニングで、
オープニングというかそのオープニングトーク、
ニコラス・ハイトナー監督めっちゃ緊張してんなと思いながら。
あー緊張してた。
なんかちょっと笑顔が引きつってるなと思いながらインタビュー受けてらして、
そのブリッジシアター新しい劇場についてすっごく熱く語ってらっしゃったけど、
自分がもっとチャレンジしたいから、
人にもチャレンジしてほしいからって言って、
とてもなんか自由な劇場を作るっていう意思に溢れてらっしゃったし、
もうその喋っている姿が演劇愛に満ち溢れていて、
満ちてたー。
もうなんかその感じがやっぱり私たちが舞台で、
すごく面白いなって思うところの原因の一つかなと思うんやけど、
もう今ここでこのメンバーで劇場でしかできないこと、
今私たちが一番面白いと思うことを舞台に挙げてみましたっていうのが痛いほど伝わる方だなと。
ほんまそうだと思います。
だからなんか劇場に足を運んで、
お金と時間を費やして見ることに関する喜びをきちんと与えてくれる演出家さんだなと思って、
それがなかなか一番大事なんかなって。
まあね、それを思わない演出家さんっていうのはいないと思うんだけれども、
でも彼は特にそれが分かりやすくっていうか、
最初のインタビューでもおっしゃってたけれども、
尖ったね、演劇通の人にしか分からないような作品を作るのではなくて、
普段演劇を見に来ないような人でも面白いと思うものをずっと作っていきたいっていう風におっしゃってて、
もちろん私はどちらのタイプの作品も大好物で、
面白ければ最高、それが素晴らしいっていう風に思うんだけど、
なかなか特にロンドンのような演劇が進化しているというか、
レベルの高いものが日常的に上映されている。
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そういう街では名のある演出家さんっていうのが、
一般の人にも分かりやすいようなものを作るっていうことを、
そこに心血を注いだりっていうことがある種、
時々難しくなったりってあると思う。立場上だったりとか、
自分の作家性を求めたくなったりとか、いろんな人がいると思うんだけど、
やっぱりこの方は観客ありきの作品っていうのを、
そしてそれが演劇の面白さなんだっていうのを思いたいほど感じてるんやなっていうのを、
勝手に私が思ったんだけど、それがすごく毎回毎回の作品にあふれてる。
しかも演劇を見ない人をバカにするような簡単さじゃなくて、
これを例に出して合ってるのかどうかわからないけどね、
例えば日本のドラマの作り方っていうのは、
できる限り説明する、わからない人にも分かるように紙砕くみたいな、
できる限りテロップ入れるとか、セリフでも説明したりとか、
どこから見ても分かるようにするみたいな、そういう風に作られてるんだけど、
そういう演劇見てない人にも分かりやすくっていうのじゃなくて、
ちゃんとその演劇作品としての質っていうのを保ったまま分かりやすいっていうのが、
ほんま素晴らしいなと思いました。
なんか、それこそ私たちが大好きなロリ・キリーナさん主演のハムレットもなんだけど、
時代を変えて美術も新しいものにして、
この現代という時代にハムレットっていう主題を持ってきてるけど、
それが小手先でやったんではなくて、
分かりやすくしようと思って、より自分たちに近づけようと思って作った結果、
これが一番最善の方法だったんだっていうのが、
とてもよく分かる作り方になっていて、
ちょっと現代風にしてみたらおもろいんちゃうみたいな、
そういうチャラっとした理由では決してなかったっていうのがよく分かるよね。
そう、だって私たち何本か、少ないですよ。
世界でたくさん上映されてきてるハムレットの中でね。
その中でも何本か見たハムレットの中で一番、
ハムレットってこういう人やったん、こういう話やったんっていうのが、
雷に撃たれたように分かったのがロリ・キリーナ版ハムレットだったもんね。
面白かったというか、改めて物語の持つ力を感じさせてくれた演出だったなと思うし、
