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2021-12-01 32:31

#13-1 『LATERALUS』が崇高な理由とは?90年代シーンとの決定的な違い

今回から『LATERALUS』TOOL(2001年)を取り上げていきます。


第1回目は、『ÆNIMA』後のTOOLに触れつつ、2000年代初頭のロックシーンや、『LATERALUS』に崇高さを感じる理由について語っています。

(※1.5倍速再生推奨)


『LATERALUS』TOOL(2001年)

1. The Grudge

2. Eon Blue Apocalypse

3. The Patient

4. Mantra

5. Schism

6. Parabol

7. Parabola

8. Ticks & Leeches

9. Lateralus

10. Disposition

11. Reflection

12. Triad

13. Faaip De Oiad



《CD&配信情報》

●Amazon

https://www.amazon.co.jp/dp/B00005B36H/


●Spotify

https://open.spotify.com/album/5l5m1hnH4punS1GQXgEi3T


●Apple Music

https://music.apple.com/jp/album/lateralus/1474185412


■『名盤ラジオ』とは?


3人の音楽好きが古今東西あらゆる名盤から1枚をピックアップし、お酒を飲みながらダラダラと語っていく番組です。

※自由気ままなトークです。内容に一部誤りがある可能性がございますので予めご了承ください。


00:01
名盤ラジオ。
こんばんは、名盤ラジオです。
この番組は、僕ら音楽好き3人が好きなアルバムについて、お酒を飲みながらダラダラと語っていきます。
名盤ラジオ、今回もよろしくお願いします。タクヤです。
エンゾーです。
ヒデキです。よろしくお願いします。
では、名盤ラジオ、今回は前回に引き続きTOOLの、前回取り上げたアニマの次のアルバムとなる、LATERALUSですね。
これを取り上げて話をしていきたいと思います。
前回TOOLのアニマをいろいろ話しましたけど、まあだいぶまた長くなりましたが、
TOOLについてこれだけ音声として語るコンテンツってそうそうないんじゃないかなってちょっと思ってますけど。
いや、ないよ、なかなか。ちょっと見当たらないよね、あんまり。
もし自分たち以外であったら、ぜひ聞いてみたいもんね。
ねえ、聞きたい聞きたい。
なのでまあ、日本にTOOLファンって結構そこそこやっぱいるとは思うんで、ぜひ聞いたら感想など聞きたいなと思いますけど。
いや本当に本当に。
まあまあ今回も引き続きTOOLですよと。
で、前回のアニマがその回でも話してましたけど、TOOLの完成前夜みたいな、まあそんな感じのアルバムかなっていう。
まあだいぶもうすでにその後のTOOLのマニアックさみたいなのも出つつ、
まあまだちょっと一部普通っぽさも残る曲もあったりとか。
まあでもその中でも最後のサードアイみたいな、化け物みたいな曲もあったりとか。
まあセールス的にも全米初登場2位っていうところで、バンドとしてもねかなり上り詰めていった、まあそういうアルバムですよね。
その次の作品として2001年リリースのラタララスとなるわけですけど、これがだからリリースとしては結構空いてるんですよね。
5年ぐらいですか。まあ空くでしょうなという。
まあこのラタララス作るのにはそれぐらいはもうかかりますよね。納得のクオリティというか。
ちょっと調べてみたんですけど、アニマを作ってからツアーをやってたりして、
その後、たぶん98年ぐらいなのかな、アニマまで所属してたレコード会社The Entertainmentっていうところらしいんですけど、
に対してバンド側が彼らのやり方にリスペクトや誠意がない。
03:00
一方的に契約解除を宣告。
それでレコード会社側も契約不履行で訴訟っていう、そういういろいろ。
