2023-05-20 07:06

第1回・こどもたち「コアラ!」と叱られカンガルー

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オーストラリアの子どもたちは、なかなかユーモアのセンスもあって、相乗効果で思いもよらない「ユーモア」が産まれることがあります。今回は、そうした相乗効果から生まれた楽しい瞬間を句にしてみました。楽しんでいただければ幸いです。

数字・言葉の関係性について
はい、ということで、本日からお送りいたします、「学び楽し句ラジオ」ですね。
はい、はじめまして。私は、野中恒宏と申します。
今現在、オーストラリアのブリス弁の公立小学校で、オーストラリア人の子供たちに日本語を教えております。
この番組を通じてですね、私の体験とか日々の学びをですね、
5・7・5の学び楽し句というちょっとダジャレ入りのですね、句を通じてですね、皆さんにシェアしたいと思います。
どうぞお楽しみに。
はい、まずはこの「学び楽し句」をお聞きください。
人数で死人と言ってはいけません。
さあ、いかがでしょうか。
このキーワードはですね、死人ですね。
もちろん死人と言いますと、私たちは亡くなった方のことを意味するとすぐ分かるんですけども、
こちらの子供たちはですね、数字を勉強するときに、1・2・3・4(し)という感じで「し」と勉強している子が多いんですね。
もちろん4ということも教えるんですけども、なかなか4という新しい情報が入らずに、いつまでも4は死として思っている子が結構いるんですね。
はい、そんな中ですね、人数を数えるときには、人というね、カウンターをつけるということを学んだりするわけなんですけども、
そうすると子供たちの頭の中で、4人というと、死・人というね、そういう感じで言ってしまう子が結構出てくるわけですね。
例えば今、家族の単元について勉強しているんですけども、その場合に、家族は何人ですかっていう問いかけをしたときに、何人かはですね、
はい、僕の家族は死人です。私の家族は死人です。なんて答える子がいるんですね。
思わずね、笑いたくなっちゃうんですけども、そういうときは思わずグッとね、笑いをこらえてですね、
人数を言うときは死人ではなくて、4人って言いましょうね。なぜなら、人数のときは、1、2、3、4じゃなくて、1、2、3、4、4の方を使うんだよっていうね、話をするんですね。
はい、人数で死人と言ってはいけません。もちろんこのときですね、死人っていうと、これはね、dead personとかね、dead peopleっていう意味でね、
まるでゾンビの家族が歩いてるようなね、そんなイメージが頭に浮かんでくるんだよって言ったらですね、子供たちは本当に腹を抱えて爆笑するんですね。
はい、ということで、人数で死人と言ってはいけません。
言葉の覚え方
はい、続きましてはこちらの句でございます。
釣竿は、なんとツリーでできている。
さあ、これはいかがでしょうか。今ですね、子供たちは、いろいろアクティビティについてのね、単元を勉強したりするわけですね。
そういうときにですね、釣りというアクティビティも子供たちにとって人気のアクティビティなんですけども、それを覚えるときにメモリーフックとしてですね、釣りに似たね、英単語を応用したりするんですね。
もちろん釣りっていうと、tree、つまり木という意味がありますね。
そして釣竿を使っていると気がつくのは、釣竿って木、つまりtreeでできているんじゃないかってことを言うと覚えやすくなったりするんですね。
もちろんこれはね、覚えやすくするために言ってるんですけども、中には「先生、先生、釣竿は別に木でできているとは限らないでしょ。」
「なんか特別なカーボンとか金属でできている場合もあるでしょっ」ていう子がいるんですね。
そういうときはまあまあまあまあ、それもそうだけども、覚えやすいように釣りはtreeと似てるでしょって話をしたりします。
はい、ということで、釣竿はなんとtreeでできている。
はい、それでは今日最後の学び楽し句でございます。
子供たち、コアラと叱られカンガルー。
さあ、いかがだったでしょうか。
子供たち、コアラと叱られカンガルーですけども、これはもちろんね、オーストラリアでおなじみのコアラとカンガルーをかけているわけなんですけども、どういうことがこの歌の背景にあるか。
つまりですね、オーストラリアの子供たちの特徴を言ってるんですね。
つまり私は日本でも学校教師としての体験があるわけなんですけども、日本の子供は授業に退屈すると寝てしまう傾向があったんですね。
一方でオーストラリアの子供たちは授業に退屈すると騒ぎ出すっていうね、非常に対照的な傾向があるように私自身は感じたりするわけなんですね。
そこであまり騒がしくて収集がつかなくなるとちょっとね、私もね、コアラって怒るんですね。
その時、子供たちが静かになって話を聞くようになったりするので、そのことを歌にしました。
はい、子供たち、コアラと叱られカンガルー。
さあ、いかがだったでしょうか。
第1回目の今回はですね、私が日本語教師としてオーストラリア人の子供たちと経験したことを基にした学び楽しくを3句ほどご紹介しました。
3句だけにサンクスなんて言ってる場合じゃないですけどもね、またいろんな学びや体験をですね、こうした形でシェアしていきたいと思います。
どうぞお楽しみに。
それではまたお会いしましょう。
また私がなんか変なこと言ったらですね、コアラって叱ってくださいね。
よく考えるようにします。
どうもありがとうございました。
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