当時シェイクスピアが作っていた時ってだからそういうことだよねって思わせてもらえた。
自分たちと同じ人間が舞台の上で泣いて踊って笑ってっていうのを、
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もうなんか延長線上で感じれるっていうのを、
今改めて現代に置き換えた、私たちに近づけてくれたんだなっていう。
決してあれは古い物語ではなかったんだっていう。
現代に私たちにも通じるものがあるんだってことを改めて気づかせてくれた作品だったなとは思う。
あとはなんかただただハムレット狂ったフリをするっていうのだけで描かれてた、
なんか突拍子もない行動とかっていうのがそれだけの理由じゃなくて、
そういう理由で、そういう感情の起伏で今このハムレットの行動につながってるんやっていうのが、
めちゃくちゃ感じられたなっていうのを覚えてます。
なのでもう1回見たいと思ってるんですが、
最上映が1回もないというレアな作品なんでね。
しかもね、ナショナルシアターライブのホームページ見たらさ、
ジャパンのね、なんか過去のラインナップからこれ入ってないんだよね。
消えちゃってるから、本当なんか私が見たら幻だったんかなって、
時々思うねんけど、もう1回見れたら嬉しいなと思う作品なんですけど。
でも今日はね、ハムレットの感想じゃないんですよ。
ヤングマルクスの感想なんでね。
早速中身について話をしていきたいなと思うのですけれども、
はい、これね、どんな舞台だったか。
舞台の作り。
オープニングはまず街並み。
そうだね。
どんどんの街並み。
街並み。
からかな。
そう、えっと、ちょっと張り出し舞台になってて、
どう言ったらいいの?
正方形の、皆さん正方形をイメージしてくださいね。
舞台を90度、ゴンって横に向けた感じ?
45度、45度。
45度か。
45度グッと正方形をガッてやると、
この角の部分がちょうどね、客席の真ん中に来るみたいな。
ひしもち。
そんな感じ、そんな感じ。
ひしもち型の舞台で、
このブリッジシアターはもうあの、いろんな客席も舞台もいろんな形にできるというのが、
自由に組める。
自由に組めるというのがウリの劇場なんですが、
ひしもち型の舞台に、
もちじゃない?
ひし型ね、ひし型舞台の上に、
その舞台よりも幾分サイズの小さいひし型キューブが立っております。
それは回転することで、中が開くとマルクスのお家になったりとか、
マルクスとエンゲルスたちが集う集会場になったりとか、
あとは、まちの双方のまちの一角になったりとか、
そういうひし型のボックスタイプのお部屋がね。
作り方としては不思議だなと思う。
どこを開けたらそうなるんだよって。
そう、なんかマジックボックスみたいなね。
なんかあるやんか、そのさ、子供のおもちゃみたいなやつで、
開けて閉めて開けて閉めたらその都度、
違う見えるみたいな、そんなおもちゃみたいな感じの舞台。
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でもとても成功に作られた街角だったり、お部屋の中だったり、とてもリアルだね。
そしてその上部、遠景に、私たち客席から見たら遥か後ろの方に、
その当時の双方の街並みがシルエットで描かれている。
屋根部分がね。
屋根部分、そして奥がね。
で、なんかその煙がね、こう煙ってたりとか。
で、その当時のロンドンのこのゴミゴミした感じのイメージ。
当時はね、なんかすごく衛生的にも良くなくて。
そうだね。
で、実際マルクスの息子さんも、それから大気汚染によって、
灰とかがやられてしまって、亡くなられるっていう、そういうシーンもあったわけなんですけれども。
灰の病気だね。
産業革命が起こって、とても活性化した街で、
富めるものと貧しいものがいてっていうところが、やっぱりマルクスさん自身にも
とても大きく関わってくる部分なのかなっていう気もするけどね。