これたぶん割と長く続いてたっぽいですけど、最終的にはトゥール側が全面焦燥らしいですけど。
何があったんだろうって感じですけど。
その頃ラタララスがこんなにかかったのは訴訟問題があったからだって言ってて、
実際には制作期間は2年だか3年だかそれくらいでできてんだよみたいな。
そうなんですね。
言ってたんだけどその後、訴訟問題ないのにもっと長くかかってんじゃねえかっていう。
結局のがその後のあれですけど。
まあとりあえずそういうのもあったと。
あとは当時のマネージャーとかとも解任して訴えられたりとか、
そういう割と訴訟系があったりして。
こういうのってアメリカよくあると思いますけど、
バンドが大きくなるといろいろ大変なことあるよなって。
あんまなかなか日本のバンドで訴訟とか抱えてるバンドそんなない。
あんま表沙汰にしないというか。
裏ではもしかしたら。
Xぐらいじゃないですかね。
やっぱそれぐらいで捨てられないか。
訴訟はないか。
訴訟はないよね。
訴訟はないけどなんかね、ゴタゴタしてるなっていうのはあるんですけど。
アメリカって訴訟大国だからもんね。
とりあえず訴えるっていう。
割とよく他のバンドのいろんなストーリーとか、
ビッグペディアとかそういう系とか見てても訴訟よく出てくるもんね。
だいたいロッカーのタイミングで。
売れると訴えられるって言ってた。
いろんなあるんでしょうね。
ニルバーナとかもね、あの赤ちゃんが訴えてる。
確かに確かに。つい最近。
ニルバーナいろいろあるでしょ。
いろいろありますよね。確かに他にも。
バンドではないけど、娘がコートニラブを訴えたとかあったしね。
そうなんですか。
なるほど。
娘が。
フランシスちゃんがコートニを訴えたとか。
日本よりはもうちょっと普通って言ったらあれだけど、
割とよくあることなのかも。
そうですね。
かもしれないですけどね。
そうですね。
まあいずれにしろこのアニマのあと数年は結構訴訟を抱えてたというのが、
当時のトゥールですと。
06:00
で、たぶんその辺があったからってのもあるのかもしれないですけど、
メイナードがパーフェクトサークルを始めたのがその辺で、
99年ぐらいですかね、結成は。
トゥールがやれないからっていうのは大きいでしょうね。
ギターのビリー・ハワーデル、これが中心人物ですよね。
この方は元ギターテックですかね。
結構いろんなバンドのやつやってるんですよね。
ビリー・コーヴァンとかそうじゃない?
そうですね。
そうなんですね。
だからスマパン関係というかジェームス・イーハーとか。
そうそう。
その辺結構仲いいんですよね。
つながりが結構ある。
あとナインジュネイルズとかも。
そうですね。
で、アニマのレコーディングにもエンジニアとして参加してたらしいですね。
そうですね。
そのつてで、あそこで直接的に関わってるから。
そうですね。
で、ツアーにもギターテックとして参加して。
そうそうそう。
それで曲を聴かせたらメイナードが乗り気になったとかいうのもあれですよね。
そうですね。
で、2000年5月にファーストアルバム出すわけですけど、
これもまたいいですよね。
またトゥールとは違った。
ね。
またメイナードの歌い上げる感じというか。
そう、ボーカリストとしてのメイナードが。
よりボーカリスト感が強いというか。
トゥールはもう本当に楽器としてのボーカルみたいな。
そんな感じで。
曲によっちゃ全然歌わないしみたいな。
パーフェクトサークルいいですよね。
いいですね。
パーフェクトサークルもちょっとね、
パーフェクトサークル語る甲斐が多分そのまま。
そうですね。
登場する可能性は高いですよね。
2000年のファーストもいいし、2003年に出た13ステップ。
セカンドもね。
これがいいな、やっぱり。
この頃になるとまたメンバーも変わってて、
ジョディ・ホワイト、マリー・マンソンのティギーとか、
ジェームス・イハンもそうですけど、
ダニー・ローナーとか。
スーパーバスだったよね。
すごいですよね。
ジョシュ・フリースとか。
超豪華メンバー。
超スーパーバンドになってるっていう。
いやでも音楽性もすごい好きですね。
なんか昔話したかもしれないですけど、
