1. Metagri Voicesチャンネル
  2. FarmesVoices🍊vol.45「葉面散..
2024-09-09 09:46

FarmesVoices🍊vol.45「葉面散布を科学的に分析する」

FarmesVoices🍊vol.45
今回のテーマは「葉面散布を科学的に分析する」

私が行っている農作業を科学的に分析してみるシリーズです。
葉面散布がみかん栽培にどのような影響が出るか深堀りします。


高齢化社会を支える介護の未来: 秋田県の小さな介護事業者の挑戦と革新への道
https://amzn.to/3LYPy9s


#みかん #農業 #葉面散布 #カメムシ
---
stand.fmでは、この放送にいいね・コメント・レター送信ができます。
https://stand.fm/channels/6469db0f0b5e6b2d874b7da6
00:09
この放送は、秋田からの挑戦状、秋田から世界へ、
少子高齢化・先進圏の秋田から介護事業を通して、
地域の未来と世界への展開を創造する、阿波野社長の提供でお送りします。
また、挑戦を続ける阿波野社長ですが、この度、Kindle版にて本を出版されました。
高齢化社会を支える介護の未来、秋田県の小さな介護事業者の挑戦と革新への道、
概要欄にリンクを載せてありますので、一度覗いてみてください。
この放送は、農業の常識を超越する、メタグリをキーワードに活動する、
メタグリ研究所がお届けする、Metagri Voicesです。
皆さんこんにちは。月曜担当の富山みかんです。
ファーマーズ・ボーイシーズみかん、第45回目の放送になります。よろしくお願いします。
カメムシが大量発生してましてね、
あいつらの習性がよくわからないんですけど、
昨年もそうだったんですけど、1本のみかんの木を集中的に狙うんですよ。
カメムシがみかんの実の汁を吸うと、そこがちょっと色が変わるんですよね。
なので、この時期に畑をうろうろしているというか、
巡視していると、木の様子でカメムシにやられているなというのが一発でわかります。
それで昨日、カメムシによく効くスタークルという農薬を散布しまして、
本当に気持ちいいぐらいカメムシを倒してきました。
防除の際に液体肥料を一緒に混用しているんですけれど、
今回、農業用の作産、木作液、キレイトカルシウム剤、植物酵素のリン酸液、
ニオン素、農業用のにがり、
魚エキスを糖蜜で発酵させた7種類の液体肥を混用して散布しています。
これが馬鹿にならない費用でして、もちろん農薬の方が高いんですけれどね。
03:05
これって本当に効果あるのかなと時々疑いたくなるんですけれど。
それでは今回のテーマに入ります。
今回のテーマは、葉面散布を科学的に分析するというテーマでお送りしたいと思います。
葉面散布というのは、葉っぱに液体肥料をかけることです。
葉っぱに肥料をかけて効果があるのと疑問に思う方も多いと思いますが、
特に葉の裏側には気候が密集していまして、
その気候は植物の呼吸だったり、水分の蒸散に関わる小さな穴で、
その気候を通じて葉面散布した養分が吸収されます。
さらに言うと、葉の表面にはクチクラ層があって、
葉の裏側にはそのクチクラ層が柔らかい養分を吸収しやすい構造になっています。
さっき、傍女の際に、僕が混用する液肥に尿素があると言ったのですが、
この尿素というのは葉のクチクラ層を緩ませる効果がありまして、
例えばハンドクリームも尿素が含まれていて、肌に浸透しやすいようなことになっているのですが、
それも同じで農薬だったり液肥に尿素を混用することによって、
葉にかけて葉のクチクラ層が緩んで、より農薬だったり肥料が吸収しやすいようになっています。
さらに言うと、葉面散布は根っこより速攻性があるのですが、早く効きます。
あと、冬場はミカンの木は休眠しているのですが、
そんな時でも葉面散布だったら葉から栄養を吸収してくれるということがあって、
土壌に肥料をまくよりか、葉面散布の方が効率がよいです。
しかしながら、葉面散布でなかなか目に見えて効果を実感することはないです。
06:02
例えば、ミカンの木は古くなってくると木に苔が生えてくるのですが、
僕が管理しているミカンの畑は苔が生えている木はほぼないです。
葉面散布をすることで年中元気になっている証拠ではないかと思います。
あと、浮き側がすごく少ないです。
1年中キレイトカルシウム剤を散布しているので、火肥が強くて、
浮き側というのはミカンの果実と皮に隙間ができることで、
そういう果実は腐りやすくなってしまうのですが、そういったミカンは相当少ないです。
なので、目に見える効果としてはそんなところなのかなというところです。
でも、目に見えた効果が感じられないというのは非常にコスパが悪そうな感じがしますが、
栄養素によっては圧倒的に土から与える、根っこから吸収するよりかは、
葉面散布した方が効果が高いというものもあります。
マグネシウムやカルシウムは植物内を移動しにくい栄養素なので、
根っこから与えても、根っこが成長することは大切ですが、
葉や果実の方に栄養素が行かないということがあります。
なので、カルシウムやマグネシウムは葉や木の枝にかけることが重要になってきます。
あとは、カルシウムやマグネシウムよりさらに少しだけ必要としている微量要素、
鉄分だったりマンガンだったりホウ素だったり、
そういったものも葉面散布だったら量を調整して与えることができます。
あと、葉面散布することで植物ホルモンを活性化させることもできます。
例えば、サク酸を葉面散布すると植物のジャスモン酸という植物ホルモンが活性化して、
乾燥だったり高温の体制がつきます。
なかなか効果が実感しにくい葉面散布ですが、
一生懸命葉面散布をしたとしても、上がる糖度はコンマいくつとか、そんな世界みたいです。
ただ、糖度がそんなに上がらなかったとしても、
09:02
みかんの木が元気で来年も果実をならしてくれたり、
あと浮き川だったり、そういった生理障害がなくなってくれれば十分もとは取れるんじゃないかなと思って、
これから先も信じて葉面散布を続けていきたいと思います。
それでは今回は以上になります。
今日もメタグリボイシーズを最後までお聞きいただきありがとうございました。
あなたと一緒に新しい農業の世界を創造する旅を続けていけることに感謝しています。
次回もお楽しみに。
みんなみかん食べてね。牛乳飲んでね。バイバイ。
09:46

コメント

スクロール