この当時の双方っていうのはね、貧困層、
特に移民の労働者たちっていうのが、ものすごくひしめいてたらしい。
そういう地区だったらしくって。
このちょうど、ヤングマルクスの1848年、
当時っていうのは、マルクスみたいなこの移民たちを、
ロンドンは割ともう受け入れてたみたいな、そういう感じだったみたい。
人手が足りてなかったんだろう。
労働力として、やっぱり雇いたいところもあるんだろうし、
そこに少しでも職を求めてって言っても、
人が集まるのは必然なんだろうね、きっと。
そうだよね。
ただそれで、人口密度が溢れすぎて、衛生面とか健康面では。
ロンドンミュージアムでね、ロンドンの街の歴史。
街全体がけほってなってる感じね。
そう、テムズの川とか、めちゃくちゃ不衛生やったみたいな。
水とかもね、そういう時代やけれども。
で、さっき言ったけど、舞台の上に立ってる。
鉢割りがもうずっとそこで演じられるマルクスのお家。
これがね、デフォルメされてるけどもリアルな感じで作られていて、
私ね、一番面白いなと思ったのはドア。
うん。
思ったよね。
あのドアの存在感はすごかったね。
すごかった。
どういう、何にびっくりしたかって言ったら、
ドアに2箇所鍵が付けられてたんですね。
上と下にね。
ガチッてカンヌキ系の、別に簡素な。
横にスライドさせるだけのね。
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だけども、普通ね、演劇のお芝居って、
わざわざ鍵は付けない。
特にあんなに頻繁に開け閉めをするものであれば、
ちょっとノイズになるかなって不安になって排除するものではあるよね。
そもそも鍵の存在なんて、
始めから、今までもたくさんのお芝居見てきましたけど、
鍵があんな視覚的に、しかも音でもガシャンって付いてる鍵のドアって、
私見たことないかもしれへん。
扉はね、山ほどあるんだけど、鍵はそこまで意識しないかな。
1回、2回の登場やったら、わざわざ鍵っていう演出もあるんだろうけど、
あそこまでガシャンガシャンやるのもね。
でもなんかそれが、つまりは、マルクスがね、
結局その当時のマルクスっていうのは、
ものすごく貧乏で、
もう明日のパンも買えないような貧乏な暮らしをしてて、
でそこ、2部屋しかなかったらしい。
あの2部屋にマルクスとその奥さん、
そして子供たち、女中さんがもうひしめき合って住んでて、
で、まあ来訪者が多いんだよね。
多いんだけども、マルクスはいろんな理由で、
追手が家にやってくるので、
まあいろんな人から追われてたね。
だからやっぱり、息を潜めて暮らしていたっていうのが、
あの鍵の存在で、すごく説明をされなくても、
あの鍵で見せてもらって、すごい説得力があった。
もう鍵閉めて、どうにか身を縮めて、
いちいち鍵閉めるんだよね。
っていうのもあるし、ガチャって鍵を開ける音で、
また何か事件が起こるんだっていう。
次の人は何を持ってくるんだよっていう。
繰り返しのリフレインの笑いっていうんですかね。
重要な小道具の一つになってて、小道具じゃないな、大道具だな。
あれがね、珍しい使い方をされてたなっていう。
面白かったなと思った。
たまに窓から出入りしてあったけどね。
それもね、マルクスらしい。
鍵がかかってるからね。
誰も開けてくれなくて、窓から帰ってくるみたいな。
酔っ払ってね、みたいなのはあったけれどもね。
それが私は一番に面白いなって思った瞬間だった。
なんかめちゃくちゃ追われてて、
もうどうしようもない状況っていうのが、
あれだけでもわかるっていう。
どうしたんですか。清水さんどうされましたか。
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どうなんやろうなと思って、
あれを最初にどういう意図でつけたんやろうなって。
鍵いるぞっていう作家の意図から始まってるのか、
演出やってるうちに思いついたのか、
なんかその辺のね。
と書きにあったのか、それと思ってたのか。