自分がもしどんなバンドにもギタリストとして入っていいよって言われたら、
僕はパーフェクトサークルを選びたいですね。
そうなんだ。
っていうぐらい。
09:01
音好きじゃん。
まあまあわかる気がする。
ギタリストとして参加するには一番いい世界観っていうか。
そうですよね。
みんな参加したかったのかな。
いろんな人たちが。
ちょうど参加していいなら参加したい。
なんかね、持ち味とかも出せそうだし。
みんなのびのびやりたいことができてた感じなのかもね。
ちょうどその頃だから、チュールは一個に動かねえし、
メイナードはパーフェクトサークル始めるし、
やってるしみたいな。
チュールの解散説が出た頃ですよね。
でもその流れだとそういう説出ますよね。
まあそう言えるもんね。
見えますよね。
確かに。
それで急に出たというか、解散かと思ってたら、
ちゃんとやってましたよっていう。
その解散説が出てた裏でも3人はやってたわけですよね、きっと。
なんかその訴訟、そうだね。
表だってできないけど、3人でやってたっていうのが
インタビューで見た記憶がありますね。
淡々と曲作ってたんですかね。
そうそうそう。
いやーね、本当どんな風に作ってるんだろうっていう。
そんな色々があって、パーフェクトサークルとかも動いてる中ですけど、
2000年12月に、これはライブアルバムみたいな位置づけですかね、サライバル。
それこそ急に出たやつだね、それ。
そうみたいですね。
確か。
いきなり出て。
ゲリラ的に言うか。
全く前触れなくいきなり出て、うわーってなったっていう。
それは確かに、それは嬉しいですよね、解散説とか言われてる中で。
いきなりあれが出るっていうのが。
だって1曲目サードアイですよね。
そうそうそう。
いやーあれかっこいいですよね、あのライブ版も。
あれすごいよね、プレゼントとかすごいですね。
いやすごいですよね。
で、もうその半年後にラタララス出てるわけなので、
多分だからレコーディングとしても、ある程度もうこの時期はやってるわけですよね。
もうなんか目処が立ったから、もう復活の宣しみたいな感じで。
そうですね。
そうですね。
ちょっとできることだったんですかね。
で、まあラタララスが2001年5月15日。
いよいよ2000年代になってきてるんだね。
我々もずっと90年代語りまくってたけど。
12:01
ちなみに本当にそうで、名番ラジオ、これ13枚目なんですけど、
意外かもしれないですけど2000年代これ初めてですね。
初。
それまでってもう90年代ばっかりなのかな。
ブルーブラッドだけ89年。
あ、そっか。
80年代。
90年代は駆け抜けてきた。
駆け抜けて。
2000年代一発目がラタララス。
でも20年前だからな。
20年前なんだ。
2000年代になるとどうなんだろう。
ロックシン的に。
どの時期だったかな。
2000年代になってくるとそうですね。
またなんか雰囲気がやっぱ違いますよねだいぶ。
90年代ですごいガーンとコーン来てスリップノットが来て、
もうヘビーな方向にもこれ以上は無理だろっていうぐらいまで行ってた。
そうですね。
90年代から。
それが一気に振り戻るのがザミュージックとかストロークスとか出てきて一気にロックンロールリバイバルになるんだけど。
2000年ってそれぐらいの頃かな。
2000年は本当にグランジオルタナーの終焉みたいな。
その流れがちょっと終わる感じだよね。
99年、2000年に割とその辺のバンドのある程度集大成的なのが出て、
99年にフラジャイル。
2000年になるとスマパンのマシーナ。
99年はまだコーンのイシューズとか、
RAGE AGAINST THE MACHINEだとバトルオブロサンゼルス。
その辺集大成だね。
そうなんですよね。
あと99年がカリフォルニケーションか。
この辺だから横断的に本当にピークを迎えてっていう感じですよね。
ストロークスが出てるのは2001年とかだから、
まだ本当にヘビーの流れの終焉あたりか。
そうですね。
2001年はまだギリギリ。
その転換期間ね。
そうですね。
一番突き詰めるところまで突き詰めたピークのところって感じですね。
そうですね。2000年ホーリーウッド。