それをちょっと知りたいなと思ってしまった。
なるほどね、確かにね。
どの時点での誰の案なのかっていうのはわかんないもんね。
意外とこういうのって美術さんが提示してきたりもするよね。
なんかちょっとつけてみていいですか。
あるし、もしかしたら本を読んでプランを考えてるときに、
これ鍵いるよねっていう風になったのかもしれないしね。
非常に面白い。
ただ、私はもうこれはと書きに書いてたのでなければ
演出家さんなのかなって思ったりもします。
たぶん、これさ、ノックの音で誰が来たのか。
誰が来たのかっていうのは、
たぶん、これさ、ノックの音で誰が来たっていうのを合図にしてた。
コココココンって来たら、これは隠れるみたいな。
ひとまず隠れるみたいなとかあったりとかしたので、
それは書いてると思うね、と書きに。
そこはね。
でもそれで鍵がなくても全然私たちとしては成立するんだけど、
鍵あるとよりハラハラするし、
初めの方をノックの音で聞き分けてるってわからへんかったから、
え、ちょっと待って開けていいの?とかめっちゃドキドキせんかった。
ガシャホンって開けたりとかする。
いちいち見るしね。
最後の方になったらカッチャンカッチャンなってるけど。
しかも1個じゃなくて2個つけてるっていう。
すいませんね、鍵だけでこんなに喋ってしまいましたけど。
そういう舞台セットもものすごく魅力的だったんだけれども、
キャラクターも魅力的でね。
おもろいよね。
ロリー・キニアさんはもちろんなんですけど、
エンギルス役をしていた、
えっと、ね。
彼は。
クリス。
え、なになに?言って言って。
オリバークリスさんです。
うにゅうにゅ、オリバークリスさん。
私あの人好きだわ。
いいね。
この人さ、なかなかいないよね。
喜劇のできるイケメンっていう。
そういうこと、そのラインでいけば、
ゾンビじいちゃんをやられていた。
あの方ね、ワンマンツーガバナーズで
ゾンビ役のおじいさんされてた方ね。
あの人イケメンやったけどね。
でもイケメン感ゼロやったよね。
イケメンの無駄遣いやったからさ。
別の作品で改めて見て、
あの人かっこよかったんだって思ったけれど、
この方もなんかシュッとして背が高くて、
めっちゃイケメンやった。
とても男前で真顔でおもろいことを言うっていうのが
とても上手で、やっぱ魔がすごいね。
魔がすごい。ほんますごい。
30:01
絶対外さへん。
私あのマルクス・エンゲルスって、
あの受験勉強の時に一つ、
なんかもうこのセットで覚えてた。
もうなんならマルクス・エンゲルスって名前かっていうぐらいの。
マルクス・エンゲルスさんね。
そうそうそうそう。
っていうぐらい、あの二人セットで覚えてたものが、
こういう感じの関係性で、
存在してたんだなっていうのを、
本当に今まさに目の当たりにした感じがして、
ちょっと感動しました。
うーん、なんか、
そのキャストさんももちろんなんだけど、
実在の人物も絶妙のバランスで、
二人で支え合っていたんだなっていうのがよくわかるよね。
マルクスはさ、やっぱり、
エンゲルスがいることによって、
今回の作品だったら特にね、
あの、
はっきり言ってマルクスは、
めちゃくちゃお金の使い方もむちゃくちゃやし、
で、奥さんが、
もう奥さんええところのお嬢さんなんだけど、
まあきっとね、こうマルクスのカリスマ性に惹かれて、
うっかり結婚しちゃった、
今はそして後悔してるみたいなことを言いながら、
まあちょっと喧嘩の絶えない二人。
で、その奥さんが嫁入り道具にと思ってきた銀の食器ね。
銀のポット。
アーガイルと言われてましたけど。
グレービーソースを温めることに。
そんなもんいるんかいって思ったけど。
これを奥さんに無断で、
お金欲しさに勝手にシチュエーに入れようとしてしまったりとか。
まあ、あの、ろくでもない男ですよ。
ほんとそうなのよ。
あの、ちょっとキャラクター的には、
やっぱ三門オペラの、
マック・ザ・ナイフっぽいよね。
ろくで、ろくでなし?
まあマック・ザ・ナイフは、
まだそれでもなんかちょっとこう、
あの、抑えきれない、
なんていうんですか。
いろけ。
いろけっていうのがあったけど、
今回のこいつは、
なんでお前、
あの、そんな、
なんかこう、好かれるねんみたいな。
シャツ三日も変えてなかったしね。
そうそうそう。
よりなんかちょっとこう、あの、
初対峙みたいな感じっていうのもあって、
奥さんの存在とか、
お子さんの存在とかね。
もうありながら、
あの、
でもやっぱりこの脇に、
ここまでイケメンで、
そして実は、
あの、
ご自家は、
資産家っていう、
あの、
エンゲルスさん。
が、
マルクスさんの才能に惹かれて、
あの、
俺はもう、
てか、
君は絶対本出すべきだって言って、
その才能を世に知らしめるべきだって、
彼が言ってくれるから、
私たち観客は、
ああ、
マルクスって、
そんななんかすごい人なんや、
今はこんなダメ男なんだけどって、
そこになんかこうリアリティが生まれる。
それを、
もうこのオリバークリスさんは、
見事に、
になっていたっていうかもう、
献身的すぎて、
もうお前ら付き合っちゃえよみたいな。
めっちゃお金くれるしね。
そうやね、
もう最後とかもう泣けましたよな。
あ、っていうかのネタバレです。
今言うって感じやけど。
はい。
そう。
なんかもう、
33:01
あの、
言葉を尽くして励ましてくれるし、
うん。
なんか、
ちょっと出てけよって言ったら、
ちゃんと出てってくれるというのね。
うん。
そうだね。
いい人じゃんって。
いやもうほんまに、
うん。
もう彼がもう献身的に支えたから、
あの資本論がね、
うん。
出されることになったということだよね。
よかったねってなるけどね。
よかったけどね。
うん。
本当に素晴らしかったですね。
うん。
でもなんか、
えっと、
その、
どうしても比べてしまう、
一人の男と二人の主人。
はい。
がもう本当に中身のない、
ドタバタコメディだったので、
うん。
で、
まあ同じ作家さんが書かれた作品ってこともあって、
なんかそういうのかなって、
あ、思った。
すげードタバタ劇で来るのかなと思って、
うん。
見に行ったけれど、
うん。
思ったよりも人間ドラマだったなと。
だいぶ人間ドラマだった。
うん。
うん。
あのー、
いやもちろん笑いの部分はあったんですよ。
うん。
もちろん面白かったんだけど、
それよりもなんか、
結構、
累戦に訴えてくるよねみたいなところもあるよね。
いやもうほんまに私はもう感動したもん。
うん。
もう最後泣きそうになったし。
うん。
なんかね、
その、
あ、一人の男と二人の主人を作った、
演出家さんなんだなって思わせてくれる、
うん。
その片鱗っていうのは、
うん。
例えば一番最初のマルクスがね、
うん。
警察官から逃げて、
うん。
家にこう慌てて駆け込んできた後に、
うん。
あのー、
暖炉?
うん。
暖炉なのかなあれ。
暖炉だな。
暖炉だな。
まあ、うん。
いろんなものになってたけど。
コンロっぽい暖炉な。
コンロっぽい暖炉。
うん。
あそこに隠れたときに、
うん。
あのー、
私たち観客はそこに隠れてること知ってるけど、
うん。
あのお手伝いさんが、
うん。
あのー、
その、
知らずにね、火を入れちゃうんだよね。
そうそう火をくべて、
うん。
で、もっと燃やせみたいな感じで、
うん。
上の方にね、
うん。
登って、けほけほって、
うん。
あの、咳をして、
うん。
で、そこにいたエンゲルスが、
うん。
それ知ってるから、
うん。
ゴホンゴホンって。
僕ですけど、
うん。
そうそう。
何かみたいな感じで、
うん。
やったりとか、
あとは、
うん。
あのー、
途中でね、
うん。
あのー、
まあマルクスさんは日々、
うん。
えっと、
そういうだらしのない生活をしながらも、
うん。
おそらくは、
ダーウィンと思われる人物。
はい。
種の起源とか言ってたからね。
そうそうそうそう。
が、あのー、
ちょっとさ、
最後に、
手品みたいな感じでさ、
うん。
あのー、
ウサちゃんピョコンって出してきた、
あのー、
全くもって謎なシーンね。
あのー、
全く本編に何の関係もない、
うん。
なんかちょっと一服の清涼剤だよ、
みたいな感じの、
あの感じ?