この辺はやっぱすごいですね。
まあでもやっぱり2000年入ってちょっとすると重向き変わってくるなっていう感じありますよね、シーン的には。
15:03
だいぶ変わるなあ、2000年。
THE MUSICが出てきて、ストロークスが出てきて、
アークティックモンキーズとか。
そうそう、アークティックとかが出てきて、すごい一気に変わってくる感じですよね。
まあでもトゥールはTEN THOUSAND DAYSが2006年ですけど、
なんかブレずに。
まあまあまあ、ブレないしね。
まあもう独自の世界観を。
なんか記憶では2006年ぐらいになるともう結構シーン的にはガラッと。
で結構そのヘビーロックの人たちも割と音の質感がちょっと軽くなるっていうか、
ヘビーはヘビーなんだけど低音を減らしてるとかする。
割とそういう傾向があった頃なんだけど、
まあトゥールは変わらなかったな。
そうですね。
トゥールはほんとブレないですね。
ブレないですね。
まあそこがトゥールっていう、トゥールたるゆえみたいな。
まだにブレてない。
確かに。
時代の流れっていうのは関係ないんですよね。
ないだろうな、やつらに。
まあでもラタララスは衝撃だったんじゃないかなって思いますけどね、当時。
やっぱほんと完成度がめちゃくちゃ高いですよね。
アニマからもさらに完成度がめちゃくちゃ高まってるっていうか。
その深さというかなんていうんですかね。
いやなんかほんと世界観的にも深みが増してるし、
曲もそうだし音もそうだし、
なんかあらゆるところでなんか全然文句つけようがないぐらい完成しちゃってる感じですね。
アニマぐらいはまだなんかちょっとふざけたようなというか、
そうですね。
人をバカにしたようなとこもあるし。
そうなんですよね、そういうところもあるし。
まあ演奏とかもこう荒削りなところもやっぱまだすごいんだけど、
そういうところもラタララスに比べるとあるんだなって感じ。
ラタララスになるとなんかそういうところもちょっと廃しちゃって。
そうですよね。
なんかすごい方向に行っちゃったよなっていう。
神秘的な部分の感じのなんてかも知れない。
崇高な方に。
崇高な感じがすごい増しましたね。
なんかでもすごい複雑になってるんだけどそぎ落とされてるっていうか、
表現が難しいけど。
いやもうほんとそう、まさになんか無駄なところはなくなってるんで。
なんかすんごいソリッドになってるような。
なってる、すっごいソリッドになってる。
でもやってることは難しくない。
やってることめちゃくちゃ複雑なんだけど無駄がないっていう。
18:03
聞けば聞くほど本当に細部まで完璧なんですよね。
そうですね。
ここもうちょっとこうしたらいいのにっていうのが全然ないっていうか、
もうこれが正解だっていうのを全部やってる感じが。
すごい緻密な建造物みたいな。
いやほんとそうですね。
緻密な建造物ですね。
それをほんと好きなく構築してるっていうか。
なんとなくアルバム通して改めて聞いてて思ったんですけど、
アニマは前回も触れてますけど、1曲ずつ合間にSE的なのを入れてたりしますけど。
全部入ってたんだけど。
全部、ほぼ。
偶数曲全部それみたいな感じでしたけど、
ラタララスは意外と少ないんですよね、そういうのが。
その辺も印象として割と。
確かに。入れるとこと入れないとことっていうのがね。
変に間延びしてる感みたいなのとかは印象として薄いんだろうなっていう。
やっぱそこに必要だから入れてるって感じだよね。
アニマは1個1個入れて遊びを入れてる感じもあるし。
なので、トータルの完成度とか無駄のなさみたいなのはすごいなっていう。
進化。
そうですね。
進むの進化と、深くなるの進化と、神の進化と。
神が勝ってるって。
ほんとそうですね。
神の進化ですね、まさに。
またこれジャケットもすごいですからね。
ジャケットも凝ってるよね。めくってくと。
めくってくと。
骨っていうか内臓が見えてくるっていうか。
TOOLは本当は、物としてのCDというか、物もすごいですね。毎回こだわりが。
毎回このTOOLっていうロゴが違ってるのが面白いっていうか。
そうだね、確かにね。確かに毎回そのロゴ。
これっていう固定ではないもんね。
アルバムごとに変えてるよね。
TEN THOUSAND DAYSのときのぐるっと周りが繋がってるTOOLってなってる。
次のアルバムが出るまでの期間が長かったから割とあれの期間が長かった。
あれいいよね、かっこいいよね。
あれかっこいい。ナインチネイルズ的な感じも、ロゴマーク的な雰囲気がある。
そのロゴがもうメガネっぽいもんね。
21:03
そこからどっちかから影響を受けて、ジャケットのメガネの発想になった。どっちが先かわかんないけど。
ロゴきっかけでメガネにしてたら面白いよね。
これちょっとメガネっぽくない?みたいな。
これだーって。
でもそれをジャケットにメガネにしようとするところはすごいけど。
フィアイノキュラムもすごいシャープなロゴになって。
突然またこう結構。
シュッとした感じの。
だいぶテイスト変わってる。
この辺全部アダムがやってるとしたら本当にすごい人だなって。
すごいですねー本当に。
アーティスト、まさに。
いやー本当にアーティストですねー。
たぶんそうだね。アダムがずっとやってるからか。
やっぱ一貫性があるというか。
そうね。
全然違うデザインなんだけど、やっぱ一貫性みたいなのを感じますね。
あるある。
世界観はね、根底にあるのは変わってないもん。
あとは、ラタララスっていう単語なんですけど、
これってどういう意味なんですかね。
造語ですね。
造語ですよね。
どういう意味が含まれているのか。
どういう意味かはよく知らないけど。
90年代ロックのテーマとして、
自意識っていうのがすごい大きなテーマとして90年代のロックってすごいあったわけですよ。
どのバンドもすごい、
俺の苦しみとか、俺の痛みとか、
そういうのはニルバーナにしろ、9インチネイルズにしろ、マリリン・マンソンにしろ、
あの辺のバンドってスマパンとかも、
みんなそういうのをテーマにして、
90年代のロックっていうのがあったわけですよね。
トゥールも割とその文脈で出てきたバンドで、
アンダー・アニマーあたりも割とそういうテーマを歌ってたところがあるんだけど、
メイナードのインタビューとか読むと、
俺が俺がっていうのがもう嫌になってきたというか、
それがその辺の2000年代あたりのメイナードの心情としては、
そういう90年代の俺が俺がっていうのもうんざりだし、
G式をテーマにしたロックっていうのももううんざりだみたいになって、
そういうところをもっと脱却したロックをやりたいっていうのがあったみたいなんですね。
24:08
自分の内面を歌うみたいな感じですよね。
そうそう。コーンとかもそうじゃん。
俺のトラウマっていうさ。
そういうテーマをみんな歌ってる中で、
もうそういうのはうんざりだっていうのはメイナードがなって、
で、割とそのラタララスで、個人のトラウマとか痛みとかじゃなくて、
もっと普遍的な人間のエモーションみたいなのを割と音としても歌詞としても表現してると思うんですけど、
タイトルもそういう個人の何かとかじゃなくて、
もう一歩なんか一段上のというか、
人間全体の何かっていうのを表現する造語というか。
ラテラル、そうですね。
そうそう、ラテラル。
ラテラルが何か外側みたいな感じ。
そう、螺旋とか外側とか。
個人の自意識を脱却したものっていう表現を打ち出すためのタイトルっていう感じはしますね。
なるほど。
タイトルからかなり深いですよね。
なんかすごい真面目に本気にガチで来てますよね。
なんていうか、小バカにした感じとかっていうところはあんまりなくなってる。
そこなんかちょっとなくなった感じがする。
なくなった感じがしますよね。
ちょっと真剣に行くよっていう感じは。
そうそうそうそう。
本当まさにだから、数高さがもう溢れ出てる。
数高さだよね。
音もそうだし、意味的にもそうだしっていうのはなんか感じますね。
感じますね。
結構TOOLって聞いてると、音楽のスタイルとしてはずれないというか、あんま変わってないんだけど、
結構前と同じところにはいないぞっていうさ、意思を感じるっていうか。
絶対に進化したものを出すっていう前作よりっていうのをすごい感じるんです。
1作ごとに。
そのラタララス聞くと、やっぱアニマで到達したものすごいところに行ってるじゃないですか。