うん。
あの2カ所ぐらいかな、
なんかこの1人の男と、
2人の主人味を感じたっていうのは、
うん。
私にとっては。
そうだ。
あとは、
まあそのー、
警察官との、
36:00
うん。
まあ追っかけっこ、
うん。
とか、
まあその図書館でちょっと騒ぎが持ち上がって、
うん。
もう必死で逃げるマルクスが、
いろんな人を巻き込みながら、
うん。
ドタバタドタバタしてるところで、
うん。
そういう喜劇性っていうのがあったんかなと思うけど、
うん。
あとはもう本当に会話で笑わせるって、
いやほんとそうだね。
うん。
まで笑わせるっていうとこぐらいで、
うん。
そうそうそう。
なんかそのー、
まあ1人の男と2人の主人が、
うん。
まあちょっと比べちゃうのもあれなんだけれども、
うん。
あの全くのその喜劇、
うん。
あのフィクションからの喜劇だったのに、
うん。
それに比べると今回は、
うん。
まあ実際の人物で、
うん。
しかもあのそのほとんどの面白いエピソードっていうのが、
うん。
あの実際にあった、
うん。
ほとんどは実際にあったこと。
うん。
例えば、
マルクスが地に苦しんでたりとか、
うん。
その地をカミソリで自分で切ってたとかね。
痛え。
痛いよね。
痛え。
痛い痛い痛い。
みたいな、
うん。
なんかハァみたいなアホみたいなエピソードとかね。
まあでも火災道具を一切合切持ってかれるとかね、
うん。
ああいうのも多分本当にあった話ってことだよね。
そう。
全部本当にあったっていう、
うん。
まああのダーウィンの種の起源のタイトルの由来が彼だったかどうかっていうのはちょっとそこまでわかんないんだけど、
まあそうであったら面白いなと思ったけれどもね。
うんうんうん。
そういうなんかちょっとこうあの、
うん。
愚かしいというか、
うん。
あのそこを、
うん。
逆にそれらを、
うん。
それらを、
うん。
そういう、
うん。
そういう、
うん。
そういうなんかコメディでもちょっと種類が違うよね。
うん。
そう。
志村後敵コメディに比べると。
うん。
うん。
何コメディだろうね。
それはね。
あのなんて言うの。
あはははは。
普段のね。
うん。
これね。
普段のね。
そう言う。
そう言うね。
そう言うね。
そういうのもね、
うん。
やっぱりね。
ハァみたいなやっぱりね。
あのー、
うん。
そういうシーンが、
うん。
あのー、
不思議なかっかり
本当にもう諸本論を書いたひげ面の難しい顔の親父っていう印象を持ってこっちは見ているので
あのおっさんがこんなおもろかったっていう意外性の笑いもすごいよね
あった本当に
あとはねなんかその彼はドイツからの移民なので
奥さんも女中の人もそしてお友達のエンゲルさんもドイツの方出身ということでね
結構みんなでこぞって亡命してきたんだよね
そうそうそうそう
でドイツ語で家の中ではおそらく会話をしている
で外に出てイギリス人とかと喋るときはドイツなまりの英語を
英語を喋ってるんだけどそれはドイツなまりで表現して
家の中にいるときはもう完全なる英語で表現してたっていうのが
最初に私も情報で知っててね
そういうふうに表現されてるんやと思ってね
で実際パンフの面でもそうかと思ったんだけども
そういうちょっとしたセリフの違いだったりとか表現の仕方だったりとか
あとはその言葉遊びがたくさんあったんだけど
39:02
それがねすべてこの分からなかったことはちょっと悔しかったなって思った
悔しいねあれはもう現地でちゃんと聞き取れないとね
面白くないところもいっぱいあるんだろうな
そうそうただ一個分かったやつは
借金の取り立て屋さんがやってきたときに
一切合切全部持って行かれるんだけども
奥さんがどうぞ座ってくださいって言ったときに
テイクアシートって言ったんだけど
それをどうぞお座りくださいじゃなくて
言葉通り椅子を取っていくっていう風に
じゃあありがとうねって言って椅子を持っていくっていうのは分かったし
ブハッて笑えて面白かった
日本語でも一緒なんだもんね
しかも椅子をどうぞって言ったら
座るじゃなくて奥さんは座るのを勧めたのに
借金の取り立て屋は椅子持っていくみたいな
まず椅子ねオッケーって
そうそうそうあれはね面白かった
そういうのがいっぱいあったんだよね本当は
多分ね細かく細かく取っていったらいいんだろうけど
ただやっぱりフランス語は誰も分からなかったんだね
通訳ついてたからねあれもなんか微妙な通訳をしてたみたいだけど
そういうのがねやっぱりちょっと英語ネイティブじゃないから
分かんないっていうのが残念なところではね
あったんだけれども
まあでもあの決してね華やかな作品ではなくて
派手な演出とか大事件は起こらない
けどだからこそね
これ見た批評家の方とかっていうのは
結構なんかその面白おかしいけど
まあただそれだけやんみたいな
あとドラマとしての盛り上がりかけるよねみたいな感じで
批判コメントめっちゃあったそうなんだよね
だけど私はなんかこのね夢あふれるね
若者のこのダメダメな日々をね
切なくもみずみずしく描いた
もうめっちゃ非常に好感の持てる作品やなっていうふうに思いました
マルクスという人物が彼がすごかったわけではなくて
周りがすごかった
周りの支えがすごかったっていうのも
なんかあったかーく見せてくれたなーと思って
まあ彼もすごかったと思うけどね
うんただその支える力の大きさみたいなことを
なんかすごい最後の方のねシーンで感じて
そうやねー
ちょっと抱いてたイメージとすごく違ったので
それはそれで面白いなーと
本当に思いました
ロリーキニアさんがすごい
ほんますごいので皆さんのロリーキニアさん
ほんまにほんまにあの
よろしくお願いします
私のロリーキニアさんを
三口がいつの間にそんなに好きになったんだ
私結構前から好きやで
私すごい好きやったけど
私割と見た目も好きやね
全然かっこいいと思ってるけどね
スタイルいいしね
そうやねめっちゃ足長くてさ
42:00
シュラっとして張るけど
どんどん髪の毛はなくなっていってるけどね
まあそれはまあご愛嬌
そうはい
というわけでね
次回のジュリアスシーザーは
他に言いたことある?
うん大丈夫ですよ
次回ジュリアスシーザーはまたこのブリッジシアターで上映されたやつ
でニコラスハイトナー監督
そうなんです
そして主演が
デミショーさんですね
はいありがとうございます
このね劇場の構造を生かした
あの400人の観客が
なんと立ち見で
ねわざとそうしてるんですよね
劇中の群衆に見立ててるというね
そういう作品もこれさ
お客さんが絶対入るよって思わないと
確信がないとできない演出よね
そしてね劇場に行って見る側だと思ってたのに
見られる側だったっていうね
そうなんです
面白いこと考えるわ
たくさんのおそらくこの
モーソロンの会議を聞いてくださってるリスナーさんたち
あの現地で見られた方たくさんいらっしゃると思います
まあ私たちは見てないので
めちゃくちゃ楽しみなんですけど
またねあのどんなんだったよとか
こんなんだったみたいな
私たち立ってみましたみたいなのがあったら
ぜひぜひお聞きしたいなと思います
で今ですね
今日から
今日からってこのえっと11月30日から
12月6日までですね
全国で上映中ということですので
ぜひ見てみていただきたいなと思います
ナショナルシアターライブ2018の
ラスト作品ということでね
やっとこの2作を
しかもまたこの濃い2作をね
2週連続でまあ持ってきますかという
もう罪作りなナショナルシアターライブ2018さん
ねなんですけれどもね
楽しみだね
スケジュールやりくりして
見に行かなきゃだわ
はい見に行きたいと思います
そしてですね
今日は最後にお便りをいただきましたので
はいありがとうございます
お返させていただきたいと思います
はいお便り読ませていただきます
初めまして
いつも楽しく聞いています
ペンネームエマノンと申します
早速なのですが
217回妄想ロンドン会議のロンドン地下の会
しんちゃんが持ってきた会ですな
私の地下愛に満ちたね
アンダーグラウンドワールドの会なんですけど
こちらでシェイクスピアの劇に使った
大砲の弾が見つかったという下りで
ドカーンと打って
雷の演出をしていたのではないかと
お二人が考察されていたのを聞いて
メールさせていただきました
はい今漫画雑誌のヤングマガジンで
7人のシェイクスピアという作品が
連載されているのはご存知ですか
はい今もまだ続いてるんだね
それが知らなかってびっくりした
第2シーズンリスタートみたいな感じで始まって
そうなんや私なんか途中までは読んだんやけどね
45:02
またね再開されてましたよ
なんかちょっとうんってなる感じの
再開ではあったけど
こちらねベックなどのヒット作で知られる
ハロルド作家さんの作品で
少し変わった雰囲気の
シェイクスピアの漫画です
この作品の5巻か6巻で
マクベスの上演をしているのですが
そのシーンがあったんですね
大砲の弾を使って
雷の音を演出するシーンがありました
おっと読んだのになぁ
裏方も兼ねた脇役役者たちが
舞台の屋根裏に回って
設置したレールのようなものに
大砲の弾を転がして
雷が落ちる前のゴロゴロと
音を演出していました
そして雷が落ちる音は
爆竹を使っていました
お二人の考察と違う使い方をしていたのですが
これも一つの説として面白いと思い
メールさせていただきました
ロンドンというより
シェイクスピアの話になってしまいましたが
小話として楽しんでいただけたらと思います
これからも配信楽しみにしています
ということでエマノンさん
丁寧に丁寧にありがとうございます
一つの説ではないです
こっちは正解です
たぶん私たちは間違っております
ごめんなさい
違うんだよ
だから私たちはちょっと言ったけど
小豆のザラザラって音を
昔の演劇で日本のね
使ってたよねって話しましたけど