そうですね。
それをさらに超えていくぞっていう意思をすごい感じて、
それにはもうそういう個人の感情とかトラウマとか痛みとか口身っていうのにもう囚われてたら、
それ以上には俺たちは進めないみたいな。
27:02
そうですね、到達できないっていう。
なるほど、自分たちを超越しないと。
そうそうそう、なんかそういうのをすごい感じますね、そういう意思というか。
なるほど、めちゃくちゃ納得できますね、それを。
確かにな。
でも本当、アニマもすごいですからね。
今となってはその後にラタララス含めて3枚アルバムあるのを知ってるから、
それと比較して相対的に見ちゃうけど、
アニマ単体で聞けばもうとんでもないモンスターアルバムですからね。
同時代の他のアーティストの作品を聞いたら、やっぱアニマってとんでもないところにいるじゃん。
そうですね。
それすらも超えなければいけないっていうか、
次のアルバムを出すにはそれすら超えていかなきゃいけない、
それよりも進化しなきゃいけないっていう。
そのためにはもうああいうすごい領域に行かなきゃいけなかったんだろうなっていうのは。
そうですね。
これはもう本当この後1曲ずつ話していくのが楽しみになる前段というか。
だいぶね。
もうアルバムトータルとしてだいぶね、
本当に進化化されているというか、すごみを感じますよね。
そうですね。
すごいですよね。
1曲ごとにこれちょっとこの後見ていくと、そのすごさが本当に。
やばいですね。
やばいですよね。
なんか本当踏み入れちゃいけない領域みたいな感覚あるもんな。
これはやばいですよね。
ロックっていうジャンルはかなり効いてきてるじゃないですか。
古いのから新しいのから日本のも効いてるし海外のも効いてるし色々効いてるけど、
なんかここまで深いところに到達してしまったアルバムって他にないんじゃないかなって。
そうですね。
本当にかみがかってるって感じ。
本当そうね、かみがかってるよね。
かみがかってるって思いますね。
トータル的に本当にこの空気感というかもう完璧ですよね。
難解でありながらもポップというかキャッチーな部分がある。
そうなんですよね、そこもあるんですよね。
そうですね。
なんか本当に難解なんですけど、
30:00
変にとっつきにくい感じがないっていうか、
なんていうんだろう、嫌な感じがしないっていうか。
商業作品としても成り立っちゃってるっていうか。
そうですね、成り立ってるのかね。
すげー難解なことやってるんだけど、商品としても売れちゃってるというか。
本当そうですね、本当芸術作品って感じですね。
確かに確かに。
芸術ですね。
芸術でありながらも商売として成り立ってるというか。
そうですね。
最強ですね、それ。
音のバランスとかも本当にすごい良いんですよね。
ちゃんと音のまとまり方というか。
音の質感とかすごいよね。
そうなんですよ、すごい質感がちゃんとしっくりまとまってるというか。
次の10,000 Daysとかはちょっとなんか、
ラタララスに比べるとちょっとどちらかというかバランスがこう。
そうそうそうそう。
ちょっと違うんだよね、バランスが。
そうなんですよ。
その点、ラタララスはトータルで通して完全に音のバランスもアルバムの全体の雰囲気とかも
もうめちゃくちゃ作り込まれてバッチリガチっと固まってるっていう感じなんですね。
ラタララスはプロデューサーがデイブ・ボットリルっていう人で、アニマと一緒みたいですね。
その後で変わってるよね、確かに。
10,000 Daysとか。
だからやっぱりそこも影響あるんですかね。
影響はあるね。
はい、ということで、ラタララス、この後次回から1曲ずつ話していくわけですけど、
すごいアルバムっていうのを今回1つ話してきたわけですけど。
だいぶハードルを上げたというか、期待感を。
そうですね。
でもね、こんなすごいアルバムを1曲ずつ話していくっていうところで、
また次回、早速1曲目から話していくので、とりあえず今回は以上となります。
次回へ続きます。
32:31

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