そんなみたいな感じで
大砲の弾をゴロゴロと転がす
そりゃそうだよね
ドッカンじゃないわ
しかも大砲撃ったらさ
撃った先めちゃくちゃ迷惑やんな
だいぶ近くに落ちるように
2、3メートルだけ撃ったんかなって思ってたんですけど
思ったよね
いやーもうね
あのエマノンさんからの愛に
本当に私は打ち震えております
もう私たちのこと傷つけないように
傷つけないように
たぶん本当にこっちが正解
いやもう絶対そう
しかもね私
本当この漫画読んでて
私も読んでるんですよ
言われてみればっていう
見たな見たなって
感じをね思い出したよ
今思い出したわ
真のシェイクスピア本当に面白い
面白いよね
よく時代考察されてるんだろうなって感じ
シェイクスピアが実は何人もいたんじゃないかっていう
そういうあれだよね
まああの
あ、ちゃうかったっけ
たくさんの作家の合同ペンネームとか
そういったものではなくて
みんなが力を合わせて
一人のシェイクスピアという人物を
作り上げていたのではないかっていう
そういう説に基づいたお話だよね
シェイクスピア自体本当にあの
なんていうのかな
括弧たる文献というのは残ってなくて
本当に謎に包まれてるからね
なんかあのシェイクスピアって
署名されている作品やけども
なんかその文体が違いすぎるしとか
額があるような
こんなに滝に渡った知識が
48:01
どこから来たんだとか
言うてもアホやでとか
その割にすごく幼稚っぽいところがあったりとか
シェイクスピアって本当は誰だったのみたいな
断作者がいたんじゃないのみたいなとかね
を一人代表する人物がいるけれど
たくさんの人物で一人のものを
一人の人物像を作り上げていたみたいな感じ
だからね
共同ペンネームっていう感じでもないんだけど
私の中で秋元康さんとか
そういう人なんかなって勝手に思ってるんだけどね
あのブレインがいっぱいいる感じ
みたいなのね
そういうのにちょっとこう迫ったような
まあそうなんですよね
そういうありがとうございます
もう一回読みますね
改めて言うのは
まさにそのシェイクスピアが原作のジュリアスシーザー
これが次回というか
ナショナルシアターライブ2018の
ラストを飾るということでもあるので
シェイクスピアにちょっとあのこの話を聞いてね
えーそうだったんだってちょっとでも思っていただいた方
あとベイミショーさん
もうめちゃくちゃ有名な超色気ある
私の中でパディントン師匠の声の方っていう
そこって感じですけどね
あの007の旧役でも有名ですね
いろんな役をされてる名優ベイミショーさん
あとねデビット・モリシーさんとかも出てらっしゃるのでね
本当に楽しみですよ
なんか役者的な面からも
アテンシス的な面からも
そしてブリッジシアターがどういう使い方されてるのか
そこもね楽しみにして見ていただけたらなと思います
はいというわけで
妄想ロンドン会議ではお便り募集しております
ハッシュタグ妄想ロンドン会議をつけて
ツイッターでつぶやいていただくか
直接私たちにリプライをください
インスタグラムのコメントやDMも大歓迎です
ジュリアスシーザー生で見た感想お待ちしております
あとあの最近言ってなかったんですけれども
エマノンさんからメールいただいたんですけど
一応メールも開放させていただいておりまして
こちらの妄想ロンドン
atmarkgmail.com
m-o-s-o-l-o-n-d-o-n-atmarkgmail.comまでお便りください
はいお待ちしております
というわけで今週はこのあたりで失礼いたしたいと思います
ありがとうございました
50:32

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